バスリコのつぶやき

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2010.06.19

ブルガリア・ルーマニア紀行（その１２）ブカレスト大主教教会からシナイアへ

カテゴリ：ブルガリア・ルーマニア紀行

丘を登り切ったところにある大主教教会。

そこには大きなポリタンクが沢山列んでいた。
これは復活祭の聖水。
聖水を汲む人たち

人々がタンクの蛇口からそれぞれ持参したペットボトルに入れていた。

復活祭はクリスマスと共にキリスト教の重要祭日である。
一般的には英語でイースターと呼ばれているが、正教会ではパスハと呼び今年は4月4日だった。

大主教教会は3つのドームを持ったギリシャ正教の教会で、ファサード上部にはキリストと12使徒のモザイク画が並んでいる。

この教会は1650年代にワラキア公の館（やかた）内に建てられたもので、20世紀になってから大主教教会として認められたものなのだそうだ。
教会入り口には壮大なフレスコ画が描かれている。
入口のフレスコ画

その他の天井や壁面はフレスコ画で埋め尽くされている。
入口のフレスコ画

教会内部に入るが、ここは薄暗くまた写真撮影は禁止されていた。
荘厳なイコノスタシスが置かれていたが、残念ながらそのほかはあまり記憶に残っていない。

ここを出ると左側には宮殿のような建物。
かって国会議事堂として使われていたようだ。
元国会議事堂

教会の真ん前には瀟洒な建物がある。
大主教や聖職者の館

簡素なファサードながら、内側上部には豪華なモザイクの聖母子像や天使像が描かれている。聖職者の館のファサード

ここは大主教はじめ聖職者の住居なのではなかろうか。

教会の脇には慰霊所があり、大勢の人たちが手に蝋燭をともして献げていた。

来た道を戻る。
正面に見えるのは鐘楼である。
大主教教会の鐘楼

右奥に見えるのは「国民の館」。

これから凱旋門に向かう。
途中、道路の中央に立つ十字架像。
飛行機戦死者のモニュメント

リオ・デ・ジャネイロやリスボン郊外にある「クリスト・レイ」かと思ったのだが、戦時中の飛行機戦死者の犠牲者のモニュメントなのだそうだ。

しばらく行くと今度は勝利広場の十字のモニュメント。
勝利広場のモニュメント

パリの凱旋門を思わせる立派な凱旋門だ。
第一次世界大戦の勝利を記念して、1919年（大正8年）に建てられたが、当初は木造の漆喰塗りだったが、1930年（昭和5年）にルーマニアの彫刻家達によって造り替えられ、現在の姿になったという。

ここでしばし写真タイム。
皆さん記念写真に余念がない。

これにて本日の観光スケジュールは無事終了。
宿泊地のシナイアに向け、出発。
途中ガソリン・スタンドでトイレ休憩。

大きなガソリン・スタンドには必ずコンビニのような店があるので、そこでちょっとした食べ物やお土産を買うことが出来る。
ここにあったのはドライフルーツなのだが、水分が豊富で生のような感じのするもの。
美味しかった。

このスタンドの前、道路を挟んだところに小さなルーマニア正教の教会があった。
ブカレスト郊外の小さな教会