T-サウルスの この道 寄り道 回り道

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August 26, 2006
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カテゴリ: 徳島県の道の駅


この道の駅は、阿波の国脇町の「うだつのある町並み」の一角に位置する。
脇町は1585年に阿波藩主となった稲田植元が要衝脇城代として配した。
一方植元は阿波藍を奨励し、藍商を中心とした商人の町として栄えることに。
この藍商の町として定着させたのが「四国三郎」と呼ばれる吉野川の存在。四国には少ない流域面積が広く距離が長く穏かな河川は、農耕だけでなく物流の役割をも担ってきたのである。
脇町をはじめ、穴吹、三野、池田・・。
吉野川の河運と共に発展してきたのである。

吉田家
吉田家
寛政4年に建てられたかつての藍商の家、かつてここのすぐ下(石の階段を下りたところ)が船着場だったという。



道の駅「藍ランドうだつ」
吉田家の隣のこの建物が道の駅として機能している。

脇町 うだつの町並み 其の1
脇町のうだつの町並み

ところで「うだつ」って何なのかお解りだろうか??

町屋の1階の屋根に注目してほしい。袖のように張り出している部分がある。(正確に言えば妻壁の横に張り出した袖壁)
これを「うだつ」といい、卯建と書く。
別名「火よけ壁」といい、防火の役割を果たしていた。

江戸時代に裕福な家がこの卯建をあげた立派な家に造っていたそうで、現在「うだつの上がらぬ」という言葉(要するに一向に出世できないこと)はここから生まれた。

脇町 うだつの町並み 其の2
うだつの町並み 別角度から

うだつのほかにも日本家屋の伝統が・・。手前の家屋の白い格子の窓は「むしこ窓」(虫籠窓)と呼ばれ、盗難除け、明り取り、風通し、装飾などの多くの役割を持つ。

小野五平翁の生家 其の1
ここでおいらの足が止まる。(熱中症じゃないぜ!)

第12世将棋名人 小野五平翁の生家(平田家)



天保2年木屋五平(宿屋)で生まれた小野五平は幼少のころから泊り客の指す将棋を見たのが病みつきになり、もって生まれた素質と共に少年時代に既に開花し、8歳にして五平を負かすものがなかったほど・・。
19歳に江戸に出て将棋名人天野宗歩に弟子入り
明治31年に第12世名人となる。
四国出身の棋士で唯一の名人は、大正11年6月に没したが91年という大往生だった。

このほか、藍染の体験のできるふれあい館、脇町劇場「オデオン館」、ショッピングセンター「パルシー」など、真剣に見て回ると半日以上楽しめる。


四国の旅はまだ続く・・・。





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最終更新日  August 26, 2006 09:01:01 PM
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