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2007.10.11
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シリーズ 証言記録兵士たちの戦争

昨日までNHKで深夜に第7回まで放送してました。
BS放送の地上波での再放送です。
眠い時間でしたが見ていました。

海外の戦地へ赴き,幸いにも生きて帰ってきた元兵士たちにインタビューをしています。
さまざまな戦局で毎回ある師団にスポットを当てています。
しかしそこには,共通した経験・思いがあります。

勝つ見込みのない戦地に送り込まれる若い兵士。
死ぬ覚悟で戦地へ赴いています。

その当時,20代そこそこの希望を持った若者なのだから当然だと思います。
死ぬときはみんな「おかあさん」と言っていたそうです。

実際には,戦闘で死ぬのではなく,自給自足の生活ができなくて死んでいった兵士が多いようです。
終戦間際の敗戦覚悟の戦いは悲惨です。
必要な物資は現地で調達しなければならないという自活を命じられ,飢えと乾きに苦しむ。
マラリヤや赤痢などの感染病にかかってしまう。
武器弾薬は底をついてしまう。
持久戦を強いられた挙句に,やっとの思いで生きながらえていたところに最新鋭の武器を備えた敵兵に襲われる。
三八式歩兵銃で一発ずつしか出ない銃をもつ日本兵に対し,空から戦闘機,陸から戦車や自動小銃と狙われたらその場に伏せることしかできなかったといいます。
寝ている暇もないし,こちらの戦闘力は微々たるもので希望の持てる要素がほとんどなかったようです。
それでも命令だから従わなければならない。

「地獄」 と口を揃えて出てきます。
生きていても地獄,死んでも地獄。
80歳をゆうに超えた現在になってもなお,当時の悲惨な体験は脳裏にしっかりと焼きついています。

生き残って無事帰還できた兵士は皆恥ずかしい思いでいたようです。
知り合いは皆死んでいるのに,自分だけ生きていることは居心地が悪い,申し訳ないという気持ちがあるようです。

無駄死にだとは思いたくないというのが,生き残った人たちが必ず口にする言葉です。
戦争に翻弄された兵士たち。
戦地への指示を出す司令部の非もあります。
敗戦が目に見えているのに,彼らは最後まで撤退指示を出さなかった。
武器や食料の補充もなく,ただ現地調達しろという命令がだされるだけです。
そうやって落とさなくてもいい命がたくさん犠牲になっていったようです。
本当の戦争を知っている人たちが戦争を肯定するはずがありません。

戦争の記憶を伝えようとしても限界があるように感じました。
飲まず食わずを体験した人たちが,そのうち精神異常をきたして,自殺まで考えるほど追い込まれる。
そんな状態がいくら伝えられようと,そうした体験談は体験していない人にとって想像力の限界を超えているように思います。
今戦争が起きても,攻撃に人の手をかける必要がなくなったかもしれないです。
しかし,その分犠牲者の数は増え,かつこれまでよりも立場の弱い人たちが犠牲になるのは間違いありません。

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最終更新日  2007.10.11 18:29:47
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