草加の爺の親世代へ対するボヤキ

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草加の爺(じじ)

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2024年03月23日
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ロッキー (しか目面をして)何だって。ハリーは随分お前によくしているな。

ジョー (恥ずかしそうに)確かに。そういうつもりじゃなかった。いずれにしても大丈夫だよ

。俺は警察のシュバルツに祝宴の為に店を閉めると告げたよ。彼は人々を中へ入れないように

するだろう。(再び攻撃的になって)俺は大酒を喰らいたい、それだけだ。

チャック 誰がお前さんを止めているのだい。お前はヒッキーに関して何でも出来るのだよ。

ジョー (テーブルからグラスを取って、ヒッキーの名前が声に出された時にボトルに手を伸ば

した。彼は何かを拒否するかのように手をひっこめた。次には喧嘩腰でボトルを掴み、なみなみ

と酒を注いだ)分かったよ。俺は彼の飲み代は稼いだ。一年中あいつの与太話を聞いて酒を飲め

るよ。奴が破傷風に罹る希望が生じているのさ。(彼は酒を飲んで、更につぎ足す)俺は彼の為



ロッキー この牡牛め。ヒッキーは大丈夫だが、彼がお前に何をしたと言うのだよ。

ジョー (膨れて)お前には関係ないだろう。俺はお前につっかかちゃいないぞ。(辛辣に)確

かに君はヒッキーは大丈夫だと思うだろうよ。彼は白人だからな。(口調は攻撃的になる)俺の

話を聴けよ、この白人どもめ。お前たちの頭から俺の事は消してしまえ。俺が現にどうあろうと

しているかとか、現在の自分を誇りにしているのだって、理解できるかな。さもないと、俺と君

等は面倒を起こすことになる。(酒を手にして、周囲から出来るだけ離れる様にして、ピアノの

前の座椅子にどんと腰かけた)

マギー (低い怒りの口調で)何ていう騒ぎだい。われわれがヒッキーに良くしたからって、彼

は前から頭がいかれているのだよ。黒人だったとしても全ておじゃんなのさ。

チャック 喧嘩腰の話かね、俺は黒人は嫌いだよ。(ジョーに脅すように近づいて行くが、ジョ

ーの方はしおらしく頭を垂れてしまう)



さ。君等はずっと俺の良き友だった。俺はいかれぽんちなんだよ。あのヒッキーは俺の頭を掻き

まわして狂わしてしまったのだよ。  (周囲の者達の顔は彼に対する拒絶を解消してしまって

いる)

コーラ もういいわ、ジョー。皆はあんたが本気だなんて思ってはいないから。(みんなに向か

って、無理に笑いを作り)私が言いたいのは、ヒッキーは誰も見下してなんかいないってこと



が姿を現す時に誰も素面ではいられないことよ。彼があの勿体ぶった御説教を忘れれば、そして

あんた等が離れている場所を彼に話すのを止めれば、ヒッキーは同じ昔ながらの男なのだから

ね。あんた等はあのシラミみたいな奴を好きにならざるをえないのさ。そして彼がアヘンを吸引

するのを認めてやらないといけないよ…、(急いで付け加えた)つまり、ここのかすみたいな奴

と一緒にさ。

マギー (冷やかすようにロッキーを見て)そう、彼は私が捕まえた男をカモにしたよ、ねー、

パール。

パール 彼がカモに。

ロッキー やめろッ、そう言うぞ。

ラリー (前方を幅広く見て、周囲の者にと言うよりは自分自身に声に出して言う)ヒッキーに

何が起ころうと俺には無関係だ。彼は俺達に語りたくて仕方がないのだと俺は感じている。彼の

内部で、恐れているんだよ。彼はあの駄目な子供みたいだ。彼が自身を認めている独特な奇妙な

やり方は不思議だ。もし彼が恐れているのなら、それで彼は飲酒を絶ったのだろう。あの駄目な

子供をまた引き合いに出そう。彼が酔っぱらうのを恐れているとすれば、彼は言うかもしれな

い…。(ラリーが話している間に、ヒッキーが背後のドアから中に入って来る。彼は第一場と同

様に見えるが、ただ一つ、パーティーに行く少年の如くに期待で顔が輝いている。彼の両腕には

包装した品物が抱えられている)

ヒッキー (人気のポロ観覧席の応援の声の様に景気よく、次第に声を張り上げて)さあ、さ

あ、さあ! (みんなは吃驚して飛び上がった。ヒッキーはニヤニヤして前進して)俺はきわど

く間に合ったぞ。この包みに誰か手を貸してくれないか。  (マギーとパールがヒッキーに手

を貸して、荷物をテーブルの上に置いた。彼がこの場に来た以上は、彼等の態度は前にコーラが

表現した反応を示している。彼等は彼が大好きで、彼を許さないではいられないのだ)

マギー ねえねえ、ヒッキー。あんたは一年越しで私を驚かしたわよ、あんな風にそっと入って

来てね。

ヒッキー そっと入ったって。俺とタクシーの運転手は死人でもびっくりして飛び起きる様な大

騒ぎを入り口のところでやらかしなのだ。君等は全員酒を飲むのに忙しくて、ここの老賢人から

智慧の言葉を浴びながらだが。他には何か聞こえないのかな。(ラリーにニヤリと笑いかけて)

俺が聞いたところによると、シャーロック・ホームズ遊びを始めたころは今ほどは善人じゃなか

っよ。君が俺を全て悪くしたんだ。俺は今じゃ何も恐れてはいない、俺自身もだ。君達は古い墓

地、永遠の眠りの客引き、の一部に縋り付いて、つまり、君等がそこから離れればいいのさ。

(くっくと上機嫌で笑い、ラリーの背中を友愛のしるしにかるく叩いた)  (ラリーはヒッキ

ーに厳しい怒りを示した)

 コーラ (キャッキャッと笑い)古い墓地だって。それがヒッキーさ。我々はこれから彼をそ

う呼ぶことにしよう。

ヒッキー (からかうようにラリーを見て)俺についての謎かけを一杯始めたらどうだい、ラリ

ー。だが、それは助けにはならないよ。君は自分を考えることに専心したらいいよ。俺の平和を

君にやるわけにはいかない。自分の平和は自分で見つけなくては。俺に出来る事のすべては君を

手助けすることだけだ。その残りは、それを見つけ出す方法を示すことだ。(彼はこの言葉を

単純に説得力のある熱意で言った。一息ついて、しばらくラリーを魅惑された拒否の不安さを見

せながら見詰めている)

ロッキー (魔力を打ち破るように)ああ、教会を貸し切りにしろ。

ヒッキー (宥める様に)分かった、分かった。静粛にしてくれ、諸君。俺の声は不潔な説教師

のようだろうが、それは忘れて祝宴に没頭しようや。  (みんなは安心)

チャック この包みは食べ物なんだ、ヒッキー。軍隊に食料を補給する程買い込んだよ。

ヒッキー (再び少年のように興奮して)買いすぎじゃあないよ。俺はこれが最大の誕生日だと

ハリーが感じてもらえれば嬉しいのだ。君とロッキーはホールに行って大きな驚きを受け取って

呉れ。俺の両腕は荷物で痺れてしまっている。  (周囲の者はヒッキーの興奮に気づく。チャ

ックとロッキーは何かを期待するように出て行った。三人の娘は好奇心に胸を膨らませるように

してヒッキーの回りに集まった)

パール あんたは私等を興奮させてるよ。何なのさ、ヒッキー。

ヒッキー 待ちなよ、他の誰にと言うよりも、君達可愛い子ちゃんへの御褒美として買ったんだ

よ。心の中で考えた、何よりもこの売春婦達を喜ばせるべきなのだってね。(三人は彼に叩かれ

でもしたようにたじろいだが、彼女らが怒り出す前に彼は愛情を込めて続けた)俺は自分に言っ

たさ、いくらかかったって構わない、彼女らにはそれだけの価値があるのだから。彼女らは世界

で最高の小さな集団だ、俺が地獄の苦しみを味わっていた時に、ひどく親切にしてくれたよ。ど

んな品物だって彼女等に勿体ない事はない。(熱心に)その言葉通りだ、それに、プラスアルフ

ァ―がつく。(それから、初めて彼女達の表情に気づいたかのように)どうしたんだね、おおマ

ジだね、何だね…、(クックと笑った後で)ああ、分かったぞ。俺がどんなふうに感じているか

解るだろう。君等を傷付ける意図などないさ、だから馬鹿な事を考えちゃアいけないよ。

マギー (軽く息継ぎして)大丈夫よ、ヒッキー。先を続けてよ。

ヒッキー (歓喜で顔を輝かせながら、チャックとロッキーが枝組細工のかごを運びながら部屋

に戻って来るのを見迎えた)見ろよ、来たぞ。包みをあけろよ、君達。  (彼等は表面の包み

紙をはがす。かごはシャンペンが一杯に詰まっている)

パール (子供じみた興奮を見せて)シャンペンだよ、有難う、ヒッキー。気障な人じゃない

よ。(彼女は彼をハグして、全ての憎悪を忘れている、他の娘も同様だ)

マギー 私はシャンペンで酔いつぶれた経験はないのよ。酔おうよ、パール・

パール 人生を謳歌しようよ、二人してね・  (賑やかな休日の精神が全員を包み込み、ジョ

ーモットでさえニヤニヤしながら立ち上がってワインを羨ましそうにみる。ヒューゴは頭をもた

げてシャンペンを見ている)

ジョー 君は確かに高い所を目指しているよ、ヒッキー。(得意げに)俺が賭博場を経営してい

た時に、泡のたつ液体を大ジョッキで飲んだ、(何か罪を犯したかのように一息ついてからヒッ

キーに反抗的な視線を向けて)俺はまた酒を以前の様にのむつもりなんだ、垣根を取っ払ってし

まい。それはパイプドリームなんかじゃないよ。(彼は自分の席に戻り、みんなに背を向けた)

ロッキー 酒を飲み干そうぜ、ヒッキー。ワイングラスがないぞ。





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最終更新日  2024年03月23日 20時55分58秒
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