Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/05/16
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 久しぶりの徳島を堪能し、昼過ぎに帰宅した。今回の主目的は、前回の日記でも書いたように、友人(新郎)の結婚式。この歳(?)になると、友人は男女を問わず、ほとんどが所帯を持っているか独身を貫いているかで、親族以外の結婚式に呼ばれることはほとんどない。徳島駅前

 友人もこのブログを読んでいるので、本人の承諾なくプライベートなことはあまり書けないが、新郎、新婦(だいぶん歳下)とも初婚。とくに友人は、僕も含めた周りが「早く嫁さんもらえよー」とずーっと心配していたくらい、長い間独身生活を謳歌していたので、何はともあれ、めでたいことだった( 写真左 =徳島駅前の風景。ちょっと南国っぽい)。Dining & Bar: Indigo

 披露パーティーは新郎新婦それぞれの友人関係ごとに、場所と日を変えて3度開くといい、この日の会場(午後3時半開宴)は、徳島市内の中心部、新町川を臨む素敵なレストラン。彼の職場関係と趣味のテニスの友人、そして僕のようなBARでの飲み友だち関係など、計約40人がお祝いに集まった( 写真右 =中央に写る三角屋根が会場となったレストラン。後方に徳島のシンボル・眉山=びざん=も見える)。Wedding Party

 新郎とは最初、お互いが誰かと知らずにBARで出会った。酒や音楽(ジャズ)の趣味が合って、徳島在勤中は(僕も単身赴任の気楽な身だったこともあって)週に2、3度も一緒に飲み歩く仲に。偶然、同じ大学の先輩後輩だということも分かった。その後、僕が徳島を離れた後も、大阪や神戸まで彼がわざわざ飲みに出てきてくれたり、の関係がずっと続いてきた( 写真左 =披露パーティーのひとコマ。「堅苦しいのは嫌」という新郎の希望で、みんなカジュアルな服装で集まった)。徳島・両国橋

 彼の会社とは、実は、僕の仕事絡みでも少し関係はあった。でも酒場では、仕事のことはまったく抜きにした付き合いだった。居酒屋で飲んで食べて馬鹿話をして、その後ジャズ・バーでライブを聴いて、そして時には、僕のピアノ伴奏で彼がお遊びで歌ったり…。

 住んでいたマンションは、彼も僕も、飲屋街から歩いて10分弱。終電もまったく気にせず、心おきなくとことん酔えた。地方都市ならではの楽しい日々だった( 写真右 SP2

 披露パーティーは、2時間半ほどで終了して2次会へ。彼の職場関係の友人は近くのおでん屋に集合。僕や飲み友だち関係は、そのおでん屋と同じビルの2階にある、「S」というアイリッシュ・パブへ移動した(この2つの店が同じビルなのはまったく偶然で、びっくり!)。

 このアイリッシュ・パブは、昨年12月7日の日記でも触れた店。徳島では珍しく、生のギネスやキルケニー、さらにベルギービールも15種類も飲める貴重な店だ( 写真左&右下 =「S」はとてもいい雰囲気のお店)。SPとても気さくなマスターは以前、この場所が「F」というジャズBARだった時と同じ人物。「えっとぶりー!」(「久しぶりー!」という意味の阿波弁)と挨拶して旧交を温めたのだけれど、地方都市の景気は、徳島も回復ぶりはいまいちのようで、「なかなか、しんどいですわー」とのボヤキも。

 確かに、土曜日だというのに、盛り場を歩いている人が少ない。みんなどこで飲んでるのか? 「S」を1時間ほどで後にした僕は、以前徳島にいた時よくお邪魔していたジャズBARの「C」へ。そこへ、おでん屋での2次会から抜け出てきた新郎新婦が合流してくれた。Jazz Bar C

 「C」( 写真右 )は、新郎ともよく一緒に来た場所。「C」のマスター、Nさんは、ジャズ・ピアニストでもあるのだけれど、昼間は建築関係の仕事もしていて、大工仕事も得意という多才な方。ログ・ハウス風の店内も自ら作り上げた。マスターの奥さんは元ジャズ・シンガー。神戸出身の親しみ溢れる方で、徳島時代の僕にとっては、仕事のストレスを発散し、疲れを癒せる素敵な場所だった。

 「C」では、新郎が、お得意のビリー・ジョエルの「素顔のままで(Just The Way You Are)」や、カーペンターズの「Song For You」を、久しぶりに僕のピアノ伴奏で歌った。そして、この日が初対面だった、可愛い新婦=奥様も、実はカラオケ好き、歌好きということが判明。

 「では、ちょっと遊びましょう!」ということで、ドリカムの「未来予想図2」、今井美樹の「Piece Of My Wish」、プリプリの「ジュリアン」の3曲を、僕の伴奏で歌ってくれた(小柄な体に似合わない素敵な歌声でした!)。初お手合わせということで、僕も相当緊張してミスタッチの連続。次回はもっとましな伴奏でご一緒しなくては…(ジャズBARなのに、J-POPなんか演奏して、マスターごめんなさーい。お客さん少なかったから許してね!)。Alfie



 新居は、その「C」から徒歩わずか5、6分(!)のマンションとか。「飲屋街からはあまり離れたくない」という彼の願望通り(?)のロケーションだが、数分も歩けば、一転、静かな住宅街が共存する地方都市って、改めて羨ましく感じた。LiveBarY

 僕は新郎新婦が帰った後、さらに1時間ほど「C」でピアノを弾いて、マスター&奥さんと、またの再会を約束してお別れ。その後は単独行動。まず、名物の猫たちがいるライブBARの「Y」へ( 写真左 =めちゃピンボケだけど、Yの雰囲気がよく出てると勝手に解釈)。

 「Y」は、あのT.M.スティーブンスと出逢ったBARである(2月16日の日記参照)。以前、僕が保護した猫のアルフィー( 写真左上 )も元気そうだった。「Y」の後は、銀座(こんな地名があるんです)のモルトBAR「S」にも寄って、締めは徳島ラーメンの「阿波屋」で。徳島ラーメン

写真右 )。フィッシュ・カツ

 ただし今回は土産としては選ばず、翌朝、僕が買ったのは、定番の「スダチ」(1パック8個入り380円也=まだシーズンではないので、地元でもちょっと高め)「鳴門の糸ワカメ」「小松島の竹ちくわ」、それにカピタンさんから「もう一度ちゃんと食べてみて」と言われた「フィッシュ・カツ」( 写真左 =手前がそれ)。さらに、「おっ、珍しいな」と思った「うおぜ(徳島では「ぼうぜ」という)の一夜干し」( 写真右下 )。うおぜ(ぼうぜ)の干物

 徳島は何度訪れても、居心地の良い街。流れる時間は、吉野川の流れのように、都会とは違い、とてもゆったりしている。この街で暮らしていると、列車ダイヤの1分1秒を争うなんて、とてもバカげたことに思える。

 旧知のBAR巡りをし、懐かしい人たちの顔を見ていたら一瞬、僕がいたあの頃から、時間が止まっているんじゃないかと錯覚してしまう。僕はこの街に、心の一部を奪い取られた。そして、「足跡(あしあと)」をいくつも残してきた。それを確認するために、またいつか訪れたい。





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Last updated  2005/05/16 09:38:10 AM
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うらんかんろ

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Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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