Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2007/09/13
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カテゴリ: BAR
 店名をスコッチ・ウイスキーの名前からとるBARは少なくない。しかし、日本でも有名なブレンディド・ウイスキー「Dewar’s White Label(デュワーズ・ホワイトラベル)」にちなんだBARは、おそらく大阪・堂島にあるこのBARと東京・赤坂の「White Label」くらいだろう。Dewar House

 大阪の「Dewar House(デュワー・ハウス)」は、スコッチの名門デュワーズ社の宣伝のための酒場だった。昭和34年(1959)の創業というから今年で49年目。僕も社会人になってからだが、もう20数年来お邪魔してきた、大阪でも屈指の老舗BARである。

 デュワーズ社の主力銘柄「Dewar’s White Label」は、アバフェルディ、グレンキンチーなどをキーモルトにした、実に飲みやすい味わい。日本国内のBARでも最もポピュラーな銘柄の一つだろう。

 そんな伝統ある酒場のことを、ブログで取り上げることはすっかり忘れていた。ところが先日、会社帰りに久しぶりに訪れると、2代目のマスターからショッキングな話を聞かされた。Dewar House2

 店はビルの地下にある。そのビルのオーナーが代わって、老朽化したビルを建て替えるので、「今月いっぱいで立ち退くように言われ、仕方なく近くにある系列店の一角に移転する」という。

 移転後に建て替えられるビルへの再入居を望んでいるけれど、入れるかどうかは不透明だという(ビルは今年中に取り壊される予定だが、新しいビルがいつ建つかは何も聞かされてないとか)。これはぜひとも全国のBARフリークに伝えなければならないニュースだ。Dewar House3

 先代のマスターで、気さくで優しかったYさんは10年ほど前に亡くなり、今は奥さんと2代目のマスターが店を守る。BAR「Dewar House」の名物はいろいろある。

 まず、先代マスターが名機ニコンSPで撮り始めて以来、今も奥さんに受け継がれているお客さんの写真(これが何とモノクローム!)のアルバムはなんと160冊にもなった。

 アルバムに登場する人(客)はなんと約4万人という!!(アルバムを見ると、今では有名人になった方もたくさんいる。そう言う僕も、2度ほど撮ってもらってアルバムに収まっている)。Dewar House4



 先代マスターが亡くなっても、このポリシーは変わらない。変わらない時間と空間。老舗の有り難さを感じる瞬間だ。古き良き老舗の姿をこの目に焼き付けたい方は、今月28日(金)までにぜひ、ぜひお越しください。

【Dewar House】 大阪市北区堂島2-1-39 B1F 電話06-6345-4645 午後6時~11時 土日祝休(仮移転の店は、現在の店から北東へ徒歩約2分、大阪駅前第一ビルB1Fに)。

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Last updated  2007/09/17 09:11:13 AM
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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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