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ハチミツとクローバー 1 クイーンズコミックス著者/訳者名 : 羽海野 チカ 出版社名 : 集英社 (ISBN:4-08-865079-4) 発行年月 : 2002年08月 価格 : 420円(税込) <本の内容> 6畳+台所3畳フロなしというアパートで貧乏ながら結構楽しい生活を送る美大生、森田、真山、竹本の3人。そんな彼らが、花本はぐみと出会い……!? 大ヒットシリーズ第1巻!!<感想> この漫画は「ユルイ」。絵もどこかユルければ、ストーリーもユルい。 でもそれが良い。 漫画の舞台は美大。同じアパートで貧乏暮らしをする男子学生を中心に繰り広げられる「ちょっと面白い日常」の物語。 大学生活というのは人生の中でもかなり自由で縛られない時間であるうえ、美大という舞台の「非実務性」がまずファンタジー色濃厚です。 さらにはけっこうな頻度で留年してみたり、卒業制作を放棄してみたり、助教授と友達みたいだったり・・・というユルさ。 作者もけっこう暴走ぎみで、主人公「はぐ」をめぐる森山と竹本の話がストーリーの軸になるかと思いきや、話がそれるそれる。山田を巡る恋模様あたりはそのときのテンションで描いてるんじゃないかという感じすらします。 しかしそのユルさこそゆえの「ほのぼの感」がこの漫画の最大の魅力です。恋愛話のメインが山田になっていく様も、あきらかに作者の「熱が入っている」ので、主人公の話よりはるかにアツい。 話の展開がまったく読めないあたりがまた面白い(というか作者も読めてない気もする)。 でも「話の展開」などと言っても、たいした話の展開は必要ないような気もします。なんとなく「この状態が良い」というか、就職とか結婚などというシビアな現実を前にした「学生最後の祭り」的な日々がずーっと続いていくのが理想なのかもしれません。 この漫画を読んでてふと高橋留美子「めぞん一刻」を思い出しました。 劇中のキャラも読んでる読者も「ユルい日常がずーっと続いていくのが理想」という不思議な状態です。 「めぞん~」の最終回では「管理人さんや楽しいみんなと一緒に同じアパートで住んでいく」という最も平凡かつ最高の終わり方をしました。 そういう意味で「ハチミツとクローバー」は「2000年代のめぞん一刻」「さらにユルいめぞん一刻」を目指してほしいと思います。自分の本棚にこの漫画があるとちょっと幸せな感じになる一冊。
2005.09.25
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働きマン 1 モーニングKC著者/訳者名 : 安野 モヨコ 著 出版社名 : 講談社 (ISBN:4-06-328999-0) 発行年月 : 2004年11月 価格 : 540円(税込)<感想> 週刊誌編集部の編集者・松方弘子が、働いて働いて、働きまくる!作品。 彼女は仕事モードが最高に達すると「働きマン」になる(といっても変身するわけではなく、男モードでバリバリと仕事することを示す)。 編集部と一口に言っても、いろんな部署、いろんな人材が多様にいて、仕事バリバリの松方はその中でいかに働くか・・・?みたいなストーリーです。 人が100人いれば100通りの仕事があって、100通りの仕事感があると思います。 でも日頃、「自分の仕事感とは」なんて話は同僚とはまずしないのが普通。 そんな話もしないので 、なかなか「自分の仕事感」が自分でもわからなかったりしますが、この漫画を読むとそこらへんがけっこう明確になる気がします。「仕事しかない人生だった、そう思って死ぬのはごめんですね」「あたしは仕事したなーって思って死にたい」ストーリー冒頭、ソコソコに仕事をこなす後輩と仕事バリバリの主人公との会話。ここで読者はすでに「俺はどっちだ!?」なんて選択肢をつきつけられます。 「仕事」というのも不思議なもので、日々のストレスの原因となる一方、それなりに出来上がるとけっこうストレス解消になったりして、(過労死とか)死ぬ原因にもなる一方で、「生きがい」にもなりえるというシロモノです。 「仕事」というステージから降りられれば話は簡単なんですが、大多数の人が生活の必要上、降りるわけにもいかないので、いろんな「仕事感」を持ちつつ働かざるをえない。では「仕事」とは何か? うーむ深い。「仕事しかない人生だった、そう思って死ぬのはごめんですね」「あたしは仕事したなーって思って死にたい」 この二つのセリフの間によこたわる大きく深い溝。 一見かみ合ってるようでかみ合ってないこの会話。「単なる金銭獲得の手段」と「自己実現の手段」の違いとでも言うんでしょうか。(「自己実現」というのもベタな表現だが・・・) 現時点での私の結論・・・。「仕事しかない人生だった、そう思って死ぬのはごめんですね」と言う人でも、じゃ「仕事以外の何か」があるわけで、そういうものも含めて「仕事」でいいんじゃないのかなー。 「良き生を送るのが仕事」みたいな(笑)。 金を稼ぐ作業は片手間でいいと思います。それが面白かったらそれはそれでいいんだし。 本読んで漫画読んで、いろいろ考えて、ブログを更新するのも、今の私のささやかな楽しい仕事だから。
2005.09.23
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Heaven? 1 ビッグコミックス著者/訳者名 : 佐々木 倫子 著 出版社名 : 小学館 (ISBN:4-09-187501-7) 発行年月 : 2004年12月 価格 : 530円(税込) <感想> 「緊張する瞬間」というのは、人が一皮むけるけっこう大事な体験のような気がしますが、日々の単調な生活の中で意外と出会うことはありません。 「仕事で緊張する瞬間」というのは確かにあるにしろ、あんまり体験したくないようなシロモノ。ではプライベートでは?と考えたときに、一番てっとり早いのは高級寿司屋かフレンチレストランに入ることのような気がします(笑)。 この「フレンチレストラン」というのは、けっこう不思議な場所で、「たかだか食事になぜ数万円払ったりするのか?」とか「なぜ異常に緊張するのか?」とか「高い金だす割にはメニューが理解できてないことが多い」とか「そのくせけっこう小さな町にもたいてい存在するのはなぜか?」などという疑問が次々出てきます。 それらの解答は、おそらくフレンチレストランの意義=「非日常空間の演出」といったあたりにありそうです。 つまりみんな「あえて」緊張しに行くわけです。当然、料理はおいしくなきゃならないわけですが、料理だけを楽しむわけでははく、その雰囲気を楽しみに行くところなのかもしれません。だから値段は高いし、メニューはよくわからんし、やたら格式ばったりしていると。 実は個人的に「フレンチレストラン進出計画」というのを練ってまして、地方→東京、庶民的→高級店という風に、食事をするフレンチの店を年々レベルアップさせていき、人生のクライマックスで東京一の高級レストランで食事をすると(笑)。おそらくそのころにはどんな高級店でも緊張しない肝っ玉と財布を持ってるはず(という目標)。 まあ個人的な目標はいいとして、この漫画は「非日常的な空間」であるフレンチレストランの「日常的な舞台裏」を描いた傑作です。 華やかなメニューの裏には厳密な原価計算があり、エスカレートするお客さまの要望はどこまで聞くべきか悩む。ライバル店ができれば偵察に行き、グルメ雑誌の取材に一喜一憂する・・・。 あたりまえの話なんですが、非日常空間を演出している店というのは、ごく普通の人達の努力によって支えられているわけで、そのギャップが楽しい漫画になっています。劇中ではレストランのスタッフがひとくせある人間ばっかなので、話はさらに面白い。 「動物のお医者さん」「おたんこナース」に続く職業モノなんですが、繊細なタッチと綿密な取材による抜群のストーリーセンスは、さすがは佐々木倫子って感じです。
2005.09.13
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よつばと! 1 電撃コミックス著者/訳者名 : あずま きよひこ 出版社名 : メディアワーク (ISBN:4-8402-2466-8) 発行年月 : 2003年08月 価格 : 630円(税込) <感想> 「良い漫画・悪い漫画」という区分けが存在するわけではないのですが、「あ~これは良い漫画だなー」という一作。 アマゾンのコミックランキングに入っていたので読んでみましたが、そんなに期待してなかったぶん、感動と衝撃が大きかったのです。 「こういう漫画もあるんだなー」と素直に驚いた作品。 もうすぐ夏休みという時期に、普通にありふれた町に引っ越してきたお父さんと娘よつば(6歳)、そしてそのお隣さんの物語。(タイトル「よつばと!」とは「よつばと一緒に・・・」の意味) 特段、なんの事件が起きるわけではありません。 普通の夏休みの日々。普通の子供の物語。でもこれが不思議と感動するんだな。 でも子供にとってみれば、夏休みに起きるすべてのことが事件であり、毎日がニュースみたいなもんでした。「自分にもいつの日にかあった物語」という感じで郷愁を誘います。 その反面、「あー自分もつまんない大人になっちゃたなー」と少し反省。 この漫画の雰囲気はどこかで出会ったナーと思ったら、日常の生活の中の「間」の面白い感じが、「究極超人あ~る」の頃のゆうきまさみの雰囲気に似た感じがしたのでした。 しかしこの漫画「月刊コミック電撃大王」というちょっとオタクちっく(?)な雑誌に連載しているものらしく、どの程度メジャーになれるのか不明ですが、老若男女を問わず、多くの人に読んでほしいなーと思う一作です。 ホント、文部省はこういうのを夏休みの推薦図書にしてほしいよ(しなくてもいいけど)。 ↑べつにHな漫画ではないよ(一応)。
2005.09.11
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