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注:今日の日記はかなり長いです。今日のカナダでのトップニュース。先月バンクーバー空港で起こったある死亡事故の動画が、今日メディアに公表されました。その動画は、たまたまそこ居合わせた人が撮影したものだったですが、先週まで警察に取り上げられていて、公表されていませんでした。なぜならば、その動画には、警察にとって都合の悪いものが写っていたからなのです。先月のある日、あるポーランド人移民の女性が、バンクーバー空港で息子が国際線でバンクーバーに到着するのを待っていました。7年間、ポーランドとカナダで離ればなれに暮らしていた1人息子が、ついにカナダでの永住権を手に入れ、その日ポーランドから到着する予定だったのです。息子は英語が全く話せませんでした。旅行もしたことがありませんでした。国際線の飛行機に乗ったのも初めてでした。母親は前もって息子に「荷物を受け取るところで待っててね。そこに迎えに行くから」と伝えておきました。空港に着いた母親は、国際線の荷物受け取りのところはまだセキュリティー内だということに気付き、1時間以上待っても息子が出てこなかったので、空港のスタッフに「中にいる息子に、荷物を受け取って、移民の手続きをして、外にでてくるように伝えて欲しい」とお願いしました。荷物を受け取るところで待ってるはずだから、と。彼女はこの後9時間も空港内で息子が出てくるのを待つことになるのですが、その間3回スタッフに「息子を見つけてきて欲しい」とお願いしに行きました。でも結局、空港スタッフは誰も彼女のお願いを聞いてはくれませんでした。彼女は空港内の移民局にも行って、自分の息子の名前の記録があるかを訪ねました。移民局には「ない」と答えられました。結局9~10時間空港で待った末、息子は出てきませんでした。もう一度、空港スタッフに息子を探してくれと泣きながらお願いしに言った彼女。その空港スタッフは「彼はここにはいません。今日は帰って下さい。」と言ったそうです。彼女はバンクーバーではなく、内陸のカンループスという町に住んでいます。バンクーバーから高速で4~5時間でしょうか。彼女は結局息子に会えないまま、その日の夜、カンループスまで車を運転して帰りました。家に着いたのは、夜中の2時を過ぎていました。家に帰ると、カナダの移民局から留守電が入っていました。息子はやっぱり到着していたのだ、と分かり、彼女は一睡もせずに、トンボ帰りで朝一番の高速バスでバンクーバーに向かいました。今度こそ息子に会えるのだと思うと、バスの中でも一睡もできなかったそうです。そしてバンクーバー空港に着いた彼女。空港職員から、彼女の息子は、昨日、到着後に亡くなったということを知らされたのです。死因は、警察のテイザー(電気ショックを与える武器)による、電気ショック死でした。当初警察は、空港内で暴力的な振る舞いをしていた男がいて、警察が呼ばれ、警察が説得しようとしてもその男は聞かずに暴力的だったため、取り押さえる為に電気ショックを与えた、と話していました。でも今日の動画の公開で、警察の説明は事実ではない事が明らかになったのです。----------------------息子は、荷物受け取りのところで、母が迎えに来るのをずっと待っていました。何時間も。国際線で旅行をした事がある人なら誰でも、そこには一般の人は迎えにこれない事を知っています。でも彼は知りませんでした。少しでも英語を知ってるなら誰かに聞いたでしょう。でも彼は英語を一言も話せませんでした。なぜかは分からないのですが、彼はそこで何時間も待った後、午後10時ごろに移民局のオフィス(空港のところにある、あのオフィスですね)で入国を許可され、晴れて移民になっています。彼はお昼過ぎには到着していたので、なぜ午後10時までそのオフィスに行かなかったのかは謎です。その前に、あんな狭い荷物受け取りのエリアに、男が何時間もうろちょろしてるのに、空港職員が何も気付かなかったのかが本当に謎です。もちろんその間、水も飲めなければ、ご飯も食べられません。ポーランドからドイツに飛び、ドイツからカナダに来た彼。ものすごく疲れていたことでしょう。緊張もしていたでしょう。のども渇いていたし、お腹も減っていたでしょう。そして何よりも不安だったでしょう。結局、彼が外に出てきたのは、夜中近くでした。9~10時間待った母親はもう「息子はいない」と空港職員に言われ、空港から自宅に帰った後でした。長い長いフライトの後、10時間以上も空港内にいて、そして出てきたら唯一のお迎えの母親はいない。彼の精神状態は多分普通ではなかったのだと思います。ポーランド語でなにやらブツブツ言いながら、その辺にあった小さなテーブルを持ち上げたり、コンピューターらしきものを下に投げつけたりしはじめました。丁度、一般の人たちが待っているエリアと、セキュリティーエリアの境目の所です。(バンクーバー空港を知ってる人は分かると思うけど、ガラス張りになっている)その近くにいた一般の人は彼を助けようと話しかけますが、言葉が全然通じません。彼女はそこにあった内線用の電話を使って、通訳者がいるかどうかを空港に訪ねますが、つながらなかった様子が動画に写っています。そしてそこで、警察登場。空港側から警察に連絡が行ったのでしょう。警察が4~5人来ました。そして警察はその男になにやら言い(でも彼は警察が何を言ってるのかは分かってなかったはず)、男が両手を上げ(Give up するときや、分からないときにするジェスチャー)警察に背中を向けたところで、警察がテイザーを使って男に電気ショックを与えたのです。動画には(私には聞こえなかったけど)警察の「もう一度撃て」という声も入っているとか。そして彼はその場で亡くなりました。そしてその問題の動画。動画を見る限りでは、その男は警察に暴力を振るったりしてなく、もう最初からギブ・アップしてる感じでした。大きな警察官の男が4~5人いたのだから、電気ショックなんかを使わなくても余裕で取り押さえられたはず。その前に、彼は警察が来てからは暴れてすらいませんでした。警察は当初、暴れる男を押さえつける為に電気ショックを使ったようなことを言ってました。警察は、一般の人が動画を撮っていたことに気付き、この撮影者から動画を取り上げます。撮影者は警察がすぐに返してくれるものと思っていたようですが、警察は返してくれず、撮影者は裁判にまで持って行ってようやく先週返してもらい、この撮影者がメディアに動画を公開したのです。この電気ショックを与えた警察も、まさか彼が死ぬとは思っていなかったでしょう。でも、テイザーでの死亡例というのは過去にもあるらしく、それだけパワフルな武器なわけです。滅多なことでは使うものではないはずです。特にこの男は今飛行機から降りてきて、まだ空港のセキュリティーと外の境目にいる状態だから、武器など持っているわけもないのです。そして、動画を見る限りでは、デイザーを使わなくても、簡単に取り押させることはできていたはずです。当然ですが、警察の行動に対しては大きな疑問が湧き上がっています。でも私はですね、それにも増して、空港職員の対応の仕方が頭に来るわけですよ。そうやって、何時間も息子の事を心配して待っている母親が、何度も「中にいる息子に伝言をして欲しい」とお願いしたのに、誰も、彼女を助けてはあげなかったのです。ちなみに、そのエリアの空港職員が中と外を行ったり来たりするのは問題なくできるそうです。そして最後に彼女に「息子さんはいません、今日は帰って下さい」と言った職員。彼女の息子さんのことなんか、な~~~んにも知らないのに、そう言ったんですよ。彼女が泣いて助けを求めたというのに。空港側のメディアを前にしての会見。あの会見してた人、空港のお偉いさんなんだけど、彼の態度もすっごい頭に来た。メディアの「どうして空港職員は誰も助けてあげなかったのか」という質問に「私は空港職員の1人1人の代弁はできない」と言い、「今回の事件を、空港の恥だとは思わないか」という質問に「思わない。毎日沢山の人が利用してて、こんな事件が起こったのは初めてだから」と言った、あのお偉いさん。この亡くなった彼と、彼のお母さんに対する思いやりみたいなものは、この会見からは全く感じ取れなかった。きっと、移民の気持ち、移民がどんな思いで自国を離れカナダに足を踏み入れるのか、これっぽちも分からないのだろう。空港なのに、10時間も通訳者1人も提供できなかったの?泣いて助けを求めてる人がいても、「あの人クレイジーだわ」くらいにしか思ってなかったんでしょ。このお母さんは、息子にカナダがどれほど美しい国かを見せてあげたくて、わざわざバンクーバーまでのチケットを取ったらしい。バンクーバーからカンループスまでの美しい景色を、ドライブしながら見せてあげたかったらしい。もし、彼がバンクーバーではなく、カンループスまでのチケットを取っていたら、彼は今頃カナダで第2の人生を送っていただろう。「移民の国」カナダ。空港は、多くの移民たちが最初に足を踏み入れる場所。夢と希望を持って新しく移民してくる人々に、もう少し気をくばる優しさをもっててもいいんじゃないだろうか、と、ニュースを見ながら一人で怒り悲しんだ夜でした。
2007.11.14
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台湾旅行で得た教訓。「人の話はちゃんと聞きましょう。」今回の旅行を通じて、私もmunchちゃんも、あまり人の話をちゃんと聞いてないことが発覚!台北101の辺りをブラブラした後、さて、夕食はどうしようかという話になった。そういえば昨日、ディンタイフォンのツアーに参加したときに、ガイドさんが台北で2番目に高いビルの話をしていた。そのビルの上の方にはレストランがあって、それ程(値段が)高くもなくなかなか良いらしい。彼女曰く、台北101は(高さが)高すぎて、ネオンも遠くにしか見えないのだけど、その2番目に高いビルは高さも丁度よく、夜景はむしろ台北101よりも綺麗なのだとか。そこまで聞いて、私は「明日の夕食はそこでもいいな」なんて思ってた。で、その2番目に高いビルというのが、台北駅前の三越の所。せっかくだから三越を物色して、そこの上で夜景を見ながら夕食を食べようということになった。タクシーに乗って、夜景を見ながらの食事の為にわざわざ訪れた台北三越。しばらくぶらぶらした後、さあ、そのレストランに行きましょう、という時になって、エレベーターの案内を見るも、どうもそれらしきレストランの案内がない。あれ?おかしいな。結局何階に行ったらいいのかも分からず、インフォメーションのお姉さんに聞いてみる。お姉さん、「ちょっと待って」という仕草をして、なにやら下からゴソゴソと小さなカードを取り出した。そのカードには、日本語で「○○レストランは○○年○○月をもって閉鎖しました」と書かれてるじゃない!え~、うっそ~~。無くなっちゃったの~???じゃあ、あのガイドさんはなんでそんな閉まってるレストランの話をしたんだろう??と思っていると、munchちゃん、「そういえばさ~、あのガイドさん、台北101が出来たときに、2番目じゃ誰もお客さんが来ないからって、そのレストランは閉まったって言ってなかったっけ?」だと。思い出すの遅すぎるわ、お姉さん。しかも私、その部分だけ聞いてなかったし。実は、その前日にも「ちゃんと聞いてなかった」事件がありまして。(事件というほどのものじゃない)ディンタイフォンに行くツアー、ガイドさんに「○○時半にホテルに迎えに行きますからね!」といわれる。そしてガイドさんと別れてから私:「あれ、お迎え何時だったっけ?4時半だよね?」munch:「え?6時半じゃなかった?」私:「16時半って言ったのかと思った」munch:「4時半って、夕食にしては早くない?」私:「そりゃそうだね」時は3時半。6時半お迎えなら、3時間、ホテルの近所を探索しに行こうなどと話してたのだけど、ホテルに着いて、ちょっとダラダラしてしまう。そして4時半ちょっと過ぎ。ホテルの部屋の電話がけたたましく鳴る。ガイドさん、ホテルのロビーで待ってるのよ!っていう電話。はい、やっぱり6時半じゃなくて4時半だったんです。ホテル近辺の探索になんか出かけなくて良かった!ディンタイフォンの小龍包食べ損ねるところだったよ!!実はそれ以外にも「ちゃんと聞いてなかった」事件があったのだけど、長くなるのでそれは省略。みなさん、人の話はちゃんと聞きましょうね♪つづく
2007.11.12
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調子にのって今日2回目のUP。「台湾旅行記その3」の続きです。*~*~*~*~*~*~*~*~*~*「その3」に載せた所を午前中に見終わった私たち。午後は世界で一番高いビル、「台北101」を見に行く事に!ガイドブックによると、「台北101」の辺りは「ファッション・エリア」でもあるらしい。さあさあ、買い物しまくるぞ~~と、意気揚々。これが世界で一番高いビル「台北101」。でも下から見ると、世界一高いとはなぜか思えないのは私だけ?ビルの形のせい?高速エレベーターに乗って、展望台まで上がる。これが台北101からの景色。この台北101、超高層ビル群の中に建っているのではなく、本当に、一つだけぽーんと高いビルが聳え立っている。あまりにも一つだけ高いので、ちょっと異様な雰囲気でもある。他のビルと比べるとこんな感じ。 展示してあった写真を撮ったので、窓の光が反射して見にくいでしょうが、このビルがいかに唐突に建っているかがわかってもらえるかと思います。さあ、その後は待ちに待った、買い物タイム!台北101の中のお店は高級ブランド店ばかりで、私たちには手がでないので、向かいのもうちょっとカジュアルそうな建物に移動してみる。う~ん。かなり歩きまわって、結局何一つ買わなかったのです。というか、買いたいモノが一つも見つからない私たちは2年前に香港に一緒に行って、その時は買い物がかなり面白かったから、今回も勝手になんだかそういう買い物が出来ると期待していったのだけど、台湾は私たちのテイストとはちょっと違うようで・・・。結論から言いますと、台湾にいる間、お土産のチョコレートとからすみ以外、何一つ買わなかった私たちなのでした。うぎゃ~、つまらん。つづく。
2007.11.12
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今週末、カナダは3連休。時間があるので、台湾旅行記の続きです。*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*さて、台湾2日目。2泊3日だったので、2日目が唯一、丸1日台北で過ごせる日。朝から必死で台北中を駆け巡りました。台北はとにかくタクシーが安い!初乗りは一括70元(約250円)。そしてメーターもそれ程上がるわけではなく、何処へ行っても日本のタクシー代の3分の1か4分の1くらい。そして何処にいても3秒でタクシーはつかまる。だから、時間がない人にはタクシー移動がお勧め。私たちは地下鉄とタクシーをうまく併用しました。かなり色々な所に行ったので、とりあえず、行ったところ一気に紹介。台北で一番古いお寺、龍山寺。台湾は日本にすごく似てると思ったけど、お寺をみるとやっぱり異国だということを実感。台湾の人たちは、とても信仰深いようだった。「龍山寺」だけに「龍」の柱。お経のようなものを読む人たち。蒋介石を称えるための「台湾民主紀念堂」(旧中正紀念堂)この門が、でかいのです。とにかくでかいのです。門の真下に私が立っているのがお分かりでしょうか?私は決して遠くにいるわけではなく、門の真下に立っているのです。どのくらい大きな門か分かってもらえるでしょうか?後で分かったけど、中国人って本当に大きいモノ好き。次に行ったのは「行天宮」というお寺。お供え物がとにかくすごいのです。長テーブルがいくつもあって、そこには食べ物の山!写真の食べ物は全てお供え物です。お次に行ったのは「孔子廟」。でも工事中で全部は見れませんでした。工事中のため、トイレも仮設のしかなかったのですが、運悪くここでトイレに行きたくなったmunchちゃん。そのトイレのあまりの臭さに目から涙を流しながら出てきました。工事が終わるまでここのトイレは避けた方がよさそうです(←口コミ情報)お次はかなり楽しみにしていた「国立故宮博物院」。世界4大博物館の一つと言われてるくらいなので、ここの貯蔵物は見ものです。歴史のロマンにしばし酔いちくれてきました。(実は高校生の頃、自他共に認める歴史オタクだった)あんなに古い時代のモノが残っているというだけで、感動。全館じっくり周っていては日が暮れてしまうので、見たいものに的を絞って見てきました。博物館の中が撮影禁止だったので、これ以外の写真はありません。残念。つづく。
2007.11.11
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