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2017年08月09日
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5月下旬は、同僚が定年で退職したこともあって妙に忙しくないかもメンタルクリニックも定期受診できず。

  この時期から抗鬱剤、睡眠導入剤も服用せずに2か月が経過。なんと眠れるし、朝の起床時の気持ちよさがまるで小学生の時みたいに、パキッと目が覚める。睡眠導入剤で無理やり眠りに入るのではないので、ごくごく自然な感じで、夜中に途中覚醒しても麦茶を飲んだりしているうちにまた眠りに入れるので、お薬に頼らなくても眠れそうと自信がつくと、さらに快適な睡眠になってきた。

 鬱がひどかった時には、とにかく薬を服用して(マックス5種類も飲んでいた)、強制睡眠で脳の疲労をとってとにかくも起きれて、仕事に行けて、うつうつ気分も抗うつ剤で和らげて。そのころにはそういう強力な薬物療法が必要だった。そのおかげで休職や離職をしないでここまで働いてこられた。

 うつ病の薬物治療をいつ中止するかは、なかなか難しい問題で、気分が落ち着いてきたからと言って中止すると再発することが多いとも聞いていたので、どんな風に自分が変わってきたら断薬に踏み切るか、ここ数年迷い続けていた。

 今回は物理的に時間が取れずに、自分の意志とは別に断薬になったわけだが、甲状せん機能低下症の治療薬 チラージン も怠薬していたので、 なかなか判断が難しかった。チラージンを再開してやっと一か月半になったところで、だるさも少なくなると同時に億劫感が少しずつなくなり始めた。

 億劫感といってもその程度はいろいろあって、私の経験した中での最大の億劫感は「トイレに行きたくない」であった。起き上がるのも寝返りを打つのも面倒でただ布団の上で躰をちぢこませてじっとしているのがやっとという感じ。この状態の時は、歯磨きも嫌だしごはんと食べるのもいや、お化粧なんてもってのほか。脳自体が非常に疲れているので、ドラマを見る気もしないし音楽も雑音にしか聞こえなくて聞く気もしない。ただ、これ以上脳が壊れていくのが嫌なのでお薬だけは何とか飲み、働かないと食べていけないので薬の力を借りて何とか仕事だけに入っていた。

 今回の億劫感は、身体的なだるさとかそういうことはなく、眠れるし、食事もおいしく食べられるけれども、家事をやる気がしない。ゴミ出しさえ大きなごみ袋にまとめておいて、2週間に一回くらい朝の気分が良い時にやっと出すといった具合。日常の中での家事はある部分習慣でもあるので、当たり前のことをやらないでいると、また習慣にしていくにはすごい努力が必要になるので、いつから自分に再開の圧力をかけるかが難しい。でも最近、なんとなく汚れていることやゴミがたまっていることに気が付くようになり、強引ではなく自然に復活し始めている。

 鬱になりやすい人にとって、一番の治療は自分に寛容になるということかもしれない。





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最終更新日  2017年08月09日 21時13分34秒
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