2005/06/14
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カテゴリ: 北アメリカ産
昨日の特別企画はいかがでしたでしょうか。
メテオラ、もとい、 ミーティオ・クォーツ そのものがあまりメジャーではないので、いったい何事!? 
……と思われた方もおられたかもしれません。

しかし、思い立ったら百年目、興味を持ったらどこまでも!
……と、調べてしまう舞台裏といいますか、そんなことをやっちゃうヤツもいるのだよ、調べるのも面白い、わかってくるのも面白い……ということを感じていただけたらうれしいのですが。
何か、感じることがありましたら、お気軽にカキコくださいね。

さて、せっかく気合いを入れた特別企画を慣行したその翌日ですから、今日は話題のミーティオ・クォーツをもう一度、いつものようにご紹介します。

昨日も申し上げたように、ミーティオ・クォーツは、アメリカ・コロラド州のユーレイ(オウレイ)郡の石灰岩地帯で産出する個性的なミルキー・クォーツです。


きっと、「Meteor Pocket」というのが誤って訳されたか、伝言ゲームのように尾びれ背びれがついて、「隕石クレーターの……」になっちゃったのではないかと思います。

こうして、ちょっとミステリアスな隕石話は、「伝説」となってしまいましたが、それを抜きにしてもこのミルキー・クォーツが魅力的な石であることには
変わりがありません。

昨日の繰り返しになってしまうかもしれませんが、すばらしいのは、何と言ってもそのテクスチャ!
これは、私がこの石に目を留め、「メテオラかも!」と直感した最大の理由でもあります。



羽毛状、鱗のよう、白ゴジラ、くずきり……さまざまに言い表してみましたが、的確には言い表せていないようです。

ルーマニア産水晶などのように、表面が羽毛状の結晶に覆われたミルキー・クォーツは、ミーティオ・クォーツ以外にも存在します。

他のミルキー・クォーツとミーティオ・クォーツのテクスチャの違いは何か。

ことです。

昨日の写真では大きく写ってしまいましたが、今回私の元にやってきたミーティオ・クォーツは、写真のような 「手のリサイズ」
DTで内部は透明なようです。まさに一枚セーターを着込んだように白い層が水晶を覆っているのです。

この白い部分がメテオラらしさを作り出しているわけです。
この部分は、小さな結晶の集合体です。
ドゥルージーやカクタス・クォーツのようにちくちく突き立った状態ではなく、どちらかというとキャンドルクォーツが、本体により密着した感じです。

そのはずです。

なぜ、「そのはず」なのかというと、その詳細な構造が、なかなか見えないからです。
20センチを超えるビッグ・メテオラのポイントを至近距離からまじまじと見たこともあるのですが、イマイチ見えない。
今回カメラのズームの力を借りて見つめてみても、やっぱりよくわからない。

光の反射で、小さな結晶がくっついていることはわかるのに、同じように「羽毛状の結晶に覆われたような」と表現されるミルキー・クォーツと比べると、格段に 「見えない」 のです。



手ざわりは、なめらかなようでいて、ちょっとざらざら。
白く濁った水晶の表層一面を透明な層が覆っているのか……とも考えましたが、
そのあたりがやっぱり見えません。

見えているのに、見えない変なヤツ
ちょっと生き物めいたこの石は、しばらく手の届くところに居座りそうです。





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Last updated  2011/05/17 10:10:25 PM
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フォレスト@ Re:”メタ”からアゼツを考える。(09/28) アゼツライトは水晶にもならないただの石…
スターブラリー@ Re:名前を使う、意味を使う(10/08) この写真に掲載されている水晶は、販売予…
spiranthes@ Re:Vサイン!(11/15) 55度24分のベローダ(Belowda)式双晶かもし…
販売者@ Re:分りやすいです。(09/30) スーパーセブンが、過去くず石だったとい…
通さん@ Re[4]:深紅であるはずの石(12/10) わ!わ!こちらにお返事をありがとうござ…

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