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最初にそう覚えてしまったからなのか、レピドクロサイト入り水晶は、ストロベリー・クォーツじゃなくてファイアー・クォーツと呼びたい!……しつこいようですが。そんなことを言っていたら、ツッコミどころ満載の「エレスチャル・ストロベリー」というビーズを見かけてしまい……続きはこちら。
2008/11/20
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ターラ・クォーツと呼ばれているらしい水晶があります。ターラとは、チベット仏教で厚い信仰を集めている、ターラ菩薩のこと。ターラ菩薩は、観世音菩薩が流した涙が蓮の花となり、その蓮から生まれたとされる女性の菩薩で、右の目から流れた涙から生まれたのが白ターラ、右目から生まれたのが緑ターラなんだそうですが……。ブラジルの水晶にどうしてチベットの菩薩の名前が付いてしまうのか……という点もさることながら、もっと不思議なことがあります。ターラがターラ菩薩ならば、色のバリエーションは白と緑。……が、今回ネタにするにあたって改めて検索してみたら、海外サイトでぞろぞろ出てくるのはホワイトでもグリーンでもなく「ブルー」。ブルーターラ・クォーツなのです。続きはこちら
2008/11/19
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ぎっしり内包された銀色の角閃石のおかげで、緑泥が付着し、自由奔放に結晶が伸びたワイルドなようすでありながら、どこか静謐な雰囲気……それを写したい。そう思ってはや3年(以上?)やっと写すことができました。続きはこちら
2008/11/18
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毎度おなじみ変なもの買っちゃった編。今回の捕獲(購入)物件はイエティです。続きはこちら
2008/11/17
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小売りのお店がつけた「商品名」。もしかしたら、ちょっと誤解……というか説明がややこしくなるかも。そんなハンデを背負いながら、ぴったり! これしかないでしょう!ぜひともこの名前で呼びましょう!……といいたい名前が付けられた石があります。それは……中で、ゲーサイトが赤い炎のように見える水晶「セント・エルモの火」。続きはこちらで↑こちらのお店、写真だけお手伝いさせていただきました~。
2008/11/16
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シンギングボールとともにおなじみのチベタン・ベルについて。本文はこちら
2008/11/14
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前にもちょっと書きましたが、なぜか私のパソコンで、楽天関係の表示が非常に遅くなってしまい、更新作業すら支障をきたす有様で、非常に不便になってしまっています。そのため、楽天ブログでの更新を一時ストップし、しばらく同時更新していたこちらに一時移行することにしました。(楽天ブログを削除するわけではありません)しばらくは過去記事へのコメントや掲示板への書き込みはそのままできるようにしますが、あまりにいたずら書き込みが多い場合はこちらもストップします。移行先のブログでもコメントは可能ですので、お気軽にどうぞ~。「石すきさんLINK」については、こちらに残しますが、変更・新規追加がやりにくいので、別館サイトに移すことを考えています。移す場合は、石好きさんLINKのトップにリンクボタンを貼り付けますので、リンク張替えは大丈夫……かも。新しいアドレスも連絡いたします。いったいなぜ、こんなことになってるんでしょうねえ……。IE7もFirefox3もどちらもだめとなると、どうもウィルスセキュリティが引っかかっているのか。何か解決方法をご存知でしたら、教えてください~!
2008/11/13
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暦の上ではすでに冬。いや、実際にもここ数日やたらに気温が低く、「冬」と言いたい感じです。そして、晩秋から冬にかけては紅葉で山が彩られる季節。ブラジル産ガーデン・クォーツです。いろいろたくさんあった中から、色合いの鮮やかさで選んだ2センチほどの小さな石。黄色~オレンジ~赤の色合いは、まさに「紅葉」。この石は、ポリッシュ(磨き)です。普通、磨きのポイントは、すっきり単結晶の形に磨かれていることが多く、ツイン(2本くっついたもの)やクラスター(群晶)などの形が複雑なものはほとんど見かけません。逆に、複雑な形であるか否かで、表面が軽く磨かれている可能性があるかどうかの判断をするポイントにもなるのですが、この石の場合、二つの結晶が段違いにくっついたというか、すっきり単結晶の形ではなくて、柱面に明確な段差があります。しかも、ガーデンになっている部分は裏側が穴になっていて……つまりは、かなりの磨き残しがある石。じゃまに引っかかる部分を削り落とせば内包物のようすが損なわれるし、そのままではきれいに磨けない。でも、最終的には石の表情を優先して、磨きにくい形を無理に磨いたように見受けられます。中には、「磨けばいいってもんじゃないぞ」といいたい、変な形もあります。私も、ファントムが逆に入っている磨きのポイントを持っています。ですから、磨き残しがあっても、この石を磨いた人はきっと、単なる仕事で機械的に磨く作業員ではなく、こうすれば、きれいになるぞと工夫する、石好き職人さんだったに違いない……そう思いたい。そして、この石の特徴はもうひとつ……。パイライト入り。かなり黒っぽくなっているけれど、きれいな形のパイライトが内包されています。
2008/11/12
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またまた異形のブラジル産水晶です。触像……ということで見せていただいたんですが、KURO的判断では、たぶん成長丘……レコードキーパーの一種ではないか、と思っています。写真に写る錐面だけでなく、全体の印象もかなり荒々しい、傷だらけというわけでもないのにあちこちに古傷を刻んだ印象を与える石で、そこらへんが触像と思わせたのでしょうか。……と思っていたら、うっすら逆三角形も見て取れたので、くっきりとした成長丘を持つ水晶が、さらに軽く触像を受けているのかもしれませんが、この石の持つ表情の大部分は触像によるものではないと見ました。ご覧の通り、一番大きいメイン・フェイスに浮かぶ、蛇行し、うねるような蛇のような龍のような文様が目をひきます。これは、凸状三角形の成長丘(レコードキーパー)が連打されているもの。指でさわればはっきりと凹凸がわかる、荒々しい表情です。そのほかの面にも成長丘が連打され、まるで鱗のように見えている部分もあります。このようなテクスチャをまとう水晶は、普段見かけるシャープで美しい「鉱物」や「クリスタル」ではなく、見ていない間に形を変え、もしかしたら自分の意志でどこかに身を隠してしまいそうな、人慣れない野生の生き物めいた雰囲気があります。私は、パワーストーンというのは、石を持った人が自分自身が選んだ石をパワーストーンとして見る、扱う、接することによって、「パワーストーンになる」のだと思っています。「パワーストーンにする」というのは、石に何らかの力があると言う前提で願いを込めたり石からの波動を感じるなどの相互作用を持ち、石の力の効果を期待・注目する側面で石に接することだと解釈しているので、私の石はパワーストーンというのとはちょっと違う(力はある/あって欲しいけど、効果は別に気にしない)と思うんですが、仮にパワーストーンとして扱ったとしても、素直にその枠に収まってくれそうもない、自らの石……というか、独立した存在感を持つ、個性的な石なのです。変な石好きの私は、この強烈な個性にノックアウト。カメラを向けながら、思わず「貫禄ありますなあ……」とつぶやいてしまいました。
2008/11/11
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何日かぶりで石雑記。ブラジル産水晶です。説明しようとすると、ちょっと複雑です。まず、ぱっと見た目はエレスチャル? それともカテドラル。見る人によって意見が分かれそうです。それでいて色合いはなんだか黄色っぽいような。順番に説明すると、この水晶、根本から中心部分にかけてがシトリン。その上に半透明白~うっすらスモーキーがセプター状に被さっていて、被さっている部分がごつごつ複雑な形状をしているのです。長さは10センチほど……たかが10センチとはいえ、がっちり太さがあるので、実物を見ると、けっこうな存在感を持っています。この石は、形と色に魅力があるので、形を浮かび上がらせようと、ごつごつした結晶面に光を反射させると色の写りが損なわれ、色をきれいに見せようと光に透かすと、形の複雑さがうまく表現できません。今回は著と色重視で写してみましたが、形はもっと不思議できれいなんです~!
2008/11/10
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先日、家の付近をほてほてと散歩しておりましたらば、服や雑貨、そしてヒマラヤの岩塩ランプを売っていたお店が、岩塩の量り売りを始めていました。ふーん……と、のぞいてみると、なかなかお値打ち(たぶん)。ピンク色の岩塩と、赤黒い岩塩を扱っています。粉末状から細かいかけら、大きなかけらと大きさもいろいろ。湿気ないよう大きなガラスの瓶に入れられた岩塩を眺めていた私は、あることに目をつけました。「すみませーん。少量でも売っていただけるんですか?」「ピンク、赤それぞれ100gからになります」「大きめのかけらが欲しいんですけど、選んでいいですか?」「はい。こちらの容器にお好きなのをとって、こちらで計ってみてくださいね」私としては親指と人差し指で作った輪くらいの塊でよかったんですが、それでは100gにならなかったので、ころころ4つほどを選びました。「これでお願いします」「はい、○○○円になります。お風呂に入れられるんですか?」「ええ、まあ……」……鉱物標本として欲しいなんて、買おうと決心したのが、赤黒い岩塩の中に、結晶面があるものがあったからだなんて……言えません(笑)岩塩というと、ふつうは白、鉱物標本ではピンクだったり青いものが知られています。しかし、「ヒマラヤ岩塩」と呼ばれるものは、白~ピンク~そして赤黒。赤黒いものには、「ルビー・ソルト」の商品名がつけられています。結晶面があり、うまくすると透けるかも……と選んだ塊を早速撮ってみると……おお、見事に深紅!これが、湿気で溶けなければ、石としておもしろいものなんですが。さて、この「ルビー・ソルト」興味を持って調べてみると、とても「おもしろい&あやしい」。おもしろい、というのはこの岩塩の成り立ちが、ヒマラヤ山脈誕生に関わっているから。あやしい、というのはあちこちいろいろ商品説明を読んでいると、いろいろ怪しく矛盾した記述が見られるからです。まず、おもしろいと思ったところをまとめてみると……、ヒマラヤ岩塩の素は海水です。ヒマラヤ山脈およびチベット高原は、インドがユーラシア大陸にぶつかり、下に潜り込み、ユーラシア大陸の縁を押し上げるような形で生まれました。このとき、インドとユーラシアの間にあり、インドの接近によって徐々に浅くなり、ついには消えてしまった海があります。それは「テチス海」といい、かつてテチス海の底であった部分は、インドとユーラシアの間に挟まれて押し出され、ヒマラヤ山脈の一部となりました。つまり、ヒマラヤ山脈はかつての海底であった部分でできているということ。ネパールで海の生き物であるアンモナイトの化石が取れるのはこのためです。テチス海が消え、インドとユーラシアが激突する際、海水もその地殻変動に巻き込まれ、その塩分が岩塩になった……というのです。で、地下深くでマグマに熱せられ、硫黄などのミネラルを大量に取り込み、結晶したのが、ルビー・ソルト(赤黒い岩塩)、比較的上層部でできたのが、ピンク色の岩塩なのだというのです。今回買った岩塩はパキスタン産とのこと。赤黒い岩塩はネパール産の表記も見かけますが、この場合は、同じ場所から、取れたものが、採掘の深さによって色が違うのだ……と考えた方が良さそうです。だって、こんなに見事なグラデーション!地下深くでとれたものほど、赤いだなんて、ちょっとできすぎです。未だ熱い創世の炎の色……なんて。さて、話は一転「あやしい」方へ。ヒマラヤ岩塩は、ヒマラヤ山脈誕生に伴って、テチス海の海水が地面の中に取りこまれてできた。まあ、これはいいでしょう。厳密に言うと細かい部分で違っているかもしれませんが、おおざっぱには正しそうです。で、「ヒマラヤ岩塩」の説明書きをいろいろ拾っていくと◆1:ヒマラヤ山脈の造山活動によって約4億年前に没したテチス海の天然岩塩◆2:ヒマラヤ岩塩は、地球のマグマの熱により何億年も焼かれ続けたため◆3:3億8千万年前の埋蔵岩塩 ~マグマによる結晶~ ヒマラヤ産の岩塩の取れる場所は……(略)……インド亜大陸を載せたインド・プレートが北上を続けてユーラシア・プレートに衝突し、テチス海の海底であった地殻が両方のプレートに挟まれて、4千万年前以降に形成されました。◆4:パンゲア超大陸が3億8千万年前に分裂し、その一部であるインド大陸が……(略)……その地殻変動によって、土壌や海水がマグマの高温(1000度)で結晶化され堆積しました◆5:マグマの熱で赤く変色したもので◆6:約3億5000万年~8000万年前に海底が隆起したときにミネラル分が結晶化して形成された岩塩で、マグマの熱により数億年焼かれ続けた……◆7:ヒマラヤ山脈が隆起した際にマグマの熱で海の成分が一気に熱せられ結晶化したという……◆8:ヒマラヤ岩塩は、今から約40億年前に地球の地殻変動で海水が陸に閉じこめられ、水分が蒸発濃縮されて結晶化し、さらに長い年月をかけて堆積して3億8千万年前に岩塩層となったものです。◆9:推定8億年前は海の底だったヒマラヤ山脈は、パンゲア超大陸が約2億年前に大分裂し、その一部のインド大陸が……(略)……際前面にあったテチス海の堆積物を巻き込み隆起して出来たのがヒマラヤ・チベット高原です。そして、隆起したテチス海がマグマ熱により結晶した塩の化石が天然岩塩」です。地質学説によると推定3億8千年前よりテチス海にあったマグマ熱により結晶しはじめ、衝突の際堆積物の中に埋蔵されて…………これくらいにしておきましょう。ざっと拾っただけでほら、あやしい。まず、ここに名前の出てくるパンゲア、テチス海、ヒマラヤ……のキーワードで、流れをざっとまとめてみます。一番古いのは、パンゲア。地球上の陸地がほぼ一カ所に固まっていた時の超大陸の名前です。パンゲア大陸の誕生は約2億5000万年前。しかし、この巨大な大陸は約2億年前から再び分裂を始め、北のローラシア大陸、南のゴンドワナ大陸に分かれます。ローラシアとゴンドワナの間の海がテチス海です。このころ、ユーラシアは北のローラシアの一部(ややこしい……)インドはゴンドワナ大陸の一部でした。その後、約1億年前~8000万年前くらいに、アフリカからインドが分離、プレートの流れに乗ってテチス海を北上、5000万年前~3500万年前にユーラシアに激突、ヒマラヤ山脈が誕生しました。面倒ですが、ヒマラヤ岩塩の説明と見比べてみてください。まず、◆1。4億年前にテチス海は、ありません。海はあってもテチス海と呼ばれていません。パンゲア大陸だってまだです。◆2。「マグマの熱により何億年も焼かれた」……このフレーズは、あちこちで見かけるんですが、謎です。テチス海が陸地化したのは、5000万年前くらい。どうみても「~億年前」は海水じゃぶじゃぶだったはず。ヒマラヤ山脈の影も形もないころ、ヒマラヤ岩塩はどこで、マグマにこんがり焼かれていたのか。まあ、大陸を乗せたプレートが地中に潜り込む際、海水も一緒に引き込まれて地中深くで海水溜まりを作っている……という話もあるようですが、ヒマラヤ岩塩がそれだというのなら、「テチス海の……」という説明は間違いになります。ヒマラヤ山脈誕生の仕組みを見ている限り、プレート引き込みによる海水溜まりが採掘可能な深さまで押し上げられることもなさそうです。◆3岩塩が4000万年前以降にできた、というのは賛成ですが、小見出しの3億8000年前というのが意味不明。古く見せたいからとしか思えません。◆4パンゲア超大陸が3億8千万年前に分裂……存在しないパンゲアが、どうやって分裂するのでしょう?◆5マグマに焼かれたから赤いわけではないと思います。◆6約3億5000万年~8000万年前に海底が隆起したとき……岩塩が取れたヒマラヤ山脈は、どう古く見積もっても、8000年前は海底でした。◆7マグマの熱で海の成分が一気に熱せられ……何千万年単位でじっくりじわじわ隆起した山脈のどこの話でしょうか?◆8これは、ヒマラヤ岩塩の話じゃないのでは。つっこむ気にもならない変な話です。◆9推定3億8千年前よりテチス海にあったマグマ熱により結晶しはじめ……パンゲアよりも古くから、まだ海水じゃぶじゃぶの海の底で、マグマの熱で岩塩が結晶化? それらしく書いていますが出てくる数字(年数)は、かなり意味不明なものばかり。その「地質学説」とやらを見てみたいものです。……岩塩の成り立ちに関する年数だけ拾ってもこの有様。特に変なものばかりを拾ったのではなく、目についたものを簡単に集めたものなのに……。そのほか、還元力だの、トルマリンばりの「マイナスイオン」だの。いいのか、これで……。それとも、私の理解が間違っているのでしょうか?
2008/11/09
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ビーズ続きで失礼します。赤いビーズがまだあるので、もういっちょ。ネックレスにしてみました。ブレスレットなら、これからの季節は袖口に隠れますが、天珠を首から提げるとめちゃくちゃ目立ちそうなので、赤いホワイトハーツとヒマラヤ水晶のさざれを3つつかい、細くてシンプルに仕上げました。直径2ミリほどの小さなビーズなのにしっかり自己主張するため、「やっぱり、左右非対称に」「天珠は入れられないけど、代わりに小さめの天眼石をこっそり」「同じ赤でも、珊瑚を入れて変化を」……という、最初のもくろみをすべて放棄。左右対称、ひたすらシンプルを目指しました。そうでもしないと、御し切れません。この赤。むしろ、単調にならないよう混ぜ込んだ金属ビーズで、赤の色味を薄めなければならないほど。おそるべし、ホワイトハーツ(笑)。「あか」と言う言葉は「あかるい(明るい)」「あかつき(暁)」という言葉に「あか」が入っていることからもわかるように、「光」に由来する言葉、英語の「red」は「血」、「赤」という漢字は「大きな火」を起源に持つのだそうです。「光」「血」「火(熱)」。それらは赤という色そのものと相まって「生命力」に通じます。一方で赤という色は、厄よけ、魔よけの意味合いを持ってきました。これは、何らかの「聖なるもの」の力で災いや魔を退けるというのではなく、生命力に満ちあふれたものには、災いや魔も寄りつけない、ならば「赤」の力を借りて、自らの生命力を奮い立たせ、よくないものを退けてくれよう……そういうイメージなのだと思います。赤=生命力と考えるならば、心臓から送り出された新鮮な血液である動脈血が、鮮やかな赤であるように、濁った赤よりは輝くような赤こそが、力のある色。だからこそ、不透明な白を芯にして、赤を鮮やかに発色させるという手間をかけたこのビーズが、多くの人々の心をとらえたのかもしれない……そんな風に考えました。これからの季節、黒や灰色の服に映えそうです。しかも軽い!(←普段の石ペンダントが大きすぎるから)
2008/11/08
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天珠話が長くなったので、分割です。さて、天珠。何かと言えば、ビーズです。身につけるために、装身具として仕立てるために作られた形なのです。(中には「違うだろ」といいたい、枕みたいに大きい天珠もありますが)せっかくビーズなのだから使いたい!が、……そうは問屋が卸さない、手強いビーズ、天珠。まず、大きさ。一番よく見かけるレギュラー・サイズと言いたいものは、長さが3.6センチ~4センチ。先日のパムテックよりは短いですが、それでもブレスレットには大きい。もともと、天珠は首飾りにされていたようですから、この大きさなんでしょうが、ネックレスにするにも、この大きさ、この模様はインパクト大。小さいサイズがあっても、今度は模様の好みと全体的なバランスがいまいちで、帯に短したすきに長し。色つき瑪瑙に白(ベージュ~茶色)で模様を描いたタイプには、なかなかよい形、大きさのがあるのに、惜しいことです。次なる難関は……あわせる素材。これも、パムテックと同じように個人的好みだと思うんですが、私から見ると、石のビーズなのに石ビーズがあわない!透明な石もだめ、不透明な石もだめ。丸いビーズはもちろん、さざれもあわない。チャレンジしては玉砕を繰り返し、最近では「天珠はルースやタンブルと同じアイテムなのよ」といい加減さじを投げていました。ところが、つい先日のことです。アンティーク、民芸系のサイトを見て回っていると、……アジアやアフリカのアンティーク・アクセサリーの感じがとても好きなので。それに、アンティーク・ビーズに混じって天珠も扱われていたりします……ふと思いつきました。これだ。これならいけるかもしれない。いや、いける。その素材は手元になかったので、ネットで探していると、ほかよりもお手ごろ価格だったお店に、たまたま新しくアップされたのが、超・お手ごろ価格! しかも初回割引あり。これは「作れ」という天のお告げ!……と勝手に解釈し、早速チャレンジしました。私が天珠にあわせたもの……それは、真紅のガラスビーズ。鮮やかな赤なのに、名前は「ホワイトハーツ」。これは、白い不透明ガラスを芯に、その上に透明感のある赤いガラスを巻き付け、赤の色をより美しく見せたビーズなのです。このビーズは、1800年代~1900年代にイタリアのヴェネチアなどで作られ、アフリカ、アジア、アメリカなど世界各地に輸出され、人々を魅了したトレード・ビーズでした。アンティーク・アクセサリーでも小さな赤いビーズを無数に連ねたものが見られます。ボリュームとインパクトを持つ天珠に、ボリュームのある天然石ビーズをあわせるから難しいのかもしれない。大きなものにあえて小さいものを組み合わせ、その対比でバランスをとってみてはどうだろう。そんなことを考えたのです。天珠がお守りビーズの歴史を持つのならば、ビーズも歴史を背景に持つものを。そしてあわせる色は、赤。天珠はチベットでは山珊瑚などと一緒に連ねられるように、赤と相性がいいようですし、(私好みの)天珠の色合いに負けないのは、やはり赤。パムテックの場合は「木」の質感にあわせて渋いラインナップになりましたが、天珠は黒と白(~ベージュ)のコントラストが大きい色で、模様も大柄でモダン。ならば、いっそ強い色あわせが合いそうです。赤いビーズなら、ふつうに売っているじゃないか……それが、違うのです。作ろうと思い立ったとき、まず最初に天珠をポケットに忍ばせて手芸屋に行きました。そこで、ふつうに売られている赤のシードビーズに合わせてみると……。透明赤のシードビーズ……意外に色味が暗い。不透明赤のシードビーズ……色味が軽い。均一で、天珠のボリュームに負ける。銀引きの赤(透明赤のビーズだが、糸を通す穴の中に銀色が入れてある)……きらきらしすぎ。小さいビーズに天珠に負けないインパクトを求めようと言うのですから、やはり強く深みある色でなくてはならない。そこで行き着いたのがホワイトハーツ。芯に不透明白が入るので、赤の色が鮮やか。赤い層は透明なので、不透明赤のシードビーズのように色が軽くなりません。買ってみたビーズは、贅沢を言えば、あとほんのわずか色が深く、透明感があれば……なのですが、やっぱりふつうのシードビーズとは一線を画す美しさ。小粒(丸大と呼ばれるシードビーズと同じくらい)でも、全く天珠に負けません。で、構想通りに天珠(お気に入りの色濃い天地天珠)を中心に、手作りのニュアンス豊かな可憐シルバーでアクセントをつけつつアームの部分はホワイトハーツで三連に。ちょっと色が明るいので、真鍮ビーズを混ぜてトーンダウンをはかります。天珠の反対側の金属パーツは、アクセントであると同時に、重い天珠に引きずられてブレスが手首で回転しないように、重さのバランス用でもあります。そして、天珠の脇に、ぷっくり丸いガネーシュ・ヒマール産のさざれ水晶を一粒。これは、もちろん、アクセントであると同時に、石好きのささやかな意地。天珠とその歴史のルーツであるヒマラヤとを、イメージ的に結ぶもの。透明パーツがなく、「閉じた輪」になってしまいそうなこのブレスレットの「呼吸孔」。シノワズリというかアジアンというか……冬場、黒いセーターなどを着たときに、袖もとからちらりと見えるとおもしろいかもしれません。
2008/11/07
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ちょっと順序が逆のような気がしますがご容赦を。昨日のパムテックに続きますは天珠。実は私、天珠も好きです。とりあえず、お気に入りの天珠を集めてみました。九眼天珠、金剛九眼天珠(たぶん)、天地天珠、星辰天珠、龍眼天珠、一眼天珠、如意鈎天珠(あるいは如意天珠)……です。石と同じく、意味に興味はあるけれど、選ぶ際に優先順位が高いのは「見た目」の方。さて、この天珠、本物が偽物が……と言い出すと、石以上にやっかいです。たとえば、水晶だと言いながら実はガラスという場合は堂々の偽物ですが、アクアオーラのように表面加工した場合は?放射線照射の黒水晶は、よく偽物と言われるけれど、染めの瑪瑙は?ほぼ染めばかりのオニキスのビーズは?石の名前や産地をごまかしていた場合は?ごまかしじゃなくて、間違い、勘違いだった場合は?……このように、石でも結構やっかいなのですが、天珠はビーズ。繰り返しますが、瑪瑙(縞模様が顕著ではないのでカルセドニーと呼ぶ方が適切)に特殊な方法で模様を染め付け(焼き付け)たもの。つまりは「加工が前提」であるうえ、その歴史から骨董としての価値や、お守りビーズとしての意味合いも加わるので、とても一筋縄ではいきません。天珠は、その歴史が何千年もさかのぼるといわれます。古代の人々が祈りを込めて作り、大切に伝えてきた歴史あるビーズ……となると、当然、そういうアンティークな天珠が欲しい! という人も多くなります。が、ここで一つの落とし穴。ごくおおざっぱに言うと、天珠の歴史は紀元前にさかのぼり、紀元後1000年位には作られなくなった(ただし、17000年代頃まで、モンゴルの方に伝わっていたという話もある)……そして、一度は製法が失われたものの、近年再び作られるようになり、1994年の航空機事故で生存者が天珠を身につけていたと語ったことから、ブームになったのだそうです。ここで疑問なのが「近年」。あるお店で聞いたところ、ふつうアンティークと言われるのは100年以上たったもののこと。ところが、天珠に至っては「一度廃れて、再び作られるようになったタイプで、180年くらい古いのを見たことがありますね……」とのこと。復活天珠でさえ、アンティークの域に達しているものもあるというわけ。再び作られるようになった天珠でも、丁寧に作られたものは十分きれいだと思うんですが、「アンティーク(注:廃れる前に作られたもの、あるいはなるべく古いもの)の天珠が欲しい!」……という要望に答え、あるいはそこにつけ込んで、古くいわくあるものに見せようという「演出」も、後を絶ちません。ここで落とし穴その2これは私が疑問に思っていることなんですが。天珠の中には「老鉱石」、つまりベースの瑪瑙(またはカルセドニー)は古い石を使って作っています……という天珠があります。そうかそうか、加工は現代でも古い石を使っているなら、新しい石で作られたものよりもアンティークに近いんじゃないか。そう思ってよいものか?石好きさんなら、このあたりでピンときてくださると思うのですが。石が古いって?そもそも石は成長するのに長い時間がかかるもの。瑪瑙やカルセドニーでも同じです。「老鉱石」と「そうではない石」があるとしても、「そうではない石」は、掘った時期が新しいというだけで、「老鉱石」を掘った後に結晶したものではないはずです。単に最近まで大地の底に眠っていたと言うだけで、パワーストーン的に言うならば、それだけ余分に大地のエネルギーを受けていたということなんですが?それとも、「老鉱石」は、製法が廃れる前、オリジナルの製法を知っていた人々が下ごしらえ(?)をした段階で残っていた石とか?そんな説明はありませんし、天珠になっていない、ただの瑪瑙が何百年も保存されていたとは思えません。(翡翠などでは、加工途中のものが発見されたりしますが)あったとしても「老鉱石で作りました」と売られている天珠の数をまかなえるほど多いとも思えません。なんだか、聞こえのいい宣伝に思えるんですけど……。そしてさらに考えたいのは、お守りビーズとしての天珠が古くなければいけないかということ。これが神社のお守りやお寺の数珠、同じ目玉お守りであるトルコのナザール・ボンジュウ、あるいはキリスト教のロザリオ……厳密には「お守り」でなくても、まあ、「お守り」と見なされるもののほとんどは、古い形を守りながら、今現在も新しく作られています。「骨董」としての価値と「お守りにしたい」という思い、パワーストーン(の一種)としてのパワーのあるなしを一緒くたにするのは、大変危険です。これが正しい、間違いだとはいいませんが、いろいろな価値観がミックスされているものであることは確かなので、あふれる情報を冷静に判断し、自分の価値基準をどこに置くかを決め、相手や店の価値基準がどこにあるかを判断しなければならないでしょう。で、私の基準。実は、大変古いだろうという天珠を持っている人に実物を見せていただいたことがあるんですが、それはもう、なんというか、なるほど現代天珠とは別物だ……と思える存在感でした。以来、その天珠の「雰囲気」が私の判断基準。とてもとても年季の入った天珠には手が出ないけれど、新しい天珠でいいから、あの天珠に通じる雰囲気が欲しい。すなわち(1)白と黒の二色の染料を染め付けたもの。(2)模様ははっきり(でも、マスキングしたような味気ないくっきりさではない)(3)白と黒の色合いが濃いもの。(4)模様はその起源が古いと思われるもの天珠の製法には実はいろいろなタイプがありまして、古いものは白っぽい瑪瑙(またはカルセドニー)に白と黒の二色の染料をしみこませ、焼き付けていたようです。しかし、今では白くしたカルセドニーに黒だけで模様を描いたもの、もともと色のついた瑪瑙(カルセドニー)に白で模様を描いたものなどがあります。個人的には赤~茶色のカーネリアン(中にはガラスもあるんじゃないかと……)に、ペンキのような白い染料で模様を描いたタイプはちょっと……。ビーズとしてはかわいいんですが、天珠という名前で呼ぶとなると、頭にはあの存在感ある天珠が浮かぶので、そのギャップが……。それに、模様も古くは○と直線からなる、比較的シンプルなものだったと思うのですが、最近はいろいろ「新作模様」もある様子。中には「ツチノコ」にしか見えないものもあったりします。確かに天珠は古い歴史を持つビーズですが、「☆」マークや「龍」の絵を描いたものに天珠の歴史の説明がくっついていると、とても違和感があります。最近見かける龍鱗とか、龍紋とか、火供天珠とか、ひび割れ模様の天珠も、最近見かけるようになったものだと思います。少なくとも、私が見た天珠の専門書には、このタイプは一つも出ていませんでした。まあ、「持っていると楽しい」気分になるのであれば、すべては個人の好みなんですが……。
2008/11/06
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天珠またはジー(dZi)と呼ばれるビーズがあります。一言で言えば、チベットのお守りビーズ。瑪瑙に特殊な方法で模様を焼き付けた、エキゾチックなビーズです。その歴史は古く、起源はメソポタミアのエッチド・カーネリアン(カーネリアンに白いラインで模様を染め付けたもの)とも言われ、メソポタミアからアフガニスタン、インド等を経て伝わり、徐々に姿を変えて天珠になっていったのだと言われています。そのため、エッチドカーネリアンや、線珠(チョンジー)なども天珠グループとして考えられています。そして……天珠グループの一員には、こんなビーズもあります。その名はパムテック(プンテック/Pumtek)。珪化木(ペトリファイド・ウッド)、もっと詳しくはオパール化した椰子の木を削り、天珠と同じ方法で模様を焼き付けたお守りビーズで、ミャンマーのチン族の間で特に大切にされてきました。同じように古い歴史を持ち、一時期製法が失われたあたりも天珠と同じです。天珠ほどにはメジャーではないのですが、ちょっと興味を持って手に入れ、ブレスレットにしてみました。メインの長細いビーズと、手前の四角いビーズ、その向かって右隣のライン模様のビーズがパムテックです。パムテックは一時期作られなくなり、20世紀初め頃からふたたび作られるようになったそうで、これも、再び作られるようになったタイプだと思いますが、お店の話では、アンティークではないけれど、最近の作でもない……とのこと。実は、長いビーズは、見つけたときから気になっていたんですが、なんと、長さ4.5センチ。「ブレスレットにするには長すぎるし」「ネックレスにするにも微妙だし」と、何のかんのと理由をつけて買わずにいたものの、やっぱり気になって買ってしまったもの。一年くらい悩んでましたかねえ……(悩む値段じゃなかったんですが)このビーズの魅力は、なんと言っても力強いジグザグ模様でした。同じ模様のビーズはいくつか見たことがあるんですが、模様の緊張度が違う。とても丁寧な仕事がされているのです。パムテックというビーズは、聞くところによると「落雷のパワーが凝縮してできたビーズと伝承され、災難よけや外出先での幸運獲得に強い効き目がある」そうなんですが(※この説明は一カ所の情報なので、裏付けが取れていません)この模様を見ると、「落雷のパワー」という言葉が、なぜか納得できてしまうから不思議です。さて、惹かれてかってしまったものの、ブレスレットにするのは大変でした。大きさもネックでしたが、もう一つの難関は「質感」。実は堅いこの珪化木ビーズは、見た目木の表情を残しているだけに、石のビーズがあわない!これは、個人の好みかもしれませんが、あわない。私には、あわせられない。パムテックだけでブレスを作るだけの数はないし、あれやこれやととっかえひっかえあわせてみて、選び出したのは、茶色が混じった琥珀ビーズ、骸骨を彫り込んだボーン(骨)ビーズ、かなり以前にアジアン雑貨店で買った、ちょっと古い表情を持つアゲートのビーズ。全体のトーンをそろえて、やっと一つにまとまりました。かな~り地味ですが……。
2008/11/05
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だって……そうみえるんだもん。む、紫色……そりゃ。堅いでしょう、ラッキー君。大きさはぴったりなんだけどね。
2008/11/04
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ミルキー・クォーツです。見た目はかなり透明。先日紹介したレムリアン玉と並べて比べると、「あ、やっぱりちょっとだけミルキー?」と再確認するほど、ミルキー・っぽくありません。ところがこの丸玉、スターが出ます。六条の光の筋が交わる、スターらしいスターです。スターが見える場所も2カ所と決まっています。針状結晶が縦横無尽に内包されたタイプのミルキー・クォーツもスターが出ますが、こちらのスターは6条ではなく、もっと数が出たり、ふつう考える6の倍数ではなかったり、もっと奇妙なことに方向を問いません。スター・ローズクォーツのスターは通常6条、見える位置が決まっているスターなので、このところかまわずのスターの方が変なのですが、さらに奇妙なことに今回のミルキー・クォーツは、ところかまわずタイプのスターの石と同じ箱に入っていました。それどころか、同じ箱の中のミルキー・クォーツには、スターがでるもの、出ないもの、ところかまわずのスターが出るもの、そのスターがはっきりしているもの、ぼやけているもの、通常のスターのもの……といろいろなパターンのものが混じっていたのです。ふつう、同じ箱に入った見かけが似た石は、まとめて仕入れられて、同じ産地から、あるいは、ほぼ同じ地点から取れた石である可能性が高いです。ひょっとすると同じ鉱脈の塊石英から削り出された丸玉が、いろいろなバリエーションを示すのだとしたら……場所(部位)によって内包物の大きさが違い、内包物の大きさあるいは並び方の差が「ところかまわずスター」と「通常スター」の差を生み出すのかもしれません。いろいろバリエーションを集めてみて、ひとつ、なんとなーく「両方」のスターを示すものがあるような気がするんですが……。両方ばっちりではなく、かすかに両方なので、まだ確信が持てません。透明な中に浮き出るスター。実は謎がいっぱいなのかもしれません。(今回の写真は、透過光によってスターを出しています)
2008/11/01
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