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東京のオペラの森からメールが来て、NomoriのProductionを海外でやりますよ~だって。さっそく見たら、バルセロナがザイフェルトとギャンビルのダブルキャスト、パリの方はグールドさんなんですよね~この世にタンホイザーは3人しかいないのか(笑)。しっかしすごいキャスト~Europeの人ギザうらやましす。ParisBarcelonaParis の方の、エリーザベト、Eva-Maria Westbroek はめっちゃいいですわ~エクサンのジークリンデ、さいっこうでしたわ~
2007年11月30日
Wagners "Walküre"Aix-en-Provence, Juli 2007Leitung: Sir Simon RattleMit: Robert Gambill (Siegmund), Mikhail Petrenko (Hunding), Sir Willard White (Wotan), Eva-Maria Westbroeck (Sieglinde), Eva Johannson (Brünnhilde), Lilli Paasikivi (Fricka)ARTE Richard Wagner: Die WalküreVIDEO過去記事発掘~そういえば今年のエクサン・プロヴァンス、ノーケアでしたけん。
2007年11月27日
Franz Welser-Möst 》》》ウィーン国立歌劇場ヴェルザー・メストの「ワルキューレ」のプレミエが現地時間の来週日曜日に行われます。オペラキャストさんの情報です。ほんとにいつも感謝しております。キャストはこんなです。Die WalkürePremiere am 02. Dezember 2007,Wiener Staatsoper Dirigent:Franz Welser-Möst Siegmund, ein Wälsung : Johan Botha Hunding, Verbündeter des Geschlechts der Neidinge : Ain Anger Wotan, der Göttervater :Juha Uusitalo Sieglinde, Siegmunds Schwester, Hundings Frau :Nina Stemme Brünnhilde, Wotans Tochter, Walküre :Eva Johansson Fricka, Wotans Gattin, Göttin der Ehe :Michaela Schuster 調べてみたら、その後に「ジークフリート」のプレミエもありまして、こちらはこういうキャストです。SiegfriedPremiere am 27. April 2008,Wiener Staatsoper Dirigent :Franz Welser-Möst Siegfried :Stephen Gould Brünnhilde :Deborah Voigt Der Wanderer :Juha Uusitalo Mime :Herwig Pecoraro グールドさん、日本公演でもすばらしい声を披露してくれましたから。ジークフリートにはぴったりですね。その後の注目すべきヴェルザー=メストさんのスケジュールは、2008年8月の「カルメン」チューリッヒでカルメン役がなんとカサロヴァです!ドン・ホセはヨナス・カウフマン。******************Robert Gambill>>>私はギャンビルさんの新譜系を調べていまして、先日行われた「イドメネオ」のシュトラウス版のCDが出ているのに気づきました。Idomeneo - Richard Strauss' versionCOMPOSER: Wolfgang Amadeus MozartORCHESTRA: Sachsische Staatskapelle Dresden CONDUCTOR: Fabio Luisi ARTISTS: Robert Gambill Camilla Nylund Iris Vermillion Britta Stallmeister Live recording 25/8/2006 モーツァルト(R.シュトラウス編):「イドメネオ」ロバート・ギャンビル(T イドメネオ)カミッラ・ニールント(S イズメーネ)ブリッタ・シュタルマイスター(S イリア)イリス・フェルミリオン(Ms イダマンテ)ファビオ・ルイージ指揮シュターツカペレ・ドレスデンドレスデン国立歌劇場合唱団 録音:2006年8月25日これもすごいメンバーです。ニールンド、ルイージ、シュターツカペレ・ドレスデン実はこれもオペラキャストさまのおかげでWEB録音にトライしたのですが、音源がどこかに埋もれてしまいました~~はあ…ちょっとブランク…あと昔のものもいくつか…ベト9 歌ってるなんてびつくり。さて、ギャンビルさんのこれからのスケジュールはバイエルンでKönigskinder…これは再演ですが、彼は演技がいいからいっつもこんな変な格好ばっかりさせられるんだ…演出家にとってみればいじりがいがあるらしい…指揮はルイージ。動画を見ていたら2年前にもまったく同じことをしていたと思い出す。2005年10月がプレミエでギャンビルさんの情報がほしくてバイエルンのサイトを見たらこれが載ってた。 …。2年周期で同じことを繰り返す人生なのか? 情けない。しゃあないでんな~またキーンリーサイドやギャンビルが極東の日本にやってくるのは、ハレー彗星のように数年に一度の周期なんだから…そして毎年のラトルとの共演ザルツブルク・イースター音楽祭2008年3月Richard Wagner:Die WalküreMusical direction Sir Simon RattleDirection and stage design Stéphane BraunschweigSiegmund Robert GambillHunding Mikhail PetrenkoWotan Sir Willard WhiteSieglinde Eva-Maria WestbroekBrünnhilde Eva JohanssonFricka Lilli PaasikiviBerliner PhilharmonikerCoproduction with the Festival d’Art lyrique d’Aix-en-Provenceこれもとっくの昔の既出ですが…あ~なんか新しい情報はないんかな?
2007年11月25日
ドレスデンの「ばらの騎士」Part3地下の秘密の部屋。オクタヴィアンの策略で仕込んだ部屋だ。これがクライバー版の「ばら」のセットに激似。らせん階段の向きが反対なだけ。なんなんだとしらけてしまった。そしてオクタヴィアンの芝居もフォン・オッターに激似。リドルだけががんばっていた。男爵は服をぬぐとマリアンデルに襲い掛かる。いろんなお化けたちが登場するんだが、今度出てきたのは女装したハードゲイ。これには笑った! 他のお客さんはどん引き?ボクサーが打ち合いながら出てくる。何それ?もう引いちゃうよね。そんでもって「パパ~パパ~」があって飼い犬まで出てくる。伯爵夫人が登場し、「帰りなさい!」帰らない男爵。でも請求書を持った団体が現れるととたんに「レオポルド帰るぞ!!」(笑)。階段を駆け上がった男爵、最後っ屁で口笛を吹いて出て行った。ほんとサイコーな男爵でした。そして三重唱。みんな出て行った後に子供たちがハンカチを拾いに帰ってくる。全幕了。またフライング拍手。あ~あ。ファビオごめんなさい。お疲れさまでした~
2007年11月23日
ドレスデンの「ばらの騎士」Part2第2幕またすぐに幕が開く。ファビオ・ルイージの音楽を楽しむ余裕は与えられない。ここは実業家ファーニナルの家。高層ビルの豪華なマンションの1室。床は大理石。大きなガラス窓の向こうにはウィーンの繁華街の高層ビルが見えている。ばらの使者が現れ、ばらをゾフィーに渡す。「匂いをかいでみて」と渡されたばらの匂いをかいで顔を上げた瞬間、ゾフィーに恋してしまう。至福の二重唱を歌う。美しい。なぜかカメラマンが大勢来て、2人の写真を撮る。セレブということらしい。男爵が登場すると、男爵とゾフィーはまるで親子みたい。男爵を嫌がるゾフィー。仕事があるから、オクタヴィアンと2人にして部屋を去るオックス男爵。部屋を出て行くとき男とぶつかる。ファーニナルも扉にぶつかる。二人がお互い意識しているところに情報屋がやってきて紐で2人を縛る。男爵が登場し、縄を受け取ってほどく。「フロイラインは…」「つまり、あなたが、嫌いなんです」まったく動じない男爵。リドルの"mit mich -- " あたりからぐんぐんリドル・ワールドに入っていく。ゾフィーとワルツにあわせて踊る男爵。もうここが一番最高でした。リドルがおもしろくて。ゾフィーも思わず笑ってましたもん。ついにオクタヴィアンが切れて剣を抜くと(軍服姿なので帯刀している)、男爵は口笛を吹いて野卑な手下たちを呼ぶ。手下たちは剣を持つオクタヴィアンにびびるが、男爵の号令でオクタヴィアンに手にしたスプーンで応戦する(笑)。男爵の腕が傷つき、医者が呼ばれる。ここの合唱がすばらしかった。ワーグナーかと思った。すごい迫力。医者は嫌がる男爵に無理やり注射を打つ。一同ドン引きで、ここも笑えた~男爵は酒がほしいと言い出す。手下たちが出て行くと、医者が請求書を持って追っかける(笑)。ファーニナルはどっかと椅子に腰を下ろすと、ぶつぶつぶーたれる。このファーニナルは金持ちだから貧乏貴族よりははるかに自分の方が偉いと確信している。だから口では貴族を立てるが態度は尊大。でも男爵はそれを上回りはるかに尊大(笑)。そして可愛い。ファーニナルが出て行く。男爵は部下たちと酒をかっくらっている。またあのワルツを歌いだしたとき、マリアンデルの手紙を携えたアンニーナが入ってくる。手紙を読んだアンニーナは「お返事頂戴ね。チュッ!」とほんとにチュッする。すると男爵もチュ~返しする。アンニーナは「酒クサ!」という芝居。アンニーナはお駄賃をもらおうとするがくれない。部下たちにさんざんセクハラされる。あのワルツをまた歌いだしたオックス男爵、みんなワルツを踊る。アンニーナも無理やり踊らされる。みんな退場し、公証人が入ってくる。公証人はいきなり男爵とワルツをさせられ、びっくりして窓枠に腰掛ける。いい気分の男爵が超低音で歌い終わる。音楽はなっているのに拍手が始まってしまった。あ~あ。ルイジかわいそう。第2幕了。
2007年11月23日
Sächsische Staatsoper Dresden performsDer Rosenkavalier23 Nov 2007NHK hall, Shibuya, TokyoComposer: Richard StraussFabio Luisi, musical directionUlrich Paetzholt, choirStaatsopernchorSächsische Staatskapelle DresdenCast List:Die Feldmarschallin: Anne SchwanewilmsOchs auf Lerchenau: Kurt RydlOctavian: Anke VondungHerr von Faninal: Hans-Joachim KetelsenSophie: Maki MoriMarianne Leitmetzerin: Sabine Brohm Valzacchi: Oliver Ringelhahn Annina: Elisabeth WilkeHaushofmeister der Marschallin: Helmut HenschelEin Sänger: Robert SaccaEin Notar: Matthias HennebergEine Modistin: Christiane HossfeldEin Tierhändler: Peter Küchler Haushofmeister bei Faninal: Gerald HupachEin Wirt : Tom Martinsen Ein Polizeikommissar: Jürgen CommichauEin Hausknecht: Andreas SoikaProduction: Uwe Eric LaufenbergStage design: Christoph SchubigerWardrobe: Jessica Kargeドレスデンの「ばらの騎士」台本:フーゴー・フォン・ホフマンスタール演出:ウヴェ=エリック・ラウフェンベルク舞台美術:クリストフ・シュビガー衣裳:ジェシカ・カルゲ元帥夫人:アンネ・シュヴァンネヴィルムス オックス男爵:クルト・リドルオクタヴィアン:アンケ・ヴォンドゥングファーニナル:ハンス=ヨアヒム・ケテルセン ゾフィー:森 麻季 ※内容を書きますので、ご注意ください。 ドレスデンの「ばらの騎士」に行って来た。 クルト・リドルの独り舞台だった。 彼が出てきてから出て行くまでがおもしろかった。 ほかは「学芸会」だった。 アンネ・シュヴァンネヴィルムスの元帥夫人には、期待していたのだが、コンヴィチュニー演出の「タンホイザー」のエリーザベトではあんなに生き生きしていたのに、この役はう~んでした。 やっぱり演出家が違うと、こうも生きてこないもんなのかな。彼女の場合はきゅうきょの代役だったので、そこまで望むのは酷というものですが。 NHKホールが広すぎるせいか、チューリヒの「ばら」で感じた音楽的陶酔感は一度も感じなかった。 アンケ・ヴォンドゥングは非常に良かったが、芝居がフォン・オッターに激似だった。 クルト・リドル以外にオーラを出して舞台を引っ張っていく人がいなかった。ケテルセンは良かったが端役だったし。 アンゲラ・デノケがいたら1幕からもうブイブイですごかったんだろうが、言ってもせんないこと。 この舞台は演出家不在という気がした。 もしチューリヒと見る順番が逆だったらこの舞台にも普通に感動していただろう。 1幕はどうしようもなかった。良かったのは2幕のみ。3幕はチューリヒに比べるべくもない出来だった。 演出に関してはまさにオーソドックスな「ばら」で入門編みたいだった。ただ時代設定が現代なだけで何一つ新しいことはなかった。 これでリドルがいなかったら… …という舞台だった。 それにお客さんがきょうは最悪だった。2幕でも3幕でもフライング拍手。勘弁してよ! これじゃブーイングの嵐だったタンホイザーの最終日の客の方がましだよ。第1幕 序曲が始まるとすぐに幕が開く。暗い中、男女がもつれあいながら部屋に入ってくる。 暗闇の中で服を脱ぎ、ベッドに飛び込む。 暗くなり、序曲が続く。 朝になる。 朝陽が差し込む。 オクタヴィアンが目をさます。 アンケ・ヴオンドゥングは、とても美しく、男装しているとほんとにハンサムな美青年だ。伯爵という身分が相応だ。 「昼なんか来なきゃいいのに」というところの字幕がずれていた。 カンカンと元帥夫人の痴話げんか。 「誰か来るわ!」 カンカンは自分のステッキを置き忘れてベッドに隠れる。これは台詞では「剣を忘れるなんて…」となっている部分。 小姓が入ってくる。可愛い男の子! この子はカンカンが残していったシルクハットを見つけて自分がかぶる。元帥夫人が取り上げて「返して」と一芝居あってこれがよかった。すごく子供好きなシュヴァンネヴィルムスという面が出ていて微笑ましかった。結局シルクハットは小姓に取られてしまう。 男爵がやってくる。 男爵の連れはチロル・スタイルの半ズボンの男たち(笑)。 下品でもう~最高です。一人だけファン・ニステルローイに似てる男がいて笑えた。 人々が押しかけてくる。 鳥売りは美しい鳥のポストカードを売っていた。しかも3匹のパグを連れていた。なぜ? そのうち1匹はあとで出てくるのでどうも奥様が買ったらしい。 リドルが犬と遊んでいたので余裕を感じた。アドリブかましたんだ。さすが~ ここの邸宅は元貴族の家?ということで観光地になっているらしく、観光客まで入ってくる(笑)。 イタリアの歌手はいかにもという派手な服装をしたイタリア人ぽい男。 情報屋ヴァルザッキは、オリヴァー・リンゲルハーンというハンサムな青年で、とてもそんな悪い人に見えない。今後売れそうな美しいテノールだった。 人々が出て行く。 オクタヴィアンが服を着て戻ってくる。手には美しい薔薇の花束を抱えている。 元帥夫人は花瓶を持ってきてさしていく。一輪の薔薇が花だけ落ちている。 元帥夫人はこれをもてあそぶ。 オクタヴィアンに「もうかえって」と言い、傷つけられたオクタヴィアンは辞去する。 後悔する元帥夫人。従僕たちの重唱は良かったです。 第1幕了。
2007年11月23日
NHK BS ハイビジョンで放送されます。ギャンビルさんのトリスタン!!!2007年 12月1日(土) 22:00 ~グラインドボーン音楽祭 2007楽劇「トリスタンとイゾルデ」 トリスタン : ロバート・ギャンビル イゾルデ : ニナ・シュテンメ ブランゲーネ : カタリーナ・カルネウス 国王マルケ : ルネ・パーペ クルヴェナール : ボー・スコウフス ほ か 合 唱 : グラインドボーン合唱団 管弦楽 : ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 指 揮 : イルジ・ビエロフラーヴェク 演 出 : ニコラウス・レーンホフ [ 収録: 2007年7月28日, 8月1日,6日 グラインドボーン音楽祭大ホール ] 朝から絶叫~~~~まじか?というぐらいのすげえ豪華キャスト! Wagner - Tristan und Isolde (Glyndebourne) production of Nikolaus LehnhoffRoland Aeschlimann's setConductor Jiri Belohlavek London Philharmonic OrchestraTristan: Robert GambillIsolde: Nina StemmeBrangäne: Katarina KarnéusKurwenal: Bo SkovhusKing Marke: René PapeMelot: Stephen GaddYoung Sailor/Shepherd: Timothy RobinsonSteersman: Richard Mosley-EvansThe Glyndebourne ChorusOpusarteTelegraphExcerpt--- Robert Gambill's Tristan is scarcely less good. It's a slim, dark-grey voice, lacking in clarion ring and gleam, but one that he uses with thoughtfulness and musicality. His ravings in the final act were electrifying.TimesonlineOperabaseギャンビルさんのスケジュール
2007年11月23日
ドレスデン国立歌劇場 「タンホイザー」最終公演Part3第3幕第3幕の序曲。舞台にかかる幕に映し出された神さまの絵がだんだん小さくなってしまった。中途半端な大きさだ。いっそのこと豆粒ぐらいしたらよかったのに、コンヴィチュニーさん。神の救済が遠ざかったことを意味しているのか。ヴォルフラムとエリーザベト。エリーザベトは舞台の上手で半円の板に頭をもたせかけている。祈っているのか?絶望しているのか?ヴォルフラムはそんな彼女を見守っている。エリーザベトとヴォルフラムがまさに口付けしようしたとき、巡礼たちが帰ってくる。エリーザベトは顔を背ける。その歌を聴いている。また引き戻される。あのハインリヒが自分に与えた地獄に。「あれは救済を得た巡礼たちの歌だ。」とヴォルフラム。必死で巡礼たちの間を回ってタンホイザーを探すエリーザベト。哀れで見ていられないぐらい。白いタンホイザーのケープも落としてしまった。エリーザベトは半円の台の真ん中に座りこむと、「マリア様私をお召しください」と歌う。すばらしい歌唱。退場しようとする彼女を引き止めるヴォルフラム。「わたしにあなたを見送らせてください。」(geleit = escort)「まるで死の予兆のごとく夕闇が空を覆い…」エリーザベトは彼の足元に座り込み、長い剣を愛しそうにさわる。そして刃の部分に手首を当てて、長い時間かけて切り裂いていく。エリーザベトは苦痛に顔をゆがめる。ヴォルフラムが『夕星の歌』を歌いだすと、苦しみがやみ、救われた表情になる。「夕星よ、彼女を天国に導いてくれ…」エリーザベトはヴォルフラムの手を握る。断末魔の苦しみが彼女を襲う。小刻みに痙攣し絶命する。ここが最大のこのコンヴィチュニー演出の「逆転の構図」。もっとも美しく歌われるべきこのアリア、こんな状況で誰が平静に聞いてられるというのだ。これはキリスト教への揶揄に他ならない。惜しいことにタイトスの夕星はきょうは声が出てなかった。エリーザベトが逝き、ヴォルフラムはがっくりうなだれる。ハインリヒが上手袖から這いずって出てくる。「竪琴の音が聞こえた…哀しげな…」「誰だ?」「誰かって? 私は君をよく知っているよ。ヴォルフラムだ。とっても上手な歌い手さんだ!」「ハインリヒ!」ヴォルフラムはエリーザベトの亡骸を羽織っていたハインリヒのコートで隠す。「心配するなよ! 俺が探してるのはお前らじゃないからさ。」「何を探してるんだ?」「ヴェーヌスベルクへの道だよ。」「なんてことを言うんだ! 耳が穢れる!」「ローマには行ったのか?」「ああ行ったともさ!」「聞かせてくれ、」「お前はもう友達じゃないと思っていた。」「お前が敬虔な心を失う前は友達だったさ。」「下がれ! 私のいるところにくると呪われるぞ!」と狂気に満ちた目で叫びながらヴォルフラムに近づく。「ヴォルフラム、聞いてくれ!」ローマ語りが始まる。「僕はほかのどんな巡礼よりも悲壮な覚悟で出かけた」「天使が僕に目を開かせてくれたからだ。」「僕ははだしで岩肌を歩いた」「水も飲まずに灼熱の太陽に焼かれた。」「神に祈るとき、僕は神のために身を痛めつけた。」「氷と雪に体をさらした」「そしてついにローマに入った。」「人々は歓喜に沸き返った」「ついに恩寵が与えられるからだ」「しかし私がその人の前に進み出て請うた時、その神の代理である方はこう言われた。」『なんじヴェーヌスベルクに行った者は永久に救われない。」『この杖に芽吹くことのないように、お前の罪は救われることはないのだ』「私は気を失った。目が覚めたときはもう夜だった。神の恩寵を讃える声が聞こえ、私は気分が悪くなって逃げるようにそこを出たのだ。」「そして今はヴェーヌスベルクへの道を探しているんだ」「あぁ以前はもっとたやすく見つけられたのに!」ヴェーヌスが現れる。「帰ってきたのね、浮気な人!」タンホイザーはうれしそうにヴぇーヌスを呼ぶ。「早く来い!」と手で招く。ヴェーヌスのらっぱのみしていたシングルモルトのウイスキーを自分もらっぱ飲み。ヴォルフラムは叫ぶ「だめだ! 君を引き止める言葉を…"Ein wort es macht dich frei!" 「エリーザベト!」"Elisabeth!"振り向くタンホイザー。「エリーザベーーーーート」…酔っ払ってふらふらのタンホイザーは足取りがおぼつかず、ふらふらとエリーザベトの下手に歩いていく。ヴェーヌスがエリーザベトの体を起こす。ヴォルフラムはタンホイザーの体を揺する。君は救われたんだ!聞こえるか?この声が「あぁ聞こえる…」"Heinrich du bist erlost!""Und horst du den Gesang?""Ich hore!"タンホイザーは茫然とエリーザベトの横に座り込む。そして"Heilige Elisabeth, bitte fur mich --"「エリーザベト…僕のために請うてくれ…」と歌って、剣でのどをかっきる。人々があふれ剣を振り回している。ヴォルフラムは一人静かに階段を上って行く。(これが恩寵なのか? これが奇跡なのか?)ヴォルフラムにはわからなくなった。神の奇跡を信じるべき幕切れがまったく反対の展開となる。これがコンヴィチュニーだ。全幕了。
2007年11月20日
ドレスデン国立歌劇場 「タンホイザー」最終公演Part2第2幕コンヴィチュニー演出は、人間を神さまとか英雄とかにしておかない。「魔笛」ではザラストロが肉欲を抱く殺人犯だったんだからね。この第2幕では、タンホイザーは究極の「KY」男として描かれる。神殿で歌うエリーザベト。いきなり足元に額をこすりつけるタンホイザー「フュルスティン!」「あなたったらどこに行ってらしたの?」「遠い、遠いところだよ。実は忘れてしまったんだ!」ヴォルフラムに目配せするタンホイザー。女に二枚舌。ヴェーヌスの元を去ったのは単に彼女に飽きたから。彼女の部下たちの残虐な遊びに肝を冷やしたから。またエリーザベトを誘惑するのに言葉を惜しまない。「じゃあどうして帰ってらしたの?」「奇跡ですよ!(ヴンダー)」「不思議な奇跡が起きたんです!」なんて調子のいいやつ。幸せの二重唱。落胆して離れていくヴォルフラム。幸せな二人は彼の気持ちを思いやれない。まるでティーンエージャーのように幸せをひけらかす。タンホイザーだけじゃない。ここではエリーザベトだって充分愚かに描かれている。タンホイザーは調子に乗ってエリーザベトの肩を引き起こし、強くつかんで歌う。エリーザベトは「痛い!痛いわ!」というそぶり。エリーザベトが彼への怨み節みたいな恋歌を歌うと、ヴォルフラムをこずいて自慢。笑顔満開でほんと可愛い。エリーザベトのマントを半分切り取って、タンホイザーのケープにする。タンホイザーは変わりに自分の甲冑をエリーザベトに渡す。タンホイザーはひざまずき、エリーザベトはまるでナイトに爵位を授けるようなしぐさを剣でして二人で子供のようにはしゃぐ。遊んでる…タンホイザーは退場する。エリーザベトは夢見ごごち。手にタンホイザーの甲冑をはめて寝転ぶ。おじさんのヘルマンがやってきた。二人は歌合戦の準備をするが実に楽しそう。めちゃ演技がうまい二人。客が登場し、歌い手たちも登場する。タンホイザーは相変わらず一人で浮かれている。客人に小躍りしながら手を振る。ヘルマンのあいさつとタンホイザーの紹介。タンホイザーは呼ばれもしないのに手を振って出て行く。ヴァルターが「引っ込め!」という仕種をすると、「なんだよ! いけず。」という顔をして下がる。KY。ヘルマンが歌のお題を出す。「愛の本質を『品位よく』明らかにしてほしい。」(würdigsten = worthiest なのでここはやっぱり「もっとも価値高く」と訳すべきだが、字幕ではこうなっていたのである。)タンホイザーは『品位よく』の部分を聞いてなかったらしい。歌い手たちはそれぞれエリーザベトに礼をして下がる。ところがタンホイザーだけはエリーザベートと顔を近づけて「イ~~!!」なんてやって遊んでいる。子供か? アンネがすごく可愛い。ヴォルフラムが歌う。ここはベックメッサーのアカペラと同じで、実につまんない旋律でつまんないことを歌うように元々意図して書かれている。タイトスの歌はゆっくり過ぎて、「もっと早く歌えないのか?」といらいらしてしまった。これも狙いか?タンホイザーの歌はどれもメロディアスでテンポが速い。タンホイザーはヴォルフラムの歌を茶化すように歌う。エリーザベトは大喜び。受けまくり。ヴァルターが歌う。ヴァルターのマルティン・ホムリッヒ、良かった~ すばらしい美声。ドン・オッターヴィオとか似合いそう。またしても否定するタンホイザー。ビテロルフが怒りにまかせて登場し、竪琴を奪うと、タンホイザーはエリーザベトの後ろに寝転んでにやにや。いちゃいちゃ。エリーザベトに「しいっ、ちゃんと聞いて」と怒られるがエリーザベトも半分笑いが止まらない。タンホイザーは返す歌で完全にビテロルフを馬鹿にして侮辱する。タンホイザーは歌い終わると竪琴を自分の顔に押し付けて「べ~!」と舌を出す始末。次にヴォルフラムが歌うと、タンホイザーは下手の滑り台に寝そべっている。見かねたヘルマンが彼の足をつかんで引き摺り下ろす。笑うところですよ。ヴォルフラムのキーワードは"Sterne"(=星)。手の届かない崇高なものの象徴。タンホイザーは後ろに連れてかれる。タンホイザーはついに切れて、舞い戻り、ヴォルフラムの竪琴を奪うと激しく床に叩きつける。そしてついに禁断の歌唱を開始する。ヴェーヌス讃歌を狂おしく歌う。"Zieht hin, zieht in den Berg der Venus ein"「ヴェーヌスの山にでも行けよ!」人々の怒声が響くが、タンホイザーはまったく気づかない。KY。剣を振り回して笑いながら浮かれている。しかしエリーザベトが彼の正面に立ちにらみつけると剣の先がエリーザベトに向かってぴたっと止まる。さーーっと青ざめるタンホイザー。まるで叱られた子供。だんだんひくひくと震えだし下手の下に下りる。Elisabeth " Ich fleh fur ihn, ich fleh fur sein Leben,Der Mut des Glaubens sei ihm neu gegeben,dass auch fur ihn einst der Erloser litt!"エリーザベト「彼の命を助けてください。信仰の勇気を彼に与えてください…」"Du gabst ihr Tod, sie bitter fur dein Leben""Darf ich auch nicht dem Schuldigen vergeben""dem Himmelswort kann nicht widerstehn"人々「タンホイザーはエリーザベトに死を与えたのに、彼女は彼の命ごいをしている。」「罪あるものを許さざるを得ない。」「天の言葉にどうして抗えようか!」Tannhauser" Erbarm dich mein! Erbarm dich mein!"タンホイザー「我を哀れみたまえ!」エリーザベトが歌う中、這いずってエリーザベトのところまで行く。エリーザベトにケープを渡す。エリーザベトは甲冑をがちゃんと落とす。タンホイザーは手が震えていて受け取れないのだ。ヘルマンは追放を宣言する。エリーザベトはおじさんの顔を責めるように凝視する。タンホイザーは茫然自失でひくひく震えるばかり。そして自分への怒りで堪えられず、上着を脱ぎ捨てる。人々が圧倒的に彼に対して怒りをこめて歌う中、彼は自分への怒りでおかしくなっている。上着を投げ、靴を片方ずつ投げる。そして彼の幻想の世界に入る。突如人々の動きがかくかくとコマ送りになる。これは彼の幻想の世界。こういう風に彼には見えているのだ。巡礼の歌の幻聴が聞こえてくる。人々はストップモーションになる。ヴァルターは彼の上着を上に突き出し、静止している。友人2人(激似の二人)はそれぞれタンホイザーの靴を上に突き上げている。(笑)タンホイザーは幻聴めざしてかけ去り、長い階段を上がっていく。階段の中腹で、スポットライトを浴び、「ローマへ!」と夢からさめたように叫ぶと、人々も動き出し、「ローマへ!」と追随する。第2幕了。
2007年11月20日
Semperoper Japan tour 2007The Sächsische Staatsoper DresdenR. WAGNER : TANNHÄUSERDay 4Nov.20 2007Tokyo Bunka Kaikan,Ueno TokyoMusikalische Leitung:Conductor: Jun MärklInszenierung: Peter KonwitschnyBühnenbild:Hartmut Meyer Kostüme:Ines Hertel Chor:Ulrich PaetzhholdtBesetzungLandgraf Hermann von Thüringen: Kurt RydlTannhäuser (Heinrich von Ofterdingen): Robert Gambill Wolfram von Eschenbach:Alan TitusWalther von der Vogelweide:Martin Homrich Biterolf:Georg ZeppenfeldHeinrich der Schreiber:Tom Martinsen Reinmar von Zweter:Michael EderElisabeth: Anne SchwannewilmsVenus: Gabriele SchnautEin junger Hirt:Christiane HossfeldVier Edelfrauen:Gabriele Muller, Monika Harnisch, Anke Kirsten, Annett EckertStaatsopernchorSinfoniechor Dresden e.V.Sächsische Staatskapelle Dresdenドレスデン国立歌劇場来日公演2007「タンホイザー」4日目 最終公演 Part12007年11月20日 上野・東京文化会館指揮:準メルクル演出:ペーター・コンヴィチュニー舞台美術:ハルムート・メイヤー衣装:イヌス・ヘルテル合唱指揮:ウルリッヒ・ベッツホルトキャスト領主へルマン:クルト・リドルタンホイザー:ロバート・ギャンビルヴォルフラム:アラン・タイトスヴァルター:マルティン・ホムリッヒビッテロルフ:ゲオルク・ツェッペンフェルトハインリッヒ:トム・マーティンセンラインマール:ミヒャエル・エーダーエリーザベト:アンネ・シュヴァンネヴィルムスヴェーヌス:ガブリエレ・シュナウト羊飼いの少年:クリスティアーネ・ホスフェルト*****きょうはあまりにも後味の悪いことがあったので、先に書いてすっきりさせたい。きょうのタンホイザー、終演後のカーテンコール、一部の観客が準メルクルに盛大にブーを浴びせかけたのだ。ひどい!あんなに背筋の寒くなるようなブーイングにさらすほどの演奏だとは思われない。一部の観客はファビオ・ルイージからの指揮者交代と、コンヴィチュニーの演出に対して不満がたまっていたのではないだろうか。指揮者交代については劇場側は弁解しようがないことだが、演出面で不満があって、もし保守的なヴァーグナーが見たいんだったら、コンヴィチュニー演出なんか最初から見に来るなと言いたい。ギャンビルは、カーテンコールで、「(ブーなんか)聞こえないよ! もっと(拍手、拍手)もっと!」という動作をしてメルクルをフォローした。明らかに落胆した表情を浮かべていた。もう日本に来てくれなくなったらどうしよう!きょうギャンビルはすばらしかった。第3幕なんかヘルデンテノールだった。だから悔やまれる。こんな終わり方。きょうのキャストはギャンビルさんとタイタス以外は主要な役は前回と変わっていたのでいろいろ楽しめました。すばらしかったのはクルト・リドル!すばらしい声量。小柄なのに。演技もうまいし雰囲気がある。オケにも大拍手をもらっていた。それからエリーザベトのアンネ・シュヴァンネヴィルムス。実にすばらしい。何より女優。ギャンビルさんとの雰囲気が非常にあっていた。この3人の芝居がうますぎるのでぐいぐい舞台を牽引していっていた。一方ヴェーヌスのガブリエル・シュナウトはいかにも昔のオペラ歌手という感じで、だんぜん前回見たエヴリン・ヘルリツィウスの方がよかった。ガブリエル・シュナウトはあまりにもオババ!という迫力の雰囲気で愛の女神「ヴェーヌス」というよりギャンビルの肝っ玉母さんみたいだった。エヴリン・ヘルリツィウスは酔っ払いの演技がものすごかった(笑)。出てきたとき度肝を抜いたもん。ヴォルフラムのアラン・タイトスは凡庸な歌いっぷりだが、肝心の最後の夕星の歌で声がかすれてでなくなってしまってかなり可哀想だった。疲れているのかしら。『サロメ』が心配。第1幕ヴェーヌスベルク厖大な序曲が終わると、幕が開き、滑り台のセットが現れる。滑り台―子供の遊園地にあるものによく似ている。やや下手よりに立つ男、タンホイザー。表情には憂いを浮かべている。大きな剣を体の前に抱えている。突然滑り台の上に現れる小さなタンホイザー人形。あっという間にどんどん妖魔のような女たちが現れる。彼女たちはめいめいタンホイザー人形を手に持っている。3人で手を繋いで”ホ~~~ッ!!”と歓声をあげながら滑り落ちてくる。タンホイザーは最初はほほえましく見ていたが、どんどん人形が大きくなるので落ち着かなくなる。妖魔たちはタンホイザーの人形で遊んでいるのだが、欲情してもいるようだ。しまいには超巨大タンホイザー人形が現れ、首をもぎ取ってしまう。滑り台の下手上部に現れる毛皮をまとったヴェーヌス。タンホイザーは上手の袖の前でひざまずき、敬意を表す。女神が舞台上手の袖から現れる。タンホイザーが、中ぐらいのタンホイザー人形を手に取り、頭をなでていると、頭がゴロンと落ちる。慌てるタンホイザー。妖魔たちは大喜び。女神を讃える3つの歌。nicht Lust allein liegt mir am Herzen,aus Freuden sehn ich mich nach SchmerzenAus deinem Reich muss ich fliehnO Konigin, Gottin, lass mich ziehn!快楽のみを美徳としている妖魔たちはシュメルツェン(=苦痛)を尊ぶというタンホイザーの思想がさっぱり理解できなくて眉を顰める。1回目のヴェーヌス賛歌。最初は少年のように歌う。だだをこねるように、「ねえいいでしょ?」歌い終わって女神を見て笑顔。でも女神に拒絶されると、プライドを傷つけられて、だんだん怒ってくる。ぷんぷん怒って仁王立ちになる。2回目は怒りに満ちて歌う。でもまた拒絶される。最後にはもう自暴自棄になって絶叫する。nach Freiheit doch verlangt es michnach Freiheit, Freiheit, dürste ich「お願いだから、僕を行かせてくれ!!!」ギャンビルは3種類のまったく味付けの違うヴェーヌス賛歌を披露したのだ。女神は散々タンホイザーをバカにし、傷つける。タンホイザーは絶望し、コートを抱えて倒れる。剣を拾いに行き振り回す。ここは決然と。男のわがままを通すときだ。剣先をヴェーヌスにつきつける。女神が悲しみを歌いだすと、とたんに哀れになって近寄って手を握る。しかし5月の風が音楽で表現されると上をじーっと見上げる。2回。Ach mogest du es fassen, Gottin!Hin zum Tod, den ich suche,zum Tode drangt es mich!帰りたい! 帰りたいんだ!!もう~いい加減にしてくれ~ マリア様助けて!と叫ぶとセットが割れる。彼の分身のタンホイザー人形?が4体ぐらい乱入してきて、ライトサーバーを振りかざし、妖魔たちを切り倒す。これは子供の夢なのか?そういう世界が広がっている。座り込んだタンホイザー。変な妖精が歌うと、目を上げる。滑り台の上の縁をそろそろとバランスをとりながら歩く変な妖精。羽根は1枚しかないし、毛皮みたいなものを身に着けているし。なんとなくユーモラスにタンホイザーを見ている。巡礼たちがやってくる。白い装束。タンホイザーは剣を手にし、立ち上がる。彼らを見つめる。「これだ!」「これこそ私の目指すものだ!」と思う。巡礼たちに手を伸ばすが手はふれない。これも彼の幻想?妖魔たちが去っていく。タンホイザーは手を伸ばすが手にはふれない。これも彼の幻想だったのか?残されたタンホイザーは狩の角笛を聞き、隠れる。しかし見つかってしまう。友人たちは口々にいったんはヴァルトブルクから去った男に質問を浴びせる。ヴァルター「君は友としてそれとも敵として戻ってきたのか?」「敵なのか!?」いっせいに剣を構える。タンホイザーも剣を構える。しかしヴォルフラムがとりなす。「行くなよ!」Bleib bei uns!ヴォルフラムからエリーザベトが待っていると聞いてすっかりうれしくなってしまう。友人が彼に帽子をかぶせる。旧友たちの優しい言葉にすっかり元のように気が大きくなってしまったタンホイザー。帽子を返して、全員にキスしまくる。ヘルマンが「おい、おい」という表情。そしてお馬はいどうどうで、全員で一列に並んで剣を上に振り上げ、前に倒す。そしてまた上に上げると、「さあ~~行くよ!」「ぱっかぱっかぱっかぱっか!」6回ぐらい全員でジャンプ。あははは~ 少年のように笑いながら走って去る第1幕了。これには保守的ワーグナーファンからブーが来た。これにびっくりするぐらいじゃコンビチュニーは見られないですよ。このタンホイザーは少年。夢見る少年なのだ。性欲に満ち、夢に満ち、人間不信、でも自尊心が強い、そういう少年なのだ。タンホイザーの着ている衣裳は少年のパジャマのようだ。もし今コンヴィチュニーが再演出したら、手に付けているのは甲冑じゃなくて、Wii のコントローラーかもしれない。それでバッタバタ敵を斬る。
2007年11月20日
ドレスデン国立歌劇場 タンホイザー Part4Related LinksPeter Konwitschny talks about his Tannhauser after the opening night in JapanRobert Gambill talks about Peter Konwitschny's staging und ein fotoゼンパーオーパーのサイトに日本でのギャンビルさんの写真がいっぱい~ギザうれしす。Bayerische Staatsoper TANNHAUSER 2005 IndexTokyo Opera Nomori 2007 Wagner: TANNHAUSERcastpart 1part 2
2007年11月18日
ドレスデン歌劇場来日公演「タンホイザー」Part3※内容を書きますので、ご覧になる予定の方はできれば読まないようにしていただければ… 特に第3幕は衝撃的展開なので…第3幕序曲。あのキリスト?の絵がずいぶんちっちゃい大きさになってしまって照らし出されている。第3幕のセットは暗い。あの弓なりになった半円のボードは残されている。その背後に金属のひな壇。一番背景に骨組みだけになった階段。エリーザベトが絶望に満ちて立っている。ひな壇の上にヴォルフラム。「彼女の願いがかないますように! 彼女の心の傷はいえることはないが、少しでもその痛みが軽くなればいいのに…!」ヴォルフラムとエリーザベトは向かい合う。まさに口付けしようとするが、直前でエリーザベトはやめる。(もういっそ、彼のことを忘れてヴォルフラムに身を投げ出してしまおうか?)(そうすれば幸せになれるのに。)でもエリーザベトはその気持ちを抑える。こういう展開なのでヴォルフラムはもっと若い人がよかったんだよ~巡礼たちが現れる。ローマに行って、救われたはずの巡礼たちは、全員目が空洞になっている。目にピンポンだまのようなものをつけて、眼窩が黒くなっている。彼らは何も見ないことを学んだのか?その彼らたちの中からハインリヒを探すエリーザベト。いない。彼女は死を決意する。ヴォルフラムと堅く抱き合い、退場しようとする。そんな彼女を引き止めるヴォルフラム。「僕もついていってもいいですか…?」エリーザベトは立ち止まると引き返し、ヴォルフラムの手を引いていく。ヴォルフラムは座り込む。その足の間にうずくまるエリーザベト。彼の剣を手にする。「空が黒く染まり…」と歌いだすヴォルフラム。普通ならこの時エリーザベトはもう退場しているが、この演出では、彼女はヴォルフラムと共にいる。彼の大きな剣を手に取り( )。そして夕星の歌。「彼女の魂をお導きください。」エリーザベトはそろそろとヴォルフラムの手を取って( )。エリーザベトは( )。ヴォルフラムが( )した。これが究極の、ヴォルフラムの望んでいた形だったのかもしれない。これがヴォルフラムの愛の形だったのかもしれない。しかしそこにお邪魔虫が。舞台の上手から這いずって出てくる人物。「ハインリヒ!」もう帰ってこないと思っていたのにこの身勝手な恋敵が帰ってきた。もう何もかも遅いのに。エリザベートをハインリヒのコートで隠すヴォルフラム。「ローマには行ったのか?」こっからのギャンビルさん、ほんとにすごかったです~すごすぎる。「俺に近づくな!」と言いながらヴォルフラムの肩を掴んで荒々しく揺さぶる。「俺は呪われてるんだからな!」目には狂人の光が宿っている。えんえんと始まるローマ語り。ギャンビルさんがせつなくて、狂おしくて、せつなくて、苦しくて、もうたまりませんでした。彼には絶望が似合う。似合いすぎだ。「私には救いが与えられなかった!」「この樹に生命が宿ることがないように、お前も未来永劫救われない!」(と言われた。)頭を抱えるヴォルフラム。「もう俺はヴェーヌスベルクに行くから。」あのバッカナールのメロディーが甦る。背後の階段を下りてくる酔っ払いの汚い女。ヴェーヌスだ。赤い見事なかつらも毛皮も失くしている。手には飲みかけのウィスキーのビン。ラッパ飲みしながらふらふらと千鳥足で階段を下りてくる。ここのヴェーヌス(エヴリン・ヘルリツィウス)、さいっこうでした。彼女はもしかしてヴォルフラムがタンホイザーを破滅させるためにやとった場末の女か? そんなことすら思ってしまう。ヴォルフラムも上着を脱いで緑色のタンクトップ姿になっている。タンホイザーはウィスキーの瓶を受け取り、自分もラッパ飲みする。この飲み方がうまいんだよね~ギャンビルさん。彼も酔っ払ってもうふらふらになっている。タンホイザーがヴェーヌスを抱擁して口付けしようとした瞬間、ヴォルフラムが叫ぶ。「エリーザベト!」コートを剥ぎ取る。「エリーザベーーーート………」絶叫するハインリヒ。彼女に駆け寄る。ヴェーヌスが近寄ってきて、エリーザベトの上体を起こして胸に掻き抱く。その横にうずくまるタンホイザー。背後に座るヴォルフラム。タンホイザーは静かに( )人々がなだれ込んでくる。手にはみんな十字架のような形をした大きな剣を抱えている。キラキラとまぶしい。舞台の上の方に、芽吹かないと言われていた杖(枝)に葉がついているものがある。ヴォルフラムは人の波をかきわけ、上に上に上っていく。階段を上に。彼はどこに行くのか?結局ヴォルフラムの一人勝ちだったのか?それともヴォルフラムはこんな世界に嫌気がさして、旅立ったのか?全幕了。
2007年11月17日
ドレスデン歌劇場来日公演「タンホイザー」Part2※内容を書きますので、ご覧になる予定の方はできれば読まないようにしていただければ…第2幕第2幕もうサイコー。そして第3幕は絶句!そういう展開になっていく。舞台は歌の神殿。背後に斜めに天界まで続くような長い階段のセット。手前にはローラーコースターですべるような弓のように半円形に反り返ったボード。歌の神殿に現れるエリーザベト。若い。白い衣装。長い薄絹を垂らしている。エリーザベトは喜びの歌を歌って床にうつぶせに大の字になる。舞台下手から現れる剣を持ったタンホイザーとヴォルフラム。タンホイザーはいきなり走っていって、立っているエリーザベトの足に頭からスライディングタッチ。(笑)。そこまでやるか。タンホイザーは床に長々と寝そべって、「フュルステイン(姫君)」に許しを請う。「まあ!立ってください。」タンホイザーはエリーザベトの白い薄布を裂いて、ケープのようにまとう。彼ら3人は寄り添って歌う。ここの構図。タンホイザーと親友のヴォルフラムが並んで立ち、背後に立つエリーザベト。幸せな構図。欲を言えば、ヴォルフラムはもっと若い人が演じるべきだった。ヴォルフラムと「おじさん」の区別がつかないぐらいじゃダメだ。この演出はヴォルフラムは「キーマン」なのだ。タンホイザーは浮かれっぱなし。ヴォルフラムの悲しげな表情にもまったく気づかない。エリーザベトが彼に恋焦がれる歌を歌うと、ヴォルフラムをこずいて、「ほらあ~オレに惚れてるだろ!」「あんなこと言ってるよ!」と浮かれまくる。タンホイザーはエリーザベトに、自分の右手にしている革の手袋を渡す。彼女はそれを宝物のように持っている。タンホイザーは軽いノリで、「じゃあまた後で!」とその場を立ち去る。おじさんであるチューリンゲンの領主、ヘルマンが現れる。あわてて後ろ手に手袋を隠すエリーザベト。ヘルマンも後ろに冠を隠している。歌の大会の冠だ。いよいよ入場の行進曲が流れる中、金属のお鍋のような形をした男性用の帽子と、とんがり帽子に布がついた、女性用の帽子を並べる2人。お客が入ってきてその帽子を被る。これは…ゲルマン民族じゃない。むしろ対極の、ユダヤ人たち? 男はほとんどみんな長い口ひげをはやしている。コンヴィチュニーは明らかにここでパラダイムをひっくり返して見せようとしている。女たちも普段の働く服装だ。彼らはしまいには肩を組んで足を上げる民俗的ダンスを披露する。こりゃゲルマンじゃない。コンペに参加する歌い手たちが登場する。みんなケープのように薄い布をまとっている。色はいろいろ。ハインリヒだけが白だ。階段の上に陣取る男性の見物人たち。女性陣は床に座っている。反り返った板の上に座るエリーザベト。ヘルマンがハインリヒの帰還を告げると、ハインリヒは呼ばれもしないのに出て行って、客人たちに手を振る。そんなハインリヒにヴァルターが「お前は座ってろよ!」この第2幕のハインリヒ(タンホイザー)の人物の描き方は、まるでそのへんの若者の兄ちゃん。軽いノリ。底抜けに明るい。そんなタンホイザーも実に魅力的。時代の寵児になってしまって浮かれている。後は落ちるだけなのも知らずに。群集心理は怖い。いよいよ歌合戦の始まり。一番手はヴォルフラム。竪琴をかき鳴らし歌う。竪琴の扱い方も一番ギャンビルさんがそれらしかった。ほんと演技がうまいのだ。舞台奥の階段の一番下でじっと聞いていたハインリヒ。我慢できずに出てくる。「俺だったら泉に口づけするね!」喜ぶエリーザべト。激昂するヴァルター。ヴァルターはきれいな輝く金髪のロングヘア。不敵な面構えで、歌い、ハインリヒの歌を否定する。ハインリヒはその間中、エリーザベトといちゃいちゃしている。「もう~しぃ~! いい子になさって」エリーザベトも笑うしかない。歌が終わると竪琴をもぎ取ってまたヴァルターを否定する。次にヴィッテルロルフが出てくる。しかしハインリヒは板の上に寝そべって彼を侮辱する。ヴォルフラムがとりなす。しかしだんだん興奮してきたハインリヒは手がつけられない。エリーザベトは次第に固まってくる。そしてハインリヒはついに禁断の言葉を口にしてしまう。「お前らみんなヴェーヌスベルクにでも行けば…!」大衆の怒号が響く。歌い手たちは全員剣を抜いてハインリヒを取り囲む。ハインリヒも剣を構える。「やめてーー!!」エリーザベトが叫ぶ。「彼を裁くのはあなた方ではありません。」「死ぬほどの屈辱を味わったのは私なのです。」みるみるうちにハインリヒの表情が変わっていく。ギャンビルさん、こういうところがすばらしい。みんながエリーザベトに同情する。ヘルマンは彼の追放を宣言する。ハインリヒはどんなに自分が馬鹿だったか気づく。激して自分の上着をビッリビリと裂く。下には同じような朱色のタンクトップを着ている。だんだんWWFのレスラーぽくなってきた。だって背が高くてマッチョなんだもん。今回男性の主要な人物はみんな背が高くてマッチョ。ハインリヒは許しを得るためにローマに行脚することを決意する。重唱。すばらしい。ここは大好きなシーン。前回のバイエルン国立歌劇場 2005年日本公演の時はこのシーンで声が立っていなかったギャンビルさん、きょうはもう!絶好調! 目立ちまくりのすばらしい歌唱。彼は背後の階段を上がっていく。光を浴びて。どこまでも。カーテンが閉まる。第2幕了。
2007年11月17日

Robert Gambill Tokyo Sep. 2005Semperoper Japan tour 2007The Sächsische Staatsoper DresdenR. WAGNER : TANNHÄUSERNov.17 2007Tokyo Bunka Kaikan,Ueno TokyoMusikalische Leitung:Conductor: Jun MärklInszenierung: Peter KonwitschnyBühnenbild:Hartmut Meyer Kostüme:Ines Hertel Chor:Matthias BrauerBesetzungLandgraf Hermann von Thüringen:Hans-Peter KönigTannhäuser (Heinrich von Ofterdingen): Robert Gambill Wolfram von Eschenbach:Alan Titus (replaced Olaf Bär) Walther von der Vogelweide:Martin Homrich Biterolf:Georg ZeppenfeldHeinrich der Schreiber:Tom Martinsen Reinmar von Zweter:Michael EderElisabeth: Camilla NylundVenus: Evelyn HerlitziusEin junger Hirt:Christiane HossfeldVier Edelfrauen:Beate Siebert, Ute Siegmund, Barbara Leo, Claudia MößnerStaatsopernchorSinfoniechor Dresden e.V.Sächsische Staatskapelle Dresdenドレスデン国立歌劇場来日公演2007「タンホイザー」Part12007年11月17日 上野・東京文化会館指揮:準メルクル演出:ペーター・コンヴィチュニー舞台美術:ハルムート・メイヤー衣装:イヌス・ヘルテル合唱指揮:ウルリッヒ・ベッツホルトキャスト領主へルマン:ハンス=ペーター・ケーニヒタンホイザー:ロバート・ギャンビルヴォルフラム:アラン・タイトスヴァルター:マルティン・ホムリッヒビッテロルフ:ゲオルク・ツェッペンフェルトハインリッヒ:トム・マーティンセンラインマール:ミヒャエル・エーダーエリーザベト:カミッラ・ニールンドヴェーヌス:エヴリン・ヘルリツィウス羊飼いの少年:クリスティアーネ・ホスフェルト※内容を書きますので、ご覧になる予定の方はできれば読まないようにしていただければ…はううう…ギャンビルさん、よかった~(涙涙涙)よかったですよ~はあ~すばらしかった。前回の『タンホイザー』公演のリベンジという気分で私は見ていたので心配でしたが…めちゃよかったよ~そこに『タンホイザー』がいましたよ! 一人だけ別次元だった。これは多分私の欲目なんだろうが、私にとってオペラとは歌うものじゃなく演じるものだから… 彼独特の低いテノールで、憂いを帯びて、クライマックスでは裏返るところもあり…もう==セクシー。セクシー。セクシーなハインリヒだった。やっぱりギャンビルさんは私の永遠の「ジークムント」。リングを日本でやってくれ~そして今回注目のコンヴィチュニー演出ということで、期待は2乗、いや4乗だったので、もう~熱出ちゃった。コンヴィチュニーでしたよ!確かに。詳細はこれから。第1幕序曲。準メルクルさんに代わった今回の公演。だから指揮者に対してはちょっと懐疑的な目で見てしまう。あの100%オケを支配してパーフェクトな音を出していたヴェルザー=メストとは比較できないと思う。幕が神様(イエスさま?)の回りに集う女神たちの大きな絵。これは二重になっていて薄幕も同じ絵でそれが上がっても下に同じ絵がスライドで映し出されている。この意味は後でわかる。コンヴィチュニーだからばんばん序曲からステージが展開すると思っていたから肩透かし。幕はなかなか開かない。ようやく開いた。球を4等分にした形の滑り台のようなものが設置されている。派手な色。タンホイザーが立っている。ああギャンビルさん。茶色がかった金髪のロングの髪(もちろんかつら)朱色のシャツにズボン。十分派手。コートは黒。着ていない。その滑り台の上に人形が現れる。リカチャン人形の恋人のワタル君みたいな可愛い~人形が何体も。これはタンホイザー人形。人形で遊ぶ、妖精たちは滑り台を滑り降りてくる。髪が赤くて立っていて、肌は緑色。目はもっと濃い緑色で縁取り。きみたちは「ウィキット」か?タンホイザーは楽しそうに見ている。どんどん妖精たち(魔女?)が増え、遊ぶ人形の大きさがだんだん大きくなってくる。しまいには、巨大な「タンホイザー人形」が出現する。しかし彼女たちはぶちっ!!とその人形の首をもぎ取ってしまう。唖然とし、だんだん落ち着かない表情になるタンホイザー。滑り台の上部にヴェーヌスが現れる。同じような濃いメークをしているのでまったく誰だかわからない! 彼女は毛皮をまとっている。彼女は滑り台を使わずに舞台上手から出てくる。「どうなさったの?」「帰りたくなった…」えんえんと引き止める女神と、帰ろうとするタンホイザーのやりとりが続いていく。最初は滑り台を駆け上がり上にたどりつき、上半身をかけてだらーんとぶら下がる格好になる(笑)。しかし滑り落ちてくる。だんだん半音階ずつ上がっていく、例のメロディー。ギャンビルさん、きょうはいけてるかも~?相変わらず声は低いが、これが彼の声なんですもの。しまいには大きな剣をヴェーヌスに突きつける。この剣ですが、歌い人たちが民衆が手にしているもの、これは剣であると同時に大きな十字架なのだ。これはキリスト教の支配を受けたものという意味を示している。ヴェーヌスは悲嘆にくれて恨み節を歌いだす。「あんたなんか人間界で相手にされないわ…また戻ってきたって、あんたの居場所はないわ…」絶望してコートを抱えて床につっぷすタンホイザー。しかし「マリーア!」叫ぶと、セットが割れて、暗転し、妖怪たちは苦しむ。現れる巡礼たち。巡礼とにらみ合う妖精たち。羊飼いの少年はかわいらしい妖精になっていた。女性。狩のほら笛の音が響き、懐かしい友人たちがやってくる。注目のヴォルフラムはアラン・タイトス。老けているが声は実に安定感があって落ち着いている。まさに正統派のヴォルフラム。今回ヴォルフラムが「まとも」だったのでギャンビルさんは演じやすかったんじゃないかな。前回はサイモン・キーンリーサイドがまさに「怪演」でちょっと食われていましたから…ギャンビルさんの演技は実にすばらしくて、実は歌っていない時の演技がすばらしくてもうずっと見ていたかった。他の人とは別次元。友人たちと再開したタンホイザーは子供のように無邪気になる。友人たちに一人一人陽気にあいさつしてまわる。しまいにはみんなで揃って、並んで剣を突き上げ、レッツゴー!もう~笑ってしまう、子供っぽさを強調した演出。コンヴィチュニーのタンホイザーの登場人物はみんな等身大。第1幕了。
2007年11月17日
Valery Gergiev conductsThe Mariinsky Orchestra Japan Tourwith Piano Soloist: Yefim Bronfman November 14, 2007at Suntory Hall, Akasaka, TokyoPart1Tchaikovsky : Symphony No.2 in c minor op.17 “Little Russian”Prokofiev : Piano Concerto No.3 in C Major op.26Encore:Prokofiev Sonata No.7 (War Sonata 2/Stalingrad) 3rd movement Scarlatti: Keyboard Sonata in C minor, K.11Part2Shostakovich : Symphony No.15 in A Major op.141ゲルギエフ指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団2007年11月14日(水) 東京・赤坂・サントリーホールチャイコフスキー:交響曲第2番 「小ロシア」プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番(ピアノ:イェフィム・ブロンフマン)アンコール(ピアノソロ)プロコフィエフ:ソナタ第7番・第3楽章スカルラッティ:鍵盤のためのソナタ ハ短調 K.11ショスタコーヴィチ:交響曲第15番ドレスデンはひどいことになってますね。あ~あ。 きょうもイェフィム・ブロンフマンのコンサートに行ってきました。きょうはゲルギエフのマリインスキー管との共演です。 もう~すごかった(こればっかし) ブロンフマンのアンコールの1曲目、プロコのソナタ第7番、戦争ソナタ これが一番良かった! この後帰ればよかった。ショスタコはいらなかった。 彼のプロコのピアノコンチェルト第3番も圧巻なんてもんじゃない!ものすごい迫力。彼の指だけを眺めていましたわ。 彼は往年のピアニストの雰囲気を感じさせる。ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、バックハウス、ギレリスさぞモノラルで聴いてもはまるだろう!という。 プロコの第1楽章が良かったな~ 正確な打鍵。第2楽章はペダルを利かせて違う世界に連れて行く。そして連れ戻す。そのあとはもう総合的な絢爛とした第3楽章がまっているというわけですわ。 終わってゲルギエフと抱き合う! アンコールの1曲目が例の曲で、何が始まったかと思うぐらいの迫力!最後のほうは自分が椅子から落ちそうになるぐらいものすごかった。 アンコール2曲目はさいたまで弾いたのと同じスカルラッティのソナタ。デザートにシャーベットをどうぞ…という趣。 第2部のショスタコ、 これは引用とか言いながら第1部ではロッシーニ、第4楽章ではワーグナーのリングからもらっている。いったいその意図は何? それに嗚呼ショスタコだという「大虐殺」 何かが言いたいんだよね?という不満たらたらのメロディが続いていく。 最後は鉄琴木琴どらまで出てきて、唐突に終わる。 第2?3楽章のチェロのソロはすげえ~良かった! ショスタコに熱狂していたきょうのサントリーの観客は、よっぽど通か、よっぽどの玄人か、よほどの偽善者か、はたまた超~根暗だ。 オール・ロシア・プログラム、上級編 byゲルギエフ、堪能しました~**********アンコールのスカルラッティのソナタはブロンフマンのトレードマークなのか?2004年サントリーホールの公演でもアンコールの1曲目がこの曲だった。
2007年11月14日
プロムス・ラスト・ナイト 2007毎年恒例のお祭り騒ぎ。今年から中継地にミドルスブラが加わった。キャリック・ファーガス・カッスル、なんだこのマンUの選手と監督の名前を足したような名の城は?今年は外国人指揮者として3人目のBBCシンフォニーオーケストラの首席指揮者のチェコ人が登板した。まじめに恒例どおり演奏していた。スピーチがたどたどしいのが微笑ましかった。でもやっぱ去年のしゃべりまくり、突っ込みいれまくりのみのもんたのような指揮者(=マーク・エルダー)の方が断然おもしろい!しかし毎年おんなじことを繰り返してよく飽きないなあ…私はすでに飽きた。前半ゲストのジョシュア・ベル、2曲目のラヴェルがすっばらしかった~ きょうはラヴェルと出逢う日と言ってもいい!前半のエルガーは退屈。トマス・アデスでお客がどん引き(笑)。そして真打登場! アンナ・ネトレプコ。千両役者だ。後半シュトラウスの「モルゲン」そしてお決まりの展開に突入していく。
2007年11月11日
イェフィム・ブロンフマン ピアノ・リサイタル 2007年11月10日(土) 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール 第1部ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op.10-3 シューマン: ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26第2部ラヴェル: 夜のガスパール バラキレフ: 東洋風幻想曲「イスラメイ」 Op.18 アンコール:シューマン:幻想曲ハ長調Op.17 より 第1楽章 第2楽章スカルラッティ:ソナタまさにメガトン級!すごい迫力で超絶技巧を尽くした曲を弾ききる。めちゃうまい~こんなうまい人がこの世にいたんだ。ずっと彼の演奏を生で聴いてみたいと思っていた。体調不良で来日を延期したということだったので心配していたが、演奏には微塵も感じさせなかった。相変わらずのメタボ君でしたが。スタインウェイのピアノを開場後も休憩時間も調律していたので、彼のダメ出しが出たんだろうか。お客さんが少ないのが申し訳ないぐらいだった。もったいない! 格安で世界屈指のピアニストの演奏が聴けてしまった。第2部の演奏を聴くと、第1部がほんのお遊びであったことがわかる。ベートーベンの初期のソナタ。ペダル踏みまくり~第2曲目のシューマンでがらっと色彩が豊かになる。すばらしい。フィナーレではついに超絶技巧で弾きまくり始めたという感じでぶわーと来た。そして休憩後、究極のヴィルトゥオーゾ・パーフォーマンスに突入する。ガスパール・ドゥ・ラ・ニュイラヴェルの1曲目、オンディーヌ、すごい!水の精が戯れるさまをピアノで表現している。水の揺れる音が聴こえる。2曲目はシンコペーションでずぅーと鳴り続ける鐘の音。3曲目は小妖怪のスカルボ、まあ言ってみればグレムリンが激しく邪悪に暴れ回る様子。これはほんっとすごい!バラキレフのイスラメイは音楽としては聴き易い音楽だが、もんのすごい超絶技巧。ありえない。すごい迫力で息をもつかせず弾ききった。言ってみればアクション映画の最後の15分間だ。アンコール曲はシューマン!これも美しかった。いつまでも醒めたくない夢のような曲。アンコールの最初の2曲はアンコールと思えないぐらい具がいっぱいだった。彼もアンコールとして軽い気持ちでは弾いていなかった。全身全霊だった。最後のアンコール曲はもうほんの軽いデザートだった。
2007年11月10日
ジェイスン・ボーン・シリーズ第3作「ボーン・アルティメイタム」いよいよあす公開です。 きょうの新聞各紙の映画評を楽しみにしていました。 各紙絶賛です! これはかなり期待できそう。 でも007の時も各紙絶賛でなんだかな~だったんで、まあ100%あてにはなりませんが…
2007年11月09日
(きょうも絶好調! メキシコの興毅君モードでお送りします)新国立の椿姫?あかんかったな~ほんま『椿姫』いうタイトルうたへんかったらよかったんちゃうかな~期待が大き過ぎるんや。このタイトルやったさかいな。オペラの「椿姫(ラ・トラヴィアータ)」をなぞってバレエにしました~ちゅう作品やったね。展開はオペラそのままやったで。肝心の歌がないだけや。ノイマイヤーやクランコやアシュトンやマクミランを知らんかったらともかくやな。知ってしまってるからな~ダンサーは何も悪いとこあらしまへん。テューズリーがめちゃかっこよかったわ~女装の男のダンスが一番受けてたわ~ザハーロワじゃなくてタマラ・ローホとかアレッサンドラ・フェリだったら違ったかもねん。男もボッレだったら違ったかもねん。男2人、女1人のパドトロワの下手(しもて)の男性(吉本泰久さんですか)、めっちゃ良かったわ~1幕第2場のトロワの男性(福田圭吾さんですか?)もめちゃよかったで~
2007年11月06日
新聞からClassical Music紹介記事 ▼ミュンヘン・フィル指揮 ティーレマン ※公演の紹介記事。シャツが派手。 11月2日(金)付 朝日夕刊▼ランラン ベートーベンを弾く 10月16日(火)付 読売夕刊連載記事▼日経夕刊 毎週木曜連載 指揮の潮流 入門講座 10月25日付の記事は 『バーンスタインとその後』 10月11日付記事「フルトヴェングラー」Review ▼バレンボイム指揮 ベルリン・シュターツカペレ 10月16日(火)付 日経夕刊 ▼ローマン・トレーケル&原田英代 シューベルト歌曲リサイタル 『滅び』映す知的構築力 10月5日(金) 朝日夕刊Opera紹介記事 ▼テオドッシュウ プラハ国立歌劇場『椿姫』紹介記事 11月2日(金)付 朝日夕刊 ▼マリインスキーオペラ来日公演 2008年1-2月 10月30日(火)付 朝日新聞 夕刊Review ▼ベルリン国立歌劇場『モーゼとアロン』 10月23日(火)付 読売新聞 夕刊▼ベルリン国立歌劇場 来日の成果 10月23日(火)付 日経新聞 夕刊▼ベルリン国立歌劇場『モーゼとアロン』 10月22日(金)付 毎日新聞 夕刊▼ベルリン国立歌劇場『モーゼとアロン』 10月19日(金)付 朝日新聞 夕刊 ※このオペラについて、およそオペラ評欄を設けている新聞はすべて記事を書いていた。いかに『評論家が書きたかったオペラ』かわかるというものだ。それだけ日本では上演されない作品ということなんだろう。▼新国立歌劇場 「タンホイザー」 10月22日(月)付 日経新聞 夕刊▼新国立歌劇場 「タンホイザー」 10月15日(月)付 毎日新聞 夕刊Ballet紹介記事 ▼この冬注目のダンサー K-BALLET 宮尾俊太郎インタビュー(広告記事) 10月30日(火)付 読売新聞Review ▼真夏の夜の夢(東京バレエ団) 10月30日(火)付 読売新聞 夕刊 紹介記事 ▼新国立歌劇場バレエ団 牧阿佐美の椿姫 10月30日(火)付 読売新聞 夕刊紹介記事 ▼新国立歌劇場バレエ団 牧阿佐美の椿姫 10月24日(水)付 東京新聞 夕刊 ▼新国立歌劇場バレエ団 牧阿佐美の椿姫 10月19日(金)付 朝日新聞 夕刊Cinema ▼映画『グレン・グールド 27歳の記憶』 上映紹介記事 10月17日付 朝日新聞 夕刊 ▼日経 夕刊 毎週金曜日掲載 シネマ万華鏡 毎週金曜日の夕刊は各紙なぜか映画のレビューを載せるのだが、この新聞は★をつけているので評価が一目でわかる。もちろん評論家がいい、という映画が万人にいいわけないのは周知の事実だが、けっこう参考にはなるもんです。
2007年11月04日
今読んでいる本。 「ポー・シャドウ」 展開がだらだらしすぎ。それにありえんだろ?こんなこと?と次第にプロットに毒づき始める自分。 でも導入部にはひきつけられた~ なにしろ『ポー』だからね。ポーといえば萩尾望都さん世代の私にはもうたまらんのですよ~~~ 死んでしまったポーにのめりこんで自分の人生を壊していく主人公がまるで自分を見ているようで怖い。 たいがいミステリーというものは読み終わると、忘れるか、安心するか(ハッピーエンド)、不満が残るかで、書く意欲を失う。だから今のうちに毒づいておこうかなと。▼読み終わった本 宮部みゆき『楽園』
2007年11月04日
書くのが遅くなってしまい恐縮ですが、 雑誌「Hanako」11/8号、平 安寿子さんのエッセイのテーマは『ジゼル』です。 独特の切り口に笑ってしまいます。 伝統芸能にはこういう外からのアプローチ(?)が必要です。 それでないと新しくならないし、今の世界に生き残っていけない。 オペラが今生き残っているのは新しいヨーロッパの気鋭の新演出があるからこそだと私は思う。
2007年11月04日
asuko さんに以前メールでいただいた文章を、ご許可を得て載せさせていただきたいと思います。**********『マシュー・ハートのこと』 by asuko マシュー・ボーンで火がついたバレエ熱、ノイマイヤーからクランコ、マクミランといったドラマチック・バレエの作り手の存在にようやく気づいて、DVDやビデオを買いまくっています。そこでようやく、マシュー・ハートがどんな人か知りました。 今年一月、サドラーズで(マシュー・ボーンの『白鳥の湖』の)王子を見たときは、一人で舞台をさらってしまう圧倒的な、 そして、あざといまでの演技にひいてしまって、サイモン(= Simon Wakefield) のほうがいいかなと思ったのでしたが、彼の表現の残像が今に至るも消えないのです。あのとき、サイモン王子がよかったのは、マシュー・ハートとのダブルキャストになる緊張感が作用したのだと思います。あのだめサイモンさえも触発されるくらい、マシュー・ハートが出演するというのはカンパニーにとっても事件だったのではないでしょうか。今になって言うのもなんですが(見ていない人に言うのがとくに申し訳ないですが)あの、いつもおどおどしている、生きる痛みを内包した王子は、本当に素晴らしかったです。『マイヤーリンク』のソロを見ましたが、素晴らしく魅力的。ダンサーで、チャップリン的なペーソスがある人は珍しいのではないですか。Thursday, September 27, 2007**********感謝です。私もマシュー・ハートが大好きなので、またどんな作品でもいいので来日してくれないかと願っているのですが、なかなかその機会がありません。ロンドンでマシューの『王子』を見られたということはほんとにすごく貴重なことだと思います。このたびは無理をお願いして申し訳ございませんでした。ひたすら感謝です! *********Related LinksGuardianMatthew Bourne's Swan LakeTelegraphA triumphant homecomingTimesSwan Lake
2007年11月04日
Pride & Prejudice (2005) Director:Joe Wright Writers:Jane Austen (novel) Deborah Moggach (screenplay) Elizabeth 'Lizzie' Bennet : Keira Knightley Mr. Darcy: Matthew Macfadyen Jane Bennet :Rosamund Pike Mr. Bennet :Donald Sutherland Mrs. Bennet :Brenda Blethyn Mr. Wickham :Rupert Friend Lady Catherine de Bourg :Judi Dench キーラ・ナイトレーの『プライドと偏見』を見ました。これはもちろん、BBCが制作したコリン・ファースがダーシー役のテレビドラマが、言ってみれば『バイブル』みたいなもんなんで、ダーシーを演じた、マシュー・マクファーディンへのプレッシャーは相当なものだったと思いますよ。彼は、ジョン・キューザックにそっくりなんです。というか、ジョン・キューザックにしか見えない(笑)。いや、なかなかよかったですよ。 キーラ・ナイトレーはどこをどう考えたらエリザベスになるのかさっぱりわからなかったので不可思議なキャスティングだな~と思っていましたが、さすが主役、映画を牽引していましたね。 コリン・ファース版の方が原作に近いエリザベスなのかもしれませんが、主役がダーシーになっちゃってたもんなあ、やっぱ。スターのオーラはすごいもんなんだな~ 映画としてはよくコンパクトにまとめたなという感想です。でもやっぱBBC版のような、どうして心が変わっていったのか?という根本の部分がうまく描けていない。 リジーがなぜ心を開いたのか、なぜダーシーが変わったのか? 『プライドとプレジュディス』金持ち貴族と貧乏貴族の意地のぶつかり合い、そこの部分がすべての根本なんです。彼が妹をスキャンダルから救ったからリジーが心変わりしたのではないのです。 この家族が馬鹿みたいに描かれていたから、ちょっとそこが気になった。Related works"Pride and Prejudice" (1995)TV-Series Colin Firth ... Mr. Fitzwilliam Darcy Jennifer Ehle ... Miss Elizabeth Bennet David Bamber ... Mr. Collins Crispin Bonham-Carter ... Mr. Charles Bingley Anna Chancellor ... Miss Caroline Bingley Susannah Harker ... Miss Jane Bennet Barbara Leigh-Hunt ... Lady Catherine de Bourgh Adrian Lukis ... Mr. George Wickham
2007年11月03日
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