Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2011/05/26
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カテゴリ: グルメ
 東京でBAR巡りはしても、(とくに一人の時は)きちんとした場所で晩ご飯を食べることはほとんどありません。BAR巡りの時間が惜しいからです。s-IMG_8578.jpg

 でも、今回は(と言ってももう、1カ月以上前の話ですが)、東京在住の友人夫婦と計4人だったので、久しぶりにまともな晩ご飯です。店のアレンジ(選択)は友人に任せました。

 で、友人が案内してくれたのは、六本木からタクシーで5分くらいのところにある西麻布のイタリアンのお店。名前は「アッピア・アルタ」と言います= 写真左 s-IMG_8580.jpg

 本店の「アッピア」は広尾にあって、ここは支店だとか(驚いたことに、通りを一つ隔てたところは南青山7丁目。そこには僕が時々お邪魔するBar Helmsdaleがありました)。

 「アッピア・アルタ」に行くことは事前に聞いていたので、例によって、訪れた方の口コミ・コメント(感想)などをネットで読んでみました。すると、いくつかの興味深い情報が得られました。s-IMG_8582.jpg

 ざっと挙げただけでも、(1)味のレベルは高いが、お値段も結構張る人気のお店であること(2)料理メニューはなく、前菜はワゴンで運ばれる料理から好きな物を好きなだけ選ぶ方式であること(以下、パスタもメーンもワゴンに載った調理前の肉や魚貝類、野菜から好きな物を選ぶ)

 (3)分量も希望に応じて半人前、3分の1くらいとわがままを言えるので、たくさん種類が食べられること(4)芸能人・著名人がよく訪れる店であること(例えば、歌手のTさん、Yさん、俳優のIさんとか)――等々。お値段が張ると聞いて少し身構えましたが、せっかくのお誘いですから、ここは覚悟を決めました。s-IMG_8585.jpg

 席につくと、早速、シャンパンで乾杯。そして前菜が運ばれてきます。15種類くらいから選べるので、各人が違うものを頼んでシェアもできます。前菜には温菜と冷菜があり、温菜は注文してから作ってくれます(今回は、頂いた料理一つひとつを細かに紹介する余裕はないので、写真を見てご想像ください。どれもとても美味でした)。

 次にパスタ。これもパスタやソース、材料等の組み合わせでかなりのバリエーションになります。もちろんスタッフの方が親切に、「**だったら***がお勧めです」とアドバイスしてくれるので、さほど迷うことはありません。s-IMG_8587.jpg

 料理が旨いのでワインも進みます。関西からやってきた僕らは、周囲のテーブルをちらちらと観察しますが、残念ながら、テレビで知っている顔はありません(後で聞いたのですが、芸能関係者など有名人はだいたいが夜遅い時間=9時すぎ=から食べ始めることが多いので、早い時間帯にはあまり現れないそうです)。

 そんなミーハーをしていると、メーン料理の材料を載せたワゴンがやって来ました。肉や大きな魚や貝、カニ、エビなどがテンコ盛りです。で、僕が頼んだのは、あれこれ迷ったけれど、バスク産の何とか豚(記憶があいまい…(恥))のシンプルなステーキ。う、うまーい!s-IMG_8589.jpg

 特別に凝った、変わった調理法というよりも、シェフはあくまでも素材を生かすことをとても大事にしておられるようです。ワインも3本目に突入です。メーンももちろん、好きなものを好きなだけ味わえますが、当然お勘定は付いてきますので、油断は禁物です(笑)。

 メーンの後は、デザート。これまたワゴンに15種類くらいが載った豪華版です。ついついカロリーのことも忘れて、3種類くらい頼んでしまいます。デザートの時には、「店からのサービスです」と3種のデザートワインのボトルが運ばれてきました(実は、友人夫婦の姪っこさんがここで働いていた関係ですが、嬉しい心遣いです)。s-IMG_8591.jpg

 総じて言えば、「アッピア・アルタ」は味(10点満点なら9点は確実)や雰囲気だけでなく、料理の見た目も楽しい、とても魅力的なイタリアンの店でした。懐を考えるとおいそれとは行ける店でもありませんが、個人的にはいつかぜひ再訪してみたい店です。

 やはりお値段は、東京・西麻布というロケーションや、ターゲットとしている客層、そして「見せる料理」というパフォーマンスで差別化している点を考えると、こういう設定になってしまうのでしょうね…。s-IMG_8593.jpg

 なお料理以前に驚いたのは、決してお安い店ではないのに、土曜日の6時半にはもう店がほぼ満席になったことです。客には家族連れや若いグループやカップルも目立ちます。

 そして、そういう方々の身なりは、どこか雰囲気が違うのです。おしゃれで、高級そうな身なりの方がほとんどです。関西で例えば、高級イタリアンで有名なPでも、こういう光景にはまず出会えないでしょう。s-IMG_8595.jpg

 ここには景気低迷や雇用不安に苦しむ今の日本の姿はありません。東日本大震災後でしたが、ここには震災の影響もまったく見られません。関西に住む僕らには、どこか別世界、異次元の世界に写ります。「東京には、“勝ち組”の人たちの割合が、関西とはケタ違いに多いのだなぁ…」ということを改めて実感した夜でした。

 それはともかく、久々の東京でのディナーで、素敵なお店に誘って別世界のような経験をさせてくれた友人夫婦に感謝です(もちろん、温かいもてなしをしてくれた姪っこのK子ちゃんも心から有難う!)。頑張って貯金して、またお邪魔しますねー!

【アッピア・アルタ(Appia alta)】 東京都港区西麻布4-22-7 西麻布グランディアビルB1F 電話03-5774-0960 午後6時~午前2時(日・祝午後5時~午前1時) 無休

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Last updated  2021/05/27 10:23:36 AM
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うらんかんろ

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汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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