Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2019/05/09
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【カクテル・ヒストリア第4回】
   信じる「逸話」は真実か



 有名なところでは「マルガリータ」の逸話。「考案した米国のバーテンダーが、流れ弾で亡くなった恋人の名前を付けた」という話が今なお、日本で出版されるカクテルブックなど定説のように取り上げられており、本当の話と信じてお客様に披露してしまうプロのバーテンダーも少なくない(欧米では、この説はほとんど無視されていると言うのに…)。

 カクテルの女王と言われる「マンハッタン」(写真右)も、英国の元首相チャーチルの母で米国人のジェニー・ジェロームが結婚前、「(マンハッタンで開かれた)選挙運動中のパーティーのために考案した」と紹介されることが多いが、後年、チャーチル自身が反証を示しながらこの説を否定している。

 「サイドカー」も「パリのハリーズ・ニューヨークバーのオーナー、ハリー・マッケルホーン(Harry MacElhone)が常連客のために考案した」との説明をしばしば見かける。

 ハリーズ・バーがサイドカーの普及に貢献したことに異論を挟む人はいないが、マッケルホーンが自身のカクテルブックで、「(友人でもある)パット・マクギャリーのレシピである」と紹介していることからも、マッケルホーン考案説は間違いであることは明らかだろう。

 近年では、「スプモーニ」や「レッドアイ」という人気カクテルも実は、イタリアや米国ではなく、日本で誕生し国外へ伝わったことがほぼ確実になっている(この稿で紹介した5つのカクテルも含め、詳しくは、筆者のブログでの連載「改訂新版:カクテル――その誕生にまつわる逸話」をお読み頂ければ幸いである。 ◆URLは → http://plaza.rakuten.co.jp/pianobarez/ )。






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うらんかんろ

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Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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