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先週、所用があって、東京に行ってきました。いつも工事中の東京駅の地下、エキナカは、土日ということもあって、たいへんな賑わい。7月には、上野と成田空港を結ぶ京成電鉄の新型スカイライナーが走り出し、とくに、新線の印旛日本医大と成田空港第二ビルの間は、時速160km/hという高速運転を行って、日暮里から成田空港まで、40分ほどで行けるようになりました。一方、羽田空港の方は、国際線ターミナルビルができ、京急羽田空港線、東京モノレールに国際線ターミナル駅が開業、こちらは、都心から20分ほどで行くことができます。しかし、一方で…。人から聞いた話で、詳しく聞いてはいないのですが、この前、沖縄で道路の橋梁が落下したそうです。原因は、老朽化。国はもちろん、地方自治体の財政事情が悪化するなか、あちこちで、道路の高架橋や橋梁、そして、水道やガス管など、インフラ設備の老朽化が進んでいます。このままいけば、5年を待たずして、日本の各地で、メンテナンスができずに落下したり、崩壊する橋梁や高架橋が続出することになるだろうと。とくに、都道府県道、市町村道といった道路は、今のそれぞれの自治体には、安全を管理し、メンテナンスする力がない。要は、高度成長期の頃、爆発的に行われた道路整備、その時にできた構造物の老朽化が、今、深刻な状況にあるのです。最近に建設される高速道路などは、山間部を高い高架橋や長大トンネルで抜けることが多いのですが、さて、それらの設備を維持し、メンテナンスをする力は、数十年後の日本にあるのか。今、ある古くなったインフラの更新さえ、おぼつかず、このままでは、社会に混乱を招きかねない状況にあるのに、新たなメンテナンスの負担を私達は、負っていけるのか。東京や大阪など、都会を歩くと、よく観察すれば、素人目にも、老朽化した構造物が目につきます。橋、道路、高架橋、ビル、堤防。そして、都会の地下には、地上以上に老朽化したインフラ設備が存在します。地下鉄、ガス管、上下水道。新しい巨大構造物に目を奪われているうちに、足元、身近なところで、私達の生活を支えているインフラの老朽化が進み、崩壊の日が迫っているのです。
2010.10.31
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書店員だった頃、よく、レジにも立ちました。お客さんは、レジカウンターの前に立つと、本をその上に置き、財布やポケットからお金を取り出す。財布から取り出した紙幣を、きちんと拡げ、カウンターの上のトレーに置く人、ポケットからクシャクシャになった紙幣を無造作に投げ出す人、硬貨を一枚一枚、丁寧に置く人…小学生くらいの子供が、可愛い財布から、きちんと折った千円札を取り出して、小さな手でトレーに置いてくれたりすると、それだけで、頬が緩むような想いがしました。その時に思ったのは、この小さな手から渡されるお金が、自分の給料になり、書店や取次店、出版社の収入になるという、当たり前の事実。コミックや雑誌、図鑑、時には、文庫本を手に、レジに来る子供達。お小遣いを手に、本を買ってくれる。経済アナリストの藤原直哉さんが言ってましたが、人が経済活動に参加するのは、まず「贈与」から始まる。当たり前のことで、生まれたばかりの赤ん坊はもちろん、普通の子供には、お金を稼ぐことは、まずできない。当然、親など保護者や大人たちからお金を貰うという行為が、まず、人の経済活動への参加の第一歩。つまり、私を始め、すべての人々は、まず、お金を「貰う」というところから、経済活動に参加したということになります。語弊や反論を覚悟で言うと、今のように経済活動の血液であるお金が滞りがちな状況には、お金を「贈与する」ということも、その政策としては、有り、なのだろうかとも、思います。もちろん、贈与する方法が大事なんですけど。世には、芸能界の人気者や、企業経営者といった、高額所得者が居ますが、彼らの手にしたお金は、どこから出ているのか。これは、言うまでもなく、私の給料と同じように、商品を、サービスを買ってくれる大勢のお客さんが払うお金。公務員や政治家にしても、それは、変らない。その「大勢の払う代価」が社会を支えている。なら、その「大勢」の払ってくれるお金が少なくなれば、当然、高額所得者の収入も減るわけだし、業種によっては、0になってしまう可能性もある。人気スポーツ選手も、大物芸能人も、企業経営者も、私達労働者も、その収入は、子供のお小遣いなど、大勢の人が払ってくれるお金でできているという当たり前のことを、もう一度、肝に銘じべきではないだろうか。人口の多くを占める労働者の給料は、製品やサービスのコストの一部、項目でいえば、「人件費」。と、いうことは、単純に考えると、人件費+材料費などの経費で価格の決まる、人間が生産するすべての製品、サービスを買う力は、労働者には、ないということになる。とくに、一部大企業などに見られるような、高額報酬を受け取っている人がいるのであれば、なお更で、それゆえ企業は、過当競争のさらされることになる。購買力の不足で消費者の手元に届かなかった製品やサービスなどは、ゴミや不良債権となって、環境や経済を蝕んでいく。プロスポーツ選手や、企業経営者になって、高額な報酬を受け取る夢を見るのはいいが、このまま、不況が酷くなり、失業者や低所得者が増え、「格差」が広がっていくのならば、遠くない未来、スポーツや芸能界など、一見、華やかに見える所から、今の姿は、崩壊していくことになるでしょう。すべての人々が、ほどほどに「豊か」に暮らせる社会になることが、社会を安定させ、多くの問題を解決させることができる道。「そんなことは、理想だ」「実現できるわけがない」「夢物語だ」確かに、そう思える。しかし、少しでも、その方向に舵を切らないと、私達の社会には、未来がなくなるのではないだろうか。
2010.10.07
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