Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

2015/11/24
XML
カテゴリ:
 連載「欧州への旅2015」もとうとう最終回となりました。最後に“おさらい”の意味を込めて、オーストリア出身の著名人(またはオーストリアを基盤にして活躍した人=その後国籍を変えた方も含む)を紹介しておきましょう(分野別に順不同で)。

 マリー・アントワネット=フランス国王ルイ16世の妻、マリア・テレジア=オーストリア帝国の女帝、エリーザベト・マリー・ペツネック=ハプスブルク家最後の大公女、アドルフ・ヒトラー=ナチス・ドイツ首相、グレゴール・ヨハン・メンデル=遺伝学者、ヨーゼフ・シュンペーター=経済学者、ピーター・ドラッカー=経営学者・社会学者、フリードリヒ・ハイエク=経済学者、ルドルフ・シュタイナー=教育思想家

 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト=作曲家・演奏家、アントニオ・サリエリ=モーツアルトと同時代の音楽家(モーツアルト暗殺の疑いをかけられたことも)、ヨハン・シュトラウス1世&ヨハン・シュトラウス2世=作曲家、フランツ・シューベルト=作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン=作曲家、ヨハネス・ブラームス=作曲家、アントン・ブルックナー=作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン=作曲家、
 グスタフ・マーラー=指揮者・作曲家、ルートヴィヒ・フォン・ケッヘル=音楽研究家(ケッヘル番号)、ヘルベルト・フォン・カラヤン=指揮者、カルロス・クライバー=指揮者、カール・ベーム=指揮者、パウル・グルダ=ピアニスト、アンドラーシュ・シフ=ピアニスト、アルフレート・ブレンデル=ピアニスト、ファルコ=ロック歌手

 グスタフ・クリムト=画家、エゴン・シーレ=画家、マリア・フォン・トラップ=サウンド・オブ・ミュージックの原作となった自伝の作者、ビリー・ワイルダー=映画監督、脚本家、プロデューサー、クリスティーネ・カウフマン=女優、アーノルド・シュワルツェネッガー=俳優&政治家、トニー・ザイラー=スキー選手(五輪金メダリスト)。

 いかがですか? 皆さん知っている人はどれくらいいましたか? 芸術系の人が圧倒的に多いですね(なお、ヒトラーを生んだ国であることは、今でもオーストリア人にとってはあまり思い出したくないことらしいです)。

s-IMG_9657.jpg
 さて、ウイーン滞在も最終日。晩ご飯の時間が近づいてきました。オーストリアには酒蔵を併設した「ホイリゲ(Heurige)」と呼ばれるワイン酒場があります。新酒の時期には、欧州中から観光客が訪れるそうです。ホイリゲには滞在中、一度は行ってみたいと思っていました。
 ただし、ホイリゲが数多く集まることで有名なグリンツィング(Grinzing)という街はウイーン郊外にあるので、ちょっと時間がありません。あきらめかけていたら、なんと中心部に1軒、ホイリゲがあるということを知りました。最終日はそこへ向かいます(写真は、ホイリゲへの行先を示す案内柱)。

s-IMG_9660.jpg
 角を曲がるとこんな路地です。見えてきました。「エスターハーズィー・ケラー(Esterhazy Keller)」の建物が。

s-IMG_9664.jpg


s-IMG_9666.jpg
 酒蔵&酒場は地下にあります。内部は石造りなので、空気もひんやりしています。

s-IMG_9676.jpg
 ワインはテーブルで注文できますが、フードはショーケースから好きなものを好きなだけ選んで注文し、ここで支払うシステムです。皿に盛ってくれるのを、自分でテーブルまで運びます(つまりセルフサービスです)。

s-IMG_9669.jpg
 で、選んだのがこんな感じのフード。味は?なので、見た目で選びましたが、なかなか良いお味で、ワインにとても合いましたよ。

s-IMG_9677.jpg
 奥には大きな樽も見えました。たぶん、新酒の立ち飲みのスペースなんでしょうね。

s-IMG_9675.jpg
 ウイーンでは人気レストランだと6時頃にはもう客で一杯という店も多いのですが、ここは穴場なのか、6時過ぎでも幸いまだ客はまばらでした。1時間ほどすれば、半分くらい席は埋まってきましたが…。

s-IMG_9671.jpg
 1枚前の写真を撮った位置から後ろを振り返ると、こんな感じです。まるで防空壕のような雰囲気。キャパは結構広く、100人は余裕で入れるかも。

s-IMG_9686.jpg
 御飯を食べてホテルへ帰ろうかと思ったら、すぐ近所にアイリッシュ・パブがありました。1杯飲んでから帰ろうと、早速寄り道。

s-IMG_9685.jpg
 看板には「ウイーン最古のアイリッシュ・パブ」とありました。

s-IMG_9679.jpg
 薄暗い店内は、本格的なパブの雰囲気です。ウイスキーのハイボールを頼みましたが、氷はやはり、ちょっとしか入っていませんでした(笑)。

s-IMG_9656.jpg
 ホテルへの帰り道に見かけた大きな酒屋さん。ちょっと覗いてみるだけのつもりが、結局、グラッパ「Romano Levi」を買ってしまうことに(笑)。

s-IMG_9695.jpg
 日本酒の棚のコーナーです。3合瓶くらいのサイズでこのお値段ですから、相当お高いですね。ヨーロッパでいま一番人気があるという、あの「獺祭(だっさい)」もやはり売っていました(値札の部分が画像から切れていますが、1本20ユーロ以上してたかと)。

s-IMG_9694.jpg


s-IMG_9654.jpg
 という訳で、ウイーンともこれで本当にお別れ。しっとりとして趣のある、本当に素敵な街でした。明日は午前中に空港へ向かい、帰途につきます。

s-IMG_9706.jpg
 これは、翌日の写真。帰りは来るときとは逆ルート。ヘルシンキを経由して、そこから日本(関空)へ戻ります。こうして7泊9日の欧州の旅(プラハ、ザルツブルク、ウイーン)はおしまいです。旅行中、体調を崩すこともなく、ほぼ無事に過ごせて、行きた(見た)かったところはほぼ制覇できて、地元の方々との触れ合いも楽しめました。

 旅は、様々な国の文化や歴史が学べて、人生を豊かにしてくれる貴重な機会(時間)を提供してくれます。いろんな国の人々との出会いを通じて、日本という国や日本人を、改めて客観的に見ることもできます。一度だけの人生。これからも機会があれば、僕は、知らない国へ出かけていきたいと思います。

連載「欧州の旅2015」は今回で終わります。長い間、ご愛読有難うございました。


こちらもクリックして見てねー! 【人気ブログランキング】





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015/12/16 01:23:45 AM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Favorite Blog

「続^8・実山椒のし… New! はなだんなさん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
きんちゃんの部屋へ… きんちゃん1690さん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: