September 11, 2025
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カテゴリ: 気になるTV番組
2025年NHK大河ドラマ
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』 の感想です。

1月から始まったこのドラマで9カ月の間、渡辺謙さんが
演じてきた田沼意次がこの回でついに退場となりました。
うわ~、、なんとも寂しいです。

主人公は横浜流星さん演じる蔦屋重三郎です。
でも重三郎だけの物語なら、私はたぶん途中で飽きていた
ことでしょう。
それを渡辺謙さん演じる田沼意次が、物語を車の両輪の


主人公の重三郎と老中の田沼意次という二つの流れを、
脚本の森下佳子氏がまた上手く絡めたなと思います。

またこれまでのドラマではほとんど悪者だったというか、
田沼意次は良い印象を与える役ではありませんでした。
それがこの『べらぼう』の中では、森下氏の脚本と渡辺
謙さんの演技と存在感で、見事に変わった感じがします。
あの世の意次公も喜んでいることでしょう。

史実として田沼意次が領民に好かれていたというのは、
『べらぼう』の第17回に出てきました。
ただ失脚後の田沼意次は領地没収他をされただけでなく、
それまで縁をつないできた者たちが次々と、意次と縁を

ドラマではこの回で意次が退場ということで、失脚後の
意次の悲哀を描かないようにしたのでしょうか。

さて次回からは誰が、重三郎と共にドラマを引っ張って
いくのか、興味深いものです。

こちらでは様々な意見がでていて参考になります。
#大河べらぼう #べらぼう

天明7年(1787)5月、江戸で起こった打ちこわしを収束すべく田沼意次から
協力を求められた蔦屋重三郎(横浜流星さん)は、見事に意次の期待に応えた
働きをしました。
側用人の三浦庄司(原田泰造さん)が店に来て、重三郎は過分ともいえる礼を
有難く受け取りました。
そして老中職を追われた意次が今回打ちこわしを収束させた手柄でいつ老中に
戻れるか尋ねましたが、三浦は言葉を濁すだけでした。


意次が老中に復帰できたのか気になっていた重三郎のところに使用人のみの吉が
読売を慌てて持ってきて、見るとそこには老中首座に松平定信(井上祐貴さん)
の名があるものの意次の名はありませんでした。
定信があの8代将軍・吉宗の孫であり老中首座に大抜擢されたことなどが瓦版に
よって瞬く間に市中に広まり、人々の期待は膨れ上がる一方でした。
定信はそういった市中での自分の評判をもれなく把握するために、町人に扮した
手下を江戸市中にもぐらせていました。
また自分の名を上げるための読売を配ることも欠かさず、次のを腹心の水野為長
(園田祥太さん)に命じていました。


江戸城では第11代将軍となった徳川家斉(城桧吏さん)の元、首座となった
定信が張りきって改革を進めようとしていました。
定信はこれまで意次が行ってきた政を「田沼病」と呼び、世の中に賄賂や贅沢が
はびこったと痛烈に批判しました。
そしてこれを正すために万民が質素倹約に務め、祖父・吉宗が行ってきた享保の
世に倣うよう、皆に言い渡しました。
しかし定信の考えは、肝心の将軍・家斉には息苦しいもののようでした。


「住みよい世にするために、万民は質素倹約に励み、それぞれの分を務めよ。」
と読売となって世に出た定信の考えは、贅沢な遊びの象徴のような吉原で育ち、
その吉原の皆の協力もあって今の地位を築いてきた重三郎にとっては、うんざり
するような話でした。
しかし妻・てい(橋本愛さん)は定信の考えに賛同でした。
定信の考えを「世のため死ぬまで働け、遊ぶな、贅沢するな」と極端な締め付け
だと解釈をする重三郎と、前夫が働かずに店の金で遊興三昧し挙句の果てに店を
潰した過去があるていは互いに受け入れられず、大喧嘩となりました。


重三郎は狂歌の仲間を吉原に集め、歌麿が描いた美しい絵を元にしてこれまでに
ない豪華な狂歌絵本を作りたいと皆に言いました。
皆は定信が出した質素倹約の通達を気にしながらも重三郎の考えを推し進めよう
としていたら、大田南畝(桐谷健太さん)が青ざめた顔をして入ってきました。
南畝は若年寄の本多忠籌(矢島健一さん)に呼び出され、南畝の「四方赤良」の
狂名のことや南畝の狂歌の才能を松平定信が認めていることを聞かされました。
しかしその後に差し出された狂歌を南畝が褒めたことで、本多と松平信明(福山
翔大さん)は南畝は政に不満があるとみなしました。
自分は罰せられるかもと怯える南畝を見て、戯歌一つでこれは見せしめだと皆は
警戒心を強めました。


松平定信によって田沼派だった者たちは次々と職を追放されていき、市中には
「田沼の悪党ども、腐った役人たち」と読売に書かれて広まっていきました。
処罰を受けた役人の中には花魁・誰袖を形式上身請けしてくれた土山の名もあり、
ただ事ではないと思った重三郎が吉原に行こうとしたら、すでに大文字屋市兵衛
(伊藤淳史さん)が店に来ていました。
土山が逐電したことにより関わりのあった重三郎も見せしめで罰せられるかもと、
妻のていは最悪の事態を想定しました。
一度店を潰したていは「今は己の気持ちを押し通すのではなく店を守って欲しい」
と重三郎に考えを伝え、重三郎もようやくていの気持ちを理解しました。


松平定信を善とし田沼意次を悪とする、この流れができてしまっている今の世で
どうやったら店を守れるのか、重三郎は考えました。
考えがまとまり重三郎が意次に会いに行くと意次は重三郎の身を案じていました。
「田沼様が作り出した世が好きだった。皆が欲まみれで、いいかげんだったけど、
心のままに生きる隙間があった。」と意次に思いを伝えました。
そして「自分は田沼様の最後の一派として、書をもって今の世の流れに抗いたい。
田沼様の世の風を守りたい。」と決意を述べ、ただそのためにはいったん田沼を
貶めると言い、意次に許しを乞いました。
重三郎の心の内をわかっている意次は「好きにするがいい。」と温かい眼差しを
向け、そして共に手を取って涙を浮かべながら笑い合いました。


屋敷の廊下に出ると田沼家では家中の役割を皆の入れ札で決めている最中で、
この入れ札を国を挙げてやったら面白いだろうと意次が政について思いを寄せて
いたら、三浦が呼びにきました。
それは意次に対する沙汰を伝えに使者の本多が来たということで、大好きな我が
殿・意次がどうなるのか、三浦も廊下で覚悟をして聞いていました。


重三郎は本作りの仲間を店に呼び、これからはふざけることも許されないような
厳しい世の中になる、世の大方も松平定信を支持していると情勢を伝えました。
重三郎は、定信の考えは至極全うだと認めたうえで、そんな世はちっとも面白く
ない、だからこの流れに書をもって抗いたい、と言い一同に協力を求めました。
重三郎が作ろうとしているのは、一つは定信が見逃すことを予想して、極悪人・
田沼を叩いて定信を持ち上げる本、そしてもう一つは、倹約が流行りの世の中で
物凄く豪華な狂歌絵本を作ることで、歌麿が描いた絵に一首入れて欲しいと大田
南畝に頼みました。
処罰を恐れて承諾できない南畝でしたが、南畝の作り出した天明の歌狂いを守り
たいという重三郎の言葉で意を決し、一首詠みました。
それを聞いて皆が感想を言い合い、勇気が出た南畝が「屁だ!」と叫ぶと、皆も
次々と立ち上がって「屁」を連呼しながら踊って士気を高めました。


松平定信は田沼意次に対し、さらに2万7千石の没収と相良城の取り壊しという
厳しい罰を課しました。
それは田沼の者を叩けば叩くほど民が喜び自分の評判が上がるという、それこそ
定信の私情と欲にまみれたものでした。
定信は文武出精の者を取り立てようと水野に調べさせていました。
しかし泰平の世が続き、実際はほとんどいないというありさまでした。


重三郎は鳥山石燕(片岡鶴太郎さん)を訪ね、歌麿(染谷将太さん)が心のままに
描きあげた美しい絵に、歌麿の門出の祝いとして鳥山の言葉が欲しいと頼みました。
鳥山は「硯の魂に相談してみないと」と言いながらも、可愛い弟子の歌麿のために
快諾してくれました。


しかし12月になり、逐電していた土山宗次郎が捕まって公金横領の罪で斬首に、
妾の誰袖は押し込めの刑に、松本秀持は土山の監督不行き届きの罪でで百石没収の
うえ逼塞と田沼派への粛清は続いていました。
そして迎えた天明8年(1788)正月、重三郎はご政道をからかった3冊の黄表紙
ーー朋誠堂喜三二・作『文武二道万石通』、恋川春町・作『悦贔屓蝦夷押領』、
山東京伝・作『時代世話二挺鼓』を出版しました。
そしてかつてないほど豪華な狂歌絵本『画本虫撰』などが蔦屋の軒先を飾りました。





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Last updated  September 11, 2025 02:22:43 PM


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