達人のひとりごと(JKLab)

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2012.01.22
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 これから、現在メインとして使用している6CA7(T)パラPPパワーアンプについて紹介、解説していこうと思う。このアンプは1996年にモノーラルの1台目が完成し、2000年にモノーラルの2台目が完成、1台目の改良も行った。(その間は使い物にならなかった!)従って、完成は2000年ということになる。

 実験ノートを開いてみると、最初にこのアンプの着想が記されているのは、1993年5月30日のことである。そのタイトルは、「平凡な部品で非凡なアンプをつくる」というものだ。真空管アンプが好きな人は、とかく特殊な真空管を使ったり、珍しい回路を試したりする人が多い。そうではなくて、ありふれた、どこでも手に入る部品だけを使って、素晴らしいアンプを作りたいと思いついたわけである。
 基本的な構想としては、まず、3極出力管のプッシュプルアンプであること。3極管がよい理由は、負荷抵抗が変動しても出力や歪率が大きく変化しないし、もともと内部抵抗が低いので大量のNFBを必要としない、などからである。
 次に、出力は50W以上としてモノーラル構成にすること。求める出力はスピーカーの能率で変わってくるわけであるが、スピーカーの能率が1W1m時90dBだとして、最大音圧110dBを目標とする。部屋に置いたときは上下、前後方向に音が反射するため、能率が3dBはアップすると考え、93dBを110dBにするために必要な出力が17dB相当、つまり50Wとなる。モノーラル構成とするのは、単にアンプがあまり重くなりすぎないようにするためである。





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最終更新日  2012.01.23 00:18:05
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