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相棒★★★
パトカーが何台も夜の町を走る。早速、それに相棒コンピもやってきて首を突っ込む。 事件の現場の家は、中が混乱して、高級住宅街に住む主婦・五島香苗(栗田よう子)が自宅のソファの上だ。玄関は鍵がかかり、第1発見者は主人だ。かなりの鉄道マニアのようだ。右京は現場でマスクに付いた動物の毛に注目する。右京は簡単に隣で事情聴取の夫に質問する。香苗は風邪をひいていたが、ペットは飼っていない
。 タイトル。
鑑識さんが来て特命の二人に報告する。マスクの毛はチンチラだった。毛皮を着た犯人かもしれないと推測される。現金も通帳もとられていない。生活安全課の角田刑事は饅頭を差し入れする。。 相棒の二人は大きな家に聞き込みに行く。被害者の香苗は、竹下弥生(野村真美)の家にミセス仲間と度々集っていたのだ。
家に入りと、ミセス達は刑事に興味津々だ。一緒にお茶をご馳走になる。右京は出されたカップの薔薇と生けてある薔薇が同じことに注目する。セレブの弥生は母が教えて得て貰った事を、近所の奥さんに教えているのだ。しかし、香苗が参加するようになったのは去年からだが、ミセス達のテンションが下がる。奥さんは帰る。右京も「大変参考になりました」と帰る。香里「何で殺されましたか?犯人必ず捕まえてください」と二人に頼む。特命の二人は香苗を仲間に紹介した仁科さんに話を聞く。子供を迎えに行くので歩きながら話す。薫は子供達と直ぐに仲良くなり、デカレンジャーとは楽しそうだ。仁科の家の中でお茶する。家では子供がレールの電車で遊んでいる。子供達は電車マニア予備軍だ。 仁科「セレブは竹下さんだけです、他は子育ての主婦です、集まりは現実を忘れられる、男性には分からないでしょう」。右京「紹介したのはあなた」。仁科「フリマで知り合っただけです、親しくない
」。右京は電車が好きらしい、 仁科の子供のレールモデルはD51だった、さらにD51のプレートまで持っていた。その中に九谷焼があって子供を叱る。仁科「久谷焼きの一輪差しがあって、竹下さんから貰ったのだ、くれるというと全部貰う人もいた、五島香苗は何でも貰っていた、いやせびっていた」
。鑑識で調べると、昨日調べて毛皮のチンチラではなかった。薫が調べてきたが、殺された香苗は色々貰っていたのだ。もらい過ぎだった。上げる立場を考えてしまう。二人は弥生に会いに行く。ミンクのコート毛皮だった。弥生「気に入っているが、くたびれていた」。右京「弥生さんは欲しいというと、断れない、理由はない」。弥生「・・・」。右京「そのコート、僕にもください」。弥生は不審な顔をする。CM。
弥生はバレー教室に子供を迎えに行く。弥生の子供の友達がポーチが欲しいというので、弥生は子供のポーチを上げてしまう。そこで、弥生の子供が右京に持っていた大事なおばあさんからの帽子を預かって欲しいと頼む。小料理屋で、右京「何でもやる」。たまき「幸福の王子ね、貧しい人にやる」。右京「貰う方は、貰った物はどうしてたのか、あの家で、気持ちが見ない」。たまき「牡蠣ごはんをどうぞ、脳にいいのです」。二人おいしい~~。帽子を見て、右京たちは香苗の家に行く。夫は鉄道マニアだったが、香苗が貰った物を聞くが、夫は全く心当たりがない。右京「毛皮の襟巻きは」。夫「してました、今はどこかわかりません」。次に二人は仁科の家に行く。薫「フルマで何を売っていたか」。右京「竹下さんから貰った物」。 回想シーン--香苗「貰った物はどうしようとかってでしょう」--
。仁科「後悔した、紹介したことを、香苗さんに話して謝った」。右京「毛皮の襟巻きは」。仁科「知りません」。CM。
弥生の家に行く。薫「毛皮を見せに貰いたくて」。薫「他にもありますね」。弥生「これだけです」。右京「おかあさんの写真の襟巻きは、ブロチーも、帽子も大切にしていたのに」。弥生「なくしてしまった」。 右京「上げてしまいましたか、五島さん、しかし、フリマで売りさばいていた」。弥生「上げた物、どうしようが勝手です」。
右京「チンチラの襟巻きお持ちですね」。帽子を見せる。お嬢様は帽子が好きです。弥生「どういうおつもり」。右京「お持ちでないチンチラの毛がついていた」。薫「香苗さんの首にも付いていた」。右京「クロゼット拝見しても良いですか」。弥生「隠し切れません、欲しいといったけど、あげたくなかった」。右京「どうして」。 弥生「消しゴム、小学校の友達が私の消しゴムを欲しいといった、でも上げなかった、それから、消しゴムを万引きして通報され、自殺した」。
薫「ずっと、後悔して」。弥生「私のせいだ」。右京「だから拒めない、ある意味では香苗さんも辛かった、物欲しそうにみえたのではありませんか、貰う方も傷ついていたかも、過去の経験から断れない、しかし、香苗さんはプライドが傷ついた、気前よくくれるあなたに意地悪をしたかった」。 回想のシーン。香苗「お母様の形見、欲しいな」。弥生「あげても、大切に使って欲しい」。
右京「形見の襟巻きだけは」。薫「香苗さんの所に行ったんですね」。 回想シーン--香苗は家の中でマスクをして寝ていた。香苗「何?」。弥生「返して、襟巻き」。香苗「これ温かくていい」。弥生「まだ売ってなかったの」。弥生「返してくれたら、何もいわない」。香苗「いくら出す、私のもの、お金払って、見下している、恵んでやると嬉しそうに」。返してと二人がもつれるうちに、襟巻きを外そうとすると、香苗の首が絞まっていた
。薫「殺す気でしたか」。 弥生「憎いと思いました、しめた手をゆるめる気にはなりませんでした、物に執着してはいけない、すれば悲劇が起こる」。薫「行こうか」。右京「弥生さんには後で、警察に行って貰いましょう、我々は真犯人のところに行きましょう、絞殺痕とは一致しません」
。CM。
二人は仁科の家にいった。そこで仁科の子供から預かったD51のプレートを見せる。香苗の夫のものだ。仁科の子供は300円で買った。夫はオークションに出せば100万円はする。プレートは壁の置き場にぴったり一致した。右京「だから殺しましたか」。夫「まさか、そんなことで、妻は死んでたんです」。右京「意識を取り戻した奥さんは、弥生さんが何をしたか話しましたのでは、奥さんを殺した後会社にいって帰宅した、第一発見者を装った」。夫「証拠でもあるんですか」。薫「奥さんは紐状のもので締められた」。右京「凶器はこれです、鉄道員用のコレクターデザインのネクタイをあの夜締めていた。会社にコレクターを締めるとは思えません」。薫「締めていたのは殺した後処分に困っていたから」。右京はネクタイで薫の手首を締める。それを戻す。 右京「形が変形してしまう、あなたは処分出来なかった、大切なコレクターです」。薫「再び戻した」。夫「出鱈目だ」。薫「絞殺痕と一致するか鑑定しましよう」。右京「ネクタイから奥様の皮膚が検出されるかもしれません」。右京はネクタイを取っていく。夫「あいつは勝手に処分するから、フリマに出すなんて、あ~~」
。 回想シーンで、香苗は寝込んでいた。香苗「あの女に首締められた、殺されかけた、元といえば、あんたのせいよ、こんなにゴミばかりで」。夫「大事な物だ」。香苗「私にはゴミだ」。夫「今度こそ片づける、ここのプレートは」。香苗「売ったわ、ゴミだもの、そうそう、これ100円でも売れなかった、ネクタイ、良かったわね」。夫は発作的にネクタイで妻を締めたのだ。夫「プレート、ずっと子供時から欲しかった、あいつは・・・」。
右京「物に執着しすぎても悲劇が起こる」。薫「行きましょうか」。特命室で、薫「弥生さんは不起訴になりました」。押収した裏ビデオを持ってくる「見てリスト明日まで作って、饅頭喰ったね」。右京は「人妻セレブー全部あげます、先に見ますか」。笑い。つづく。
奥様の人間関係の葛藤のドラマだ。自分は人間関係を面倒に思ってしまう。セレブの弥生が決して嫌な普通の金持ちに見えなかった。中盤で、彼女に人間関係でのトラウマがあったのだ。消しゴムを上げなかったばかりに、万引きから自殺した。もう拒否できなかったのだ。香苗も夫の鉄道収集癖に、家庭は混雑して苛立ちは溜まっていた。そこに弥生の存在は複雑だが憎悪の対象になりえたのだ。分かります。どんなに上げられても、母の形見には思いがあった。辛いですね。それで殺人・・・へ。最後に意外な犯人に繋がった。でも、今回は普通だった。最後のオチも想定外ではなかったし、右京さんの啖呵もお叱りもなかった。虚脱も不快感もなかった。それは殺された香苗が、やはり普通に嫌な人物として描かれていたからだ。最後に、野村真美さんは美しいな~。セレブよりも清楚でした。 ゲスト:竹下弥生(野村真美)、主婦・五島香苗(栗田よう子)、夫の秀宣(遠山俊也)、仁科世理子(舟木幸)。