俵屋旅館二日目

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2006.09.03

(3)

テーマ：子連れのお出かけ(8030)

カテゴリ：和食

俵屋旅館

近所を散歩して大吉（京都市中京区寺町通二条下ル妙満寺前町４５２ 075-231-2446）という古伊万里を扱う喫茶店でお茶。カウンターで供されるコーヒーの類は400円～500円と価格も手頃。ミルクコーヒーはたっぷり泡立てられたもので結構美味しい。

その近くにパティスリー・ドゥリュク・サンブール（京都市中京区榎本町８０ 075-241-0357）というケーキ屋さんで、ちょっと甘いものを。濃茶のシュークリーム

や、和栗のシュークリーム

といった和テーストを入れた創作洋菓子の店のようだった。

創作物というとイマイチな先入観があったのだが、こちらのものは思ったよりも上質。和栗のシュークリームはバランスよく、濃茶のシュークリームは濃厚に仕上がっていた。

昼はあまりお腹がすいていなかったので俵屋の近所の蕎麦ほうるで有名な晦庵河道屋

肝心のにしんそばの蕎麦はあまり香らなかったが汁はしっかりしていて美味しい。うどんもまあまあで、つゆはざる蕎麦の汁と同じものらしくどっしりと濃厚な汁だ。うどんには軽めのものの方が良いとは思うのだが、そもそもここは蕎麦屋なんだし、致し方なかろう。天婦羅は衣薄めでしっかり揚げたもの。まあ、全体としては極めて普通のお店だ。

内装はアプローチに趣があるが、子連れだったので二階の座敷にしてもらったため、ちょっと殺風景。テーブルの丈がやけに低いので、隣の外人さんたちは長い足の置き場に困っていた。

一度宿に戻って、一休みしてから、少しは観光巡りもせにゃあと高台寺に向かう。高台寺の駐車場から境内に向かう途中にあった湖月茶屋というお店に「氷」の旗が目に入って吸い込まれるように席に着いた。抹茶白玉あずきミルクと黒糖白玉あずきミルクをオーダー。氷は上質でとけるように薄く滑らかにかかれていて、黒糖の方は美味しかった。白玉はイマイチだったが、あずきも甘さ控えめだし上出来。一方の抹茶は、何だか抹茶の味がしない。緑色なんだけど、何これって感じ。せっかく氷もあずきも美味しいのに台無しだった。

高台寺は庭が美しかったが何しろアップダウンが激しくLucyと一緒に（あるいは途中から抱っこ紐で抱いて）歩くのは大変ではっきり言って汗だくになり疲れた。

俵屋旅館二日目の夕食
先附帆立南部寄せ、海老松の実和、ぶどうからし和
小茶碗　枝豆すり流し
向附鰈薄造り、鮪トロ
煮物茄子饅頭
焼物マナガツオ柚子味噌焼き
御凌ぎ　太刀魚東弁蒸し

強肴ふくら鮑
御飯舞茸御飯
水物グレープフルーツゼリー

料理は、山海の珍味や伊勢海老や鮑が踊り狂うといった類のものではなく、しんみりと美味しいものだ。私はこちらの鱧の骨切りに感動した。こんなにもふわっとするほど丁寧に骨切りされた鱧は残念ながら今まで食べたことが無かった。そしてその鱧鍋の美味いこと。濃厚な鱧の出汁、丁寧に骨切りされた鱧、葱、生麩。どれも美味い。あまりに美味しくて鍋のスープを全て飲み干してしまった。

白米や赤出しの美味さも特筆すべきもの。こういう基本的なものが何より美味しいところがこの宿のポリシーを感じさせるのだ。

いやーこの宿は癖になってしまう。

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