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いかに殺伐と描くか! ということに支えられているかの作品で、ボクは、この 殺伐さ は、この作品に限らない 監督ポランスキー に独特のものだと思うのですが、味もそっけもない、だから、まあ、何の躊躇いも感じさせない暴力的シーンに満ちています。
ポランスキーの怒りが充満しています。 で、映画全体を、殺伐としたいやな感じから救っているのは 音楽 ですね。
「ああ、ショパンやな」 そう感じる、スタジオでの録音シーンから始まり、戦争が終わった後、 ショパンの協奏曲 が演奏されて、映画は終わりますが、最も印象的なシーンは、隠れ家の隣の部屋から聞こえてくる ショパン と、ほこりをかぶったピアノを弾いたつもりになって聞こえてくる ベートーヴェン でした。
祈りが音楽として響いてくるのを、今か、今か、と待っていた2時間30分でした。 隠れ家に潜んでいる ピアニスト は、偶然、音楽を理解する ナチスの将校ホーゼンフェルト大尉(トーマス・クレッチマン) に救われますが、その将校が、戦後ソ連の捕虜になり収容所で死んだことを、 生き残ったピアニスト は知ります。
ポランスキーの祈り! は届くのでしょうか。
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