昨日の読売新聞の社説に堺屋太一さんが面白い評論を書いて
いました。
安倍内閣は基本的に能力不足であり時代感覚に乏しい。そして
一番の欠陥は「ベルサイユ化」である。
「ベルサイユ化」とは、フランスのルイ14世がパリを離れてベルサ
イユ宮殿を建てた。 それから100年くらい経ってルイ16世の時代
になるとベルサイユ宮殿には王様と取り巻きの貴族や官僚が集ま
り、全国で暮らす庶民のことは全く知らなくなった。 自分達の贅を
極めた生活が全てだと思い込んでしまった。 そしてフランス革命
につながっていく。
安倍内閣は2世、3世ばかりで、その殆んどは地方に住んだことの
ない東京生まれ、東京育ち。 今世界で最も変わっていない時代遅
れの場所は東京です。 東京にいる限り規格大量生産時代からずっ
と変わっていない。ビルはどんどん建つし、土地の価格もそこそこ高
いし、消費は盛んだし、若い人は集まっている。
だから地方都市のシャッター通りや高齢化なんかの話の実感がない
んですね。 安倍内閣が再生するには先ずベルサイユから出ることです。
この評論は実によ~く実態を衝いていると思いませんか?
地方都市の疲弊したシャッターのアチコチ閉まった駅前通りの姿なんか
見たこともないのでしょう。 安倍内閣は!
地方にいて就職したくても就職口のない実態など理解できていないでしょう。
農家の人達がますます農業から離れざるを得ない実態など知らんでしょう。
東京にいて、東京の姿だけ見て、経済は伸びている、生活は向上している
と言ったって、この格差社会を上でリードする人間ばかり集まっている東京
を見てものを言っても地方の人達は白けるばかりだ。
東京は官僚規制に守られて移民も企業買収も少ない。そこだけで暮らす
安倍内閣は世界の文明の変化からも地方の衰退からも孤立している。
このことを本人も取り巻きも霞ヶ関の官僚も分からない。
東京には大変なお金と権力が集中している。 これを止めなければいけ
ない。 それが東京の人達には分からないのです。 自分達が地方分散
を出来なくしているという意識がないから役所の権限を強化してお金を
ばら撒いてやろういう発想になる。
堺屋太一さんはそう分析している。 安倍内閣の実態。 日本の実態。
日本の将来について、皆さんはどう思いますか?

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