異論・極論・直言――マスコミが言わない解説、提言

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2010.09.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類


会見をして、様々な質問に答え、それが記事になっている。

 その中で、検察審査会での審査で、政治資金の関連で「強制起訴」
の可能性がある点について質問された小沢氏は「玄人の検察庁が
起訴を見送った事案について、『素人』が起訴すべきかどうか決める
仕組みはおかしい」という趣旨の発言をした。

 小沢一郎という人間が政治家のプロとして、いかに有能であるか
どうかは全くの別問題として、この発言1つで、こういう人を絶対
日本の総理大臣にしてはいけないと筆者は感じる。本当に危ない。

する発言である。

(民主主義は「国民が主権者」であることを否定)
 小沢氏に限らず、他の国会議員や地方議会議員から、時々、こう
した趣旨の発言がある。議会での審議について、住民などから異論
が出た時に、「我々プロの議員が様々な事情を勘案して検討している
ので、『素人』の県民(市民、国民)の意思と違っても、我々がよい
と思うものは通さないといけないのだ」と。

 また、最近の裁判員裁判に関連して、テレビなどで発言するいわゆ
る有識者と言われるコメンテーターが、「一般の国民に死刑判決に関与
させたり、むごい犯罪の写真などを見せて裁判に関与させるのは問題
だ」というような発言をする。

 更に、高級官僚は少し親しくなり、本音の話をするようになると、

ない国民の意思よりも行政のプロの我々の考えの方が上」というよう
なことを平気でいう。

 こうした人は民主主義とは何か、近代社会での国家とは何か。そし
て、民主主義国家で最も尊重されないといけないのは何かということ
を再度、勉強し直してほしい。こうした発言をしただけで、議員なら、


 民主主義で、最も尊重されないといけないのは「民意」である。主
権在民である。色々な案があり、他の案の方が結果的にベストであっ
たとしても、国民、県民がベストだといって別の案を支持したら、そ
れは民意であり、それで決定しないと民主主義は成り立たない。

 裁判員制度にしても、素人の一般国民にそんなことをさせるのかと
いうようなことを言う人がよくいるが、元々裁判員制度ができた最大
の理由は、「プロの裁判官の判決が、あまりに国民の常識から離れた
ものが多く出て来るようになり、もっと国民の常識の上に立った判断
をしないといけない」ということである。

(法律、規則を守るのは国民の義務)
 憲法を初め、法律の中には、明らかに時代に合わない、これは問題
だというものはいくつもある。しかし、それが法律で定められ、施行
されている以上、それを守らないといけないのは国民の義務である。

 交通法規におかしな点はいくつかある。しかし、だからと言って、
交通違反をしておいて、「この法律はおかしいから、私は罰金を払わ
ない」と言ったら、逮捕されるし、誰も支持しない。小沢発言はこの
「交通法規は問題だから、罰金を払わない」と言っているのと同じだ。

 だから、時代に合わない法律は、それが憲法であっても改正しない
といけなく、どこの国でも憲法は頻繁に改正している。それを60年
以上改正しないのは日本だけである。9条問題だけでなく、1字1句
変えるなというバカなことを言う人が沢山いるからだ。

 憲法問題はともかく、民主党の代表=首相である。その首相を争う
人が現行の法律を、それも自分が適用されそうだから、法律や規則を
おかしいと発言するだけで、候補者としてはいけないと考えるのが常
識である。そう考えない民主党の国会議員とは何か、

 小沢氏は政治と金の話はいくらでも説明するとも言っている。しか
し、彼は逃げまくり、国会の政倫審にも出て来るのを拒否したし、こ
の問題について、記者会見を開いて、記者の質問に答えたこともない。
あるのは、自分の用意したメモを読み上げたことだけである。

 後ろめたいことがなければ、堂々と記者会見をすればよいだけだ。
それを逃げまくっていて、「何もやましいことはない」では、話が矛盾
する。こうした人を過半の所属国会議員が支持し、代表に当選しそうな
民主党とは本当に何なのかと言いたい。

(少しでもベターな選択をするのが民主主義)
 筆者は菅首相を評価するものではない。特に現在の経済危機の時に、
経済顧問的な大学教授の意見を聞き、ほとんど何もしない姿勢はそれ
だけで失格だと言いたい。従って、小沢氏、菅首相のどちらが勝って
も、日本にとっては国難であると考えている。

 しかし、その菅首相でも、独裁者で、政治資金では限りなく黒に近
く、権力を握らせたら、国民がとんでもないことになりそうな小沢氏
よりはまだましだと考えるのだ。

 民主主義はベストのシステムではなく、ベターの選択である。街頭
インタビューで「どちらを選んでも、変わらない」という声がよく出
るが、そういうことを言う人も民主主義がわかっていない。1センチ
でも、1グラムでも、ベターな方を選ぶのが民主主義なのだ。

(小沢一郎の経歴、政策を検証する)
 小沢氏を支持する国会議員は、彼の剛腕ぶり、有能ぶりを買うが、
待ってほしい。政治家、特に、大臣として、政府の重職として、彼が
その長い政治歴で、有能ぶりを発揮したことはほとんどない。

 国の政策を左右する場面で、彼が大きな役割を演じたのは、ただ1
つ。湾岸戦争の時に、自衛隊を派遣するかどうかで、国論を二分した
時に、自民党幹事長として、マスコミに出て、各国と協調することの
大切さを説き、自衛隊派遣を実現したことだけである。自主防衛論者
の彼にしては、自説を言っただけである。

 大臣としては、今から25年前に、中曽根内閣で自治大臣に就任し
たことが1回あるだけである。その時に、彼が何か特記すべきことを
したという記録もない。彼は自民党・竹下派の後継レースに負け、権
力を別の形で得ようとして、自民党を離党した。天下国家を考えての
離党ではない。私利私欲での離党である。

 そして、自民党を破ってできた非自民党政権、細川内閣では、幹事
長として、事実上の最高権力者になったが、大蔵省(今の財務省)の
事務次官だった斉藤次郎(現・郵政グループトップ)と組んで、福祉
目的税というような言葉で、唐突に消費税引き上げを画策して、無理
やり細川氏にそれを言わせた。それがきっかけで細川政権は崩壊した。

 あんなバカなことはせずに、細川政権がもう少し続いていたら、日
本の今はもう少し変わっていたはずである。それを台無しにしたのは
小沢一郎その人である。

 政策面での、彼の無策ぶりを示しているのが、今回の共同記者会見
で、普天間問題でも、財源問題でも、記者からの質問に何も具体的な
政策は語っていないことからもわかる。腹案がないのである。

 鳩山前首相時代に、普天間問題が暗礁に乗り上げそうになった時に、
アメリカは実力者小沢氏に何とかしてほしいと、コンタクトをとろう
としたが、彼は逃げて、アメリカ政府要人と会おうともしなかった。

(常につきまとう政治と金、親友が去っている事実)
 彼には、政治と金の問題が常につきまとい、建設会社を恐喝に近い
形で多くの資金を吸い上げ、豪邸も建てている。政治に金はつきもの
で、資金を集めることはよい。しかし、それを自分の懐に入れたら、
それは「政治家」ではなく、「政治屋」になってしまう。

 小沢一郎氏の過去の政治歴では、集めた金を政治活動資金にするこ
とよりも私利私欲が優先である。妻も新潟の建設会社社長の娘をもら
った。明らかな政略結婚である。この妻の妹は、竹下元首相の弟(現
自民党国会議員、竹下亘氏)と結婚している。

 小沢氏は新進党、自由党の解党の時、税金から政党に渡される政党
助成金を自分の懐に入れ、返さなかったというのは、政治の世界を少
し知っている人なら、皆知っている事実である。

 そして、彼の人柄を知る話として、最もわかりやすい話は、彼と長
く付き合ってきた人がことごとく、彼のもとを去っていっていること
である。良かれと思って、少しアドバイスをしたり、苦言を呈すると、
翌日から、会うことはもとより、携帯電話が通じなくなるというのだ。

 壊したり、裏で画策することは得意でも、政治という場での政策で、
むしろ、無能ぶりをさらけ出しているのが、彼の経歴であるし、人と
しての魅力、リーダーとして絶対必要な包容力がまったくない。1人、
2人ならともかく、長く親友として付き合ってきたほとんどの人が彼
のもとを去っている。そんな人をあなたは信用できるのか。

 小沢氏は元々、消費税を大幅にあげることを主張していたし、自主
防衛論者だ。中国にこびへつらう人だし、中国に代議士を大量に引き
連れて行って、嫌がる中国首脳と一緒の記念写真を撮った権力誇示者
である。彼が権力を握ったら、誰の言うことも聞かず、言っていたこ
とを覆し、何でもありになりかねない。極めて危険である。

 そういう意味でも、小沢氏に選挙に勝たせることは、国としての自
殺行為であると、筆者は考える。過去の政治歴からして、豪腕説は
まったくの神話であり、事実ではない。





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Last updated  2010.09.04 09:38:55
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