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2019.09.15
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​​ ​ 爆笑問題「シリーズ・爆笑問題のニッポンの教養」(講談社)​

​  「爆笑問題」という漫才のコンビは皆さんご存知でしょう。その二人がNHKテレビで 「爆笑問題のニッポンの教養」 という番組をつくっていました。見たことのある人もいるかもしれません。
 専門性の高い研究に没頭している科学者や門外の人間には、現実のどこにかかわりがあるのか分からないようなテーマの哲学者と直接会って「爆笑問題」の二人がトークする。お笑い番組の体裁をとってはい
​ますが、実際、素人の二人の質問はかなり的確に本質的なポイントに迫っていた番組です。今回「案内」する本書は、その番組の書籍版です。​​
​ ところで、番組と本書の制作意図について、 「爆笑問題」の太田光君 が本書の冒頭でこんなことを言っています。

​ 現実の世界に生きている人間は、奇跡のようなことなど、そう起こるもんじゃないと思っている。しかし、縄文時代に生きていた人間の中で、誰がこの現代の人間の生活を想像しできただろうか。― 中略 ― われわれの住む世界は奇跡の世界だ。そしてこの奇跡を創ったのが、学問である。 学問が奇跡を生む 。では学問はいつから学問になったのか?それは、学問という言葉が生まれた時からではないか。 学問とはもともと生きるための知恵のようなものだった はずである。古代では獲物の捕り方、コミュニケーションの仕方、雨風のよけ方、それらの知恵が学問であったはずだ。つまり生き方である。​
 この世界は奇跡の集合体だ。そしてその奇跡を創ったのが学問であり、だとすれば大学教授とは、奇跡を追及する人のはずだ。それらの人々が「学問」「教授」ということの限定を突破して、大衆の前に思考を晒した時、「学問」は「生き方」に戻るのではないだろうか。心は、本当に自由である。行こうと思えばどこへだって行ける。 飛ぼうとする意志さえあれば、我々の思考に怖いものはない

​  ​どうでしょう。新しく高校や、大学で学び始めた人たちにはうってつけのアジテーションではないでしょうか。
 たとえば高校なら、中学校ではただの国語だったのに、「古文」「漢文」というふうに、新しい教科が増えますね。大学ならば、「国語」は「文学」に変わって、授業はもっと細分化されるでしょう。「面白くない」「興味がわかない」という不満を聞いたり、「入試のために」、「卒業単位取得のために」という声を聴くことはありますが、 新しい生き方のスキルを学び始めているかもしれない という可能性を想像している、あるいは想像していた人はいるのでしょうか。
​​​​​​​​ 文系の大学生が、「興味がわかない」から捨ててしまった「数学」でも、「物理」や「生物」でも、そうだったのではないでしょうか。​
​ 一つ一つの、細分化されていく「学問」を勉強し始めることが、縄文人がコミュニケーションの仕方に工夫を凝らし、雨風をしのぐために知恵を絞ることで「生き方」を支えたのと、ある意味で同じ「学問」の入り口に立っていることだと自覚している人がいるでしょうか。まだ、充分若い諸君が、学問や勉強という言葉の意味を、このあたりで一度、考え直してみてはどうでしょうか。​
 「爆笑問題」のこのシリーズは多種多様な学問の現場を訪ねます。例えば、ここにあげた 野矢茂樹さん

「語りえないことについては人は沈黙せねばならない」

​  ヴィトゲンシュタイン というスイスの論理哲学者研究の第一人者ですし、 中沢新一さん 「チベット仏教」 から出発し、ちょっとハッタリ臭いですが、 「芸術人類学」 という新しい考え方で人間や世界をとらえ直そうとしている宗教学者ですが、諸君が大好きな『すぐに役に立つこと』とは程遠い学問に取りつかれているといってもいい人です。​​​​​​​​
 ほかにも 日本美術史の 辻惟雄 教育社会学の 本田由紀 言語学の 田中克彦 。理系では ロボット工学の 石黒浩 分子生物学の 福岡伸一 精神医学の 斉藤環 、エトセトラ、エトセトラ。
 諸君にとっては知らない名前かもしれませんが、実はそれぞれの分野の最先端の研究者たちであり、超一流のネームヴァリューなのです。さすがNHKという人選ですが、臆せず、ビビらず、カッコつけず挑んでいく太田君と田中君のトークもなかなか大したものだと思います。
 何にも知らないけれど、生きることに関しては真剣そのものなのだという大衆の気迫ともいうべき、彼らの真摯さに面食らいながらも真面目に答えようとする学者の皆さんの素顔にはお笑いを越えた面白さを感じます。「生き方」を探る最先端の学問。まあ、一度手に取ってみてください。(S) 2014 01 15

​​ 「シリーズ・爆笑問題のニッポンの教養」(講談社)の画像は 蔵書の表紙写真です。

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最終更新日  2024.01.25 21:44:53
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