TESTAMENTO

TESTAMENTO

2020.11.11
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成果主義が騒がれた時、それに基づく人事評価について、正当な評価がなされるのか否かを疑問視する声を聞いた。
 繰り返し行われてきた人事評価制度において、未だかつて「まともな」評価が行われたことは無く、常に問題を抱えて試行錯誤を繰り返してきたのだという。

 官公庁の競争入札制度への全面導入が始まった時、正当な積算を行っても単に安価であるというだけの理由に負けてしまい仕事が取れないという事態が生じた。
 「まともな」積算すら出来ない発注者が、単に数字の大小だけの評価することになり、決定権自体も担当部署から経理総務へと移ってしまった…という。

 人も仕事も、単なるコストとしての評価でしか判定されず、過当競争の中で余裕のない働きがいの無い「最適化」の世界に入ってしまった。

 余裕や遊びの無い「最適化」では、COVID-19のような想定外の外的要因による環境変化には対応できないのではなかろうか。
 「最適化」してきた環境自体が大きく変化すれば、依存度合いが大きければ大きいほど不適化して対応が難しくなる。

 余裕や遊びの中で作られていた人間関係も地域貢献も変動への対応力も、余分なこととして削ぎ落されてしまい、改めて新規取り組み・事業・プロジェクトとして立ち上げることでしか動けなくなってしまった。
 改めて社会貢献活動などと大声で喧伝しているが、本当にそれが世の中にとって役に立つのかどうかはわからない。


 地球規模の環境変化に種の滅亡や繁栄が生じて来たことを我々は既に知っている。
 知識として知ってはいても行動は伴わず、現在から未来へと向かう道筋は描けていない、
 既存権益を保つことが大きな評価を得ることになるが、それは過去から現在に至る価値観であって、決して未来へと向かうものではないだろう。
 不確定でリスクのある未来へと繋がる価値観に基づく評価を誰が下すことが出来るだろうか。

 増えすぎた人類、進み過ぎた資本主義経済…果たしてどんな未来へと繋がって行くのだろうか。





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最終更新日  2020.11.11 11:18:13
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