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子供の頃から本を読むのは好きだ。物心ついた頃から『うさこちゃん』や『グリとグラ』、『ひとまねこざる』シリーズなどを読んでもらうのを楽しみにしていた記憶がある。小学校の頃にはもらったおこずかいをつぎ込んで『世界名作集』やら『シートン動物記』『赤毛のアン全集』などを読み漁っていた。中学・高校とかなりハードなクラブ活動で週末も練習やら試合続き、読書の時間など取れる筈もなく自然と読書から遠ざかっていった。大学に入学してからは少しずつ読書にさける時間ができ読書生活が復活。数週間前に日本の友達から荷物が届いた。その中に私の大好きな作家宮本輝さんの本が入っていた。日本にいる時には彼の新作が出るたびに文庫本を買って読んでいたが、ここでは日本の本など買える事もなく最近の彼の作品は長い間読んでない。去年の夏に同じ友達が送ってくれた『星宿海への道』と今回の『森のなかの海 上下』だけ。このふたつともとてもいい作品で寝る間も惜しんで読みふけってしまいました。今回の『森のなかの海』は上下を合わせて約1000ページの大作。金曜の夜からまる一日で読破してしまいました。宮本輝さんの本に始めてであったのは『ドナウの旅人』。当時、ドイツに興味のあったわたしはドイツ関係の本を見つければ買って読んでいました。その後、縁があってドイツに1年間滞在。なかなか長期のお休みは取れませんでしたが時間が許す限りドナウ川に沿って旅をしてみました。ドナウの発祥地として有名なドナウエッシンゲンというところにあるお屋敷を訪ねたのはもちろん、そこから更にバスを乗り継ぎそこから小一時間歩き地下から2つの源流の水の湧き出す所まで遡ったり。約3000キロにわたってヨーロッパを横断したドナウ川が黒海に注ぐドナウデルタまでいろんな国を流れるドナウの表情を見てきました。私のHNである『sulina』というのはドナウ川流域の最終の町、というか村。宮本輝さんの本の中でも終着点になっているところ。どうしてもそこへ行きたくて電車を乗り継ぎ、最後は船でドナウデルタを渡り到着したところ。人的なものはほとんど何もなく、ホテルもたった1軒。あとはぽつりぽつりと建つ人家があるだけ。広大な湿地の中には数多くの野生の動植物が生息していて人間の存在がなんて小さいものなんだろうと気づかせてくれるところです。4人が乗ったら半分沈みそうなモーターボートに乗って『Unde este Pelican???』 (ペリカンはどこ?) と唯一教えてもらったルーマニア語を口にしながら野生のペリカンを見に連れて行ってもらいました。言葉が通じなくても人々の素朴さと暖かさに触れ、自然の偉大さを教えてくれるところ。すごく気に入ったので勝手にHNにしてしまいました。基本的に一度読んだ本は二度と読み返すことのない私ですが、この『ドナウの旅人』だけは忘れた頃に本棚の奥から引っ張り出してきて読みたくなる本。初めて読んだ時から10年以上経ち、その間に3回は読んだような気がします。今回のカナダ行きに持って来れなかったのは残念ですが…。その分他のいい本に出会えるかも?最近では語学の勉強も兼ねてフランス語の読み物が増えてきました。ありきたりですが『星の王子さま』の良さを再発見したり…。「次はどんないい本に出会えるだろう?」と思いながら、まずは時間をうまく使って読書の時間を捻出しなくては…。
2006年05月28日
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先週の金曜日、『The Da Vinci Code』が全世界一斉封切されました。この映画、カナダではかなりの話題になっていてかなり前からいろいろなところで話題にのぼっていました。先週、木、金曜の二日間に渡って朝の情報番組でロンドン、パリから生中継。教会関係者、一般市民の反応、舞台となった場所などを大特集で紹介していました。地下鉄で手に入るフリーの情報誌では数ページに渡って大特集。賛否両論をよんでいます。金曜の夜のニュースではモントリオールで映画を見た人たちにインタヴュー特集。モントリオーラーにはかなり評判のいい映画のようです。モントリオールはもともと敬虔なカトリック教徒のフランスによって建設された街。今でもダウンタウンの中心で初期に街が建設されたあたりは『Villa Maria』(マリアの街)と呼ばれています。それから数百年の間、カトリックはケベックに住む人たちの生活の中心。20世紀の半ば頃に人々の教会離れが始まったそうですが、1970年代前半にモントリオールの郊外に生まれた人たちは小学校などで宗教教育があり、毎週のように教会へ連れて行かれキリストの生涯の話などを強制的に聞かされたそうです。当時、クラスに一人いた7歳のユダヤ人の子供は『ユダヤがキリストを殺した!』という牧師さんの話で登校拒否を起こしたとか。それほどカトリックの力が強かったのです。どこの国にも罵り言葉というのは存在しますが、それはその国の文化と密接に関わりあっています。ケベック語はフランス語ですがもともとのフランス語とは全く違った罵り言葉が存在します。TabarnacleとCalise。フランスでこの言葉でののしっても誰も意味がわからないそうです。ケベック特有の言葉。毎日のように耳にするこの言葉、実はカトリック教会と密接な関わりがあるのです。私はカトリックではないのではっきりとはわからないのですがこの2つ、どちらもカトリックのミサの時に使われる道具だそうです。カトリック教会に反発した人たちが、教会内で使われる神聖な道具をいまわしいものの対象として使い始めたのが罵り言葉として発展したとか。私はまだa,b,cもよく覚えていない頃に言語好きなケベック人の友達に言葉の歴史として教えてもらったのですが、現代の若いケベック人たちはこの言葉のもともとの意味を良く知らないで使っているらしい。1週間ほど前に若者達が毎日使っている罵り言葉の元の意味を教えようとモントリオールのカトリック教会連合が教会の壁に大きな垂れ幕を張ったそうです。『Tabernacle=n.m. : petite armoire ferment à clé, qui occupe le milieu de l’autel et contient le ciboire畜生!(聖櫃)=祭壇の真ん中に備え付けられ聖体拝領のパンの器を入れている鍵のかかった小さなキャビネット』こういうモントリオールの文化的背景が、カンヌでかなりの悪評を得た『The Da Vinci Code』を単純にエンターテイメント映画として受け入れられたのかもしれません。久しぶりに面白そうな映画。私も時間が出来たら映画館に足を運んでみようかなと思っています。
2006年05月21日
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ブログを初めて既に1年半以上。(ラクテンさんではまだ半年弱ですが)ネットを通じて世界中の人と意見の交換ができたり、新しい発見をしたりネットの力って偉大だなぁと思うことが多いのですが、中にはマナーを守らない人っているんですよね。残念なことに…。私はラッキーなのか今までに個人的に中傷されるようなコメントをもらったことはないのですが(あってもきっと無視するのでそれを見越して誰も書いて来ないのかも???)今までに二つほど嫌な経験をしたこと(していること?)があります。一つは同じような経験をされている方が多いと思うのですがアダルト系サイトからのトラックバック。特にここ1ヶ月ほど記事を書くたびにすごい数のトラックバックがされてくるんです。もうひとつのブログの方でも以前毎回のようにトラックバックされたことがありかなり怒って『常識持てよ!』という記事を書いたのですがなんとそれにまでご丁寧にトラックバックして来られたアダルトサイトがありました。大マヌケです!最低限のルールとしてトラックバック先のブログの内容くらいは読むべきです。もうひとつのブログサイトは某社長が逮捕された会社なのですが去年末くらいから(?)アダルト系トラックバック禁止設定というのを作ってくれてそれの設定をやって以来二度と困ったトラックバックは入ってこなくなりました。できれば楽天ブログでもIPアドレスだけでなくカテゴリーとしての禁止設定を作って欲しいですね。二つ目の嫌な経験というのは著作権の問題。アルバムに出している写真にすべて『©sulina』というCopyrightを入れているのですが実はこれも去年盗作された苦い経験からです。ネット上のフォトアルバムを使っていたのですが、2日ほど前に登録したはずの写真が数枚たまたま偶然にインした時に最新写真としてトップに出ていたのです。写真の順番もそのまま。2日間も誰も写真をアップしないなんてあるのかなぁと思いながらその写真をクリックするとなんと全然知らない人のアルバムに飛んで行きました。そのアルバムに入っているのは見覚えのある私の撮った写真だけ。そこで素直に何もなかったように帰って来れない性格なので口調は穏やかに『ここにある写真、私が撮ったものだと思われるのですが…』と残してきました。その方たまたま同時期にインされていたようで5分もしないうちにアルバムごとID消滅。で、足跡機能というのは便利なもので10分もしないうちにその方がID変えて新しいアルバム作ったとこまでつかんじゃったんです(笑)その後、少なくとも私の写真は盗作されなかったので深追いするようなことはしませんでしたが…。私も自分の視点から見たことを好き勝手に書いているので他人を傷つけたり、嫌な思いをさせたりしていることもあるかもしれません。また言葉って文章にしてしまうと書き手の意志が読み手にうまく伝わらなくて誤解が生じたりということもありますが…。でもせっかくの楽しい交流の場なので最低限のマナーは守ってできるだけみんなが嫌な思いをしないよう環境になって欲しいですね。PS もうひとつのブログはここよりもっと地でいってるので聞き苦しい言葉使いがあればすみません。
2006年05月12日
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昨日ブログ再開を決心しましたが、前から考えていたフリーページに写真アップを半分ほど完了しましたのでお知らせします。91年のヨーロッパ旅行の時から写真に興味を持ち始め、帰国後頑張ってお金を貯め一眼レフを購入。当時はデジタルカメラではなくフィルム代もバカにならなかったのですがそれでも1年間のドイツ滞在では1千枚以上の写真を撮りまくりました。今回のカナダ滞在は漸くデジタルカメラを買ったので時々時間があれば思い出したように写真を撮って楽しんでいます♪貧乏学生なので安物のデジタルカメラ。それでもモントリオールの景色をみなさんと分け合えたらなぁと思い去年からの写真を徐々にアップしていきますね。そのうちスキャンができるようになればヨーロッパの写真も載せたいんですけどね (^-^ ) それではHOMEの日本語→アルバム、ENGLISH→PHOTOSまたはこちらからどうぞ。
2006年05月08日
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長い間楽天ブログお休みしてしまいました。その間にこれは書いたら面白いだろうというネタ集めだけはしていたのですが、しばらく文章を書かないと書き出すのが億劫になってしまって…。このままだと放置状態になりかねないので思い切って書き始めることにしました。集めたネタは少しずつ小出しにしていきますね。とりあえず今日は近況報告を。4月に学校のファイナル試験を終了。ひとつどうしても興味がわかず、勉強する気にもならずとりあえず落ちてもともとと思って受けた試験(中間はかなりひどいできだったにも関わらず…)が無事パスしておりました。これで5月31日に卒業です!ただ、ちゃんとしたタイトルを取る為に国家試験を受けようと思っているのでそれに必要なコースをいくつか取らなければならず、今も週3日学校に通っています。これは結構興味がある内容なので、頑張れるかな?以前にコースを一緒に取った友達と一緒だし。勉強はやっぱりお互い励ましあってやらないと気力が続かなくて…。学校が一段落したので、正式に職探しを始めました。簡単な会計の知識とExcelの知識を調べるテストをコンピューターを使ってやらされるとこが多く・・・。結果はかなりいい結果で驚かれるんですが、次に出る言葉は『カナダの職経験がないですからね~』。そんなことを言ってたら一生カナダでは働けないってこと??? で、先日はエントリーレベルの職に応募してきました。ここでもExcelのテストはなかなかいい結果。人の履歴書を見た後でインタヴュアーの言葉。『かなりの職歴も学歴もありますがここの仕事では満足しないのでは?どうして応募されたんですか?』さすがに、『ただ単にカナダでの職務経験が欲しいから』とは言えず…。確かに、この職種ではかなりの経験を日本で積んでいます。なのに、カナダの職務経験ゼロ。カナダの学歴もなし。これでは仕事見つからないよと言われ、いやいや2年以上の学生生活に戻ったのに…。経験がないと言われたり、職歴、学歴がありすぎだと言われたり。そろそろ貯金も底をついてきたし…さて、どうすればいいのかな?最後にモントリオールにも少し前から漸く春がやってきました。カフェやレストランもテラスをオープンし始め、街には観光客も増え、みんな半袖、ノースリーブ、サンダルで歩いています。今日は雨で少し肌寒いですがもうそろそろ冬物を片付けても大丈夫かな?先週から少しずつセーターを洗って片付けています。野菜やフルーツも数が増え、値段もお手ごろになってきて…。今が一番過ごしやすい季節です♪
2006年05月07日
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