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先だってのIMAGE2008で「複数個」買ってしまったピンクトルマリンず、その2。「わーい、ピンクトルマリン!」と机の横の箱にかがみ込んで、掘りあさったトルマリンは、石英や長石の母岩の上にピンクの結晶が「乗った」ものがほとんどでしたが、中にはちょっと内包されているタイプがありました。今回の写真は「内包」というキーワードで選んだ一つ。水晶に巻き付くようにトルマリンがくっついているように見えるのですが、光に透かしてみるとピンク・トルマリンが内包されています。水晶自体が白濁しているために、ピンク・トルマリンははっきり見えませんが、好かしてみると内部がほんのりピンク。たとえ、見えているのはほんのりでも、ピンクだけにそれもかわいい~。考えてみると、トルマリン付き、トルマリン内包の水晶は数あれど、ピンク・トルマリンが内包されている水晶は、目立って少ないような気がします。水晶に内包された標本があったとしても、末端までは流通してこないのか。それとも、ピンクトルマリン自体がきれいなので、水晶を割ってでも取り出してカットしていたりするのでしょうか。それともほかのトルマリンとは成長環境が違うので、水晶にない方されること自体が少ないとか。少なくとも私が見知っている限りでは、ショールや緑、青に比べて少ないのは確かです。インディゴライトの細い結晶入りで、青く見える水晶があるなら、ピンクトルマリンでピンクになった結晶があればきれいなのに。
2008/10/13
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先日のピンクトルマリン、やや薄暗い環境で撮ったので、もう一度。まず、最初の写真。そして新しい写真。1枚目の写真を時計回りに90度立てた感じです。産地が判明したので、それも追加。立たせたことで光が回り、色がきれいに出せました。1枚目の写真は、母岩に水晶の結晶が付いているのがわかるので、これはこれでいいんですけど。写真によって、ちょっと印象が違います。
2008/10/07
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今日は家でおとなしく。写真撮るぞ~と思ったら、天気が悪いです。そういえば、イベント終了! 今度は写真!……と思うと天気がいまいちの場合が多いような。偶然? それとも季節的にそういうもの?せっかくの石がきれいに撮れなくて困ります。何とか撮ってみましたが、やはりいまいちだと思うのでそのうち差し替え検討中。今回の第一陥落戦利品。ミャンマー産のピンクトルマリンのくラスターです。幅2センチほどしかないけれど、それでも母岩付きでクラスター。しかも母岩は長石&水晶。どちらも白っぽいのでトルマリンの母岩としては最適。トルマリンそのものの表面はつや消し、もしかしたら内部も半透明ですが、それでもピンクがかわいくて、この石では先端が無事で色が濃くなっています。(実は複数個買っちゃいました……汗)この、先端の色の濃さがこの石のポイント。おかげで全体が濃く見え、つや消しでぼやけがちな全体の印象を引き締めてくれます。トルマリンは宝石鉱物で、たいてい値段は高め。しかもピンクは人気。原石そのものも比較的見かける機会は少ないです。今回も「希望価格はもう一声!」の気分だったのですが、一般的な価格よりはお得だったので、つい……。初日で、贅沢に選べる状態だったので、つい……。このトルマリンに引っかかるまでは「はずれ?」と思っていたのに。石ベントには魔物が潜む。危険です。
2008/10/05
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ほぼ一年前、アミュレット・ストーンという、オーストラリア産のアゲートを紹介しました。見た目普通のアゲートなのに、なぜ「アミュレット」?……と思って調べていたら、ウルルズ・チルドレン(Uluru's Children)という名前に行き当たりました。ウルルとはご存じエアーズ・ロックのこと。そのウルルとイメージ的につながるものとして、アボリジニの人々がウルルの子供と呼んでいるそうだ……と言うことでしたが、ウルルズ・チルドレンとして出てきた石は、磨いていない、天然の状態丸っこいノジュール状の母岩にはしった亀裂に瑪瑙が結晶しているもので、私が買ったアゲートのエッグとはややようすが違いました。これ(最初に買ったエッグ)は、ウルルズ・チルドレンか否か。なぜ、ウルルなのか。ちょっと消化不良でいたところ、追加石と情報をゲット。ネットショップで「アボリジニ・ストーン」として売られていた石です。(お店のラベルは「Aborijinal Stone」でしたが、アボリジニならばAboriginalだと思うので直しました)名前はアミュレット・ストーンでもウルルズ・チルドレンでもないけれど見た目はまさしくウルルズ・チルドレン。思わず買ってしまいました。母岩の切れるに結晶する青みを帯びた瑪瑙が、まるで乾いた大地ににじみ出す水のように見える、小さいのに存在感がある石です。情報についても追加が。ウルルズ・チルドレンはクィーンズランドのMt.Hayで採れるというのです。写真の石は、ただオーストラリア産とだけ記してあったので、画像にはオーストラリアとだけ入れました。クォーンズランド州?ウルル(エアーズロック)はノーザンテリトリーだったはず……。州は違っても、州境付近で、場所としては近いのか?ならば、調べるべきはMt.Hay、つまりヘイ山。Hayは干し草という意味らしく、ヘイ山は干し草山という意味になります。この山はどこだろう?いろいろ調べる場合は、わかっている単語を検索します。一つだけで、あるいは複数組み合わせて、とにかく検索。するとさらに情報が出てきました。Mt.Hay Queensland Australiaのラベルのサンダーエッグがあったのです。サンダーエッグというのは瑪瑙のジオードのこと……もっとくわしく言えば、塊状の岩の中に放射状に瑪瑙が結晶しているもののこと。(水晶やオパールの場合もあり)図のような石なのですが、割らないままで、放射状の瑪瑙の先端が塊状の岩の外に出ているところを外から見たら、ちょうど写真の石のようになるのではないでしょうか。さらに、海外のオークションサイトでしたが、このヘイ山のサンダーエッグの別名が「アミュレット・ストーン」「スター・アゲート」であると明記しているところがありました。産地、見かけ、別名の明記。写真の石がクィーンズランドのヘイ山産である可能性は高そうです。……で、このヘイ山はウルルに近い場所にあるのか。リンクさせていただいているLITHOS GRAPHICSさんにヒントがありました。ヘイ山はブリスベンの西北150キロにあるというのです。手がかりはブリスベン!調べてみると……あら……?ウルル(エアーズロック)はオーストラリア大陸のほぼ真ん中。ヘイ山は東海岸のすぐ近く(……といっても200キロ近く離れていると思いますが)なのです。なのになぜ、ウルル?ウルルズ・チルドレンの名付け親は?アボリジニの世界観に関して用いられる「ドリーミング」という言葉があります。アボリジニの宇宙観や創世、祖先、宗教的・社会的な掟や彼らの生活を支える霊的な力、それらに関連する物語を指す言葉です。私なりに解釈したところでは、自分と自分という命をはぐくんだ大地とのつながりを象徴するものを指す言葉と言えそうです。この瑪瑙とウルルとは、ドリーミングによって結ばれているのでしょうか。ウルルズ・チルドレンの説明にある「生き物と自然と地球の三位一体(トリニティ)」という言葉はとても雰囲気があって意味ありげですが、この石とウルルがドリーミングによってつながっているのならば、クリスタルヒーラーが加えた説明ではなく、アボリジニの人々がこの石について抱く物語そのものを知りたいです。
2008/07/02
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オーストラリア産のアイアン・タイガーアイです。ヘマタイトと、鉄分を多く含む赤いジャスパーの部分と、タイガーアイの金色の部分が入り交じった、渋いと同時に強く押しの強い色合いの石です。私は自他共に認める水晶好き、変な石好き。そして密かに「古い石」にも弱いのです。古い石とは、文字通り古い時代にできた石。石というより岩。たとえば、ヌーマイト。http://plaza.rakuten.co.jp/voidmark/diary/200609110000/今回の石と同じくオーストラリア産のゼブラ・ストーン。http://plaza.rakuten.co.jp/voidmark/diary/200609070001/長い長い時を経てきた地球のかけら……という点が、なんとも心をくすぐるのです。もちろん、今回のアイアン・タイガーアイもまずは「古い岩石である」と言う点が心惹かれたポイント。しかし、買うからにはヘマタイトの黒、ジャスパーの赤、タイガーアイの金色がきれいに出ている石を選びたい。ねらいをミネラルショーにさだめて、会場を探し歩き、一度は見送った店を再び除いたとき、最初見たときには無かった石が出ているのを見つけて買いました。一面をピカピカに磨いた薄板です。鉄がたっぷり含まれているので、ずっしり重さを感じます。「手に入れたぞ!」と喜び、さっそく写真撮影……ここで思わぬ問題発覚。黒い石がピカピカに磨かれているということは、石が鏡状態になっているということ。角度によっては自分自身がバッチリ写り込み、写らないように角度を変えれば今度は光を反射して、黒いはずの部分が白く輝いて写ってしまいます。「手強い……!」角度を変え、カメラを調節し、なんとか色と模様を写し取ろうと右往左往。しかし、ちっとも写ってくれません。反射を押さえ込むと、今度は光が足りなくて手ぶれ防止機能が付いていても画像がぼけるのです。何とかならないものか……。半ば白旗を振りながら、石を裏返してみて、目から鱗。この薄板のアイアン・タイガーアイ、一面はつるつるに磨かれていますが、反対側は平らに切っただけで、つや消しのまま。つや消しであれば光を反射せず、鏡のようにカメラを写し返すこともなく、マクロで迫って撮影し放題!……ということで、喜んで撮ってしまいました。こんな風に画面一杯に写してみると、まるで絵画のよう。黒~濃い灰色に写っているヘマタイトの部分が更に微妙な縞模様になっているのも分かりました。このアイアン・タイガーアイは、鉱物や地質学の分野では縞状鉄鉱と呼ばれます。太古の昔、地球の大気には酸素が含まれていませんでした。最初の生命は酸素のない状態の中に生まれたのです。やがて、シアノバクテリアと呼ばれるバクテリアが生まれ、光合成によって酸素を生み出し始めました。大量に輩出された酸素は、海水に溶け込んでいた鉄分と結びついて酸化鉄、つまり鉄さびとなり、沈殿しました。それが縞状鉄鉱です。光合成による酸素の発生は気候や季節によって変化していたので、光合成が盛んに行われていた季節にはたくさんの鉄が酸化されて沈殿し、黒いヘマタイトの部分になり、光合成があまり行われなかった時期には、赤いジャスパーの部分になったといわれています。このような縞状鉄鉱は、オーストラリアだけでなく南アフリカやウクライナなどに大量に産出し、重要な鉄鉱石となっています。膨大な量の鉄を酸化させた酸素は、鉄を酸化しつくすと海水にあふれ、やがて大気にあふれて地球を酸素を含む大気を持つ星に変えました。これで、地球は命の星へ……! ではありません。もともと地球の海や大気に酸素は含まれていなくて、その中で生命は生まれ、生命は酸素のない環境に適応していました。そのころの生命にとって、酸素は「毒」。その毒によって、多くの生命が絶滅し、酸素がとけ込むことの無かった環境に残った生命と、酸素のある環境に適応した生命だけが生き延びることが出来たのです。いったん適応してみると、酸素は多くのエネルギーをもたらし、そのエネルギーによって生命はさらに進化していくことが出来たと言います。酸素が地球に満ちていったその時に作られた岩。たくさんの命の絶滅と、それを生き延びた命の力、今の地球につながる歴史。そんな「時間」を秘めた石。古い石(岩)には、地球の物語という魅力があります。
2008/05/21
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意外に持っている石の数が少ない産地、オーストラリア。そこからやってきた緑の石。「フックサイト」だそうです。フックサイトといえば、雲母。白雲母がクロムによって緑に色づいているのだそうで、ゆえに和名はクロム雲母(クロム白雲母)。恥ずかしながら、オーストラリアでフックサイトが出るとは知りませんでした。そんなに珍しい鉱物でもないので、どこで産出してもおかしくはないのですが。繰り返しますが、フックサイトは雲母。雲母の仲間のはず。雲母といえば、別名を「千枚はがし」というくらい、うすーくぺりぺりと剥がれる性質を持っています。……がこの石、雲母に見えません。だいたい、ルビー・イン・フックサイトの緑色の部分も、雲母という感じには見えません。それでも、不透明なので、フックサイトがよく見るぺりぺり雲母の状態ではなくて、粘土のように細かくなって固まっているのか、と考えています。パキスタンで産出する、グリーンピース色の水晶も、フックサイト入りだと言われていますが、これも、全くキラキラしていなくて、雲母が入っているように見えません。フックサイトが緑泥状に変化したものをセラドナイトというそうで、この場合は、フックサイトと呼ばれていても、実際はセラドナイトかも? と想像してみます。そして今回の石。つるつるタンブル状で、流れるような緑の縞模様。透かすと白っぽい部分が半透明に透けます。この透け具合が何とも言えず美しい。……しかし、これはフックサイトではなくて、何かにフックサイトが内包されているのでは。フックサイトはもちろん、緑の部分でしょうから何か、というのはこの光に透ける半透明の部分ということになりますが、これがなんなのかは、私にはわかりかねます。ルチル入り水晶を略して「ルチル」と呼ぶように、内包物の名前で石全体を示してしまうことがありますが、実は、とても不親切な呼び方だったんですね。そういえば、サーペンティンにスティッヒタイトが混ざった石(アトランティサイト)のビーズが「スティッヒタイト」の名前で売られていたことがありました。私は、その石を知っていたので「あ、アトランティサイト(サーペンティン&スティッヒタイト)」と思いましたが、知らなければ、ビーズそのものが(サーペンティンの部分も含めて)スティッヒタイトなのだと思ってしまったかもしれません。危ない……。石の名前を間違えて表示する、売るためにフォルスネームを使う、商品名と鉱物名、宝石名が入り交じる。石の名前は、いろいろ間違えやすいものですが、何気なく略した名前でも、時には誤解を招くかもしれません。危ない……。ということで、今回の石はフックサイトと「何か」がまざったもの。いったいなんでしょう?
2008/04/04
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オーストラリア産のオパールです。何年か前のミネラルショーで、小さな原石を安く売っていたことがありまして、その中から、一番目を惹いたブルーの石を選びました。その色はまさしくウルトラマリン。端っこの方にちょっとエメラルドグリーンのような水色のような色が入ります。ただ、遊色の遊色たる所以である(と思う)見る角度でちょっと揺らめくような感じには欠けるかも……。母石をぱかっと割っただけで磨いていないので、光の当て方を工夫して目立たないように撮っていますが、実は写真のほぼ真ん中あたりに、磨りガラス状に曇っている場所があります。そんな石なので、とても安かったのです……(笑)。ところで、オパールらしいオパールと言えば、もしかして、これが初登場かもしれません。オパライズウッドは登場したことがありますし、無色透明のオパールの一種であるハイアライトも出ています。ブレスレットでは味のあるクリーム色の「アフリカン・オパール」を出しましたが……遊色を持つオパールは……ないはず。ちょっと自分で意外かも。
2008/02/18
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つい、買っちゃいました。アトランティサイト・ビーズ。アトランティサイトにもいろいろ色合いがあるようですが、今回買ったビーズは、最初に買ったタンブルと同じような、鮮やかな色合い。スティッチタイトもぽつぽつ入っています。だいたい2.5センチの滴型っぽいラフカット。真ん中ではなくて端の方に穴が空いていて、ぶら下がる感じのビーズです。ニュージェイドではないサーペンティンのビーズを探していて、つい、ふらふらと。パワーストーン(ヒーリングストーン)として売られている、タンブル類と比べて安いお値段だったのも魅力。でも……こういう形のビースはブレスレットには仕えないし……。やっぱりネックレスかなあ……。とはいえ、首の回りにこういう鮮やかな緑はかなり冒険かもしれません。……あ、アクセサリーとしては癖が強くて使いにくそうな石だから、安いのかも。大ぶりな石なので、鑑賞石にできないわけではありません。石探しに、ビーズ、というのも選択肢の一つだったりして……。ところで、最近、ネットでスティッチタイトのビーズを使ったブレスレットを見つけました。何を隠そう、写真のアトランティサイトのビーズも、「スティッチタイト」の名前で売られていましたが、スティッチタイトはアトランティサイトの中の紫色の部分。ネットで見たのは、その紫色の部分のみのビーズでした。一見パープライトのビーズにも見えましたが……。そのうち、出回ることになるのでしょうか。
2007/08/31
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オーストラリアのタスマニア産のスティッヒタイト(スティッヒト石)です。すでに登場している石を引き合いに出して紹介すれば、アトランティサイトに見られる、ぽつぽつとした紫色の斑点の部分のこと。タスマニア産や南アフリカ産のものが知られています。7月半ばに行われた鉱物科学研究所の即売会で見かけたのに買い忘れ、悔しく思っていたら、8/4~8/9に行われていた池袋鉱物化石市場 in 東武でタンブルを見つけました。スティッヒタイトのタンブルは、珍しいかも。写真のタンブルは、タスマニア産。買い損ねた標本はたしか南アフリカ産。南アフリカ産の方が紫色がきれいなように思うので、やっぱりそのうち欲しいかも。スティッヒタイトは、サーペンティンが変成作用を受けてできた鉱物だそうで、紫色の色彩は、含まれるクロムが関係しているといいます。調べてみても、案外資料が少ないような……。やや珍しい鉱物らしいです。しばらく前から続いている、サーペンティンが気になる個人的ブーム。勢い余ってスティッヒタイトも気になります。不思議なことに、サーペンティンの一種であるニュージェイド(ボウエナイト?)には、あまり興味がないのですが。スティッヒタイトのモース硬度は1.5~2。かなり柔らかい鉱物です。そのこともあったので、なかなか手を出せずにいたのですが、やはり気になるものは気になる。今回……にしたタンブルは、磨いてあるせいか、そういう石なのか、かなり濃くて渋い色合いです。部分的には抹茶色のサーペンティンもくっついています。重さは水晶よりはやや軽め?手触りもやはり柔らかめ。要するに、全体的に渋くて和風な色合いのタンブルなのですが、写真に撮ったら、意外に妖艶な感じになりました(笑)。
2007/08/24
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オーストラリア産のスモーキー・クォーツです。オーストラリアと言えば、オパール。ちょっと変わったところではセブラ・ストーンとか、瑪瑙もあるようです。しかし、意外に水晶の話は聞きません。(今のところ)そんな中での貴重なオーストラリア産。ちょっとエレスチャル風味のごつごつした形のころんとした両錐(DT)で、スモーキーといっても全体が茶色いのではなくて、まだらに色づいている感じです。ハーキマー・ダイヤモンドと同じように母岩のすきまで成長するために、ころんとした形になるのではないかという説明を見かけましたが、私が手に入れたこの水晶は、立派にセプター。ハーキマーでセプターというのは見たことがないように思うので、ハーキマーとそっくり同じ環境下ということはないのではないでしょうか。さて、このずんぐりころりん、まだらスモーキーは、最近「モララ・クォーツ」という名前でみかけました。なぜにモララ。いったいどういう意味?モララについての説明がなかったので、思わず追跡調査(笑)。結果、産地名であることがわかりました。詳しく言えば、オーストラリアのビクトリア州、モララ産の水晶というわけです。国産で言えば、山梨県の乙女鉱山産の水晶だから「乙女水晶」と呼ぶのと同じですね。わかってしまえば、なぁ~んだ、ですが、ことカタカナで名前が付くと、意味ありげに思えてしまうのは困ったところです。レムリアンシードや、アイス・クリスタル、エレスチャル、スーパーセブン。なにやらすごいパワーがあるそうな水晶には、カタカナの名称がくっついているのですから、しかたがありません。でも、名前が付いていることが特別である証かと言えばそうではないので、一応、その名前の由来がなんなのか、気を付けておかなければなりません。ヒーラーが、インスピレーションで付けた名前なのか、モララのように産地名か。鉱山名か。水晶そのものの形状を表現しているのか。別にそんなことどうでも言いと思われるかもしれませんが、隕石を探しに行って、隕石の代わりに見つけた晶洞に「メテオ・ポケット」と名付けたら、メテオポケットが「隕石ポケット」になり、隕石クレーターになり、挙げ句の果てにクレーターのない産地なのに隕石クレーターの底から発見された不思議な水晶にされたりします。「おっ、初めて聞く名前!」と飛びつく前に、ちょっと待て。名前の由来を確認、右左。最近、私は肝に銘じております。
2007/07/26
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どうも「KUROさんは鉱物系」ひいては、「パワーストーンには縁がない」「鉱物的に珍しい石を集めているらしい」と思われていたところがあるみたいです。まあ、写真と文章が、ちょくちょく男性に間違えられるらしいというところと、今はパワスト派ではないあたりは自覚してますが、石世界の入り口は、パワーストーン。そして石選びの基本は、あまり変化していない私。「かわいくてついつい買っちゃったんです~」「ごついけど、ここらへんがおもしろいでしょ?」「……というイメージが楽しくて」などと、私の石選びを改めて見聞きした方が、おっしゃいました。「そういうのを聞いてると、KUROさんがパワーストーンから石好きになったっているのがわかりますね~」あ、バレた。しょっちゅう重箱の隅をつつきまくっている私でも、「そのために」石を買っているわけではありません。今も昔も石選びの基本は「心惹かれるもの」石への興味が深まるにつれて、「天然、未加工」「珍しくて変な石」「持っていない石」……と、条件がいくつか加わりましたが、要するに、天然未加工なものに「心惹かれる」。珍しくて変なところに「心惹かれる」。持っていない未知なところに「興味津々」。好きと興味が高じて重箱の隅つつき……なわけですから、やっぱり基本は「心惹かれるもの」なのです。第一、これだけ水晶に偏っている、ヒマラヤ水晶を偏愛しているという時点で、「鉱物的」「学問的」ではないことは歴然としているはず。さて、今日の石は、私の石好きルーツがパワーストーンだと物語るような石。オーストラリア産のアゲートのエッグです。買うきっかけは、古い大地であるはずのオーストラリア産の石に、なかなか出会う機会がないことがひとつ。瑪瑙は、地味な石ではありますが、その繊細な縞模様が実は好きというのがひとつ。そして、このアゲートエッグに「アミュレット・ストーン」という名前が付いていたことがひとつ。瑪瑙だしー、安いしー、オーストラリア産だしー、と軽い気持ちで、箱の中の卵石をころころ物色し、これぞと思う繊細な縞模様の瑪瑙をチョイス。写真の通りの、繊細なクリーム色の瑪瑙を、母岩ごと磨いたようなエッグです。買ったのが、新宿ショーのオーストラリアの店だったので、そのときは、「アミュレット・ストーン」というのは、「パワーストーン」や「ヒーリングストーン」のように、いろいろな石をまとめて呼ぶ名前だと思っていました。つまり「アミュレット・ストーン」という名前が付いていたというのは、石を選んだ理由の順位としては、おまけ程度の低いモノでした。しかし、パワーストーンと同じような言葉なら、いろんな石を「アミュレット・ストーン」として売っていてもいいのに、どうしてこれだけをわざわざ「アミュレット~」として売っているのかなあ。と、ちょっとひっかかり、調べてみました。すると!なんとも気になる、魅惑的な別名を発見。その名も「Uluru's Children」。Uluru(ウルル)と言えば、世界第2の大きさを誇る一枚岩として知られ、「地球のへそ」、アボリジニの言葉で「偉大なる岩」を意味する聖地であるオーストラリアのシンボル、エアーズロックのこと。その「子供」とは!?フリー写真でウルル(エアーズロック)を見つけたので、貼り付けてみます。ウルルは、↑このように、ざらざらとした岩のようですから、めのうが入り込み、石英のてざわりをした今回の石が、ウルルのかけらを磨いたもの、そういう意味での「子供」ではないと思います。ちなみに国内サイトではオーストラリアのこの石を指す「アミュレットストーン」も、「ウルルズ・チルドレン」もヒットしなかったので(2007年6月30日現在)、頼るは海外サイト。全く頼りにならない英語力を嘆きつつ(←英語「も」天敵)、調べていくと、どうも、母岩(これが何かはまだ不明)とその亀裂に晶出した瑪瑙のことをアミュレット・ストーン(ウルルズ・チルドレン)と言っているのは間違いないようす。何でもアボリジニの人々が「ウルルズ・チルドレン」と呼び、この石は、生き物と自然と地球の友好的な関係を確実にする(?)と思われていたそうです。気になるのは、『この(生き物と自然と地球)「三位一体」は、石の表面をマークする不思議な線にも反映されます。』という説明です。「表面の不思議な模様」というのは、写真の石ではわかりませんが、海外サイトで紹介されていた、丸い石に縦横にひびが入り、そこに瑪瑙が結晶している、その様子であると思われます。すると、単に(ある地域の)母岩と瑪瑙ではだめで、縦横にひび割れ模様が見えるものでなくてはならないのでしょうか。それとも、今回写真のようなひび割れ模様でなくても、瑪瑙と母岩の組み合わせならばいいのでしょうか。それより何より、ウルルとは違う質のこの石は、本当にウルルに関わりのある地域で採れているのでしょうか。説明の一部に「Rockhampton」という地名が出てきたんですが、これだとウルルから遠い沿岸の都市名のような……。アボリジニの人が「ウルルの子供たち」と呼んだというのが本当であるならば、それは、なぜか。オーストラリアの風土の中で歴史を重ねてきた彼らは、この石に何を思い、何を託したのか。この石の説明には、「生き物と自然と地球の三位一体(トリニティ)」と言うほかにも、皮膚にいいとか、胃や代謝や循環に効果があるとか、落ち込みから守って怒りを防ぎ、ネガティブなエネルギーをポジティブな波動に変えるとか、いろいろありましたが、そういうことはこの際ちょっと置いておいて、アボリジニの人々はいったいどのような石を、なぜ、「ウルルズ・チルドレン」……大いなる岩の子供たちと呼んだのか、いまは、それが知りたいです。
2007/06/30
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アトランティサイト再び(笑)。ペンダントヘッドです。大きさは、長さ2.8センチで普通のタンブルほど。かわいいというには大きめです。色は、差期日のビーズが深い緑だったのに対し、鮮やかな黄緑色。スティッチタイトもたくさん入っています。黄緑色と、渋いマゼンタ色の組み合わせは、結構強烈……しかし不思議なもので、実際見てみると意外に春っぽい色合いに思えるから不思議です。この色合いを人工的に作ったら、ものすごいことになるんじゃないでしょうか。実は、このペンダントヘッド、ミネラルショーで買ってしばらくほったらかしてました。こんなに黄色っぽいアトランティサイトは初めて……と、買っては見たものの、なんだかちょっと艶がなく、ちょっと綺麗に思えなかったのです。しかし、今年の冬~春にかけてブレスレットを作ったりして個人的サーペンティンブームが到来、春めいてきたのをきっかけに、ふと取り出して身につけてみたところ……その日の夕方、はずしてみてびっくり。あれ、この石、こんなにつやつやしていたっけか。気のせいでしょうか、ややつや消しだとさえ思っていた石が、つやつやです。黄緑色も渋めマゼンタ色も、鮮やかさを増したような。え~、綺麗じゃないか、この石!即座に「イマイチ石」の前言撤回!最近のお気に入りペンダントと化しています。こっちの色合いのビーズもあったらいいなあ……。
2007/04/29
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ちょっと予定変更中。ゴールデンウィークは月曜日から(笑)というわけで、昨日の雑記に名前だけ登場したサーペンティン&スティッチタイト。オーストラリア、タスマニア島産の石です。私の認識はサーペンティン&スティッチタイトなんですが、なにぶんアトランティサイトの方が文字数が少ないので(汗)アトランティサイトと呼びます。アトランティサイトは、以前に一度、タンブルを紹介しましたが、今度はビーズで。タンブルは「ミドリガメのおなか色」という形容をいただいたほどの、緑~黄緑の鮮やかな色でしたが、今回のビーズは色の幅がとりどりで見た目ワイルド。なんだか、迷彩柄にも見える荒々しいような緑の濃淡が、蛇っぽくて好みです。真ん中のビーズにちょこっと見える紫色の部分がスティッチタイトです。さて、この石にアトランティサイトと名付けた人は、かのクリスタルヒーラー・A・メロディ氏。アトランティサイトで検索すると、ヒットすることはするんですが、石の意味(パワー)についてはサーペンティンの情報を載せているところが多いような。A・メロディ氏の著作が、ほとんど邦訳されていない上、比較的新しい石なので、情報が少ないようです。では、海外サイトでは?こちらはもちろん情報がありました。曰く、ビジネスによい石。曰く、心臓と肺の治療石で、腎臓病と胃の不調を緩和し、糖尿病と低血糖のたすけにもなる。さらには、ハートチャクラに働きかけ、自分の「境界」を作るのを助け、否定的なエネルギーから保護する。クンダリニーのエネルギーをあげる瞑想において、古代の知恵と過去の命の情報にアクセスするのを助ける。……ちょっと調べてみただけですが、いろいろ働き者の石のようで……。もちろん、(前世における?)アトランティスの技術と知識にアクセスし……というのもありました。これがなくっちゃアトランティサイトじゃありませんね。それはさておき、ひっかかっているのは、昨日書いた「それはアフリカとオーストラリアがかつてくっついていたためではないか……といわれています。」というくだり。私はこれを、鉱物科学研究所のカタログページで読んだのですが、書きながら、おかしいなあ……と思っていました。プルーム・テクトニクスと水晶のかかわりを追いかけている途中で大陸移動についてもかじってみたのですが、どうも、アフリカとオーストラリアがくっついていた……とは思えないんです。少なくとも、南米とアフリカがくっついていたためにアフリカから、ブラジルのパライバ・トルマリンとそっくりのトルマリンが出る……という、そんな感じではありません。私が調べた限りでは、すべての大陸がひとかたまりになっていたパンゲアの時代でも、アフリカとオーストラリアの間には、南極大陸があったような。それとも、南極にも実はスティッチタイトが埋まっているとか!?そんなことをいわなくても、アトランティスってことでいいじゃないか、といわれそうですが、私は、スピリチュアルだから何でもありで、とにかく「不思議」「科学では説明できない」「それっぽい」ものがイコール、スピリチュアルだとは思いません。科学的ではないけれど、科学とは別の考えのシステムがあり、スピリチュアルはスピリチュアルなりに、考えの筋道や理由があると思うのです。アトランティスを信じるのがスピリチュアルでしょ……と、そういうものではないはず。イメージの世界(精神世界といってもいいですが)は、個人の内面世界のことでもあります。内面世界の中心には「自分」があり、自分(私)が考え、納得し、信じてイメージしたものが力を持つ、そういうものであるはず。つまり、私が大陸移動について知り、そこでアフリカとオーストラリアがくっついていたこと、それがパンゲアの時代だったことを納得し、そうか、アトランティサイトは世界(の大陸)が一つだった時代の記憶を秘めた石なんだ……とイメージしたとしたら、私にとってのアトランティサイトのパワーは、パンゲアの記憶を秘めた石、ということになるでしょう。……今のところ、パンゲア・パワーには「?」ですが。
2007/04/28
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何ともポップな色遣い、あっけらかんとしたシンプルな縞模様。なんじゃい、これは……。ゼブラ・ストーンと申します。名前を見れば、一目瞭然シマウマ模様。実際の色味は、黒っぽく見えている部分がもう少し赤っぽいです。質はきめ細かく均一で、こんな感じで角を落としたタイル状に磨かれていると、石と言うより陶器のような。しかして、その正体は……「岩」です。西オーストラリアの東キンバリー・エリアで産出する、赤みを帯びた帯およびスポット模様があるシルト岩または泥岩です。泥岩は粘土が固まったもの、シルト岩は、粘土よりすこ~し荒い粒が固まったものです。肉眼でもとうてい見えないと思うので、要するに粘土のような細かくて均一なものが固まった堆積岩なのです。注目すべきはその古さ。約6億年を経ているとも、6億年前に形成されたとも言われています。6億年前といえば、先カンブリア時代とか原生代とか言われるむちゃくちゃ古い時代。地上に植物はまだなく、化石でおなじみ三葉虫があらわれているかどうかという時代です。6億年前に堆積した粘土が現在に至る6億年の間に岩になったのか、6億年前にすでに岩になっていたのかは大きな違いだと思うんですが、調べてみても、そこらへんのところがちょっと微妙。どなたかご存じの方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。さらに不思議なのがその模様。赤い部分は酸化鉄だと言われていますが、なにゆえ、こんなにポップな縞模様になっちゃったのか。「そのメカニズムはよくわかっていません」という説明が多い中で、ひとつの説を見つけました。「リーゼガング現象」というものです。「ゲル中で生成する無機微粒子の群が,規則的な層状構造や同心円構造を描く現象」なのだそうで、どろどろした溶液(この場合は粘土)に無機微粒子(この場合は酸化鉄)がゆっくり拡散すると、規則的な縞模様を描いて沈殿することがある……ということです。(理解が間違っていたらごめんなさい)この説が正しいのかどうかはわかりません。ただ……リーゼガング現象の例の写真を見ていると、どうにも「ボツワナ・アゲートに似ているなあ……」と思いますが。写真の石は、ポップな見かけとは裏腹に、古くて不思議な石だったのです。さて、ゼブラストーンを検索すると、縞模様のジャスパー(ゼブラ・ジャスパー)や、アメリカはユタ州産の白黒まだらのゼブラ・マーブルがヒットするのでご注意を。
2006/09/07
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タスマニア産のスティッチタイト入りサーペンティンです。黄緑~深緑の部分がサーペンティン、片方の石に丸く入っているのがスティッヒタイトです。実は「スティクタイト(スティックタイト)」と覚えていたんですが、改めて検索してみたら、スティッチタイトもしくはスティッヒタイトの方がたくさんヒットしました。和名は「スティッチ(ヒ)石。そのまんまです。綴りを見ると、スティッチタイトもしくはスティッヒタイトの方が近いように思えるので、こちらと言うことで。スティッチタイトは、比較的珍しい鉱物で、オーストラリアや南アフリカから産出します。それは、もともと二つの大陸がくっついていたためかもしれないのだとか。すると、この鉱物は、パンゲア分裂よりも古いと言うことになりますね……。さて、写真の石は、最初にも述べたようにオーストラリア・タスマニア産です。サーペンティンの中にスティッチタイトが混じった状態で産出するのは、タスマニアのDundasの、Stichtite Hillだけなのだとか。この組み合わせの石には「アトランティサイト」という、セールス・ネームが付けられています。命名は、どうやら有名なクリスタル・ヒーラー、A・メロディ氏らしいです。アトランティスがあったとされる場所から遙かに遠い(遠すぎる)場所の石に、何故アトランティスの名前が付くのかわかりませんが、国内サイトでこの石を検索すると、名前の通りアトランティスとの関わりが説明されているのに対し、海外サイトではアトランティスの名前が説明にでてこないサイトがあるのが興味深いです。私にとっては、この鮮やかな色が地中から現れること、パンゲアとの関わりの方が、ロマンですけど……。
2006/03/11
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先日、メテ子さんより、「ベルばらにちなんだ石をお願いします」というお題をいただきました。ベルばら。たしか単行本の一部を読んだような記憶が……。アニメを見た覚えはなく、宝塚も噂に聞くだけ。そういう乏しい記憶をかき集めた結果、ベルばら→ゴージャスとしか浮かんできませんでした。うちにゴージャスできらびやかな石なんてあったっけか。透明な水晶キラキラ~なんてのは、ちょっと違うかも。悩んだ結果、こんな石で。どこがベルばら!?……とおっしゃらず。ゴージャスとは対極の、我が家の地味系石トップ3を集めてみました。写真左上の石は、ご存じボージーストーン。ちょっと大きめのとチビの二つのペアです。右側3つはモキ・マーブル。いわゆるシャーマン・ストーンです。では、手前真ん中の石は何でしょう?実はこの石、新宿ショーの戦利品のひとつなのですが……。とある石屋さんのブースで、ちょうど同じように、かご盛り状態のボージーストーン(……というか、証明書付きではないのでポップ・ロック)やシャーマンストーンと一緒に(混ざった状態で)売られていました。ボージー・ストーンもシャーマン・ストーンも、地味な見た目とは逆に、大変パワーのある石だとされています。パワーには鈍い私が見ても、その重さや、大地を感じさせるワイルドな質感は大変魅力的です。そんな二つの石たちに混じっても、まったく見劣りしないこの迫力!持つとずっりしと重く、表面はちょっとパイライトのようにも見える結晶に覆われています。手ざわりはシャーマンストーン似、表面の感じはボージーストーン(男性石)似……という感じでしょうか。コレは一体なんでしょう?はい、おわかりですね。ヘマタイトなんだそうです。ボルネオ産の「ヘマタイトのナゲット」だと教えていただきました。なるほど!……という感じでした。シャーマンストーンは砂岩を芯にヘマタイトが固まったものですから、重さや質感が似ているのは頷けます。これはヘマタイトの塊らしいので、シャーマンストーンよりも重く感じるのはそのせいでしょう。穴の中に転がっているのを拾って集めるのだそうです。でも、ヘマタイトがこんな風なテクスチャになることがあるのでしょうか?そこで思い浮かんだのがアイアン・ローズです。アイアン・ローズ(鉄のバラ)といえば、まずうかぶのがこちらなんですけれど、調べてみたら花びら(?)に厚みのあるタイプがあるのだそうです。おそらく、これは厚みのあるタイプの一種にあたるのではないでしょうか。アイアン・ローズがこのようなナゲット状になるのは見たことがないのですが。私個人的には、タンブルなどで見られるガンメタグレイのつるつるヘマタイトよりも、シャーマンストーンやこのナゲットのようなゴツゴツヘマタイトのほうが好きですね。見た目だけでなく手ざわりも……。ヘマタイトの手ざわりはちょとクセになります。……あ、ベルばらとは薔薇つながりということで。
2005/06/15
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昨日のグラフィックグラナイトの写真を差し替えました。シラーが出ているところをアップにしたのですが、見えるでしょうか?さて、昨日は眠気に負けていい加減なところで終わってしまった「岩」話、そのままではタイトルの説明にもなっていないので、今日はその続きで行ってみたいと思います。ぐーたらな管理人が尻切れトンボで放っておいたため、coron2003さんが専門的なコメントを下さいました。そちらも参考になさって下さいね。さて、石好きな私たちにとっては「石」といえば、水晶だったり、カルサイトだったり、フローライトだったり……と、きれいな結晶を作る「鉱物」です。対して一般の、というか石好きではない方にとって「石」といえば、道ばた(……はあまりないかも)や河原や山に行けばころころしている「石」。大きくなれば「岩」。建材などを別にすれば、それが何という名前なのか気にすることも少ない「岩石」です。「鉱物」と「岩石」はどう違うのかと言えば、「鉱物」の集合体が「岩石」だと考えておけば、まず間違いはないと思います。何の気なしに見れば「石」でも、よーく見れば石好きさんにはおなじみの「鉱物」が見えてくるものも多いのです。たとえば大理石には、おなじみカルサイトが含まれていますし、昨日のグラフィック・グラナイトにはスモーキーとムーンストーンです。もちろん、何がなんだか見分けが付かないほどまざっているものもありますが、そのような岩石も地球の一部。基本のキくらいは覚えておいても損はないかもと思って調べてみました。(こんなことも知らないのか! というツッコミはご容赦下さい)一言で言えば「岩」ですが、専門的には大きく分けて、火成岩、堆積岩、変成岩があります。火成岩は、読んで字の如く「火から成った石」。つまり火成岩とはマグマが冷えて固まった石です。火成岩には、地表近くで急速に冷えて固まった火山岩と、地下深くでゆっくり冷えて固まった深成岩とがあります。堆積岩は、泥や砂、火山灰、生物の死骸などいろいろなものが堆積し、固まった石です。堆積岩は堆積したものの種類で分類されていて、火性砕屑岩類・水性砕屑岩類・生物岩類・沈殿岩類などがあります。石灰岩や石炭、岩塩などは堆積岩の仲間ということになります。変成岩は、すでに固まった火成岩や堆積岩、あるいは他の変成岩に再びマグマが貫入したり、造山運動によって熱や強い圧力が加えられ、固体のまま変化して出来る石のことです。知られている石では、大理石(結晶石灰岩)がこの仲間です。大理石は石灰岩(堆積岩の仲間)と成分が似ていますが、石灰岩のあるところに花崗岩などのマグマが貫入してくると、その熱によって石灰岩が大理石に変成するのです。……とこれが、岩石の一番大雑把な分け方です。それぞれがさらに細かく分けられ、いろいろな名前が付けられていますが、そう言う分野にはまったくくわしくないので、ボロを出さない内にやめておきます(笑)。興味を持った方は調べてみるのも面白いですよ。さて、ちょっと堅苦しい話になってしまったので、話題の転換に写真を一枚。ライオライトという「岩」です。買ったお店では山地がわからなかったのですが、ハンズで似た石を見かけたので、それによるとオーストラリア産だと思います。「雨林石」という名前で売られていました。しかし、ライオライトの和名は「流紋岩」です。実は、昨日のグラナイト……花崗岩とは似た成分からできています。まったく見た目は違いますが……。産地が違うので、細かい成分が異なり、色も違っているのだと思いますが、そういうところはちょっと置いておいて「石の感じ」としてみると、方やグラナイトは石英と長石が混じっているのがよくわかるのに対し、ライオライトは何がなんだか見分けが付きません。それもそのはず。グラナイトは火成岩のなかでも深いところでゆっくり冷えてできる深成岩、ライオライトは浅いところで急激に冷えてできる火山岩に分類されるのです。つまり、グラナイトはゆっくり冷えたぶん、それぞれの鉱物がきちんとした結晶を作ることができたのでしょう。また、グラナイトと成分はとほぼ同じで、ひとつひとつの鉱物がとても大きな結晶になっている岩石をペグマタイト(巨晶花崗岩といいます。ペグマタイトは花崗岩中に岩脈状やレンズ状に含まれていて、中には晶洞(しょうどう)と呼ばれる空洞がみられることがあり、そこでは水晶や長石などのきれいな結晶がみられます。昨日のグラフィック・グラナイトも、結晶が大きいのでもしかしたらペグマタイトになるのかもしれません。……とこんな風にグラナイトから芋蔓式に調べていったら、街を歩いていても建材の花崗岩(たぶん)に目がいくようになりました。「おっ、ここらへんが石英で、こっちが長石?」と、見ることもあれば、「深いところでできた石を踏んづけているんだねえ……」としみじみ考えてしまうこともあります。昨日までただの石、建物の一部であったものが、ちょっと調べることによって、雄弁に語り出す……。そんな気がしてきます。おまけ。無断リンクで申し訳ないのですが、こちらのサイトさんでは、建材の花崗岩のカラーサンプルが見られます。意外に色鮮やかです!
2005/02/11
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ちょっとお知らせです。明日から2月2日まで、所用でネットに接続できません。石好きさんLINKへの参加申し込み、変更修正は2日以降になってしまいますので、ご了承下さい。この期間中は雑記もさぼりです。昨日が隕石だったので、今日はメテオライトで。メテオライトは、以前にも取り上げましたが、今日は、ちょっとおもしろい写真が撮れたのでアップします。メテオライトといえば、モルダバイトやリビアングラスを覗いて、まっ黒で不透明なイメージがありますが、実は厚みが薄い部分は褐色に透けます。とはいえ、テクタイトのイメージはやはり不透明黒。ところがこんな写真が撮れたので、やはり、テクタイトは、ガラスで透明感があるんだ……と認識を改めました。矢印をつけたのでおわかりいただけるかと思いますが、なんと、テクタイトのレインボー!出るんですねえ……虹。買ったときはもっと黒かったと思うんですけど……。いつのまに虹が出たのでしょう。それとも気が付いていなかっただけ?水晶の虹もきれいですが、テクタイトの虹もなかなかです♪ちなみにこれはオーストラリア産のテクタイトで、オーストラライトと呼ばれます。東急ハンズで買いました……。
2005/01/29
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