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April 10, 2019
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カテゴリ: 教授の読書日記
ゲーリー・ズーカフの書いた『魂との対話』(原題:The Seat of the Soul, 1989)なる本を読んだので、心覚えをつけておきましょう。

 ゲーリー・ズーカフというのは・・・なんとご紹介すればいいのか・・・一言で言って、オプラ・ウィンフリーのお気に入りですな。オプラってのは、妙にこう、神秘的なことを言い出す人が好きというか、自己啓発思想の中でも特に「宇宙の意志が・・・」とか「魂は不滅で・・・」とか、そういう「あっち行っちゃっている系(=スピリチュアル系)」の自己啓発が好きなのよ。で、ズーカフもそっち系ね。

 まあ、ハーバード大出ているんだから、完全な馬鹿じゃないんだろうけれども、バイクで世界を旅したり、公民権運動に入れあげたり、カリフォルニアに引っ越したり、そこでなぜか量子物理学(スピリチュアル系自己啓発思想のバックボーンは量子力学だからね)と出会い、物理学にはまったくの素人のくせに『踊る物理学者』なんて本を書いて運よく全米図書賞なんか取ったりなんかして、その後は自己啓発本書いて有名になり、それでオプラに気に入られるという、絵に描いたような自己啓発ライターの出世街道まっしぐら。

 で、じゃあ、そんなズーカフの世界観はどんな感じかといいますと、彼はね、「非物理的な領域」というのがあると、何故だか知らないけど確信しております。まあ、要するにあの世、つまり天国みたいなところですな。そこにね、我々の故郷があると。

 で、物理的な世界(=この世)で唯一「魂」を持っている人間という存在は、もともとあの世にいるんだけど、それが何度も何度も生まれ変わりながらこの世に姿を現し、そこで修業をしているわけ。そしてこの世で宿題を果していく。

 じゃ、その宿題って何かっていうと、カルマね。前世で人を傷つけちゃったりすると、それがカルマとなって、次に生まれ変わった時に、今度は自分が傷つけられる側に回るとか。

 だから、この世に不公平ってないわけ。不公平だなあ、と思っても、それ、前世で自分がやらかした何かの償いを今しているだけだから。だから、この世で自分を傷つける人がいたとしても、その人を恨んでも仕方ないわけね。元はと言えば、自業自得なんだし。それにその人を恨んだり、復讐したりしたら、またまた新しいカルマが発生して、来世で苦しむだけ。

 だけど、我々の本来の所属場所である非物理的領域にはガイドがいて、その人がちゃーんとこの世にいる我々の面倒を見ようとしてくれています。で、そういうガイドさんの声ってのは、この世では「直観」として届いてきます。

 だから、我々がすべきことは、この直観に耳を傾けて、自分の意志でもってしかるべき選択をする。意図的に。



 ま、宇宙の壮大な計画によって、我々人間は遅かれ早かれ進化するんだけど、意図的に進化するか、無意識的に進化するか、ではスピードが違う。だったら、意図的に自分の意志で、宇宙からの愛のメッセージである直観に耳を傾けて、さっさと進化する方がいいでしょ、と。

 で、この宇宙の仕組みに気付かない人は、自分の意志で選択することが出来ないので、いつまでも物理的領域でぐずぐずすることになります。

 ちなみに、五感で感じられることしか信じない、というアホな人もまた、一応進化はするんですが、こういう人の進化を促進するものは、「愛」ではなく「恐れ」です。

 人に痛めつけられないようにパワーを持とう、財力を持とう、やられる前にやっつけよう・・・こういう愚かしい人間の行動は、すべて「恐れ」から発生する。確かに、より強く、より金持ちに、よりずる賢く、という考え方は、文明を進化させはするけれども、同時に悪いカルマも発生させるために、なかなか前へは進めない。そういうぐずぐずした進化じゃ、いつまで経っても完璧なゴールには届きませんよと。

 量子物理学が明らかにしたように、すべてのものは光の振動だと、ズーカフはいいます。そして「愛」をはじめとするポジティヴなものはより高い振動数をもち、逆に「恐れ」などのネガティヴな振動数を持っているんですな。だから、自分が「愛」を持てば、同じ髙い振動数を持つ良いものをどんどん引きつける。逆に自分が「恐れ」を抱いているならば、同じ低い振動数を持つ悪いものをどんどん引きつける。だったら、「愛」を持つしかないじゃん。

 ちなみに、この世で個々人が自分の魂のケアが出来るのは人間だけで、その他の存在、例えば犬とかイルカは、犬というグループ、イルカというグループでしかない。だから、彼らは個々の存在として選択はできないんですと。で、ちなみにイルカさんは、グループとして陸の王国と海の王国の架け橋になろうとして存在してきたんですけど、人間が彼らにネガティヴな対応しかしないもんだから、彼らは悲しくなって、地球から旅立とうとしているらしいです。

 じゃ、もっと具体的に、個々の我々はどういう心がけで生活していけばいいのか。

 これに対してズーカフ曰く、自分は光の存在であり、世界のすべてとつながっているのであり、そのことを自覚した上で、魂に思いを馳せる。そして本来、自分の魂があるべき場所にありますようにと祈る。それしかないよと。

 まあ、本書の中でズーカフが言わんとしているのは、大体そんな感じ。


 はっきり言って、決して読み易い本じゃないです。何言っているの、この人?って感じになることがしょっちゅう。だけど、全体として見ると、まあ、自己啓発思想的には「あるある」なことばかり言っているのかなと。



 愛をもってポジティヴに生きればいいことあるよ、という自己啓発の常套句に、「それこそが『進化』だ!」というレッテルを貼ったところが、唯一、ズーカフのお手柄かな。

 あと、イルカに対する妙な執着も、ズーカフならでは。イルカとの間に何があった?!


【中古】 魂との対話 宇宙のしくみ・人生のしくみ /ゲーリーズーカフ(著者),坂本貢一(訳者) 【中古】afb


 でもまあ、アホ臭い本ではあるんだけれども、悪いことは言ってないんだよな。



 そうして瞑想していたら、ブーンとケータイが鳴りまして。

 何かと思ったら、とある出版社の編集者の人から、今度名古屋に行く用事があるので会いませんかというお誘いでした。

 あーら。私の魂はそこにあったのね!

 というわけで、またしてもビジネスチャンス到来。もう、一体全体、どうなっているんだ! 連日のように、出版社から接触があるじゃないかっ!!

 これはズーカフのおかげなのか、それとも深見東州先生から教わった呪文のおかげなのか?

 ま、とにかく、今、私はとんでもない強運に見舞われていることは確かなようです。





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Last updated  April 10, 2019 10:35:11 PM
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釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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