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我が家には猫の出入り口があります。昨年ぶーりんとぎーすけが尿道結石になって以来、色々考えた挙句、猫が自由に中と外の出入りができるようにと、ペットショップで購入し、台所のドアにダーリンが設置してくれたのです。そのドアは、猫の首輪に付けた強力磁石に反応して、鍵が開く仕掛けになっており、鍵を付けた猫ちゃんだけが出入り自由というものです。にゃんにんを家族に!と決めてすぐ、ダーリンは早速、マグネットキイを注文し、家に郵送してもらうことにしていました。そんな矢先、一昨日の事件があり、にゃんにんは姿を消してしまったのです。その日の夕方になっても彼は姿を現しませんでした。いつもならおねだりコールのビービー鳴きがうるさいのに、全く静かに日が暮れていきました。彼は翌日の朝も姿を現しませんでした。それを知ったミカンはベッドにこもって涙で布団をぬらし、私は、庭を見るたび、最後に見たにゃんにんの目を思い出し涙が溢れて仕方ありませんでした。「ひどい!!!裏切ったな!!!」憎しみを感じるほどの強い、激しい眼差しでした。私の眼球の裏側に焼きついて離れません。本当にかわいそうなことをしてしまった。本当に申し訳ないことをしてしまった。もう一度だけ誤解を解くチャンスがあれば・・・そんなことを思う反面、もし、私が猫だったら・・・あんな恐ろしい思いをしたら、決して、二度と、近づこうなんて思わないに違いない・・・そう思えてなりませんでした。ですから・・・私はほとんど、いえ完全ににゃんにんに会うことを諦めていたのです。箪笥の引き出しでのんきにいびきをかいているぶーりんに「お願い!ぶーりん!にゃんにんに会ったら帰ってきてって母さんが言ってる!!!って伝えてね」伸びきって寝てるぎーすけの耳元で「ぎーすけ!お願い!母さんが許してって言ってるって伝えてね」そんなことは何回も言いましたが、本気で彼が帰ってくるなんてことは信じていませんでした。そんな中、ダーリンだけはこう言っていました。「大丈夫。帰ってくるよ。」「どうして???」「だって、マグネットキイ注文したもん。」「???」「マグネットキイが届くから、帰ってくるって!!!」そう言われると、なんだか不思議ですがそんな気がしてくるから妙なものです。「偶然はない。必然ってこと?」「そうそう!」そして感動的な出来事が!!!20日の朝、中学校の親子奉仕作業を終えて、レモンと家に帰ると・・・なんと!なんと!ぶーりんとぎーすけがにゃんにんを連れて帰ってきているではありませんか!!!!ミカンとダーリンに慌てて知らせると、涙ぐんだみかんとダーリンがやってきました。そして、驚きと喜びを隠し切れない私に向かって、にんまりと笑いかけながら彼はこう言ったんです!!!「さっき、マグネットキイが届いたよ!」ってね!!!ふふふ・・・・
2003.07.21
昨日の朝に私は悟るべきでした。あれはぶ~りんからの私へのメッセージだったってことを。にゃんにんが我が家に顔を出し始めて一週間。もともとの野良ではなかったであろうことはにゃんにんがそれほど人間を恐れないことでわかっていました。愛情にかなり飢えていることも含めて。にゃんにんは私にすりより撫でてやると私の横に寝そべってクルークルーってのどを鳴らし、そして、相変わらずビービーと鳴きながら顔を思いっきり私の手にこすりつけてくるほどになっていました。私との信頼関係がかなり出来上がってきて、私はもう病院へ連れて行っても大丈夫だろうとたかをくくっていました。それが大きな間違いだったのです。彼の心に深い傷を負わせてしまったことに対する後悔の念で、彼がいつか私を許してくれる日まで、泣き明かさねばならなくなったのです。僕は一人で公園をさまよっていた。そこでぎーすけとぶーりんに出会ったんだ。ギースケの勧めで彼らの家に行くことになった。僕らは三人で母さんの帰りを待った。僕はすごっくどきどきした。僕を本当に受け入れてくれるかすごっく不安だったからね。少しすると仕事から母さんが帰ってきた。車を飛ばしてね。車の窓から母さんが僕を見てにっこりしたけど、その後、となりのギースケを見てびっくりした顔になった。きっと母さんは僕をギースケと勘違いして、その後ギースケじゃあないことに気づいて驚いたに違いない。なぜなら、僕らは本当に良く似ていたからね。母さんは僕を汚いものみたいにしっしっって追い払ったりせずにゆっくり車から降りると「どこから来たの?あなたはのらちゃん?」って優しく訊ねてくれた。ギースケが言ったとおりだったからもしかしたら美味しいご馳走をいただけるかも・・・な~んて考えを持っちゃったのさ。なんせ僕はもう数日まともなご飯を食べてなくってお腹がぺこぺこだったからね。母さんが家に入るとギースケもぶーりんもいちもくさんに家に帰って中からは母さんにご飯のおねだりをする彼らの声が聞こえてきた。「頼むから僕のことも言ってくれよ!!!」な~んて考えてると母さんが銀色に光る器にそれも鯛と舌平目の混ざったご飯を入れて持ってきてくれた。一応僕には野良猫のプライドがあるからね。彼らみたいにすぐごろごろ擦り寄るわけにはいかないから遠巻きに様子を少しの間観察したんだ。母さんはその間じっとこっちを見て「大丈夫よ・・・にゃんにんここに置いとくよ。早く食べないとぶーりんとぎーすけに食べられちゃうよ。」そう言うと部屋の中に入っていった。確かにそうだ!こんなご馳走うかうかしてたら彼らにやられちゃう。特にあの太ったぶーりんは要注意だ!!!そこで僕は急いで、でも品良く、がっつかず食べることにした。それからずっと朝と夜僕が行くと必ずご馳走を出してもてなしてくれるようになった。僕は母さんを完全に信用した。母さんは赤い櫛で僕の体を丹念にブラッシングしてこう言った。「ほら、ハンサム君、こんなにきれいになったじゃあないの!つるつるのぴかぴか!とっても素敵!!!ただ、そのお口と首の傷それが心配ネェ。お口がくさーい。にゃんにんちゃん」確かにプライドの高い僕には許せない一言だったけど、優しく体をすべる櫛の感触は最高だった。なんせ野良をしていると、くつろいで自分の体のお手入れをする場所が見つからないんだ。だからどうしても毛並みが悪くなってしまうんだ。今日はついうっかりあまりの気持ちよさにのどを鳴らしてしまい少し恥ずかしく思った。そんな日が数日続いた。僕は完全に無防備になった。これが全く持って不覚だった。人間を信用しきってしまった。これは僕のにゃん生最大の失敗だ!!!僕が家に入ると小さなかごが置いてあり、その奥に例の銀色の器。その中にはドライフード。ついついつられてその中に入って口をつけてしまった。母さんが優しく撫でてくれるのでまたまた安心しきってしまったんだ。数秒後だ!あの優しかった母さんが悪魔に豹変した!扉を閉めて僕をそのかごに閉じ込めたんだ。僕は焦った!気が狂ったように暴れた。扉をこじ開けようとしたが無理だということはすぐにわかった。僕は根限り声を張り上げて出してくれと叫んだけれど、母さんは籠ごと僕を持ち上げて車に乗せて僕をどこかへ運んでいったんだ。僕はまたまた捨てられる!きっとそうだ!そんなことを考えてた。どのくらい時間がたったかもう僕にはわからなかった。なんだか消毒液のような臭いのするところで、あっちやこっちに犬や猫がいるところに連れて行かれた。人間が数人やってきて暴れる僕を袋に入れて、無理やり痛む口を触ったんだ。その後、すぐまた籠に袋ごと押し込まれ、僕は車に乗せられた!その間、母さんはずっとなきそうな声で「ごめんね!にゃんにん!ごめんね!にゃんにん!」って言い続けてた。でも、僕は絶対許さない!こんな恐怖は二度とごめんだ!!!人間を決して信じない!!!そう心に決めたんだ!!!家に着くと母さんは暴れる僕を袋から出した。その瞬間、僕は外へ飛び出した。二度とここへは帰らない!!!二度とここを見たくもない!!!こんな恐怖は真っ平ごめんだ!!!そう心で叫んでひたすら走った!!!ただ一つ後悔することは、どうせ罠に引っかかるんだったら舌平目入り鯛がよかったなぁ~。
2003.07.19
今日は仕事がお休みでゆっくり寝る予定でしたが、案の定5時に体内時計が鳴り響き思わず起き上がってしまいました。「あ~・・・またやってしまったよぉぉぉぉ・・・」ここから寝に入ると最悪のパターンってことは良くあること。ですからきっちり起床することにしました。私が起き上がると同時に我が家のアイドル達は、早速行動開始。我先にと、私をまるで先導するかのように、階段を足取り軽くトントントンと降りては、ふらふらしながらついていく私を振り返って、そのまま台所へと私を導いてくれるのです。が、私は途中ちょいと道草。用を足しに個室へ入ると、飢えた彼らは共食い?をはじめてしまうのです。で、でぶ猫ぶ~りん君の敗北!そして、雨戸を開けるとしっかりにゃんにん登場。相変わらずびーびーとうるさいけどかわいいヤツ。野良猫にゃんにんはまだお家に入ってはこれないんです。まだまだ警戒中ですからね。やっぱり彼もはらぺこのご様子。これらお決まりのコース終了後、彼らは待ちに待ったご馳走にありつけるわけです。ここまではなんら変わりない日常って感じだったのですが、朝食のパンがないことに気づき近くのコンビ二にパンを買いに行ったことから恐怖体験が始まったのです。僕はご飯を腹いっぱい食べた。少し残念なのは今日はドライフードだったこと。缶詰の舌平目入り鯛!!!これは最高さ!猫缶はカルカンにかぎるんだ。「それ以外は絶対に許せない!」そうグルメのギースケが言っていた。あいつは気に入らないものは絶対に口にしない。匂いをかいでふんとそっぽを向いて終わりさ!僕にはそんなまねはできないね。だって空腹には勝てないからね。まあとにかくギースケはさておいて、腹いっぱいに食べ、その後、車の天井にごろんと寝そべる!朝のひんやりした風に撫でられながら適度に冷やされた車の温度を感じるのが大好きなんだ。あっ!!!母さん!!!まさかこの最高のひと時を僕から取り上げるつもり?そんなことを考えている間に母さんは車に乗り込み、そしてエンジンをかけ車がバックで車庫から動き出した。いつもなら僕に話しかける母さんが何にも言わなかったってことは・・・まさか・・・僕に気づいてない???!!!母さんはいっつも目深に帽子をかぶっているが、化粧をしていない時はさらに深めにかぶるんだ。だから世の中のほとんどのものが目に入らなくなる。だから天井のぼくが目に入らなかったに違いない。そうこうしている内に車はゆっくり走り出し、ついに加速し始めた。飛び降りるタイミングを全く逃してしまった。こうなったら捕まって乗り切るしかない!!!散歩中の犬達がこちらに気づいて笑ってる。必死で天井のバーに捕まっている僕の姿を見てお腹を抱えて笑ってる。許せない!いつもならパンチの一つも食らわせて、ひ~ん!!!って馬みたいに泣かせてやるんだけど!!!今日は両手が完璧に塞がっていてそんな余裕は全くない!車が右折。そして加速。遠心力で振り落とされそうだ!体が右へ左へと振り回される。そして今まで体験したことのない風圧。まさに一度画面で見たジャッキー・チェーンのスタントの様だ。あれはかなりかっこよく決まってたけど、こんな状況ではそういうわけにもいかないだろう!「誰か助けてぇぇぇぇぇ~」そんな言葉をこのプライドの高い僕が発するなんて・・・でもこの際、そんなことは言ってらんないんだ!必死に、出せる限りの声で助けを求めた。何か感触があった。車のスピードがかすかに落ちた。「これで助かる?!」少しだけ希望が見えた!!!車はまたゆっくり右折してトロトロ走り続けた。僕は今限りの力を振り絞って声をあげた!すると車が道の左側に寄ってゆっくりと止まった!ヤッター!!!助かった!!!ドアが開き母さんの帽子をかぶった頭が左右に揺れ「どこ?どこ?どこ?にゃんにん?」母さんは車の下を覗き込んでいる。母さんが少しだけ車から離れたとき、僕は母さんに近づこうと車を降りようとした。その時、なんとも不運なことに僕の右手の大事な指先に重たい車のドアが乗っかってきた。ぎぇぇぇぇぇ~~~~~~~~その声でやっと母さんは天井の上の僕の存在に気づいてくれた。頼むからもっと早く気づいてくれよ!!!とにかくこの扉をどけてくれ!!!!「ぶ~~り~~ん!!!!どうしたの???もう!!!」どうしたって見りゃわかるだろう!手を挟んでんだよ!早く何とかしてくれよぉぉぉぉ!!!母さんは慌ててドアを開けて優しく僕を抱っこして車に乗っけてくれた。後部座席で自慢の指先がつぶれてないか、舌で確認したところ大丈夫そうだ。それにしてもなかなかこんな体験できないぜぇ?!そしてやっぱり僕は強運の猫さ!!!
2003.07.18
数日前にやってきた野良猫。ギースケが連れて来た。ビービー泣く痩せこけたヤツ。どうして我が家に連れて来たのか???ギースケにそっくりでなんだか見捨てられない。ついついご飯をあげてしまった。責任をとらねばなるまい!!!ダーリンに「お願いがあるんだけど・・・」「・・・」「あの子を飼ってもいい?」「・・・・」「だって・・・」「猫屋敷になるで!!!」「・・・」「しゃーないなぁ~」「ありがとう!!!!!これが最後のお願いだから!!!」「それ!!!前にもきいたような・・・」そんなこんなで新しい家族が仲間入り。でも・・・不思議とブ~リンもギ~スケも彼を受け入れている。そして・・・彼の名前が決まった。ニャンニン!これが彼のハンドルネーム!!!どうぞ彼をよろしく!
2003.07.17
独身の同僚に囲まれながら残りの任務を遂行する日々。いろんなことを訊ねられます。子供を生むのはしんどいか?子供を育てるのは大変か?誕生日、結婚記念日、クリスマス。プレゼントは貰えるか?プロポーズの言葉は?どこで知り合ったのか?何年付き合ったのか?まるで尋問です。そして・・・う~ん・・・そんなに絶望的な回答をした覚えもないのですが・・・彼女達の口から出てくる言葉は・・・「やっぱ!結婚はしたくないねェ~」「結婚は人生の墓場っていうもんねぇ」「子供を産むのはいやだなぁ」既婚者の私を尻目に彼女達は口々にこう言うのです。複雑な気持ちになりますが、「でも・・・子供は最高にかわいいよ」私はいつもこう締めくくるんです。人間は生まれて来る時にみんな平等に1000、2000、3000種類いやもっとかもしれませんが、色々な心を持って生まれてくるのだと私は信じています。素敵な心も、醜い心も同居して。大人に近づいていく過程で触れる縁、例えば親、友人、教師、その他諸々の環境によって、引き出される感情、心の状態でその個人の傾向性が現れてくるのでしょう。どのような心の状態がより多く表面に現れるか?それによって、一般的によく言うあの子は優しい。あの子はわがまま。あの子は冷たい。そんな表現になるのだと思います。ですが・・・では・・・あの子は冷たい!といわれる子に、温かい心がないかといえばそんなことはないはずです。それが表に現れないだけで、心の奥底には温かい物がどこかに潜んでいるのだと私は信じています。親は子供をがむしゃらに育てます。まっすぐ育ってほしいと願いを込めて。犯罪を犯すように育てる親などこの世にいるわけがない!自分の信念に基づいて、あるときは厳しすぎるくらい怒ってしまい、泣き寝入りしている子供の寝顔を見つめながら、怒りすぎたと反省しながらも、でもこれだけは譲れないんだと自分の心に言い聞かせながらそっと涙を流したり・・・。それが良かったのか?悪かったのか?そんなことは後になってわかること。手探りしながら子供を育てるのです。完璧な親など存在しないし、完璧な子育ても存在しない!私はそう自分に言い聞かせ、自分を慰めながら今にいたっています。だから、後は子供を信じて待つしかないんです。忍耐あるのみ。親が子供を育てるのでしょうが本当は・・・子供に親は育てられているのだと最近つくづく思います。私は愛する子供たちに感謝しています。私を育ててくれてありがとう!これからももっともっとしっかり母さんをそだててください。そんなことを考える今日この頃です。
2003.07.16
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