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防衛庁をめぐる不正疑惑が盛んに報道されるなか、世界と日本の金融システムは、そろそろ最後のときを迎えそうです。資本主義経済の息の根が止まる歴史的な場面の立会人に、私たちはなるでしょう。 そのことをシンクタンク藤原事務所発行の「ワールドレポート」第597号から。 まず、日本。 妖しい者同士が合併し、メガバンクと、カッコ良く呼ばれる大手銀行の実態が、まさにお粗末なことが次第に明らかになってきました。 みずほグループの社長が会見で言った、サブプライムローン関連の損失額は、1700億円。このことにつき、前田社長曰く「売れば二束三文、ここまで市場が酷くなるとは、まったく想定していなかった」 私のような者ですら、サブプライムローンを始め、証券化商品の危うさを数年前から聞いていたのに、銀行のエライさんがこの発言とは、今の銀行は、どういう人が牛耳っているのか、わかるというものです。 メガバンク以外でも、農林中金が600億円の損失が出ていると言ったそうですが、同社は、5000億円ものサブプライム関連の証券を抱えているそうで、この発表は、決算に大きな影響が出ないように、損失を小さく言っているということは、明らかのようです。 要は、小泉政権の下、竹中さん指揮下で銀行の不良債権問題は、ほぼ片付いたというのは、大嘘で、またまた不良債権が膨らんでいるということでしょう。 損保会社でも損失が発覚していて、事は、サブプライムローンだけでなく、あらゆる証券化商品に及んでいるということ。 そして、銀行や信金は、本来の業務を忘れ、証券化商品を扱うことに熱を上げた結果、この体たらくというわけです。 資金調達コストが上がり、銀行の保障する債務や債券の信用力が低下し、市場のあちこちにマイナス要素が広がっているようです。 そして、拡がる不況感に、不動産も、証券も、値段がついても売れないという事態が多くなっていて、いくら資産を持っていても、売れなければ、資金調達もできないことから、次第にお金持ちの方々にも、この影響は拡がっていくのでしょう。 そして、世界。 驚くのはアメリカで、今年の4~6月のサブプライム関連証券の時価は、4630億ドルだったそうですが、今は、それが3150億ドルと、1500億ドルも減っているそうです。 そのうち、1080億ドルは、まだ損失の処理もされず、金融機関が保有しているそうです。 アメリカ最大手銀行のシティバンクは、1万7000人の人員削減を発表、同じく、アメリカ最大手の住宅ローン証券化会社カントリーワイドは、倒産の噂が流れていますし、ゴールドマンサックス、モルガンも株価が大きく下がっています。 政府系金融機関のファニーメイとフレディマックも、大量のサブプライム損失を抱えた上、市場救済のため、特別の危険なローン債券を買い増しするらしく、危ない資産を大量に抱えることになるようです。 このアメリカの様子に、中東諸国のドル離れは加速。自国通貨のドルペグ制の廃止を本気で考えていますし、アメリカ国債を大量に売り払った中国も、ドルは危ないといい始めました。 アメリカ政府と議会、各州政府も危機感を募らせ、有力金融機関と話をつけ、住宅ローンが固定金利から変動に切り替わるのを一時、凍結する処置をとり始めているそうです。 危機感のないのは、日本政府。まあ、事態を把握する能力も、事態の深刻さを認める勇気も、日本の政治家さんたちには、ないようです。 イギリスでも、取り付け騒ぎを起したノーザンロック銀行の状況は、悪化して、イギリス中央銀行が4兆4千億円もの巨額の資金を投入していて、もう国営化しかないといわれています。 中国でも、上海、香港の株価が暴落、深センでも住宅価格が大きく下がっていて、いよいよバブル崩壊が本格化してきました。 中国のバブル崩壊は、資金繰り難によって起こったものなので、みんな資金繰りをつけようと、財産を売り出してくる可能性があり、そのため、資産や商品、金属など、中国が買いためたものが、一挙に売りに出て、それらの値段が暴落する可能性が高いと、「ワールドレポート」では、言っています。 欧米では、そろそろ金融機関がマヒ状態になり始めていて、同じ事態が、日本でも、近く起きることになるでしょう。 明治維新前後や第二次大戦の終戦前後のように、社会システムが変わっても、私たちの生活は続いていきます。 今の金融システム、資本主義社会がひっくり返ってから、私たちはどんな価値観に基づいて国を創るのか、それが大事だと思うのですが・・・
2007.11.29
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1ヶ月ぶりの更新になってしまいました。この間、いろいろなことがありましたが、政治、経済とも、世界中がますます騒然としてきた感じがあります。 私は、今でも、将来に対し、楽天的な観測をしています。 たとえ、金融経済が崩壊しても、社会のシステムが崩壊しても、それは、より良い社会の再生のためのひとつのプロセスに過ぎなく、人類が滅ぶとか、地球環境が動物の生存が出来ない状態になるとか、そういうことは、ないと思っています。 むしろ、世界経済の崩壊が地球環境を救うことになり、行き過ぎた物質文明が後退し、便利さや儲けなどより、環境や人間の健康を優先させるような環境の変化が起こることになって、よりよい社会が生まれると思います。 しかし、それには、いろいろ犠牲というか、捨てないといけないものも出てくるでしょう。 便利な生活、物などは、今より大きく減り、食事も、より質素になって、グルメ番組に登場するような食事は、できなくなっていくかもしれません。 治安の悪化、政情不安、安全保障の問題、インフレと不況、失業・・・乗り越えないといけないことも、多いでしょう。 さて、日本も世界も、大変なことになっていきそうです。 まず、日本や欧米では、住宅建設の激しい落ち込み。米国のサブプライムローンの破綻で、来年末までに200万世帯が住宅失う怖れ。 米国の内需の落ち込みは、中国など、輸出産業に大きな影響を与えていますし、サブプライムローン破綻のピークが来年になるため、先進各国の主要銀行がことごとく巨額な損失を被っている以上、国際金融市場は、各国の中央銀行と政府の資金注入によって、かろうじて息をしている状態に陥っています。 巨額損失を出したスイスのUBSでは、今後も破綻処理の金額が増えるといい、日本の大手銀行でも、追加損失が発表されています。 そして、驚いたことに、1990年代に破綻し、巨額の公的資金を投入した住専の不良債権は、いまだ1750億円もあるとか。 新生銀行は、公的資金の返済が滞り、政府系銀行になるという話もあるそうですし、アメリカのモルガンスタンレーが新生銀行とあおぞら銀行を買収するという話もあるようです。 誰が不良債権の処理は終わったと言ったんでしょう? 大手銀行にも、隠れた不良債権は、まだある上に、サブプライムローンの破綻など、世界中で不良債権が増えていくなら、世界一の債権国の日本は、そのツケが最後に回ってくることになるでしょう。 そして、戦争。 アメリカは、ついに狂ったようです。 トルコと敵対するクルド人を支援してきたアメリカは、今月、対クルドに対し10万人の兵力をイラクに入れるというトルコ軍と敵対することになります。 そもそも、アメリカは、イスラム教スンニ派のフセイン政権を倒すため、シーア派を支援したわけですが、イランは、そのシーア派の本拠であり、そのイランと敵対することは、イラク戦で協力したきたシーア派への裏切りといえるでしょう。 アメリカの欧州での戦略ミサイル防衛構想でも、実施すればロシアは、第2にキューバ危機になると警告しているにも関わらず、アメリカは、強行するようですし、チベットのダライラマにメダルを贈ったことは、中国を怒らせるためとしか思えません。 トルコのアルメニア人虐殺非難決議を今頃やったのも、トルコを怒らせるためでしょう。どうやら、アメリカは、戦争が本気でしたいのか、狂ったのか、どちらかのようです。 そもそも、アメリカの議会選では、民主党が勝利したにも関わらず、ブッシュの弾劾も行われず、結局、戦争は継続されています。 日本もインド洋での給油活動を停止し、オーストラリア、イギリス、韓国など、次々に中東から兵力を撤退させ、アメリカを見放し始めています。 アメリカがイランで軍事行動を起せば、イランは、ホルムズ海峡で自爆攻撃を行うと言っています。これは、実質的な海峡封鎖であり、そうなれば、日本への原油ルートが遮断されることが十分にありえます。 しかし、日本政府は、防衛省問題で省内にある220万点の文書をすべてチェックするとか、年金問題の処理とか、新テロ特措法や政治資金規制法での自公の調整がつかないとか、後処理的な仕事ばかりに忙殺され、前向きな仕事がまったくできません。 福田政権も、短期になりそうですし、日本の未来を見据えたリーダーが登場するのは、いつになるのでしょうか。
2007.11.03
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