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2007年04月18日
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特にこういった詩というのは、読み手の感性で理解が異なってくるし、では直訳したらどうかと言えば、それはあまりにも味気ない文の羅列に成り下がってしまうし、本当に難しい作業ですね。

たとえば映画の和訳なんか見ていると、その訳者の感覚がモロに反映されますから、下手をすると映画自体を台無しにしてしまうなんてこともあります。
逆に、原語で理解できなかった心理的な表現が、和訳のおかげでインスパイアされたなんてことも私的体験として実際にあります。

そんなことを考えながら、昨日の詩を載せたのですが、英文で男女を見分けるのがこれまた困難なことに改めて気が付きましたね。
I=私って書けばそれですんじゃうんですけど、日本語みたいに俺とか僕とか、あたしとかいう表現がないから、文全体を眺めていって、さて、一体これはどちら側から書いた詩だろうか?などと悩んでしまいます。

昨日の詩で言えば、「YOU MAY HAVE BEEN MY TRUE LOVE」ってフレーズがビビっときたので、このMY TRUE LOVEのLOVEを恋人(女性)に充てて、男性の立場から書いてみました。
単純に言っちゃえば「あなたは私の真実の愛を持ち続けている」ってことなんで、男女どちらでも当てはめることのできる詩です。
もちろん詩全体も、どちら側の立場からも「訴えることのできる愛」(笑)が表現されているのですが、私はあえて、このLOVEにこだわってみました(笑)


え~、余談ですが、「私のラバーさん、酋長の娘ぇ~」っていう下品な唄がその昔、下品な酔っ払いオヤジによってよく歌われていましたが(今時の人は知らんでしょうが)、これは大間違いですね(笑) LOVERさんは男性を指すものですから、これは娘じゃなくて、酋長の息子となります。したがって、この唄を歌う下品なオヤジたちは皆ホモということになります。(失礼しました)

さて、そんな英語の解釈で、受け取る詩の内容が変わるというのも、たいへんに面白いことです。つい最近ですが、アンジェラ・アキさんという若手のシンガーソングライターがNHKに出ておりまして(ってか、またNHKかよみたいな)、彼女がBOZ SCAGGSの名曲WE ARE ALL ALONEを和訳して歌っていたんですね。
ボズ・スキャッグスといえば、私ら道楽親爺のディスコライフ(笑)にも登場した、かなり渋めのアーティストでもあります。
そして、特にこの曲はスローバラッドとしても、長く歌い継がれてきている名曲のひとつです。

でもって、このアンジェラさん、このWE’RE ALL ALONE、まあ、いうなれば「私たちだけ」ってか、「ふたりきり」みたいな詩を、なんと、「私たちはみなひとり」という解釈で挑んだんですね。スゲーって思いましたね。さすが鋭い感性の持ち主です。
もちろん彼女は正真正銘のバイリンガルですから、英語自体の理解力は当然私なんかより優れています。
でも、この解釈っていうか、読み方っていうのは、言葉が理解できるってことと、詩が読めるってことの違いをあからさまに示してくれた例だと思うんですね。

逆に言うと、こういう読み方をするっていうのは、英語がわからない人に多いと思うんです。日本語でも同様に、普通に言葉を理解する人には、こうした見方って中々できないんですよね。それが、きちんとネイティブの言葉を理解している人が、独自の解釈で詩を読んだってことに本当に驚きました。もうひとつ突っ込んで言うと、時代の感性かなとも思えるのは、たぶん私たちの時代の人間には、詩のイメージが観念的に固まってしまっていますから、角度を変えた見方はできないでしょう。
ボズ=クールみたいなね、しかもラブ・バラッドってイメージも強過ぎますから、まさかね、ウィ・アー・オールでぶち切って、アローンとは絶対に思いつかない発想です。
俺のベスト・ラブ・ソングみたいに固まっちゃってますから(笑)

ということで、今日は皆様に翻訳の楽しさ、っていうか、つまらぬ形式にこだわらないで楽しむ英語をお勧めしたいと思います。

そういえば、日常会話で使っている日本語だって、その時代、その人間関係、その環境で、意味することが随分と変わってきますよね。
結局、英語だって同じで、ストレートに意味をぶつけてくる分だけ、日本語よりは扱いやすいかもしれません。
そう考えると、日本語って結構やっかいな言語ですよね。もちろんその原語をもつ日本人もね、やっかいな人種かもしれません。





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最終更新日  2007年04月18日 10時24分32秒
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