大石シュウの土佐日記

大石シュウの土佐日記

2006年02月26日
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カテゴリ: 食遊記
告白します。

食べることが好きです。
美味しいものが好きです。

というわけで高知の美味しい店でも紹介しようと思ったのですが・・・・。
今日は悲しいニュースが。。。

高知の中心街、堺町の奥にあった中華料理の名店「一壺春」営業休止してしまいました。

200602262003000.jpg

しかも店の老朽化という理由で。
この店、通りの奥にひっそりと、でありながら風情を漂わせて云十年。
芸能人やキャンプで来るプロ野球関係者御用達の店として賑わってきました。(王監督は常連)
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この店、料理の味もさることながら御主人の薀蓄ある話や店にある貴重な美術品(壺や皿、掛け軸など)等々料理だけでない楽しみもありました。
創始者は現在の店主のお父さん、湯山愧平。
この人がまた波乱万丈の人生を生きた人で、戦前かの※玄洋社の頭山満翁の密命を受け、中国に渡り今で言う「スパイ」をしていく中で、向こうの芸術に傾倒し、帰ってきてからは漢詩人として活躍した。

※玄洋社・・・・頭山満ら旧福岡藩士を中心によって、1881年(明治14年)国権主義、天皇中心主義、大アジア主義を掲げて結成された国家主義的な政治団体。単純な右翼とは異なりアジア共同体を構築するために、アジア各国の独立運動家たちを積極的に支援した。1946年(昭和21年)、GHQによって解散させられた。
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(頭山満)

その関係で湯山家も中国と関係が深く、何年か前には湯山家が持っていた中国の宝(張作霖が持っていた「皇帝の衣」)を中国に返還し大きな話題になったりしたこともある。

このような高知の中で歴史も深い名店、何とか新しい場所を見つけてでも再開して欲しいと切に願っている。

最近東宝裏の「風珍」といい、高知の食の歴史を担ってきた名店の休止が相次いでいる・・・・。

早く胃袋を満たして欲しいものです。





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最終更新日  2006年02月26日 23時56分15秒
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