老父のつぶやき

老父のつぶやき

PR

2022年11月22日
XML
カテゴリ: 視・紙・誌面から
兵庫県たつの市 白鷺山に「童謡の小径」というのがある。たつの市は童謡「赤とんぼ」の詩を書いた三木露風の生まれたところ。それにちなんだ「童謡の小径」には童謡の作詞者の自筆またはゆかりある人の書による石碑が並んでいる。前に立つとセンサで電子オルゴールの曲が流れる。

まずは「里の秋」斉藤信夫 作


戦前から歌われる童謡だが、3番の「さよならさよならヤシの島・・・」は省かれることが多い。

「夕焼け小焼け」 中村雨紅 作


この碑だけがフルコーラス刻んである。白いのは石表面のコケのようなものか。

「叱られて」清水かつら 作


たつの市と姉妹都市になる高知県安芸市〔作曲者弘田龍太郎の生まれたところ)との石を半分ずつ提供して彫られている。清水恵子さんは親族か。

「七つの子」 野口雨情 作

古茂田信男氏は雨情のお弟子さんと聞く。この碑が頂上にある。





「月の沙漠」 加藤まさを 作

この山にある碑の中で最も短い。また唯一の縦長の碑だ。

「小さい秋見つけた」 サトウハチロー 作

最も字数が多いと思う。それだけに字が小さい。書は親族によるものか。

これらの童謡は最も新しいと思われる「小さい秋見つけた」でも60年程前に作られたものだ。大正・昭和の原風景と言ったところだが、今の子供がどこまで解釈できるのか、心配に思っている。「トトロ」の歩く歌を孫と歌ったら「歌詞が違うよ」と注意された。私たちは年長者の歌をまねて聞き覚えたが、今の子供はメディアを通じて聞き覚えるし、音楽の授業もCD鑑賞が多いと聞く。

温暖化対策ではないけれど、私たちが子供の頃とは大きく環境が変わっている。カラスはゴミをあさる「害鳥」だろうし、山のお寺も都会にはあるまい。お寺の存在が危うい時代だ。童謡の文化は日本独特のものだと思うが、国際化の中でも埋没しないで欲しい。
息子が高校の時にオーストラリアでホームステイしたが、赤とんぼを歌って「良い歌だ」と褒めてもらったらしい。メロディーしかわかるまいが、やはり何か言語を超えて感じるものがあったのだろう。

単なる年寄りの趣味、と言われないために、出来ることは何だろう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022年11月22日 23時28分16秒
コメントを書く
[視・紙・誌面から] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

カレンダー

コメント新着

maetos @ Re[1]:突然消えた「お気に入り」(10/06) 情報提供者Aさんへ 情報あありがとうござ…
情報提供者A@ Re:突然消えた「お気に入り」(10/06) 情報提供だけなので、挨拶などは省略させ…
maetos @ Re[1]:愛と勇気だけが友達さ(09/29) maki5417さんへ 私の経験では末の娘に読ん…
maki5417 @ Re:愛と勇気だけが友達さ(09/29) アンパンマンは、子どもたちが小さい時に…
maetos @ Re[1]:たかが虫ゴム、されど虫ゴム(09/25) maki5417さんへ 片道3km強はちょうど良い…

プロフィール

maetos

maetos


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: