TESTAMENTO

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2021.01.15
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テーマ: ニュース(95884)
カテゴリ: カテゴリ未分類
昨年6/25の日記のニュースで既に一度記してあったのだが、その薬が英国にて効果が明確に認められ、重症者への積極的な使用が推進されることになった…というニュースを見た。

 「デキサメタゾン」(商品名:デカドロン)というリューマチ治療薬として普及している安価な薬で、免疫の過剰反応を抑える効果があり、COVID-19の呼吸器装着に至った重症患者への投与でその致死率を3割程度抑えることができるという。
 ICUでの治療期間短縮効果もあり、後遺症の軽減にも期待が持たれている。

 今回の記事では、中外製薬の「アクテムラ」という商品名が紹介されており、前出の薬とは少し違うようだが、効能としてはほぼ同じようだ。

 毒性の弱いCOVID-19の致死率を上げているのは、サイトカインストームと呼ばれる、過剰免疫反応の急激な発症による全身の多臓器不全に至る状態にあるらしい。
 肺炎発症におさまらず、全身の細胞でほぼ同時に異常反応を起こすことで、急激な重症化が生じて死に至るケースが多いらしい。

 軽症・中症レベルでは免疫を抑えることで逆効果となる可能性があり、また副作用もあるので、薬の投与には、適切なタイミングや投与量に慎重を期すことが必要なようだが、治療薬としては有用であろう。
 過去の60年程度にもなる世界中での投薬経験から、さほど支障となることもなく活用していけるだろうし、さらにCOVID-19への投薬治療が進むことでより細かな治験が得られてゆくだろう。

 パンデミックの抑止や免疫系への対処療法に新しい局面を迎えてくれるものと期待したい。





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最終更新日  2021.01.15 17:12:22
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