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以前半田市の輸入住宅に取り付けられていた不具合バランサーについてブログ記事に書かせて頂きましたが、ようやく代替のものを入手することが出来ました。こちらがそのシングルハング用バランサーですが、バランサーの太さや先端のバランスシューの幅といったものも既存のものに合致しています。このバランサーは、スーパーシール(Super Seal)という樹脂窓シリーズのもので、ハード(Hurd)が製造を担っていました。現在でもハードを吸収合併したシエラパシフィック(Sierra Pacific)という会社が樹脂サッシも作っていますが、スーパーシールというシリーズでは製造をしていません。その為、アフターメンテナンスの部材は、メーカーでは供給不能のものも出てきています。今回のバランサーもその類のもので、メーカーから送られてきた部材は全く既存のものとは違うものでした。そこで再度適合するバランサーを探してもらい、今回調達したものが送られてきたという訳です。形状が全く同じではありませんが、取り付けるに当たって問題となる点は全てクリアしていますから、代替としてはちゃんと機能を果たすはずです。全く同じでないと使えないなんて頭が固い人もいるかも知れませんが、専門知識と経験を備えていれば、使える部材でメンテナンスすることも可能ですから、専門家に相談することが大切です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月20日
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愛知県のお客様から、輸入サッシについていくつか不具合があるので相談に乗って欲しいという連絡を頂きました。窓は、今は亡きサミット(Summit)製アルミクラッド木製サッシ。(尚、サミットは、ウェンコ(Wenco)と表示された時期もありました)ご相談を頂いた不具合の1つが、このダブルハングサッシ。階段室の途中にあり、手の届かないくらいの高さの位置に存在します。一見見た目もきれいな窓なんですが、よく見るとガラスの外の方にいくつか白いものが見受けられます。よくよく見てみると、上げ下げ窓の上窓の建具の下側の枠が外れて落ちてきている感じです。太く見える白いものが下枠の屋外側アルミカバーで、細くぶら下がって見えるものは、そこに付けられていたウェザーストリップ(気密パッキン材)です。上窓の下枠材が脱落しているということは、下枠に固定しているロック(鍵)の受け金物もそのうち脱落する可能性もありますし、上窓のペアガラスも同様に下へ落ちてくる恐れもあります。屋外側のアルミカバーとガラスとの間から雨が浸入し、木枠を腐食させたことが原因だと思いますが、新築から早い段階で予防措置を取っていればこうした問題は起こらなかったと思います。今回の不具合以外にもバランサーの状態等を確認して、枠材の交換で対処すべきか、上下の建具ごと交換すべきかを検討していきたいと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月19日
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こちらは、窓メーカー不明の上げ下げ窓に付いていたチャネルバランサー。輸入のシングルハングサッシではメジャーな部品ですが、建具(障子)と窓枠との間に隠れているので、普段目にすることはありません。これを確認出来るのは、バランサーが破損したり不具合があったりして外に飛び出してきた時。写真のように吊りヒモ(糸)が切れてしまったり、バネが錆びて正常に伸び縮みしなくなったりしたら、窓枠の隙間から顔を出します。こういう時、お客様の中には吊りヒモを新しいものに換えることで直そうとする方もいらっしゃるようですが、一時的には直ってもそれ以外の部分も経年劣化していますから、近い将来また不具合を起すかも知れません。重いペアガラスが入っている建具を片手で軽く持ち上げられるのは、こうしたバランサーが支えてくれているからですから、窓を快適に開け閉めする為に15年程度で定期的に交換することが大切です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月18日
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こちらは、札幌市のお客様から問い合わせを頂いた輸入サッシのロック本体。ローウェン(Loewen)製の4連ボウウィンドウのケースメントサッシに取り付けられたロック金物ですが、ロック受けの金物を引っ掛ける為の白いプラスチック・パーツが割れて、鍵を掛けることが出来ません。このアルミクラッドの木製ケースメントサッシには、上下2ヶ所にロックが付いていて、そのどちらも破損してしまっているようです。こういう場合はロック本体の交換となる訳ですが、今は白いパーツが改良されたのか、ロック本体も新しくなっています。見た目としては古いロックも新しいロックも全く変わらないのでいいのですが、白いパーツに引っ掛けられる側の受け金物を新しいタイプにしないと、白いパーツがうまく作動してくれません。ですから、ロック本体だけを調達しても鍵が掛からないということになってしまいます。ただ、ロック本体とロック受けを交換したらスムースに鍵が掛かるかと言えば、そうでもありません。鍵の部分が破損した原因を考えて、それを解決してやらないと、またすぐに鍵が壊れてしまうリスクがあるのです。恐らく、サッシの建具(障子)の建て付けが悪いことで、窓枠に建具が真っ直ぐ引き込まれていない為に建具のどこかが窓枠に当たり、それ以上建具が閉まらず隙間が空いた状態で無理にロックを掛けようとしたことが、破損の原因です。窓枠や建具の周辺をきれいに掃除して、ウィンドウヒンジや受け金物の位置調整、潤滑剤の塗布といったメンテナンスを行うことが、これを解決する方法です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月17日
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一宮市のお客様から、クランクハンドルを回しても最後まで窓が閉まり切らず僅かに開いたままの状態になるとの相談を頂きました。サッシは、ヴァイスロイ(Viceroy)製のケースメントサッシですが、こういう場合の原因はオペレーターの不具合か、サッシの周囲の掃除不足、ウィンドウヒンジの不具合又はそれらが複合したものと考えられます。今回、まずはオペレーターの状況を、写真を送って頂き確認しました。オペレーターのハンドルを接続する回転軸には問題はなさそうですが、ギアの部分に摩耗が見受けられる感じです。窓が閉め切る直前にオペレーターが動かなくなるという感じでしょうから、ある一定の場所までくるとギアが空回りするということでしょうから、オペレーターアームの位置をその場所に来るように動かして、そこでギアが噛み合わなくなるかをチェックしなければなりません。そこでオペレーターに問題がないようであれば、ウィンドウヒンジの周囲や窓枠の状態を確認して、調整作業を行います。オペレーターのギアに問題があるようなら、部材の調達・交換を行い更にウィンドウヒンジや窓枠周囲の掃除などを行う計画です。ヴァイスロイという窓メーカーは、現在存在していませんが、まだこのオペレーター自体はカナダから調達可能ですから、問題なく修理出来ると思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月16日
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こちらは、名古屋市の輸入住宅にお邪魔して、輸入玄関ドアの建て起こしを調整している様子です。輸入の木製ドアは非常に重く、その為開閉によるドアヒンジへの負荷も大きくなります。毎日何度も開け閉めするドアですから、長い間に頑丈な金属製のドアヒンジも摩耗してきます。そうなると、ドア自体が自然に下がって、敷居にドアが擦ってきたり、ドアラッチや鍵が引っ掛かったりするようになります。それを放置していると、鍵が破損して防犯上の問題が生じたり、ドアが重くて開けられなくなりますから、早めにドアヒンジを交換してドアの下がりや傾きを調整してやることが大切です。私たちは、まずドアがどの程度下がっているのかやどのくらい傾いているのかを確認し、どのくらい調整してやればいいのかを決定します。その後、作業に取り掛かるのですが、重いドアが付いたままヒンジを交換しようとすると、ドアが更に下がってしまったり傾いてしまったりするので、写真のように様々な道具を駆使して重いドアの位置を固定します。日本の建具屋さんや大工さんは、重量のあるドアには慣れていないばかりか、海外製の専用工具も持ち合わせていませんから、こうした調整を行うには相当な苦労と技術が伴います。いい仕事をする為には、やはりいい道具やいい腕、それと場数が大切です。私たちが輸入住宅の新築やメンテナンスに長けているのは、深い専門知識と様々な現場があったからです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月15日
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昨日、アンダーセン(Andersen)製の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の召し合わせの修理調査を行った旨記事に書かせて頂きましたが、そのおうちでダブルハングの不具合も見付かりました。アンダーセンのダブルハングと言えば、一般的に吊りヒモが窓の両サイドに付いているナローラインというシリーズのものを思い浮かべますが、こちらのものはサイドジャムの周辺を見てもヒモ(糸)らしいものは見当たりません。こちらは、ナローラインの後にシリーズ化されたもので、チルトウォッシュと呼ばれるダブルハングサッシになります。クラシックな吊りヒモは使わず、ジャムの中にバランサーを仕込んだタイプで、他の輸入サッシ・メーカーのものに比較的近い仕組みのものとなっています。定期的に交換が必要なバランサーですが、ナローラインは交換までの手間が結構掛かり大変なのですが、このチルトウォッシュはマーヴィン(Marvin)やハード(Hurd)のものと然程違いはなく、比較的簡単に交換することが可能です。ですから、ナローラインの窓枠はそのままにして、サイドジャムや建具(障子)をチルトウォッシュのものに入れ替えるということを希望されるお客様もいるくらいです。(アンダーセンは、こうしたアップグレード・サービスにも対応してくれていますから、ご希望の方はご相談下さい)今回の不具合は、ロックを外すとチルトウォッシュの上窓建具が、ズルっと下に下がってくるというものでした。窓の下枠までストンと落ちる状況だと、落ちた衝撃でガラスが割れるなんて心配がありますが、落下が途中で止まる状況ですから、両サイドのうちの片方のバランサーだけが破損しているものと思われます。ナローラインでも両方のバランサーの糸が切れて、窓が全く開けられないというケースも多くありますが、不具合を放置しておかない限り、通常はどちらか一方だけに不具合が起きますから、ストンと落ちることの方がマイナーなトラブルだと思います。何れにしても、このままではよくありませんので、昨日の掃出しサッシの問題と一緒にこのバランサーの修理も行いたいと思っています。勿論、その際は窓の外側のガラスの周囲の防水処理も実施するつもりです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月13日
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静岡県のお客様からスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の召し合わせから外気が入ってくる気がするということで相談を頂きました。召し合わせとは、ハメ殺しのドアと可動するドアとが重なり合っている部分のことを指します。こちらのサッシは、アンダーセン(Andersen)のものなんですが、このサッシを含めて多くの輸入掃出しサッシの場合、ドアが重なる部分にはインターロッキングと呼ばれるものが付いています。インターロッキングは、ドアとドアとの隙間を埋めると同時に、両方のドアに「コ」の字の召し合わせ部材が付いていて、ドアが閉まる際にそれがお互い噛み合うことで外せなくなるという機能を持っています。その為、空き巣などがドアを屋外側から外して侵入するなんてことが出来なくなるという仕組みです。ただ、その噛み合わせがおかしいのか、隙間風のようなものが入る気がするということで、そこにスポンジのようなパッキン材を張り付けて、隙間を埋めるということをお客様が独自にやっていらっしゃいました。通常、インターロッキングはお互いがガッチリ噛み合う構造ですから、隙間も殆ど出来ないという感じになるはずです。そこで、可動側のドアを外して、インターロッキングの部材がどのように取付けされているのかを見てみました。何でも新築時の大工さんが、輸入の掃出しサッシのことをよく分からず、このインターロッキングを当初付け忘れていたということでした。ただ、私たちがドアを外してチェックした限りでは、特に取付け自体には問題がなく、ほぼ隙間もない状況であることを確認しました。ということで、隙間風はお客様の気のせいではないかということになりましたが、可動側のドアに付いているインターロッキングが中央部分で少し幅が小さいということが判明しました。(しかしながら、大工が部材に後から加工を施したという感じでもありませんでした)これで隙間が出来るとは考えられませんが、ドアの中央部分だけガッチリ噛み合っていない感じがして、ドアが若干がたつく感じもします。メーカーに確認して、こうしたインターロッキング形状は正常なものなのか、それとも問題があるのか、チェックすることとなりました。もしそれが通常のものであるということなら交換をしても仕方ないですが、そうでないなら新たに部材を取り寄せて付け替えることが必要かも知れません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月12日
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こちらは、横浜市のお客様のおうちにある玄関のダブルドア。ピーチツリー(PeachTree)の輸入ドアなんですが、いつも閉めっ放しであった副開閉側のドアが開けられなくなって困っているそうです。メインの主開閉側ドアの方も、ドアヒンジが摩耗して敷居(ボトムシル)に当たってきているばかりか、鍵もうまく掛けられなくなっているそうで、大変な状況になっています。近くの業者さんにお願いして、何度か補修をしてもらったようですが、勝手が分からない輸入ドアだった為か、場当たり的な修理になってしまい、副開閉側のドアも開けることが叶わなかったらしいです。写真を見ると、副開閉側のドアも敷居に擦っている感じですし、フランス落とし(フラッシュボルト)の開閉レバーも変な位置で固定されていますから、建物側の開口寸法とドア寸法とに余裕がなくなっていると思います。新築時に納まりを間違えたのか、家自体が下がってきているのか、それともその両方が複合的な原因となっているのか、はっきりしたことは言えませんが、何れにしても早急に状況を改善する必要がありそうです。こうした修理・メンテナンスは、誰がどんな仕事をしたのかが全く分かりませんので、現場へ伺ってからしか状況判断が出来ません。そこで正しく評価を行って、どう対処したらいいかを見極めることが必要ですが、その為の材料や道具といったものをある程度想定して出掛けないと、行っても何も出来ないなんてことになります。そういう点で、ここでは要らないだろうという材料や道具も作業用のバンに積んで、即興で対応が出来るようにしておくことが大切です。こういうことが出来るには、今までの経験や道具を持った専門家でないと難しいかも知れませんね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月10日
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こちらは、マーヴィン(Marvin)製のインテグリティ・シリーズで使われていたウェザーストリップ(気密パッキン材)。スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)のサッシ枠に装着されているものですが、チューブ状のパッキンが付いているのが特徴です。通常、掃出しサッシのウェザーストリップは、ドア枠の両サイドと上枠に付いていますが、このチューブ状の部分はインテグリティの上枠用のものには付いていませんでした。つまり、側枠専用のウェザーストリップが、写真のものになるのです。ドアを閉める際には、ドアをドア枠にぶつける形になるのですが、どうしてもそこの部分に隙間が出来る恐れがあるということで、防雨・防水・気密の為にインテグリティではチューブ状のパッキンで隙間を埋めようとしたのかも知れません。ただ、この特殊なウェザーストリップは、何年か前に製品に取付けられず廃番となってしまいました。ですから、交換用の部材としても手に入れることが出来なくなったのです。でも、上枠用のウェザーストリップを側枠にも取り付けるということで、交換自体に問題が発生することはありません。(マーヴィンの取付け標準でも、この方法が正しいとされています)インテグリティの掃出しサッシ用のウェザーストリップは、今でも部材メーカー経由入手することは可能ですが、価格がべらぼうに上がっているようですから、交換が必要な方は早めに調達することをお勧めします。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月09日
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先日、屋外側の防水処理や室内側の木部の防水塗装を完了したサッシの建具を現場へ取付けに伺いました。輸入窓は、マーヴィン(Marvin)製のアルミクラッド木製サッシのケースマスター(ケースメントサッシ)。建具(障子)の下枠が雨漏りで腐って、ほぼなくなってしまった状態でしたが、ご覧の通り見事に復活しました。あの腐り具合であれば、普通の住宅メーカーなら窓枠ごと全交換という感じでしょうが、知らない人が見たらどこを直したのか分からないくらいきれいに修理出来たと思います。建具の下枠は建具の重量が最も強く掛かる場所ですから、下手な補修では強度が出ません。また、オペレーターを接続するガイドレールやアーム・ブラケットは、下枠が腐ったせいで位置が分からなくなっていますから、どこに取り付けるのかも慎重に判断しなければなりません。これが違ってくると開閉がスムースに出来なくなったり、最悪窓が閉まらなくなったりしますから、そういうことに気遣いをしながらの作業も必要です。マーヴィンは国内市場から撤退していますから、従来の建具交換は出来ません。こうした建具の部分修復が出来る業者さんも限られていますから、皆さんの周囲でも専門知識のあるプロを確保しておくことは、輸入住宅を長持ちさせる為には非常に大切になります。そういう知識と腕のある人を見付けておけば、将来も安心出来ますよね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月07日
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サッシの雨漏れで木部が腐ってしまった建具(障子)の木部の修復が完了し、屋外側の防水処理を行っています。こちらの輸入サッシは、マーヴィン(Marvin)製のケースメントサッシ(ケースマスター)と呼ばれる竪辷り(たてすべり、横に開いていく)窓の建具になります。一見非常に頑丈で雨漏れするようには見えないアルミクラッドサッシですが、ペアガラスの周囲や外装のつなぎ目の防水材が機能しなくなって、その隙間から雨が徐々に浸入するという不具合が発生します。写真は、今回改めて防水処理を行う際に、マスキングテープを張った様子ですが、雨が隙間から漏れて少し黒く染みが付いているのが分かります。本来はここまで徹底して隙間を埋めることはありませんが、古くなって隙間が開いてしまっているような場合は、排水を促す水抜き場所も状況によっては防水処理を実施することがあります。今回は、これだけ多くのテーピングをしていますから、防水処理の手間も非常に掛かっていますが、将来のリスクに備えて怪しい場所は全て防水することとしました。サッシの雨漏れは、知らぬ間に木部内部に入り込んで中から腐らせるという状況ですから、そうなる前にやっておくことが重要です。その為には新築から10~15年経った時や10年毎の外壁の塗り替えの際にサッシの防水補修をやって頂くことをお勧めします。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月06日
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豊田市のお客様からウェザーストリップ(窓の気密パッキン材)を交換したいというご相談を頂きました。輸入サッシの隙間をなくし、防水・防雨・気密・断熱・防音といった機能を担うのがウェザーストリップですから、劣化があれば定期交換が必要です。図面上では、ペラウィンドウ(Pella)又はニューキャッスル(New Castle)という表記になっているそうですが、お客様がペラの代理店に問い合わせをしてもペラのサッシではないという返答があったそうです。そこで、このウェザーストリップが使われているのが、ニューキャッスルではないかということで、私共に連絡がありました。写真がそのウェザーストリップの断面を撮ったものですが、私が推測するにニューキャッスルの輸入ケースメントサッシに使われているものとも違うような気がします。ただ、実際にサッシの詳細を確認した訳ではないので、私の推測が間違っているのかも知れませんが、このデザインのウェザーストリップには見覚えがあります。非常に特殊な形状をしているので覚えているのですが、こちらのものを入手するのは相当大変だった気がします。勿論、代替の汎用部材があればそれを調達するのですが、なかなかそういうものもなさそうな寸法・形状をしています。少し時間は掛かるかも知れませんが、金額と納期がお客様に合うようなら、部材を手配出来るように努力してみたいと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月05日
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会社がなくなりドア自体が入手不能となって随分年月が経ちましたが、交換用部品の方も手に入れづらくなったピーチツリー(PeachTree)。このメーカーのドアヒンジは、非常に特殊で他のヒンジ・メーカーのものでは代替が利かないというのが現状ですが、それでも何とか部材メーカーから調達をしてきました。また、ピーチツリーのドアヒンジはいくつか種類があって、その多くは既に手に入らなくなっているのですが、今回新たに種類の違うヒンジを手に入れました。写真右が今まで調達していたヒンジで、形状が大きく湾曲しているのが分かりますでしょうか。そして、写真左が今回新しく調達可能となったドアヒンジです。左右の蝶番は曲がっておらず、机の上で広げるとフラットな状態になりました。そういう点では、他社のドアに付けている通常のドアヒンジと同じ感じにも見えるのですが、左右の蝶番の大きさが異なっています。そこは今まで調達してきたドアヒンジと同じと言えますが、左右それぞれの蝶番の幅は湾曲したドアヒンジとも全然違います。わざわざ特殊なドアヒンジをいくつも採用しなくても、汎用性のある一般的なドアヒンジを取付けてくれれば楽なのに、何故ピーチツリーはこんな変なヒンジを採用したんでしょうね。何れにしても、これからは湾曲したものもフラットになるものもどちらも調達可能ですから、ピーチツリーの玄関ドアなどでドアが下がって開けづらいという不具合の方はご相談下さいね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月04日
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こちらは、先日滋賀県のおうちで交換してきた輸入網戸の戸車部品です。サッシは、ローウェン(Loewen)のスライディング・パティオドアですが、このサッシの戸車は結構交換したいという要望が多く聞こえてきます。交換の原因は、網戸の開閉がしづらいというものですが、網戸の高さや左右のバランスが崩れていたり、窓枠に建物の荷が掛かって圧し潰されて変形しているというのがあるかも知れません。また、写真の古い戸車を見て分かると思いますが、鉄で出来たローラー部品の周囲にゴミが絡まっていたり、錆びて動きが悪くなったりしていました。そこで、網戸レールの上を走るローラー部品を、ナイロンで出来た製品にしてみました。このローラー部分は網戸の下枠の中に隠れて見えなくなっていますので、太陽の紫外線で劣化する恐れもありませんし、樹脂ですからクッション性もよく、レール部分を傷めることもありません。ローウェンの古い掃出しサッシの網戸は、こうした鉄製のローラー部品が付いた戸車ですから、20年近くお使いでしたら交換することをお勧めします。勿論、交換の際は、網戸の建て起こしや高さの調整を行うことをして頂くと、見違えるようにスムースに動くようになるかも知れません。輸入サッシに限らず、おうちは日頃のメンテナンスで快適に暮らせるようになりますから、細かな場所の掃除や補修をお忘れなく。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月03日
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こちらは、昨日滋賀県のおうちで外してきた破損したオペレーター(開閉金物)です。サッシは、ローウェン(Loewen)のケースメントサッシですが、クランクハンドルを回しても窓を開けたり閉めたりすることが出来ませんでした。お客様からメールで写真や状況をご案内頂き、オペレーターの回転軸が折れて金物が機能しなくなったのが原因と判断して、新しいオペレーターを手配しました。窓の開閉方向は左右ありますし、窓の大きさによってオペレーターも様々使い分けられますので、それらを慎重に確認してからの調達です。そして、昨日お客様のおうちへお邪魔して、オペレーターの交換作業を無事に完了してきました。現場の周囲は田畑や林が存在し、冬ともなるとカメムシやテントウムシが窓枠と建具(障子)との隙間に入り込んで越冬します。その為、窓を開けると虫やその死骸がたくさん窓の周囲に張り付いていて、それが窓の開閉を阻害してオペレーターの操作がしづらくなっていたのだろうとも思います。今回のオペレーターの破損は、閉めづらい窓をハンドルを回して無理矢理閉めようとしたことが原因ですが、窓の掃除の不足によってそれを助長したことも遠因ではないでしょうか。サッシやドアは、日頃の手入れがその寿命に関係してきます。こうしたトラブルを回避する為にも、掃除や潤滑剤の塗布といったことを心掛けるようにして頂きたいものです。また、サッシ建具の木部も塗装が劣化してきていましたから、木部塗装と一緒に外部のガラス周囲を防水処理することもお忘れなく。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年12月01日
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こちらは、輸入玄関ドアのドアヒンジです。分厚い真鍮で出来ている蝶番が、長年使用してきたことで心棒周辺が摩耗しています。また、摩耗したことで、ドア側の蝶番がドア枠側の蝶番よりも下がっている様子も見受けられます。これを何とかしようとしたのか、蝶番を取り付ける為にドアの木に切り込みを入れた場所よりも蝶番の位置が上にずらされているようです。ただ、位置を変えたにしてもヒンジの摩耗が止まる訳ではありませんから、更に重さでドアが下がっており、敷居にドア下が擦ってきたり、鍵の位置もずれてロックが掛けられなくなってきている状態です。それにしても変なことがあります。それはドア側の蝶番の位置。蝶番が摩耗して下がってきている場合、ドア位置も同様に下がってきますから、蝶番の取付け場所を定位置よりも下にずらして調整するものなんですが、写真では逆に蝶番位置を上げています。こんな状況ではドアが更に下がった状態になってしまいますから、ドアの開閉がしづらくなったり鍵が掛けられなくなったりする要因になるはずです。元々の取付け自体がおかしかったのか、ドアに3つ付いているドアヒンジがそれぞれ異なった状況で取り付けられているのか、途中で何らかの調整を行ってこうなったのか、この写真だけでははっきりしません。神奈川県にあるおうちですが、実際に現場に伺って玄関ドア全体の納まりがどうなっているのかを確認して、バランスを見ながらヒンジ交換やドア位置の調整といったことを総合的に行う必要がありそうです。因みに、お客様はこちらのドアをピーチツリー製とおっしゃっていましたが、ピーチツリーにはこのドアヒンジが付いていることはありませんから、恐らくカナダ製の輸入ドアではないかと思います。(ピーチツリーのドアヒンジは非常に特殊ですから、お客様の言葉だけで部材を調達してしまうと、取付け出来ないなどの失敗をしてしまいます。調達する前に写真などで部材を確認をすることが非常に大切だと思います)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月29日
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先日、岩倉市の輸入住宅にお邪魔して、両開きのフレンチドアのガラス交換が可能かどうか調査をしてきました。フレンチドアは、マーヴィン(Marvin)製の外開き。マーヴィン等の木製サッシは、ペアガラス単体で交換することが出来ず、建具(ドア)ごと交換するというのが一般的です。ローウェン(Loewen)やハード(Hurd)といったメーカーのものはガラス交換が可能なタイプもありますが、どちらか言うと少数派です。でも、今回のドアを調査した結果、ペアガラスを外して新しいものと交換することは可能だと思います。ガラス押えの木製の押縁も、丁寧な作業をすればきれいに取り外して再利用することが可能であることも分かりました。お客様から注文のご諒解を頂けましたら、LOW-E断熱ペア強化ガラスを手配して交換施工を行う予定ですので、その際はまた記事に書かせて頂きます。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月27日
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こちらのアルミクラッドサッシの建具(障子)は、名古屋市のお客様の輸入住宅から修理の為に外してきたものです。雨漏れによって下枠が腐ってしまっていたのですが、今回建具屋さんにお願いして見事に修復が完了しました。窓は、マーヴィン(Marvin)のケースメントサッシ(ケースマスター)と呼ばれる竪辷り(たてすべり、横に開く)窓なんですが、ウィンドウヒンジも外れてしまい、建具が窓枠から脱落寸前といった状況でした。マーヴィンは従来、こういう場合は建具ごと交換が基本でしたが、国内からサービスを撤退した現在は新しい建具を入手することは不可能です。ですから、木枠を部分的に加工・修復する以外に直す方法はありません。腐っていた木を全て除去し、腐敗菌のない状態にして適切な木材を加工し、この状態にまで復旧させたのですが、ウィンドウヒンジやトラックレールもしっかりと正しい位置に取付けることが出来ました。この後、木部をパラペイントのティンバーケアで防水塗装を行って、外部のガラスの周囲やアルミ枠のつなぎ目といった部分を防水処理します。こうした作業が全て完了した段階で、お客様のおうちへお邪魔して取付け作業を行います。現在の処、窓枠を覆っている仮の養生材もうまく機能しているようで、室内への雨風の浸入もないですから、無事に修理作業を終えられそうです。この建具が無事に取付け出来ましたら、またブログ記事に書かせて頂きます。アルミクラッド木製サッシをお使いの皆さんも、適宜窓を開けて乾燥させると共に、外部の防水処理や木枠のチェックを行うようにして下さいね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月26日
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こちらは、愛媛県のお客様からご相談頂いた上げ下げ窓の気密パッキン材(ウェザーストリップ)。マーヴィン(Marvin)の比較的新しいシリーズのダブルハングのようですが、上窓建具と下窓建具とが重なり合う部分のウェザーストリップが千切れて垂れ下がっています。上窓の下枠に付けられたものですが、常に下窓と干渉する部分であることから、長年の使用で破れてきたんでしょうね。この部分のウェザーストリップが悪くなると、窓を閉めても重なり部分に隙間が出来て外気が入り込んだり、室内の空気が外に逃げてしまったりするので、省エネや防音という点で効果が減ってしまいます。ウェザーストリップは、柔らかい塩化ビニールで作られているものが多く、10~15年程度で定期的に交換するのが基本です。現在マーヴィンは国内市場から撤退してしまい、彼らからの供給は難しい状況ですが、こうしたパーツのいくつかは部品メーカーから手に入れることは可能です。私たちも今後出来る限り交換部材を調達していこうと考えておりますので、お困りの方はご相談下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月25日
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先日お客様から調達のご相談を頂いたドアノブ(レバー)用のドアラッチ。こちらのラッチは、タイタン(Titan)というメーカー名で製造されていたものなんですが、現在はクイックセット(Kwikset)という社名に変わっています。通常、ドアラッチには、先の方にラッチ・プレートと呼ばれる金属板が付いていて、それをドアに固定することでラッチが外れなくなります。こちらは、そのプレートが付いていないドライブイン・タイプと呼ばれるものですが、取付け穴に差し込むと先の方に付いたギザギザが穴に噛んで抜けなくなるという固定方法になっています。ただ、この方式は徐々に使われなくなってきていて、日本の住宅では姿を消した存在です。とは言え、北米の住宅ではまだまだ現役で、このドアラッチに代わる製品を入手することは今でも可能です。輸入住宅に使われている資材の多くは、20年以上経っても交換品を調達出来ます。30年で建て替えを余儀なくされる日本の住宅と、違う住まい方が出来るのが輸入住宅ですので、維持管理のお金を掛けて100年後の豊かな社会を作り上げていきたいものです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月24日
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昨日、ブログ記事に書かせて頂いた群馬県のお客様からは、窓のガラス押えの他に輸入網戸の部品についても調達のご相談を頂いております。こちらの部品が、インシュレート(Insulate)の樹脂サッシに付いていた網戸のコーナー材なんですが、経年劣化で割れたり欠けたりしてきます。そうなると、網戸の角がブラブラしてしまうので、網戸としての役目を果たせなくなります。インシュレートも現在国内市場から撤退していますから、こうした部材をメーカーから供給してもらうことは出来ません。また、北米の部品メーカーでも同じ形のものは販売していませんが、既存のフレームに差し込める代替のコーナー材を手に入れることは可能です。形が違うと使えないと感じるかも知れませんが、輸入サッシの網戸のフレームは決まったサイズ、決まった形状のものしかありません。ですから、そのフレームの中に差し込めるピッタリのコーナー材であれば、形状が多少違っても問題なく使えるのです。(勿論、この部分はこの寸法でなければいけないといったような規格が存在しますから、そういった規格に合っていることは必要です)輸入の網戸のコーナー材の多くは、プラスチックで出来ていますから、やはり15~20年くらいでグラスファイバーの網と一緒に定期交換することが必要です。(網押さえのゴムは、20年近く長持ちします)網戸を水洗いしたり、コーナー材にワックスやシリコン潤滑剤を塗ることで寿命をいくらか延ばすことは可能です。何でもそうですが、全く手入れしないで長持ちするものはありませんよ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月23日
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群馬県のお客様から輸入樹脂サッシのガラス押え(押縁)を手に入れたいというお問い合わせを頂きました。こちらのサッシは、インシュレート(Insulate)製のシングルハングのようですが、写真のようにペアガラスを建具(障子)に固定する為のガラス押えが、外れたり破損したりしているようです。こちらのガラス押えは、建具同様プラスチックで出来ていますから、太陽の紫外線や温度変化などによって、素材から可塑剤が抜けて割れやすくなるという経年劣化が生じます。また、ガラス押えを外した内部は、雨や土が相当量入り込んでいる感じを受けますから、ペアガラスの内部結露や曇りを防止する為にもガラス押えを定期的に外して、掃除をしてやることも大切です。そうしないと、建具に明いている排水口がゴミや砂などによって詰まってしまい、ペアガラスの下に雨水が溜まってしまうというトラブルが発生します。ガラス押えは、劣化する20年くらいで新しいものに交換して、ガラスの脱落を防止すると共に、その周囲も防水処理することでペアガラスの不具合も減らせます。ただ、このガラス押えの部材も国内では手に入らないですし、その種類や大きさも様々ですから、やはり私共のような専門家のアドバイスを受けながら調達されることをお勧めします。取付けや窓の状況チェックといったことも、専門家に依頼すると注意点やメンテナンス方法も指導してもらえますから、同時にお願いしてもいいですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月22日
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こちらは、千葉県のお客様の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)から外してきたロックケースです。モーティスロックとも呼ばれていますが、似たデザインのものがたくさん存在しています。ですから、調達を間違えて全く使えなかったなんてこともよくあるのです。このロックケースは、ハード(Hurd)の掃出しサッシに取付けられていたものなんですが、ロックレバーを動かしてもロックラッチが作動せず鍵を掛けることが出来なくなっていました。そこで新しいものに交換をして、鍵の掛かりが悪くなっていたのもドアの建て起こしの調整やロックの受け金物の位置調整などを行ってスムースに鍵の動作が出来るようになりました。このロックケースが特殊なのは、ロックレバーの差し込み穴が垂直又は水平の位置になるということです。通常、この種のロックケースは、斜め45度の位置で鍵の開閉が出来るのが一般的なので、それをハードの掃出しサッシに取り付けようとしてもうまく取り付けることが出来ないのです。ロックケースを交換する際は、部品を窓から取り外すなどして正確な形状・寸法をチェックすることが大切です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月21日
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千葉県のお客様のおうちでいくつも輸入窓のメンテナンスをしてきたとブログ記事に書かせて頂きましたが、こちらはダブルハングサッシです。雨漏れで建具(障子)の下枠が腐ってしまって、交換を余儀なくされました。建てた工務店さんが十分な知識をお持ちであればよかったのですが、家に取付けることは出来ても、その後のメンテナンスについては全くの素人といった状況だったようです。ですから、新築以来窓のメンテナンスはなされていない状態でした。こちらのサッシは、ハード(Hurd)製のアルミクラッド木製サッシ。丁度交換した窓の隣に既存の窓が並んでいましたので、交換後に写真を撮ってみました。新しい建具のメーカーは、ハード社を買収したシエラパシフィック社のもので、旧ハードの工場で製作されています。ですから、古い窓枠をそのままに、新しい建具だけを正確な寸法でピッタリと作ってくれます。ただ、ロック金物や取っ手部分のデザインなんかは、古いものとは少し違っていますから、並んだ窓であれば両方交換出来れば違和感なく思えるかも知れません。それでも、20年以上前に取り付けられた窓が、今でもちゃんと新しい建具に交換出来るなんて、素晴らしいじゃないですか。(新しい建具の木部は無塗装で入荷してきますから、古い窓に合わせて色を着色してパラペイントで防水塗装を行っています)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月20日
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15日から3日間、千葉のお客様のおうちへお邪魔して窓の建具交換を行ってきました。ミッションはいくつもあったのですが、そのうちの1つがこのボウウィンドウの建具(障子)の交換。ハード(Hurd)製のケースメントがボウウィンドウに5枚付いているのですが、そのうちの1枚のペアガラスが突然大きな音を立てて割れてしまったとのこと。室内側のガラスだけが割れたので、バードストライクや飛び石の被害でもないようです。相談先がなく困っていらしたそうですが、インターネットで私の記事を読んで、何とか修理してくれるのではないかということで問い合わせ頂きました。今年の2月にご相談を頂いて半年くらいで取付けに伺える予定でしたが、この窓の他にも問題が発生した為、その修理部材が到着するまで修理時期を遅らせていました。メーカーに正確な詳細寸法を提供していましたから、間違えることはないとは思いますが、実際に取付けてみるまでは安心出来ません。と言いながら、ご覧の通りきれいに取付けすることが出来ました。(尚、外装のアルミの色も劣化して変色していましたが、その色に近いものを手配して色合わせをしています)今回の建具は、木部にコアガードと呼ばれる技術が使われていて、水に長い間浸け込んでいても木が腐ることはありません。勿論、その木の表面にもティンバーケアで防水塗装を施してありますし、屋外側のガラスの周囲にも防水処理をしてありますから、雨漏れ等による劣化や腐食も心配ありません。取付ける際にダブルロックの1つがしっかり閉まらないという問題がありましたが、それもちゃんと調整を行ってスムースに行えるようになりました。単純に取付け・交換をするだけでなく、スムースに窓が開閉するかや鍵が掛けられるかなどもチェックしてこそ、プロの修理と言えるはずです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月18日
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熊本県のお客様から輸入サッシに付いている網戸を新しく作り直すか、修理して使えるようにして欲しいというご相談を頂きました。こちらの網戸は、ミルガード(Milgard)の窓に付いているものらしいのですが、ご覧のように破損しています。フレームがほぼ中央から折れていますので、もしかしたら網戸を外す際にフレームの真ん中に力を入れたのかも知れませんね。樹脂製のコーナー材も、もしかしたらその時に割れたのかも知れません。よく見ると、網戸を外す際に引っ張る取っ手部品が付いていないように見えます。最初から付いていないのか、それとも劣化して千切れてしまったのか、どちらかは分かりませんが、あった方が便利ですよね。このように破損した網戸が3枚あるそうで、何れも大きさは同じだそうです。この程度であれば、わざわざ新調するよりも部品等を取り替えるなどして修理する方がいいかも知れません。ただ、コーナー材は全て劣化が進んでいるでしょうから、交換しておいた方がいいでしょう。直すに当たり、当然グラスファイバー製の輸入スクリーンや網押さえのゴム糸も交換して張り替えます。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月14日
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千葉県のお客様からスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)のハンドルが破損したので部材を調達出来ないかという相談を頂きました。輸入サッシ・メーカーは不明ですが、ハンドルは汎用の古い製品が使われているようです。全く同じかどうかは分かりませんが、ほぼ同じデザイン・仕様のものはアメリカで手に入れることが出来そうです。破損の仕方からすると、こちらのハンドルは鉄の薄板を成型して作られているようです。長い間、何度も何度も右に左に引っ張ったりした為、ハンドルの根元から裂けてきたような感じです。そこまでしないと開け閉めが出来ないとしたら、ドアのバランスは完全に崩れていると思いますし、ドア下の戸車も消耗している可能性もあります。お客様はハンドルだけを交換すれば直ると思われているようですが、根本的な原因を直さなければ、また近い将来同じことが起こるでしょうし、ドアの開け閉めがしづらい状況は今後も変わらないと思います。私たちのような専門家に相談して、ハンドル交換と共にドアの調整や戸車の交換などをご依頼頂くことが一番の解決方法ではないでしょうか。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月13日
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こちらは、愛知県のお客様のおうちに設置されたダブルのアウトスイング・フレンチドア(両外開きの観音ドア)。刈り草の最中に石が跳ねて、ペアガラスの外側のガラスが割れてしまったとのことでした。(室内側のガラスは大丈夫なようですから、暮らす分には問題はなさそうです)輸入サッシ・メーカーは、先般日本市場から撤退してしまったマーヴィン(Marvin)です。ただでさえマーヴィンのサッシは、ガラスが割れると建具(障子)ごと交換しなければならず、ガラスのみの交換はメーカーも推奨していないばかりか、日本向けの新しい建具ドアを注文することすら出来ないといった状況です。こういう状況ですから、本来であれば他の輸入サッシ・メーカーのものに窓枠ごと取り替えるというのが普通ですが、何とかペアガラスの交換が出来ないかというお客様からの要望で、一度トライしてみようと思います。勿論、絶対やれますということは現段階では言えませんが、修理調査に伺う限りはある程度の勝算があっての挑戦です。まあ、とにかく私の持てる知識と経験、様々な道具を駆使して、修理可能かどうかを月末までに確認してきます。ただ、修理出来るとなっても、予算が合わずお客様の方から断られる場合もありますから、その時はそこで終了となります。でも、人がやったことがないことにトライするのは、テンション上がりますね。面倒なことをやりたがる単なる変人とも言いますが・・・(笑)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月11日
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北海道のお客様からシングルハングサッシ用のロック部品が壊れたので、入手出来ないかというご相談を頂きました。こちらがその部品ですが、古いミルガード(Milgard)製の引き違いサッシ(スライダー)にも使われたアクション・ロックと呼ばれる部材です。プラスチックと鋳物で出来ている割には、結構丈夫に作られているのですが、それでも新築から20年近く経つと劣化や不具合が出てきますよね。今回は、上下の建具が重なり合う召し合わせと呼ばれる部分が少し開いてきて、このロック本体と受け金具との間に隙間が生じた為にロックの掛かりが悪くなって壊れたということでした。こういう場合、破損した原因は複数ある場合もあり個々に状況は違うと思いますが、上下の建具同士が重なる召し合わせという部分が正しい位置でなく、上下及び(又は)前後にずれているのかも知れません。そういう点では、まずは私共のような専門家に現況を見てもらって、不具合を調整して頂くことがお勧めです。でないと、交換しても問題が解決していない状況になりますから、また破損する恐れが出てきます。このロック金物は、既にミルガードのサッシには取付けされておらず、それもこの部品はミルガード専用品であった為、入手がどんどん難しくなっているのが現状です。(因みに、このロック本体に対応する受け金具は、もう手に入りません)こちらのお客様にも、入手可能な今のうちに予備を含めて調達することをお勧めします。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月09日
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先日、窓開口の養生をしてきた名古屋市のおうちから外してきた建具(障子)です。マーヴィン(Marvin)は、ケースメントサッシに限らず全てのサッシにおいて交換用の建具をオーダーすることが出来なくなっています。ですから、雨漏りで木部が腐ったこの建具は、悪い部分を部分的にカットして、加工した木に入れ替える以外に直す方法はありません。でも、こうなってしまうと普通の工務店さんは、窓枠ごと建物から外して国産サッシに交換しましょうなんてことをおっしゃるようです。それじゃあ、せっかくの輸入住宅のデザインが台無しになりますし、木製サッシならではの調温・調湿作用や温かみも失われてしまいます。工務店とってやりやすさを優先したい気持ちは分かりますが、私たちはそんな詰まらない仕事をしたいとは思いません。それは、自分たちの技術や知識のなさに目を背けているに過ぎません。お金と時間は掛かりますが、ちゃんと元通りに修復した後、ガラス防水や防水塗装を行って取付け・調整までしっかりやらせて頂きます。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月08日
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愛知県のお客様から、輸入網戸に付いていた部品がなくなってしまったので、手配をお願いしたいというご相談を頂きました。何でも国産のYKKのサッシに付いていた輸入の網戸ということらしいのですが、国産のサッシに「Made in North America」と刻印された輸入の網戸が付属しているというのは、あまり聞いたことがありません。もしかしたら、アメリカのサッシを輸入してYKKが自社の製品ラインナップに加えていたのかも知れませんね。そして、先週の土曜日に部品が付いている正常な網戸を当社までご持参頂き、見せてもらいました。なくなったのは、写真にある板バネのようなステンレス製の網戸固定部品。網戸のフレーム中央に明けられた2つの小さな穴に差し込む形で、この部品が取り付けられています。窓枠に網戸を挿入した際にこのバネ部品が反発することで、網戸がサッシに固定されて外れなくなるという仕組みです。小さくて簡単な部品ですが、これがないと網戸はサッシに固定出来ません。この部品は、アメリカの部品メーカーで調達出来る汎用パーツですから、然程心配しなくても調達することは可能です。ただ、これを1つだけ輸入するにしても、多くの人に手間を掛けさせる訳ですから、送料や通関費などの諸費用の方が高くなるのは仕方ないですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月06日
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ローウェン(Loewen)製ケースメントサッシ用に調達した開閉金物のオペレーター。よく調達するオペレーターだから、入荷してもよく見ていなかったのですが、今日何気なしに確認したら、短いアームの方が先端に行くに従って一段下がっているではないですか。大抵の場合は、アームが上に上がっているものが多いのですが、キャラドン(Caradon)のサッシなんかでは下がったアームのものが使われています。今回は、そちらのタイプのものを手配してしまったらしいのです。もうすぐ取付け・交換に行く予定なのに、とんだ失敗をしてしまいました。と言いながら、バックアップ用にもう1個上がったアームのものを用意していますので、今回のミスでお客様にご迷惑をお掛けすることはありません。弘法も筆の誤りと言いますが、専門知識のある私でもこういうケアレスミスをしてしまうのですから、改めて注意をするよう心掛けなければいけません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月05日
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静岡県のお客様からスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の召し合わせ(閉めた際にドアとドアが重なり合う中央)部分から風が入ってくるという相談を頂きました。こちらの輸入窓は、アンダーセン(Andersen)の樹脂サッシのようですが、輸入サッシは元来気密がよく作られていますから、内外の空気が流入するなんてことはあまり聞いたことがありません。写真は、お客様が対策として毛羽立ったモール材を後付けされた召し合わせのインターロッキング部分ですが、この位置に装着するものかどうかを含めてチェックが必要です。また、インターロッキング部分には何らか純正のウェザーストリップが付いているようにも思いますが、それが脱落してしまったのか、劣化して機能しなくなっているのかも写真だけでははっきりしません。お客様曰く、2枚のドアが中央付近に寄っているなどという案内もあり、それではドアとドア枠との間にも隙間が生じてしまうのではないかとも思います。インターロッキングの部材の問題なのか、取付け位置の問題なのか、何らかのウェザーストリップの問題なのか、はたまたドアの位置が変なのかを詳しく調べる必要がありそうです。勿論、お客様自身でそういうチェックが出来れば、私たちは修理に必要な部材を調達して交換に伺えば済むことですが、それが分からないとなれば私たちがお邪魔して調査する以外にはありません。取付けした建築業者さんの施工ミスかも知れませんし、その後の補修の失敗が更にトラブルを助長したのかも知れません。何れにしても、まずは正しい状態に戻す工夫をすることが大事ですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月03日
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茨城県のお客様からヴァイスロイ(Viceroy)製スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の部材の調達についてご相談を頂きました。こちらがその部材で、ドアハンドルに付属するロックレバーと網戸に付いているロック機能付きの取っ手です。おうちを建てた住宅メーカーさんからは部品を調達出来ないのか、私たちに手配が出来ないかという連絡を頂きました。ロックレバーはよくご相談を頂く部材ですから、特に問題なく調達することは可能です。また、網戸の取っ手については、多少大きさが違う感じのようですが、同じ形状のものは手に入れられそうでした。ただ、私たちは殆どの部材の在庫を持ってはいませんから、どうしてもカナダからの調達にそれなりの費用が掛かってしまいます。(全てのドアや窓のメーカーの部品をある程度在庫出来ればいいのですが、資材屋さんではない小さな名古屋のビルダーが膨大な数の在庫を持つことは、需要が少ない輸入住宅事業では資金的にも場所的にも不可能と言えます)今回のお客様も、私たちが在庫を持っていて安く簡単に入手出来るとお考えになっていたようですが、海外からの送料や通関費、関税・国内消費税といったものは別途個別に掛かってきますので、円安・インフレもあって高い金額でしか手配をすることは出来ません。その為、お客様の考えていた予算には合わず、結局調達はキャンセルとなりました。ただ、こういう部材は今後増々手に入りづらくなってきますし、価格もどんどん上がります。製造中止となればそれこそ終わりです。勿論、私たちのような輸入資材の専門家がいつ仕事を止めてしまうかも分かりませんから、そうなったら後の祭りになってしまうでしょうね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月02日
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長野市のお客様のおうちにあるマーヴィン(Marvin)のダブルハングサッシに新しい建具(障子)を装着してきました。上窓建具の木枠が雨漏れで腐ったことで、新しい建具を調達して付け替えるという作業を行ったのですが、マーヴィン自体は国内市場から撤退していて同じ建具を調達することが出来なくなっていました。そこで今回装着したのが、シエラパシフィック(Sierra Pacific)製の新しい上下の建具とそれらを装着する為の側枠レール材。幸いマーヴィンとシエラパシフィックとでは、建具を取り付ける為の基本的な寸法が同じで、取付け寸法通りでオーダーすればシエラパシフィックのものでもマーヴィンの窓枠に装着することは可能です。但し、側枠レールやその中に付いているバランサーの仕様が異なる為、建具だけでなく、これらの部材も同時に交換することが必要となります。当然、取付け時には建具の開閉調整などもやらなければなりませんから、慣れない人では交換が難しいかも知れません。そうして無事に建具等を新しくしたのが、写真の窓です。隣にはオリジナルのマーヴィンのダブルハングがあるのですが、細かな点で違いがあるものの、並べて比べても然程違和感はありません。アルミクラッドのダブルハングは、雨漏れで木枠が腐るトラブルが発生しますが、このように違うメーカーの建具を使って復旧・修理することが可能です。また、今回入れた建具の木には、コアガードという腐らない技術が使われていますし、屋外側のガラス防水やティンバーケアによる木部防水塗装も実施していますので、将来同じトラブルが発生することはありません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年11月01日
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愛知県の建築・不動産業者さんから、中古住宅の窓ガラスが割れたので修理を依頼出来るかというご相談を頂きました。こちらが頂いた写真ですが、引き違いの召し合わせに近い処のガラスにヒビが入っています。写真を拡大してみると、どうやらペアガラスの内側のガラスが割れている感じがします。サッシは、輸入の樹脂サッシにも見えるのですが、古いアルミサッシのような感じにも見えます。また、通常は召し合わせ付近にクレセント・ロックの金物が付いているものなんですが、そういうものも見当たりませんそういう点で、ちょっと見たことがない形状の輸入サッシです。窓メーカーは、エンパイア・パシフィック(Empire Pacific)という会社なんですが、今は存在していないのかよく分からない感じです。輸入の引き違いの多くは、片引きと言って片方の建具だけが開閉して、もう片方はハメ殺しのFIXサッシとなります。両方の建具が可動する珍しいタイプならいいのですが、片引きのタイプであれば屋外側にある建具の方がハメ殺しになっているでしょうから、今回ガラスが割れた方の建具はFIXということになるかも知れません。ハメ殺しの場合は、建具を窓枠から外すことが難しいですから、万一ガラスを押さえている押縁材が屋外側に付いている場合は、外部足場がないと作業は出来ません。写真では押縁材がどういったものなのかやどちらに付いているものなのかが、全く分からない状況ですから、やはり現地調査を実施しないと修理の可否を含めて確認することが出来ないですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月31日
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蛇口から水がポタポタ落ちてくるというので、お客様からお問い合わせを頂きました。こちらの水栓金具は、モエン(Moen)製の洗面水栓。レバーハンドルを外して、台座部分の中身が見える状態になっています。レバーと台座とが外れないようにする為の固定部品がレバー側に付いているのですが、中で割れてしまってかけらが取れてきています。また、台座の中には、水漏れを起こした原因のカートリッジバルブの頭も見えています。こういう状況だと、固定部品とカートリッジバルブの2つを交換しなければいけないと思いますが、水とお湯のレバーがありますから、その両方を一緒に交換しておいた方がいいでしょう。(一見問題がないように見える方も使用期間は同じですから、不具合側と同様に経年劣化が進んでいるはずです)ただ、この時期のこの水栓金具は、丁度使用部材が入れ替わるタイミングで、どの部品が使われていたのかを特定する必要があります。また、古い時代の部品の一部は、既に手に入らなくなっている可能性もありますので、カナダのメーカーに直接連絡して確認しなければなりません。英語で書かれた仕様書や部品図などを確認しながら、英語で問い合わせをするのって普通の工務店さんでは無理かも知れませんね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月24日
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こちらは、カナダ ローウェン(Loewen)社のダブルハングサッシに装着されるバランサーです。形状的には、同じアルミクラッド木製サッシであるマーヴィン(Marvin)の古いダブルハングのものと同じだと思います。上下する重い建具を吊っているバランサーですが、その主な材料は吊りヒモと鉄製のバネ。これらは、経年劣化でヒモが切れたり、バネが錆びて伸び縮みをしなくなったりしますから、15年くらいで定期交換することが求められます。よくお金が掛かるからと直さないで放置される方もいらっしゃいますが、普段開け閉めしない上窓のバランサーも常に重さが掛かった状態になっていますから、知らないうちに劣化は進んでいるものです。もしそうした窓のバランサーが突然切れてしまったら、どうなるでしょう?その場合は、上窓が突然落下したり開けた窓が止まらず下に落ちたりしますから、最悪ガラスや木枠が破損するという危険性があります。また、輸入サッシは、交換部品を含めて突然生産中止ということがありますから、いつ部品が手に入らなくなるかも不安です。(勿論、輸入サッシの製造期間が何十年というものも少なくないですから、今日明日どうにかなるなんてことにはならないですが、私たちのような人間がいつこの仕事を辞めてしまうかも考えなければいけません)何れにしても、今後も輸入価格が高くなっていくでしょうから、直せるものは直せるうちにメンテナンスをしておくことに越したことはありません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月23日
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建具(障子)の下枠が雨漏れで腐ったので、修理する為に建具を外して窓の開口部を塞ぎました。施工から既に20年以上経過したサッシですが、腐った建具枠以外は非常にきれいにして頂いています。ただ、窓が家の東面にあることで、台風などの強い雨の時はガラスに雨が直撃する感じだったと思います。この輸入サッシは、マーヴィン(Marvin)製のケースメントサッシなんですが、ダブルハングのように他社製の建具に入れ替えるということは出来ません。その為、腐った木枠をカットして、そこに木を加工して新しい枠材を付けるという方法で修理をします。建具の修理は作業場で1ヶ月程度掛かりますから、その間雨や風が室内に入らないように、耐水合板の周囲に隙間埋めを張って窓開口を塞ぎます。外からは釘やビスが1本も見えないようにして密着させますから、空き巣や泥棒も養生材を外すことは不可能です。それなりの手間や時間は掛かりますが、その分安心して建具が来るのを待って頂けますから、このくらいの仕事はやらないといけません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。お問い合わせのページ:https://www.homemade-co.com/otoiawase/index.html尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月22日
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兵庫県のお客様から、輸入サッシのバランサーの糸(吊りヒモ)が切れたので、修理をして欲しいというご相談を頂きました。窓は、ピーチツリー(PeachTree)製のアルミクラッド木製ダブルハング。最近なかなか見掛けない特殊なタイプの上げ下げ窓です。基本構造は、他社のダブルハングと同様に両サイドにある窓枠にバランサーが設置されていて、それで上下の建具を吊って開閉するというものです。ただ、ピーチツリーのものは、建具自身にバランサーが付けられていて、ヒモの方は窓枠に固定してあるというタイプで、樹脂サッシのチャネルバランサーと似たような配置になっています。また、バランサーを外したり付けたりする為にはいろいろと部品も触らなければならない感じで、知らない人はどうやっていいか全く分からないと思います。私共にも10年くらい前に別のお客様から相談を頂いて以来、ピーチツリーのサッシを修理することがありませんでしたから、少し昔の記憶のおさらいが必要です。ただ、ピーチツリーという会社がなくなった今でも、バランサーなどの交換用部品は入手可能ですから、将来の為に今のうちに在庫をしておくと安心かと思います。但し、昔と比べて円安やアメリカのインフレ、世界情勢のよる輸送コストの上昇といったことで、調達価格も相当上がっていますから、その点は覚悟しておく必要があります。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月21日
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アルパイン(Alpine)製の引き違い片引きサッシ(スライダー)で、クレセント本体の破損の相談はよく頂きます。その多くは、回転するレバーを無理矢理回して鍵を掛けようとしたことで、本体のカバーやレバーの根元が壊れてしまうといったトラブルです。ですから、ロック金物の調達は、クレセント本体が殆どなんですが、ロックの相手側である受け金物(ストライク)の方も金属が削れていないでしょうか。もし受け金物の方も経年劣化が進んでいるようなら、そちらの交換も考える必要があります。ただ、アルパインのサッシに合う受け金物って、なかなか手に入らないんですよね。それは、他のメーカーのロックと形状が全く違うからなんです。それでも、私たちはアルパインに適合するタイプの受け金具を手配することが可能です。(尚、古いタイプとは少し形が変わっています)ロック本体を交換する際は、受け金物の方もチェックして頂き、必要あれば一緒に注文をしてもらえれば、送料も別々よりはお値打ちになりますよ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月20日
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こちらは、今月末に長野県のお客様のおうちの窓に装着する新しい建具類です。新しく装着すると言っても新築の家に施工するのではなく、20年近く前に建てられた輸入住宅の窓が腐ってしまった為に入れ替え用として輸入したものになります。既存のサッシはマーヴィン(Marvin)製のアルミクラッド木製ダブルハング。ガラスの周囲から雨が建具枠の中に入り込んで、木が腐ってしまいました。直す方法としては2つあるのですが、1つは腐った木枠を部分的に外してそこに加工した木を入れ込むという方法。この場合、木を途中で継いだりしますから、少し見た目が問題なのと、腐った建具を一旦会社のある愛知県に持ち帰って修復しますから、その間窓の開口部を何かで塞いで雨や泥棒が入らないように養生をする必要があります。もう1つは、外壁に固定された窓枠をそのまま利用して、その中に装着された上下の建具を他の窓メーカーのものに入れ替えるという方法です。(その際、建具が上下する為のジャムライナーと呼ばれるサイドレールの部材も一緒に交換します)こちらは、窓の詳細寸法や納まりをちゃんと確認しないと新しく製作した建具が入らない恐れがあることと、よく見ると窓のデザインが若干ですが違って見えることです。但し、新しい建具が到着するまでは古い建具を付けたままに出来ますから、別途養生をする必要もありませんし、家の外観も変わりありません。今回は、後者の他社製建具に入れ替えるという方法を採用しました。製作してもらうのに半年程の時間は掛かりますが、事前調査が1日、建具の交換も1日で完了する為、生活をする上でも楽だと思ったからです。また、今回既存と同じサイズで製作したシエラパシフィック製の建具は、「コアガード」と呼ばれる特殊な加工を木に施してある為、万一木枠内に雨が入り込んでも全く腐らないという点でもいいと感じたからです。但し、シエラパシフィックは、現在ダブルハング以外のサッシの交換用建具を製作してくれないので、ケースメントや掃出しサッシなどはこのサービスの対象外です。でも、メーカー不明のものやメーカーが交換部材を供給中止したダブルハングサッシでも他社の製品を使って直すことが出来ますから、輸入のアルミクラッド木製サッシを使用しているお客様には朗報だと思います。因みに、新しい建具等は社内でパラペイントのティンバーケアで木部の防水塗装を行って、更に屋外側のガラスにも防水処理を施しています。(メーカーが製造時に実施していることとは別に、追加で行っています)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月18日
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大阪のお客様から片引きの引き違いサッシに使われているロッククレセントが壊れたので部品が欲しいというご相談を頂きました。写真がそのクレセントですが、アルパイン(Alpine)のスライダーサッシに使われているロック金物のレバーハンドルが本体から外れて脱落してしまったようです。本体も鋳物で出来ていますからそう簡単には壊れないのですが、何度も相当な力で窓の鍵を掛け続けたのが原因です。恐らく、2つの建具の噛み合わせの位置が悪く、クレセント・ロックが掛けづらい状況になっているんだと思います。ですから、これと同じ部品を調達しても、原因となっていることを直さないで部品だけを取り替えても意味はありません。まずは、建具の位置調整をしたり、建具の下に付いている戸車に問題がないかをチェックしたり、金物の取付け位置を修正したりして、問題解決を行いましょう。元々は何の問題もなく鍵を掛けることが出来たはずですから、そうなるように復旧することこそ大切です。とにかく、こういう時は無理は禁物です。原因を取り除かずに更に変なことをすると、問題がどんどん増えていきますので注意しましょう。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月17日
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昨日、お近くにお住まいのお客様が、シングルハングサッシのバランサーを取りに来社されました。窓メーカーはよく分かりませんが、樹脂サッシでよく使われるチャネルバランサーです。窓の大きさによって大きさが違うバランサーを合計10本手配しました。つまり、窓5ヶ所分を交換出来る量をお渡ししたことになります。よく窓の両サイドにあるバランサーの片側だけに不具合があるからと、片方の1本だけを調達したいというお客様もいらっしゃいますが、バランサーのバネや吊りヒモは両方共同じように劣化が進んでいます。ですから、バランサーの交換は2本で1組を交換することが基本です。今回のお客様のようにご自身で交換出来るという方は、部材のみをお渡しして私共は取付けまでの費用を頂かないのですが、交換をしたことがないという人だと、まずは私共がやり方をお見せしながら次回の為にやり方を覚えて頂くことが一番です。お近くに住んでいらして、尚且つ作業のやり方もご存じというお客様は少ないですが、こういうお客様を全国に出来るだけ増やしたいというのが私たちの希望です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月16日
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こちらは、先日輸入した網戸用のロック受けの金物です。ロック・フックというもので、マーヴィン(Marvin)製掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の網戸に鍵を掛ける為の部品です。輸入掃出しサッシの網戸には、取っ手にロック機能があるものとないものがあるのですが、ロック機能が付いている網戸が取付けられていても、このロック受けの部品が付いていなくて鍵をすることが出来ないというサッシもあるようです。そういうのって、恐らく新築した住宅メーカーがこの部品を何に使うのか分からずに、捨ててしまったことが原因なんでしょうね。今回この部品を輸入したのは、お客様のおうちで破損が見付かった為交換しようということになったからです。鉄の鋳物で出来た小さな部品なので、雨などに長年当たって経年劣化を起こすとビスを取り付ける穴の薄くなっている部分で欠けてしまいます。そういうことで網戸のロックが出来ない輸入住宅って、結構あるはずです。掃出しサッシ本体のドアに鍵があるからいいやと考えている方もいらっしゃるでしょうが、ドアを開けて風を入れたいという時に念の為網戸に鍵を掛けたいという人には、このロック・フックは必需品です。サイズや形状は窓メーカーによって違いますから、それぞれに合ったものを入手しておきたいものですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月15日
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先日、マーヴィン(Marvin)製アルティメット・シリーズのダブルハングサッシの建具木部の腐れについてブログ記事に書かせて頂いた香川県のおうちですが、ボウウィンドウに取付けられているケースメントサッシについても不具合のご相談を頂いております。窓を開けるハンドルの部分が壊れて、窓の開け閉めが出来なくなっているという内容でしたので、開閉金物のオペレーターに破損があるのだろうと考えておりました。そこでオペレーターの交換について、いろいろとチェックをさせて頂いていたのですが、頂いた写真を見たらオペレーターの問題だけではなさそうな予感がしてきました。オペレーターと建具とをつなげているブラケットと呼ばれる金物があるのですが、この金物を固定するビスの周辺に黒ずみや小さな割れがあるではないですか。このビスが抜けてくるくらい木が腐っているかどうかは、写真ではよく分かりませんが、大きな問題を孕んでいることは確かなようです。オペレーターの不具合もあるかも知れませんが、こちらの不具合も同時に直さない限り中途半端な修理となってしまい、近い将来また遠くまで直しに伺わなければならなくなってしまいます。これだけ何ヶ所か建具の木部が腐っている窓があるということは、このおうちの窓全てにおいて外装のガラス防水を早急に行う必要があると思います。輸入サッシは、製造時にガラスの周囲を防水処理がしてあるのが普通ですが、それも10~15年すれば劣化してくるものです。ペアガラスのアルミサッシや樹脂サッシであれば、こんな問題は起こらないと考える方もいるとは思いますが、これと同様に雨漏れすればペアガラスの中が曇ってきたり内部結露を起こしたりします。いいものは、手を掛けて手入れしてやらなければすぐに悪くなるということを忘れてはいけません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月12日
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石川県のお客様から、輸入サッシに使われている網戸が古くなって、樹脂製のコーナー部品が破損してきたというご相談を頂きました。写真がそのコーナー材ですが、恐らく比較的きれいな状態のものを網戸から外して撮影頂いたのだろうと思います。古くなると樹脂そのものが劣化して、粉々になってきますから、形状も何も分からなくなるというケースが多く見受けられます。写真のものはそういうこともなく、寸法・形状もはっきり分かりますから部材を取り寄せるのは比較的簡単です。但し、網戸のフレームの中に入って見えなくなる部分に関しては、現在同じ形状のものはアメリカで販売されておりません。見えなくなる部分ですから特に同じである必要はありませんが、フレームの大きさに合致してしっかり固定出来るという機能は必要ですから、それを満たすものでないといけません。でも、網戸のフレームというものは、種類がいろいろあっても一定の規格・寸法がちゃんとありますから、コーナー材を作るメーカーが違えども、適合するフレームは同じなんてことが普通にあります。つまり、ある大きさのビス穴があるとします。その大きさが分かっていれば、その穴の直径や深さに適合するビスは、どこのビス・メーカーのものでもOKということと同じです。(勿論、材質や色のことも考えますが・・・)今回も同様に網戸に合致するコーナー材を調達しますが、網戸の数が20枚もあり、それにコーナーが4つずつ存在しますから、合計で80個も手配が必要です。取り敢えず、今回はコーナー部品だけですが、丈夫なグラスファイバー製の輸入スクリーンや網押さえのゴムなども必要と考えると、修理には結構な手間と時間、お金も必要ですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月11日
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香川県のお客様からマーヴィン(Marvin)の上げ下げ窓の不具合についてご相談を頂きました。製品は、アルティメット・ダブルハングサッシというシリーズのものなんですが、木製の建具枠の腐りの他にバランサーにも不具合があるようです。写真は、建具(障子)を外して、窓枠のレール内にあるピボットシューを露出させた状態です。このピボットシューは、建具とバランサーとをつなぐ為の部品ですが、バランサー本体から出ているはずの吊りヒモが、ピボットシューに結ばれているのですが、途中で切れているようです。こうなると、バランサーの力で重い建具を吊ることが出来ませんから、窓の開閉が非常に重くなったり、両サイドにあるバランサーのヒモが両方共切れてしまったら、建具が下枠まで落下したりしますから危険な状態です。こういう場合、バランサーの交換で元通りに直すことが出来るのでずが、木部が腐っているという状態の建具を修復することも必要です。ただ、マーヴィンは日本市場から撤退してしまいましたので、これらのことを全て自前で直さなければなりません。勿論、マーヴィンの窓枠をそのままに、建具だけを他社のものに入れ替えるという方法もありますが、その場合は上窓も下窓も両方入れ替えなければならなくなりますから、その分費用も掛かります。かと言って、建具を修復するとなると、香川から建具を愛知県の会社へ持ち帰って修理をしてからまた元に戻すということをしなければなりませんから、その間の防犯対策及び防雨対策を開口部に施す必要が生じます。簡単そうに思えますが、実際には状況の詳細確認や修復計画を綿密に立てた上で、時間とお金を掛けて直していかなければなりませんから、結構大変です。マーヴィンのバランサーを交換するだけでも、部品メーカーに仕様や寸法・形状を連絡しなければ適合するバランサーを見積もってもらえません。高度な専門性と知識や経験、適切な道具と語学能力が必要ですから、一般のサッシ屋さんは嫌がるでしょうね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月10日
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三重県のお客様から、アルミクラッド木製サッシの建具(障子)枠が腐ったので、修理をして欲しいというご相談を頂きました。窓はリンカーン(Lincoln)というメーカーのダブルハングサッシです。写真は、不具合のある建具を横倒しにして撮影頂いたものですが、サッシの側面の下側に付いているはずのピボットバーがありません。ピボットバーとは、窓枠側のバランサーに引っ掛ける為の部品で、これがない状態では窓の開け閉めが出来ません。本来ピボットバーが付いていた場所の木は、黒ずんでいるだけでなく、奥の方まで大きな穴が明いている感じですから、建具の下枠はほぼ全滅だと思います。勿論、下枠だけでなく両サイドの側枠の一部も損傷していますから、そういった場所も部分的にカットして、新しい木枠を入れてやる必要があります。リンカーンというメーカーの窓はあまり聞いたことがないですが、作りとしては古いハード(Hurd)のサッシに近い感じがします。こうした不具合の原因は、ガラスの周囲からの雨漏れなんですが、やはりこの窓以外のサッシについいても同様のトラブルが将来起こるはずですから、今のうちにガラスの防水処理をしてあげる必要があります。(雨漏れによって、ペアガラスが曇ったり内部結露を起こしたりすれば、今後更に余分な出費が掛かってしまいます)こちらの窓については、製造したメーカーから交換用建具を調達出来ればそれに越したことはないですが、日本には代理店もなければアフターサービスを行う会社もないですから、手配が可能かどうかはよく分かりません。こういう場合、代案として建具の木枠を補修するやり方と、上下の建具そのものを違う窓メーカーのものに入れ替えてしまう方法もあります。(入れ替える場合、外壁に固定された窓枠はそのまま使いますから、家の壁を壊したりする必要はないので大掛かりな工事は不要です)時間や費用を考えれば木枠の補修の方ですが、仕上がりや完成度からすれば適合する新しい建具を製作する方がいいかも知れません。ただ、どちらにしても数万円で直せる話ではありませんから、ある程度の予算を覚悟する必要はあります。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2023年10月07日
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