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不足分の棚板が届き、やっと書物が片付いた。
音楽はダウンロードし、本は電子化されて行き、
今やハードが減少していく時代だ。
住宅もミニマムになり、そこに消えゆくハードのため書棚やオーディオを設えるのは、
時代に逆行しているようにも感じるが、ある意味で贅沢にも思えるのだ。
古本屋の主人によると、私たちの蔵書はもう古く、
単行本や全集物はみなミニマムに、文庫化されているのだそうだ。
ハードカバーの書籍は、今の住宅事情に合わないのだという。
そういえば、私は高校時代まで旧仮名遣いの文庫本を読んでいた。
難解な漢字が出てきても、前後の文脈から当て推量で読んでいたので、
今でも「暫く」と「漸く」が曖昧なままだ。
家人も同じで、「詳細」を時々「せんさい」などと言うことがある。
ところで私が一番読書に励んだ時期は、
高校時代でも大学時代でもなく三十歳代だった。
私は(学生時代はともかく)図書館で借りるタイプではなく、本は正価で買って読んだ。
それが作者への「礼儀」というのではなく、
身近に置いておきたい「宝物」であったからなのだが、
そのために本がどんどん増えてしまったというわけだ。
古本屋が我が家の蔵書を眺めて、
「ジャンルが多岐にわたっていて、趣味が読めないですね」
と笑ったが、あのころはなんでも読んだ。
今、手元に残した蔵書を眺めてみると、
日本語のうつくしさ、優雅さが感じられる読み物
あるいはさりげないユーモアにみちた児童書が多いように思う。
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