被害者遺族の叫び！！ | さえりんの部屋

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2020年05月20日

昨日は午後３時から、地方検察庁の担当検事の元へ、
Ｎ弁護士にも来ていただき刑事裁判の２回目の打ち合わせへ行ってきました。

まず、刑事裁判の日にちですが当初５月末に決まってたのですが
コロナの緊急事態宣言の影響で延期になると言われていました。
しかし先日解除されたため、 予定通り５月２８日（木）午後３時 から
開かれることになったそうです。

私は当然延期だと思っていましたので、急にあと８日後だなんて
心の準備が整っていなくて余計に緊張感が走るのです・・・(;'∀')

それでも担当検事の配慮で、まず１回目の５月２８日は検事による
証拠調べのみして頂き、私たちはただ検察官席の隣に座るだけです。
２回目が証人尋問・被告人質問
３回目が被害者遺族の意見陳述・論告求刑
４回目が判決
というように４回に分けてくださいました。
２回目以降の日にちは１~２週間後でその都度決めるそうです。

先回希望しておいた遺影の持ち込みは、裁判所に確認していただくと
基本遺影の持ち込みは禁止、ただし傍聴人席２列目以降なら良いという回答でした。それでやむなく傍聴人席の真ん中２列目で父にもってもらう事にしました。

それはＮ弁護士が検察にお願いしてコピーを送ってもらったものです。
それは警察官、検察官が調べた事故の全容が載っているものです。
中には思わず目を背けたくなるような事故直後の写真や図も載っています。
私はとても勇気が要りますが、その全容をしっかり見なくてはいけません。
でないと、これから加害者と闘うことは出来ないからです！！
私には被害者遺族として意見陳述をしなくてはいけませんから。

私は担当検事に聞きました。
証拠はこの分厚い資料としてもう出来上がっている。
加害者本人も「事故の原因は自分の確認ミスで不注意だった」と認めている。
だったら、この裁判で争うことは何なのか？？
訴えるべきことは何でしょうか？？と。
すると、担当検事は「 被害者遺族の処罰感情です！！加害者の事故後の
誠意のなさを訴えていくしかない！！」 とはっきり言われました。

私は思いました。
今まで手塩にかけて大事に大事に育ててきた子供を突然殺されて、
加害者への処罰感情を持たない親なんているんだろうか？？
そんな人はいないと思います。
だとしたら、この裁判で争うべきポイントは如何にその処罰感情を激しく
加害者にも裁判官にも響くように強く訴えられるかどうかという事。
しかも、意見陳述のたった１０分という限られた時間の中で。
私は事の重大さと責任の重さに頭がくらくらしてきました。

しかも、担当検事は捜査資料の中に添付してもらった以前渡したブログの内容の
コピーと今回渡した『加害者へ』のブログのコピーも、私の切なる想いもすべて
相手側の弁護士が資料の提出を「不同意」すれば一切、加害者にも裁判官にも
目に触れさせることが出来ないそうなんだと・・・
大変ショックでした。私がこんなにも加害者に知ってもらいたかった
親としての娘への想いも、知らせる手段が無くなってしまうのです。

しかもこの約一年間、何の誠意もなく知らん顔でのうのうと暮らしていた
加害者はこの先もずーと一生、私たち遺族の実を八つ裂きにされたような
苦しみを知ることなく、何もなかったかのように普通に生きていくなんて
絶対に許せない！！！！と怒りが込み上げるのです！！！！！

担当検事は私の想いを汲んで、「もし相手側に「不同意」されたら、お母さんが
裁判官の前で何も見ずに思いを伝えることは出来ます。その時は検事が質問という
形でどのように伝えるかまた打ち合わせをしましょう」と言って下さいました。

１時間半ほどで昨日の打ち合わせは終わりました。

帰りにＮ弁護士を新幹線の駅までお送りする道中、先生の感想を聞きました。
Ｎ弁護士は担当検事は若いけれど誠意がありなかなか優秀で親切でいい方だと
いう印象だったと言われました。私も担当検事には良い印象を持っていました。

しかし、相手側の弁護士は一切連絡もなくコンタクトを取ってくる様子もなく
加害者も同様に何を考えているのかわからないと、こういう前例ははじめて
だと言われました。
こういう作戦なのか、相手はどんな手を使って少しでも刑を軽く、執行猶予を
つけさせるように持ってくるのか、相手側の動きが一切見えず、真っ暗闇の
中で見えない相手と闘うような不気味さと恐怖を私はひしひしと感じました。

果たして、被害者遺族の悲痛な叫びは加害者に、
そして裁判官に届くのでしょうか？？？

加害者天国日本と言われるこの国の法律はどこまで加害者の罪を正しく
裁いて償わせてくれるんでしょうか？？？

この不公平で理不尽がまかり取っている、交通死亡事故の現状を
私はしっかりこの目で見て、感じて、思った通りにありなまま伝えたい！！！

こんな悲しく、悔しく、苦しく、辛い現実がドラマなんかではなく、
現実に起こっているということを！！！

テレビのニュースやワイドショーや新聞や週刊誌にも何も取り上げられることは
無くても、こうやって悲痛な叫びをあげている被害者遺族がいることを！！！

もっともっとたくさんの人々に知ってもらいたいんです！！！！！

交通死亡事故はただの過失ではなく、トラック（車）を使った無差別の
れっきとした立派な殺人だと！！！！！

だから、加害者は刑務所に入って罪を償うのは当然のことだと！！！！！

私はたったひとりぼっちでも、誰にも知られなくても
泣きながらこう叫び続けるのです！！！！！

もう二度と、さえりんのような悲しい被害者を出してはいけないんだと！！！！！

たとえもう二度とさえりんに逢えなくなっても・・・

（さえりん４歳　雪の日に公園でpart２）