風の男さんへ

 授業回数は13回くらいなので、ロック60年の歴史を13回分に分割し、それぞれの時代を代表する曲を1曲選び出して、その歌詞をしっかり読み込む、というような、文化史の授業と英語の授業をミックスしたような形にするつもりなんだよね。

 まあ、ビル・ヘイリーかエルヴィスで一回、ビートルズで一回やるわな。サイモン&ガーファンクルもやりたい。ボブ・ディランもやるでしょ。ジョニ・ミッチェルで一回、ビリー・ジェルで一回、クイーンで一回、プリンスで一回・・・なんてやっていくと、あと、あんまり選択肢がないよね・・・。

 『ロック・ミュージックの歴史』上下巻、買おうかどうしようか迷って、実はまだ買ってない。じゃあ、いつか君から借りるか! (August 16, 2017 08:29:01 PM)

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August 14, 2017
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カテゴリ: 教授の読書日記
南武成という人の書いた『Paint it Rock マンガで読むロックの歴史』という本を読んだので、心覚えをつけておきましょう。

 そもそもなんでこの本を読んだかと申しますと、それなりに下心がありまして。

 実はこのところ「アメリカ文化史研究」なる授業の中でアメリカを代表する音楽ジャンルであるジャズの歴史を取り上げ、好評を博している(多分)のですが、この授業も数年続いたもので、こちらも大分飽きて来たと。

 で、「ジャズの授業面白かったから、次はロックの歴史を釈迦楽節で聞きたーい!」という学生からのリクエストもあり、「そ、そうか・・・?」と、まんざらでもなく思っていたワタクシ。

 ま、私はもともとジャズよりもロック(というより、ポピュラーかな・・・)寄りの人間だったこともあり、やろうと思えばすぐにやれるだろうという自負がないわけではない。

 だけど、好きで聞いていたからといって、すぐに授業をやれるほどロックの歴史に通じているわけでもなし、そこは一応、勉強しておこうかなと。

 で、ロック史に関する本をゴマンと買っておいたのですが、まずは入門編から読み始めようと思って手にしたのがこの本。何しろ「マンガで読む」だから、気軽にスタートできるだろうと思って。

 ただ、著者が韓国の人ということもあるのか、いわゆる日本のマンガの感覚とはちょっと違うかな。むしろ、コマ割りなんか、アメリカのコミックに近いかも。だから、最初はちょっと違和感がある。

 だけど、絵はなかなか巧いし、読み進めて行くと段々はまってくるというか。



 だけど、アメリカのロックンロールがイギリスに渡ってロックになり、ってな話から段々ややこしくなってきて。というのも、イギリスのロックって、バンドを組んだり解散したりが激しいじゃん? でまた、解散した連中がまた別なバンドを組んだりするもんだから、もう、何が何やらって感じ。

 しかし、それはこの本のせいではなくて、要するに私がイギリス系のロックに詳しくないからですな。特にプログレ系が全然ダメで、ピンクフロイドとかイエスとかレッド・ツェッペリンとか、全然分からん。プログレも分からんし、ヘビメタもダメ。

 で、この本の中で、それぞれのグループの名盤とされているアルバムも紹介されているので、言及がある度にアマゾンで試聴してみるんだけど、全然、どこがいいのかさっぱり分からないという。

 ジャズの場合、私には「フリー・ジャズ」が全然分からないのだけど、それに近いかな。でも、この辺を抜かしてロックを語るというわけにもいかないしねぇ。

 というわけで、ロックを文化史として授業形式で語るというのも、案外、骨が折れそうな感じだなあと。

 しかし、とにかく、教えるということは、学ぶための良きモチベーションですから、これを機に、苦手と思うイギリス系ロックも含め、一度、きちんと勉強しておきましょうかね。

 とにかく、本書『Paint it Rock マンガで読むロックの歴史』、なかなか面白い本でした。私と同様、これからロックの何たるかを勉強したいという方にはおすすめでございます。



Paint it Rock マンガで読むロックの歴史 ロックのルーツがまるごと [ 南武成 ]


 ところで、これは自己啓発研究とのからみなんですけど、「ドアーズ」ってバンドあるでしょ、あのジム・モリソンの。あのバンド名「ドアーズ」って、オルダス・ハックスリーの『知覚の扉』という作品にちなんでいるんですってね。知ってた?

 で、ハックスリーの『知覚の扉』は、ウィリアム・ブレイクの詩「扉と扉の間には知られていることと、知られていないことがある。近くの扉が清められれば、あらゆるものが無限に見えるようになる」から来ている。つまり、ヴィジョンの人・ブレイクから、LSD実験も含め、人間の新たな知の世界を幻視した自己啓発家・ハックスリーを通して、サイケデリック・ロックのドアーズに行き着く一本の道があるということになる。こういうね、ちょっとした知識、これがですね、重要なのよ。私が次に書く超アクロバティックな自己啓発研究書のどこかにこういう話題がちらっと出ることで、その本はさらにさらにアクロバティックなものになることでしょう。こちらも、乞うご期待でございます。





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Last updated  August 14, 2017 09:56:47 PM
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Re:『Paint it Rock マンガで読むロックの歴史』を読む(08/14)  
風の男 さん
おそらく先生は、ロックが実際には細分化されていることをよく把握されているから骨が折れると思われるのではないかと・・・確かに授業として行うとなるとあまりに幅が広すぎやっかいなことだなぁと。年代で分類するのか、ジャンルで分類するのか・・・しかしながらアメリカの大学では90年代後半からロックに関する授業も行われているようでして、その授業で使用されていた書籍も日本で和訳され「ロックミュージックの歴史」(上下巻 1997年初版 音楽之友社)として出ています。この本あまり面白くなく、翻訳の表現も今一つな感じでつまらないのですが、音楽的な分析もあり、資料としてはよくまとまっていると思います。でもさすがに古くなってしまいましたが。持って行ったことがあるかどうか記憶が定かではありませんが、必要であれば今度持参します。 (August 15, 2017 10:07:55 PM)

Re[1]:『Paint it Rock マンガで読むロックの歴史』を読む(08/14)  

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釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
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