Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

2013/10/07
XML
カテゴリ:
 北京市内は広い(東京23区内とどちらが広いだろうか?)。到着初日に歩き回っていたら、お腹もすいてきた。滞在中はすべて中華で貫徹するつもりだが、中華料理と言っても、広い国土もあって実に幅広く、奥が深い。初日の晩御飯は雲南料理の店となった(というか、今回は3回の晩飯は、すべて友人夫妻にチョイスをお願いしている)。
s-IMG_4525.jpg

 雲南料理と言えば、もちろん雲南省(地方)の料理なのだが、僕ら日本人は、場所もよく分からず、昆明という名の省都の街の名前くらいしか知識がない。


 地理的には中国中央部の最南部、ベトナム、ラオス、ミャンマーと国境を接する広大な省で、漢族が多いが、様々な少数民族も住むバラエティ豊かな地域である。


 この店、名前が「Lost Heaven」( 写真右 )と変わっている(名前の由来は聞き損ねた)。場所は天安門からすぐそば、かつての米国大使館の建物&敷地を利用した一見、高級そうなお店(敷地内の他の建物もフレンチなどのレストランに変身んしている)。
s-IMG_4532.jpg

 道路から入る玄関は元・大使館らしい門構え。いちおう門番によるチェックがある。お店の雰囲気も素晴らしく、おしゃれなので、初めて食べる雲南料理への期待はいやでも膨らむ。


 雲南料理はすぐ北に四川省という地理的な影響もあって、四川料理と同様に唐辛子を多用するものが多いとのことだが、山が多いことからキノコ類の種類が豊富なのも特徴という。


 我々が頼んだのは、前菜キノコがいろいろ入った春雨サラダ、雲南風のチヂミ、宣威火腿(雲南ハム)、汽鍋鶏という鶏のあっさりしたスープ、それに雲南風の焼き飯&焼きそば(ただし、この二皿はそれほど個性的な味ではなかった)。
s-IMG_4528.jpg

 そしてお酒は、ビール(ここでは青島=チンタオ)とワイン。北京ではこの後もそうだったが、なぜか、中国産ビールはほぼ「青島」か「燕京」の2種しか置いていないところが目立った。これだけ広い国だから、もう少し種類があってもよさそうと思ったが。





 気が付けば、テラス席も含めて店内はほぼ満席状態でにぎやかだ。客はやはり西洋人のグループが目立つ= 写真右 。ここが中国国内であることを一瞬忘れそうになるが、一方で身なりの良い中国人の若いグループやカップルも見えるので、これが2013年の現実なのかもしれない。


 ちなみに、北京の飲食の店では地方出身の若者が働いていることが多いため、英語だけでなく中国の標準語(北京普通話)も通じないことがあるという。実際この日も、地元に住む友人の中国語がよく通じないスタッフがいた。国が広いというのは面白い。
s-IMG_4536.jpg

 地元では人気のレストランなのだろうが、日本で言えば、東京の永田町、霞が関のど真ん中に、こんなおしゃれなレストランがあるのがなんとなく不思議だ。


 しかし、場所柄とは関係なくお値段は意外とリーズナブル(飲んで食べて5000円もあれば十分か)。北京に行かれたらぜひ、この店はお勧めしたいと思える店だった。


 食事を終えた我々は、このレストランからすぐそばのビルの最上階(と言っても3階建だが)にあるバーへ移動。「Capital M」という名のこのバーも実に素晴らしい。
sa-20130915_214002.jpg

 この店もやはり、客層は西洋人か、セレブっぽい中国人が多い。スタッフにも白人が目立つ。今は、一般庶民には無縁の場所なのだろうが、20年後の北京は果たしてどうなっているのか、興味がわく。


 僕らは最上階のテラス席を選んだ。席からは、昼間見た「正陽門」がライトアップされて、最高の眺めだ( 写真右 )。他にも多くの歴史的建造物が、夜はライトアップされている。


 歴史的な建物だけでなく、幹線道路交差点の分離帯等もライトアップするような、観光客へのサービス精神は少し過剰かとも思うが、北京市当局の努力は大いに評価したい。


 帰り際、お店の名刺をもらって分かったが、このバーは、数年前上海の旧租界(外灘)でお邪魔したバーと同じ系列。道理で内装などのセンスの良さも納得した。お値段もリーズナブルだし、ここもぜひ北京観光の夜の締めくくりにお勧めしたいと思う。

<次回へ続く>


こちらもクリックして見てねー! 【人気ブログランキング】





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013/10/09 09:27:47 AM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Favorite Blog

「続^2・びわ」 はなだんなさん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
きんちゃんの部屋へ… きんちゃん1690さん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: