裏ヤブにサルが現れた話をした。
近所のおばあちゃんの家では、
畑が荒らされて、
じゃがいもやタマネギがとられたそうだ。
YouTube に、
長野県の小谷村にある小さな集落( 10 戸 25 人)の話が紹介されていた。
イノシシやシカ、クマによる食害があって、
畑のまわりには3段の電気柵を設置したりして対応してきた。
6年ほど前からサルが出没するようになった。
3段の柵では、
サルはやすやすと乗り越えてくる。
困った村人は、
一人の若い移住者の提案でヤギを飼うことにした。
2頭のヤギを畑の近辺に放牧したのだ。
すると、サルだけでなくイノシシやシカ、クマも出没しなくなったと言う。
なぜ、ヤギを飼うとサルが来なくなるか。
ヤギの見つめる効果らしい。
ヤギは、非常に好奇心が旺盛で、
人でも動物でも、何者だろう? とじーっと見つめる。
ときには近づいて行って、
さらに見つめ続ける。
サルたちにはヤギの視線が気になるのだろう。
実際、我が家でもヤギの目力を感じることはよくある。
作業をしていると、
背中に氣を感じることがある。
振り返ると、
ヤギがぼくの方を見つめているのだ。
あるいは、
じっと見つめられると、
ついついエサをやってしまう。
にらみつけられるというよりも、
あいつらの目や表情に飲み込まれてしまうような感覚になったりする。
サル対策として、
イヌが使われることがあるが、
イヌは、吠えたりして威嚇してサルを追い払う。
しかし、
ヤギは好奇心をもってじっと見つめることで、
サルが恥ずかしがって逃げていく。
政治も人間関係も、
ヤギを見習えばいい。
敵対する人がいたら、
攻撃したり無視したりするのではなく、
相手に興味をもってじーっと観察をする。
なんでこんなことをするのだろう?
何をしたいのだろう?
好奇心の種はいくらでもある。
どんな人に対してでも、
心を寄せるということだ。
そうすると、
相手もきちんとした距離をとってくれる。
余計な争いをしなくてすむ。
トルストイの「イワンの馬鹿」がそんな物語だ。
ヤギたちと一緒にいると、
ホッとする。
彼らは独特の世界をもっている。
学ぶことがいっぱいあって楽しいヤギ飼い生活だ。
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