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著者/訳者名 : 有栖川有栖/著 磯田和一/著 出版社名 : 新潮社 (ISBN:4-10-120432-2) 発行年月 : 2003年02月 価格 : 580円(税込) 目次 海外ミステリ(ビッグ・ボウの殺人(1892)―「密室トリック」を発案したのは誰か?(イズレイル・ザングウィル)十三号独房の問題(1905)―「思考機械」の監獄からの脱出(ジャック・フットレル)黄色い部屋の謎(1908)―世界で最も有名な殺人現場(ガストン・ルルー)急行列車内の謎(1920)―走行中の列車から犯人はどのように消えたのか?(F・W・クロフツ) ほか)国内ミステリ(D坂の殺人事件(1925)―「お茶漬け風密室」の名作(江戸川乱歩)蜘蛛(1930)―「本格」命名者の建物殺人(甲賀三郎)完全犯罪(1933)―エキゾチズムあふれる異界の犯罪(小栗虫太郎)灯台鬼(1935)―とびきり魅力的な舞台で起きた惨劇(大阪圭吉) ほか)文庫版特別編(スウェーデン館の謎(1995)―オープンエアの白い密室(有栖川有栖)) 本の内容 「密室」とは、不可能犯罪を可能にするための、想像力の冒険である―。1841年に『モルグ街の殺人』が発表されて以来、作家と読者の双方を魅了し続けてきた東西の「密室」ミステリから、カー、クイーン、乱歩、安吾、鮎川哲也など、歴史的なトリックを凝らした40編を厳選。意表を衝く発想とそれを実体化させる緻密な論理の魔術を、イラストと共に解き明かした瞠目の密室パノラマ図鑑。<感想> 読書にもマイブームというのがあって、ついこないだまで「カーネギーの成功哲学」みたいな本を読んでたのに、今ミステリーにはまっている自分というのが不思議でならない。ほとんど違う趣味だもんな(笑) で、ミステリーなのだが、実はほとんどちゃんとしたミステリーというものを読んだことがなく、知識もほとんど無かったことに気がついた。 昔、赤川次郎にハマッたことなどあったが、「古典的名作」というものにはほとんどあたったことがない。そこでミステリー指南本として本書を買ってみた。 密室の名作を、素敵なイラストとともに紹介しているこの本はミステリ好きの人は一読する価値はあるんじゃないだろうか。なかなかすばらしい。「殺人現場」ってなんか魅力的で、死体のあった場所に白線が引いてある例のシーンとかドラマとかでみるとワクワクする。あの感じを再現したような内容。 この本は名作の内容の紹介の仕方が実にウマイ。ネタバレすれすれのところで話の面白いとこをうまく紹介している。トリックが気になってどれもこれも読みたくなってしまう。「面白いミステリーの数だけ、人生の価値はある」 喜ぶべきは、ミステリーの名作というものが過去から現在、そしておそらく未来にも、世界中にあふれているということだ。それらを読むだけでも自分の人生に意味はあると思う。それにしてもこの有栖川有栖という人はいったいどれだけのミステリーを読んでるんだろ?
2005.03.11
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著者/訳者名 : 酒井順子/著 出版社名 : 祥伝社 (ISBN:4-396-31104-4) 発行年月 : 1998年09月 価格 : 580円(税込) 目次 1 その、性癖(男の「自慢」男の「マナー」男の「らしさ」 ほか)2 その、お道具(男の「持ち物」男の「読書」男の「デジタル」 ほか)3 その、肉体(男の「悩み」男の「運動」男の「飲み物」 ほか)<感想> 「酒井順子」という比較的平凡な名前の作家が、世間でどれくらいの知名度を持つのかよくわかりませんが、いわゆる「負け犬」の人です。 「負け犬の遠吠え」というベストセラーがなければこの人のことは私はおそらく知りませんでした。「負け犬の~」があまりに面白かったため、コンビニで発見したこの人の本を衝動買いしてしまった次第です。 この本は女性から見た「男」像がいろいろ書かれています。「男は女より清潔なのではないか」「男はこんな風に自慢する」「男の家事は趣味的で生活ではない」「男の隠れ貧乏・隠れ金持ちの実態」等々、なかなか面白い視点からの「オトコ像」を書いているのですが、ちょっと見方が「甘い」気がしてなりません。 その甘さというのは「人間観察眼の甘さ」とかいうものでなくて「男性への女性としての甘さ」があるような気がするのです。 「負け犬~」では同じ女性ならではのズバズバした物言い、暴露話みたいな「厳しさ」が面白かったのですが、男性評になるとちょっと優しくなってしまってる気がします。 作者もあとがきに、「男性にはもともと興味が無かった」「初めて男性について書いた」「この書き方でいいのかしらと不安になる」なんてことを書いてますが、仕事としては受けたものの、そんなに筆の運びはスムーズでなかったんじゃないかなーなんて気がします。 他の著作を読んでないのでなんとも言えませんが、この人は「女評」をやる人なんじゃないかと思います。男の話だったら、泉麻人とか木村和久といったコラムニストのほうが全然面白い。 というか異性にいろいろ分析されるのはけっこうイライラするのかも。この本読んでても「そこはちょっと違うんだよなー」なんてツッコんでしまいました。まあそういう性差があるから「~の男~の女」みたいな本が売れるんだけど。
2005.03.04
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ビッグコミックススペシャル著者/訳者名 : 西原 理恵子 出版社名 : 小学館 (ISBN:4-09-187701-X) 発行年月 : 2003年04月 価格 : 550円(税込) 日常というものはけっこうきわどいバランスの上に立っている。幸せと不幸せ、喜びと悲しみ、出会いと別れ・・・。そういう境目ってかなりキワドイ。西原理恵子の漫画には幸せも不幸せも両方登場する。 本作「ぼくんち」はすっごく貧乏な子供達が味わう、喜びと出会いと悲しみと不幸のお話。笑えるけど泣けるし、アホらしいけど考えさせられちゃうんだなー。 ところでサイバラの漫画にはギャンブルが数多く登場する(作者本人も「家が買えるほどギャンブルで負けた」とか何かの漫画で書いてたが)。人々がなんでギャンブルにハマルかというと、たぶんギリギリのところに立つのがみんな好きなんじゃないかと思う。刃物の刃の部分、エッジみたいなところに立つのが。 小学生の頃、通学途中なんかで低いブロック塀みたいなところをよく歩いたりしたあの感じ。「ギリギリ歩けるかどうか。別に歩けたらどうって話じゃないけどやってみたい」んだなー。 普通の道を歩くのはつまらない。だからギリギリのところを歩きたくなる。これって大人になるとギャンブルになると思うのだ。「パチンコで2~3万勝っても負けても別にどうってことないんだけどやってみたい」感じ。 でもよく考えれば、人生は普通に生きててもけっこうエッジの上を歩いてるのだ。みんな普通の顔で生きてるけど、人生にはキワドイ喜びも悲しみもたくさんある。 うまい焼肉食ったり、交通事故にあったり、面白いミステリーを読んだり、飲んで馬鹿話をしたり、上司に怒られたり、新車を買ったり、財布落としたり、結婚したり、転勤したり、糖尿になったり、子供がかわいかったり、親が死んだり、海外旅行にいってみたり、老いてみたり、人生を振り返ってみたり、死んでみたり。 みんな幸せを求めて生きてるんだけど、あたりまえの話100%の幸せも不幸せも無いのだ。それが人生。西原理恵子の漫画は人生のリアルそのものだ。
2005.03.02
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