Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2025/03/18
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雑誌「TOYRO BUSINESS(トイロ ビジネス)」からの転載
連載コラム【愉しみは酒の数だけ…第3回】
    ところ変わればラムがある

ラムはサトウキビの廃糖蜜(モラセス)または絞り汁を原料として造られる蒸留酒で、前回取り上げたジンと同様、オーセンティック・バーには欠かせない酒である。カリブ海地域にあった、かつての列強植民地で、16~17世紀に誕生したと言われる。意外と知られていないことだが、Rumという表記は旧英国植民地国だけで、旧フランス植民地国ではRhum、旧スペイン植民地国ではRonと表記される。

ラムには蒸留後時間を置かず瓶詰されるホワイト・ラムのほか、木樽で数カ月から数年間熟成されるゴールド・ラム、ダーク・ラムがあり、色が濃くなるほど風味や香味が強くなる。バーではダイキリ、モヒート、マイタイ、ピーニャ・コラーダ、ソル・クバーノなど、人気カクテルのベース・スピリッツとしてもよく用いられることが多いが、ストレートやロックで味わうのが好きな方もいる。

一般的なラムの約9割は、廃糖蜜のみを原料とする伝統的な手法で造られるが、近年では、サトウキビの絞り汁を原料とする手法=アグリコール製法で造られる高級品(プレミアム・ラム)も増えている(写真左上=ラムの表記は生産国によって変わる。左からRhum、Rum、Ron)。

ラムを「世界的な酒」にしたのは英海軍である。18世紀半ばから、水兵の士気を鼓舞するため毎週ラムを支給する伝統が生まれた。欧米では近年、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のおかげで、ラム人気が再び高まっている。米国内では今ではほぼ全州にラム蒸留所が存在し、世界的な高級ラムの販売数量は、2010年以降、毎年10~15%の伸びを示しているという(アルコール飲料市場のリサーチ会社「IWSR」調べ)。

1970年代までは、日本にはラムは10種類程度しか輸入されておらず、バーで楽しめる銘柄も限られていた。しかし、現在では中南米だけでなく、欧州、東南アジアなど、現在50カ国以上の国で製造され、日本には約1000銘柄以上のラムが輸入されている。

「国産のラムは存在するのか?」という質問を時々受けるが、実は日本では19世紀前半、米国の捕鯨船団によって小笠原諸島にサトウキビ栽培が伝わり、「泡酒」「蜜酒」などと呼ぶラムの生産がおこなわれていた。太平洋戦争で生産は途絶えたが、戦後再び復活し、今では島(東京都)の特産品として知名度を高めている。

1979年には徳之島(鹿児島県)で純国産ラム第1号とも言われる「ルリカケス」が誕生。その後2000年以降も、国内ではラム製造に乗り出すベンチャーが相次いでおり、現在では沖縄、鹿児島、高知、滋賀などに西日本を中心に、18カ所以上(計画中の4か所を含む)の蒸留所が誕生している(写真右上=国産ラムの代表的銘柄「ヘリオス・ラム」とラム・カクテルの代表格「ダイキリ(Daiquiri)」)。

廃糖蜜が原料なので、ラムは「糖分が多い酒」と誤解されることが多いが、実はグラス1杯で0.03g程度しか糖分を含まない「低糖質でヘルシーな」蒸留酒である。もし機会があれば、ぜひ多彩なラムの魅力を再発見してもらえば嬉しい。

【追記】 最後に、日本で手軽に入手できる輸入ラムで、私がお勧めする代表的な銘柄を紹介しておきたい(カッコ内は生産国)。
 バカルディ、ロンリコ(プエルトリコ)、ハバナ・クラブ(キューバ)、マイヤーズ(ジャマイカ)、レモン・ハート(ガイアナ)、キャプテン・モルガン(プエルトリコ&ジャマイカ)、サンタ・テレサ (ベネズエラ)、パッサーズ (英領ヴァージン諸島)、ロン・サカパ (グアテマラ)、J.バリー (仏領マルティニーク島)、モカンボ(メキシコ)、ディクタドール(コロンビア)、マウントゲイ(バルバドス)










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うらんかんろ

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Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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