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2007.04.24
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太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中。 「体罰を認めます」 法案を提出しました。

先生が体罰を禁止されている現状では,生徒がそれをいいことにして,逆に騒ぎ立ててしまう。
生徒のことを思った体罰であれば,生徒の心を変えるうえで必要である。
といった趣旨だったと思います。
賛成派では,現役教員が学級崩壊を防ぐためには最終手段として体罰を取り入れざるを得ない現状を訴えました。
反対派では,太田総理を中心に,理想を捨ててはいけないといった論調で体罰を認めてはいけないと主張されました。
結局この法案は否決されました。

この問題は 戦争を認めるかどうかという議論にまで発展しうる
自分が中学校のときに教わった日本史の先生は,シベリアに戦争に行った経験があったと記憶しています。
その先生は自らの戦争体験をもとによくこうおっしゃいました。
「言って聞かなければ手を出して聞かせるしかない」
授業を聞いたときは,確かにそうかなと納得していました。
しかしこの言葉の持つ危険性を今感じています。
体罰というのは,最終手段であるにしても,使う可能性があるという意味で効力は同じです。
体罰を受けるかもしれないという畏怖が規則破りの抑止力になっているからです。
これは発言力を得るために核を保有することと似ています。
不戦と非戦は違う。
不戦は戦う可能性はあるが,平和である限り戦わないということです。
非戦はそもそも戦うつもりなどない。
この違いは大きいと思います。


抑止力としての体罰容認には,理性や忍耐を超えて,暴力で反抗する力をねじ伏せようとする論理があります。
太田総理はそこで教育こそが,学問こそがそうした論理を覆す理想の世界を説くべきではないかと訴えていました。
体罰の禁止を固辞するときは,どうしても心の豊かさを求めるような,想像力で解決しようとするような理想論になりそうです。
一方で,体罰を容認するときは,どうしても目の前に現に起こっている生徒の暴力に対処する術として,現実的な対応を求める傾向がありそうです。
体罰を使わずに済めば,それに越したことはないと誰もが思っています。

こうした問題が出てきたのは,学校だけが原因でもないし,生徒個人に帰するものでもないと思います。
その背景には,家庭環境がよくなかったことや,地域とのつながりが薄れてきたこと,以前から生徒同士でのコミュニケーションが取れなくていじめにあったこともあるかもしれない。
そうして,パンパンに心を張り詰めた生徒に,一個人として教師ができることにはおのずと限界があると思います。
だからといって,その生徒を抑えるための最終手段として体罰を加えることがあってはならないと思いました。
心の豊かな,想像力のある大人に育てなければなりません。
そのためには,大人が一緒になって平和とは何かを考えなければなりません。
それを教師だけではなく,親や親戚,他国の人も交えてもいいかもしれません。
しかしながら,現実には戦争はなくなってはいません。
戦争に備えるための防衛力を身につけておくことで平和が保たれている面があります。
この現実を大人は事実として,包み隠さず話すべきです。
そしてこうした現状を変えるために戦争する以外に(体罰で生徒の言うことを聞かせる以外に)解決法はないのかを考えていくべきです。
憲法9条の改憲論議,愛国心やいじめ,ゆとり教育を見直す教育法改正など,これまでタブーとされてきた問題に腰をすえて話し合うときが来ていると感じます。

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最終更新日  2007.04.24 10:41:22
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