私訳・源氏物語

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October 2, 2012
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サンショウウオ.jpg

高校時代、生物部の部活で作成したサンショウウオ(幼生)の 顕微鏡写真

本命はカエルの受精卵だったのだが、地学の先生が採取して持ってきてくれたので、
手順どおりホルマリンで固定してパラフィン埋没、 ミクロトーム で切片にし、
パラフィンを除いて、 ハイデンハインの鉄明礬ヘマトキシリン
(化学の先生が調整してくださった)で染色してみたら、とてもきれいにできたのだ。

これは写真が趣味だった物理の先生が、顕微鏡写真に撮ってくれたもの。

写真の劣化で見えなくなってしまったが、右側には 眼杯 レンズ があって、
脊索 もはっきり出た会心の作だった。

球形の受精卵は切片にしたとき、希望する断面が出るかどうかがわからないので、
高校生にとっては難しかったと思う。

当時の私は高校二年生。
授業の合間や放課後はもちろん、春休みから夏休みまですべてたった一人で、
受精卵の 永久プレパラート 作成作業に熱中してすごした。

一番苦しかったのは、ミクロトームの歯の切れ味が悪く、
きれいな切片ができなかったこと。
そんな時は校舎の屋上に出て、風に吹かれながらよく泣いた。

顧問の先生は私に指導なさることはなかったが、
そんな私を見ていてくださったのだと思う。
私の知らぬ間に、歯の研磨を業者に頼んでいてくださった。
しかも二度や三度ではない。
パラフィンの溶剤として、 プロパノール ブタノール を湯水のように使ったが、
試薬類の使用はとても自由だった。

私はこのミッションスクールで、
自分の好きな活動を好きなように、自由にできただけでなく、
自分でやり始めた事への責任感、黙々と続ける忍耐力、
やり遂げた時の喜びを、同時に育み教わったと、
支えてくださった先生方への感謝とともに、しみじみ思い出す。






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最終更新日  March 4, 2017 11:06:00 PM
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