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社長「金曜の夜に映画観にいけるやつ!」「行きます!」「行けるように頑張ります!」うちの会社はたまに仕事の後に映画を観に行く(←会社のお金で)。「いいものに触れないと、いい広告は作れん!」という社長の方針からである。社長「今回は『マンマ・ミーア』である」かぁさん(仮名)「ああ~行きたいわー」フーさん(仮名)「めっちゃ懐かしいなぁ」40代半ばのかぁさんや、フーさんにとっては懐かしい青春時代に流行ったグループ「ABBA」の曲が元になって作られた映画だ。かぁさん「私ABBAのTシャツ持ってたもん」フーさん「俺LP全部持ってるで」恥ずかしながら、私はABBAの曲をちゃんと聴いたことがない。それでも、どれも名曲であることは聞いている。楽しみだなぁ~社長「後ろの真ん中らへんの席な」映画を観るときはいつも、21時開演の、もっとも遅い時間帯。そうすると人も少なくて、めちゃくちゃいい席を、うちの会社のメンバーで占拠することができる。チケットを手に薄暗い中、自分の席を探して座る。ナツさん(仮名)「めっちゃ楽しみやなぁ」私「はい」これまで、映画館にめったに行かなかった私だけど会社のおかげで鑑賞できる。ありがたい・・・そして、「マンマ・ミーア」は。ABBA、めっちゃいい!!(衝撃)全然聴いたことないと思ってたら「ダンシング・クイーン」に「SOS」、「チキチータ」・・・聴いたことある曲がわんさか出てきて、それだけでも衝撃だった。そしていい曲。映画の物語全体も、本当に明るく楽しくて元気をもらうような感じだ。“ああ、確かにあんな楽しい時代もあった!”“若い、それだけで力だった!”それは、真夏のビーチではしゃぎまくるようなまぶしい青春そのものだ。心の奥底をくすぐる。社長「楽しかったなぁ~」私「はい!」見終わった後、にこにこできるようなそんな映画は素晴らしい。またいい映画、観に行こう!
2009年02月27日
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社長「テリー!」うちには社長「お前は何でこんなことも で き へ ん ね ん !!」テリーさん(仮名)「すんません!!」ぶっちゃけできない営業マンがいる。社長「お前春から3年目やろ! 分かってんのか!」テリーさん「はいっ!」しかも私から見ると1つ上の先輩。営業だから、私とは全然違う仕事をしてるわけだけど後輩としては、心中複雑・・・。かぁさん(仮名)「あの子どうしたらええんやろ・・・」仕事の後、何人かで食べに行くとやがて話題は、テリーさんの話に。春から3年目になる今、テリーさんの「成長しなさすぎ」の状態は社内にとってかなり深刻なものである。かぁさん「まず優しすぎんねんな。 電話一本かけて確認したらええだけやのに 何かびびって色々気にして 一押しせえへんからあかんねん」直属の上司である、超できる営業ウーマン・かぁさんとしては何とかしてやりたいと、あれこれされているのだが・・・。社長「ちゃう。 必要な確認さえできんよーな優しさは優しさやない。 単に甘えてるだけや」テリーさんは優しい。でも、ふにゃっとしていて中から溢れ出るガッツのようなものが足りない。そしてやる気も持続しない。本人は、いつもやる気満々で頑張っている。でも、抜かしてはいけないところで、大事なことを抜かす。ハリー兄(仮名)「あいつは頭悪くないのに 基本的に使い方間違ってるというか、 全然使えてないんですよね」かぁさん「そう! もー、 『あんたそこ考えなあかんとこやん!』ってとこで ちゃんと考えてへんのやわ」社長「だぁから。乱暴な言い方するけど あいつはいっぺん首絞めたらなあかんねん。 自分で危機感を感じるようにならん限り 1人で生きてく力はつかんねん」社長は「社員一人ひとりに、 1人でも生きていけるだけの力をつけてほしい」と常々言っておられる。それはテリーさんだって同じ。社長「・・・ったく 酒の席まで毎回話題にされるとか あいつは幸せ者やなぁ」かぁさん「ほんまに。愛されてるわ」こんなに、みんなに心配されて「どうすればいいか」って考えてもらっててテリーさんは幸せ者。ただそれを、どう行動に結びつけてどう結果にするか。私たちはプロで、仕事をしてるんだから結果が出せないと意味がない。・・・私も結果出さなきゃ!がんばれ、テリーさん!
2009年02月25日
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月に一度の、大学の宝生会のOB会。和室を借りて、みんなで4・5曲を素謡するのである。師匠(謡)「今日は盛況やね」最近は、うちの大学だけじゃなくて別の大学の卒業生・現役も参加するようになってるから平均年齢も若くなっている。あと私「今回の曲目も大きいですよ(笑)」今回の曲目は『竹生島』『田村』『羽衣』『花月』『殺生石』。初級の曲、なじみのある曲が多いから現役も来やすいんだろうな。(たまに「誰が謡えるんだ」って曲のときもあるし……)師匠「次『羽衣』やね。シテとワキ・・・」役はいつも、その場のノリで決まる。大概は、師匠と目があって師匠「猫さん(仮名)、あんた羽衣のシテ」猫さん「あ、はい」師匠「犬くん(仮名)ワキで」犬さん「分かりました」ポンポンと決まっていく。1度も習ったことがない曲なら、役に当たることはあまりないけれど師匠「あんた『花月』のワキ」OBさん「俺っすかー? もう10年前とかですけど チャレンジャーっすね」1度でも習った曲であれば、割と容赦なしに配役される。(恐ろしや・・・)師匠(謡)「次『殺生石』ですね。あんた稽古してましたね」私「ええ」忘れもしない『殺生石』は、卒業連吟曲として、最後に謡った曲だ。はや1年前のことだけど。これは割と稽古してたし、シテが当たってたからシテならやってもいいかな、と思ったらOBさん「じゃあワキ」私「はい」ワキだった。ワキかー。舞台のときは鴨くん(仮名)の役だったから私は横で聞いてたぐらいだ。できるかな。「「よろしくお願いします」」ワキ「心を誘う雲水の……」・・・不思議だな。聞いてただけなんだけどワキ「木石心なしとは申せども」耳に残る謡と、頭の隅に残っていた物語がワキ「急々にされ、され」詞(ことば。台詞みたいになってるところ)を謡いやすくして節に書いてある「上」とか「下」とかを、すんなり目に溶け込ませてワキ「自今以後・・・」私を役まで導いてくれる。全然稽古してない曲だと、こうはいかない。普通に節を追うのが精一杯で役を楽しむ余裕なんてない。地「像を今ぞ現す石の 二つに割るれば石魂たちまちに 現れ出でたり 恐ろしや・・・」地を謡うのも、曲に入り込んで謡える。かかるところも慌てないし後列の大OBさん方と、同じ足並みで謡うことができる。シテ「その後勅使立って・・・」1年前の舞台のときあれは確実に楽しかった。地「此後悪事を致すことあるべからずと御僧に 約束固き石となって」そして今もまた楽しいのは「稽古した」という自信が桁違いの余裕を心の中に生み出してくれているからだ。ああ地「鬼神の姿は失せにけり・・・」稽古してて良かったー師匠(謡)「ワキ良かったですね」OBさん「すげぇなぁ。ゾクゾクしたよー」今回感じた「楽しさ」は曲に入り込む楽しさもあるけれど節付けや、かつて教えていただいた師匠や先輩方からの指摘が今やっと分かった、という部分の楽しさも大きい。“ここが「上」なのは、役が確かに今 こんな気持ちだから””あのとき「ここはしっかりめで」と言われたのは、 この謡が今こういう場面だから”意味も分からず書いていた書き込みも今ちゃんと意味を成して、理解を深めることに役立っている。節付けは、本当によく考えられている。そしてやはり、先人は素晴らしき方々であるよ。OBさん「五月さんは、今もまだ稽古続けてるの?」私「はい。引き続き師匠(仕舞)のところで」OBさん「いいね。少しでもいいから続けてね。 続けることに、能に触れ続けることに意味があるんだ」能を続けることは決して人生のマイナスにならない。むしろ、果てしない広がりと深みをもたらしてくれるものだ。・・・っていつもそんなこと考えながら、稽古はしてないんだけど(苦笑)。やってるのは「楽しいから」。最終的には、それに尽きるのである。来月の舞台も頑張るのだ!
2009年02月22日
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パンフレットの印刷見本としてカンプ(=デザイナーさんがデザインしたもの)が出来上がって最終、先方に見ていただくだけとなった。フーさん(仮名)「明日10時着で送って、入稿やな」私「はい・・・なんとかここまで来ました」今回のパンフレットの制作期間は、1ヶ月。これはかなり急ピッチだけれど、パンフレットの納品日が動かせなかったからかなり先方やデザイナーさんに無理を言って進めたものだ。フーさん「じゃあ、途中で郵便局寄って放り込んでくるわ。 その後社内で最終チェックしよ」私「はい、お願いします」そして、もうないだろうと思いながら夜、誤字脱字の最終チェックを社内の人にしてもらう。すると。先輩「ワタリィ、ここ……」( ̄□ ̄;)!!そんなバナナ!「何で今まで気づかなかったんだ」っていうくらいかなりメインに近いところに、誤字があってしかも何ページかにわたって展開している……。これはヤバイ、ということでフーさん「どこや」私「ここです。あとここと、ここと……」早急に修正をお願いする。『翌朝10時便』の受付は、10時までだからそれまでに郵便局に(しかも大きいところに)持って行かないと……。フーさん「できた」9時過ぎ。私「行ってきます!」郵送物を持って、自転車で飛び出すとぎゃーぬれないように必死に抱えながら、郵便局に滑り込み。「そんなこと、うちに言われても……」「そこを何とか!」何でややこしそうな客が前にいるの!(しかも並んでるし!)そして「はい、530円になります-」9時半過ぎ、なんとか受領。・・・はぁ~。やっぱり急ピッチで進めると確認がおろそかになっていかん。結局、「急がば回れ」なのだ。着実にひとつずつ進める方が結局一番の近道になるのだ。焦らず一歩一歩、日々精進。頑張るのだ!
2009年02月20日
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会社に国税局の人がやってきた。役人「すみませんね、お時間いただきまして」かぁさん(仮名)「いえいえ」制作室内の、本棚の向こう側にある丸い打ち合わせデスクから役人「先日の××会社さんの件ですが・・・」事務的な声が聞こえる。どうも、うちのお取引先の企業さんが最近儲かり過ぎちゃってるってことで取引の資料やら請求書やらを探しに来たようだ。(うちの会社の話ではないのであしからず)かぁさん「この会社さまの担当は、うちの制作室長になるのですが……」横目で、デザイナーの制作室長・フーさん(仮名)を見ると「けっ」という顔をしながら面倒臭そうに、本棚の向こうへ行った。不思議なことに、不景気な世の中なのに儲かりすぎるとあかんらしい。ニュースでも、別の会社(団体?)が儲かり過ぎとかで注目されてたけど……儲かったらだめなの??不景気なのに、儲かってるって凄いことじゃない??むー。役人さん「それでは、ありがとうございました」かぁさん「いえ、お疲れ様でございました」2時間ほど色々調べた後、国税局の方が帰られる。かぁさん「あーもー! この忙しいときに」かぁさんが営業室を出られるのと、入れ替わりで社長がやってくる。私「何で儲かると、国税局の人が来るんですか?」素朴な疑問に社長「国税局の人たちも、儲けたいからである」シンプルな答え。社長「別にやましいことしてへんでも 『急に儲けよって、何か隠してるんちゃうかー』って 探したら何か出るやろ的な部分もあるんちゃう」フーさん「……しょーもないですねぇ」社長「ほんましょーもない!」仕事をしても、あまり好かれない職種だから何で国税局の人になろうと思ったの? とかやっぱり安定職だから? とか考えると私は、あんまり就きたくない仕事だなぁと思う。誰かがやらなきゃいけない仕事なのは間違いないけど。社長「僕らは全うなやり方で、 好きなことやってりゃいーんです」自分のやってることに、何一つ後ろめたいことがないっていうのは、やってて大変気持ちいい。よし、がんがん制作するのだー
2009年02月17日
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3月末に参加する会では仕舞の他に、連吟『野守』にも参加する。師匠(仕舞)「日曜の14時から稽古するから、出る人集まってね」と言われていたので13時半過ぎに家を出(注:自転車で約20分ぐらいの距離)稽古場にあわてて駆け込むが師匠(仕舞)「おお、こんにちは」なぜか一番乗り(・・・)。師匠「そのうち来るだろうから、もうちょっと待ってよう」他のお弟子さんの稽古を先にしていただき結局、野守の稽古が始まったのは14時半ぐらい。「「「よろしくお願いします」」」初めての曲なのでそりゃ難しいんですけど、特に難しかったのは師匠「ありがたや・・・」後シテの出。師匠「ここはね、シテは強いんだけど 塚の中に入ってる感じの強さで」どゆことですか。師匠「ここは、シテはまだ塚の中に隠れてて 舞台には登場してないんだ。 だから全力じゃないというか・・・ 強いけどおさめて謡うように」最近、力を入れて謡う稽古をしてないから力を入れて、かつおさめるっていうのは非常に難しい。腹がいたい。師匠「まぁ、あと何回か 合わせる機会があるでしょう。 そのときに細かいことはまた言います」そして、順番に仕舞の稽古。私の『半蔀』は師匠「そこは左手を高く。扇が下がらないように」私「はい」師匠「そこはもっとゆっくり」私「はい」師匠「うん、大まかにはいいんじゃない」全然ダメですし!うーん、ハコビの稽古をしてないと全然動けない。特にゆっくりな仕舞を選んじゃってるから“ハコビ命”と言っても過言ではない・・・。「大まかに」出来ているのはあくまでも型の話だろう。仕舞は、能は型が出来てもダメなのだ。それに気づいてしまったらひたすら稽古して、型なんて何も考えなくても出来るようになってあとはシテの“心持ち”を込める作業に入らねばならぬのだ。そんな時間(もスキルも)ないことは分かってるけど・・・!(じたばた)師匠「舞台までに3回くらいは見れると思うから またやりましょう」私「はい。ありがとうございます」新しい稽古場が出来たらそこでもっと稽古したい。それまでは・・・部屋で、型とイメージトレーニングかな。
2009年02月15日
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私たちの、一つ下の後輩の追いコン。(嗚呼、時の流れの速さをどうにかして・・・)鹿くん(仮名)「え~、本日は、ありがとうございます」雉ちゃん(仮名)「ありがとうございます」卒業生2人のために割と出席率よく集まった、OB・OG陣。山羊さん(仮名)「お久しぶりです」私「お久しぶりです」私より3つ上の(熊さん(仮名)の同期の)先輩にも、久しぶりに会う。山羊さん「それでね、熊さんから来た 例の件だけど・・・」私「あ、はい」・・・遡ること数日前・・・熊さん「実は、以前から懸案事項になっていた 稽古場の件なんですが」私たちがサークルを卒業するとほとんどの卒業生が、師匠(仕舞)の会に入りそこで仕舞や謡を習うことになる。しかし、院生で残る人は大丈夫だが社会人にとっては、続けるのが難しい点がひとつ。稽古の多くが平日にあるため、私とか、休日しか休めない社会人はなかなか稽古に参加できないのだ。だから前々から「休日でも稽古できる場所はないか」と新たな稽古場を求めていたのだ。熊さん「先日見つけた公共施設が ダンスや軽音の練習に使われるところで 休日平日問わず開いてるし 特に、30歳以下の団体は無料なんだ」休日も空いていて、30歳以下は無料。すげぇ。熊さん「それに駅から徒歩10分ほどだし、防音にもなってるし フローリングと鏡がある部屋もあるようだし・・・ 条件としてはかなりいい」私「そこを使って 何とか稽古できないですかね」熊さん「そうだね。そのためには、会として登録が必要だし 他のOBの協力もいる。 それと、もし師匠にそこで稽古をつけていただくともなると 定義づけをしておかないといけない」私「定義?」熊さん「稽古場の位置づけだね。 師匠の会との位置づけ、既にあるOB会との位置づけ」・・・そうか。30歳以下に向けた施設だから、師匠のお弟子さんの中でも、お年を召された方は難しいだろうしずっと上のOBが「稽古したい」って仰っても難しいだろうし師匠の会を、分離させる形になるのかOB会の下に、別の若いOB会ができる形になるのかはたまた全然違うものになるのか・・・ううう、色々集団があるとややこしいなぁ~~~~熊さん「でもここをきっちり考えておかないと なし崩し的にやるのは良くないからね」それはそうなのだ。私たちが勝手にやることで師匠にご迷惑をかけることになってはいけない。熊さん「他のOBには、私から話しておくから。 あとは五月さんや、社会人の猫さん(仮名)、 山羊くんとかあたりが中心になって進めてほしい」・・・・・・ということで。山羊さん「また、話し合わないといけないですね」私「そうですね。猫さんと・・・猫さん」猫さん「はい」みんな程よく飲んで、自然に席替えしてぐちゃぐちゃしてきた頃に、ちょっと固まって話してみる。猫さん「私は・・・ とにかく自主稽古できる場所がほしいですね。 BOXは現役の場所ですから」山羊さん「そうですよね。僕もBOX使うのには抵抗ありますし・・・」とにかく共通しているのは“仕舞の稽古場がほしい”ということ。せっかくいい場所を見つけていただいたのだ、この施設・チャンスを生かしたい。・・・私たちのサークルの凄い(?)ところは卒業しても、多くの卒業生がまだ「稽古したい」と思っていてそう思っている人の多くが、京都に住んでいるということ。(例えば私の3つ上の先輩以下は、 全員京都に住んでいる)だからこうして、すぐ集まれるし学生時代に一緒に稽古した仲なので稽古に対するモチベーションも、会えば割とすんなり上げられる。猫さん「今度、その施設を見てみないことには・・・」私「3月頭にですね」その施設、既に予約を入れてある。実際集まって使ってみて、稽古してみてそれから分かることもあるだろう。“第二のBOX”が、できるかどうか。定義づけとか、めちゃくちゃ苦手な分野だけどこれからも「稽古したい」と思う人がずっと続けていけるように・・・私も私なりに、考えてみるのだ!
2009年02月14日
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師匠(仕舞)が『胡蝶』という能のシテをされるということで大阪の能楽堂へ。熊さん(仮名)「おお五月さん」狭い世の中、鴨くん(仮名)「こんにちは」同じ電車に次々と、見知った顔が乗ってくる。鴨くん(仮名)「今日は面白そうな番組ですね」師匠の『胡蝶』に師匠の師匠の舞囃子『安宅』(弁慶の曲だ)、そして『海人(あま)』。『海人』は、物語の展開がドラマチックなので私は謡本だけ持っていて、『玉の段』という、サビの部分しか稽古したことがない。能を観るのも初めてだからどういった感じになるのか、楽しみだ。「五月さん、こっちこっち」また顔見知りの人に誘われて正面の、めっちゃ見やすい良い席に陣取る。まずは師匠の師匠の『安宅』から。シテ「鳴るは~~~」絶対シテ「滝の~み~~ず~~」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ って書いてあるよバックに!( ̄□ ̄;)相変わらず凄い威圧感……。なのに動きがさっささっさと俊敏で「こんな人に守られてたら勝てん」って感じがする。凄ぇ……(それしか言えん)。そして師匠の『胡蝶』。とてもふわふわとしてふわふわと………………やっぱり胡蝶ってつかみどころが分からんなぁ。ちゃんと鑑賞するにはもう少し鍛錬が必要かも……。そして、『海人』。『海人』は、題名の通り海女がシテの物語。“宝珠”を竜宮に盗まれ取り返そうと浜にやってきた大臣が、その地の海女と契りを結び子供が生まれる。 『もし宝珠を取り返してくれたら この子を大臣にしてやろう』普通、海女の子が大臣になるなんてあり得ないから海女は宝珠を取り返す約束をするのだが・・・この、取り返す様の部分が『玉の段』と呼ばれる、超有名な部分。仕舞だけでもドラマチックな感じだから能になるとどうなるんだろう、と思っていたのだ。ある意味、軽い気持ちで。それが・・・「海人の刈る 藻に住む虫にあらねども」シテの出てくるところから「われから濡らす袂かな」空気が違っていたのだ。以前、“無形文化財”でもある方の能を何度か観たことがあるけれど私にとっては、それに近いくらいの感じを覚えた。それほど、シテがこの能に込めている想いが違ったのかもしれない。シテをされたのが、女性だからだろうか。それは分からないけれど。「御目にかけ候ふべし」問題の、玉の段が近づく頃シテは舞台の真ん中で静かに床几(しょうぎ。樽みたいな椅子)に腰を下ろす。かなりお年を召されているから激しく動き回る玉の段を、立って舞うことが出来ないのだ。どうされるのだろう、と思いながらもとても自然に話は進んでいく。「もし此の珠を取り得たらば」身分の全く違う、子供の父である大臣に「この御子を 世継の御位になし給へ」海女は静かに願う。表情のない小面。動かない海女。でも「さては 我が子ゆえに捨てん命」それが尚更海女の、母親の決意の深さを感じさせて気づけば「露ほども惜しからじと」涙があふれていた。私は、この後の悲劇を知っている。海女も海女で、悲劇が訪れることを知っている。だからこそ、悲しいのだ海女の言葉が。 “我が子ゆえに捨てん命 露ほども惜しからじ”この後海女は、竜の棲む竜宮に潜り驚くべき方法で、宝珠を盗み取ってそして死に絶えるのだ。けれどそれは、海女にとって「露ほども惜しからじ」こと。愛しい我が子が大臣となり、何不自由のない中で生きていけるのなら・・・。なんと静かで揺るぎない決意なのか。「ひとつの利剣を抜き持って」そして、『玉の段』に突入する。「かの海底に飛び入れば 空は一つに雲の波」やはり、シテは座ったまま。けれど「海漫々と分け入りて」少し身を乗り出し手を分け入る仕草をするだけで悠々と海底に潜る、海女の姿が「かくて龍宮にいたりて 宮中を見れば其高さ」少し面を照らすだけでそびえる竜宮の高さが、目に浮かぶのだ。「又思ひ切りて手を合わせ」そして、合掌。「南無や志度寺の観音薩タの 力を合はせてたび給へとて」その場で足踏みをし念仏を唱える。そのとき「大悲の利剣を額に当て」シテが立ち上がった。「龍宮の中に飛び入れば」ここで立つのか、と思った瞬間「左右へばつとぞ退(の)いたりける 其隙に宝珠を盗み取って逃げんとすれば」信じられないほど俊敏な動きで宝珠を盗み取り「かねてたくみし事なれば」その、かねてから考えていた驚くべき方法「持ちたる剣を取り直し」剣で「乳(ち)の下をかき切り」乳をかき切る。その切る様が、あまりにリアル。観ていられないほどに。「珠を押し籠め」子供を胸に抱くように切った部分に、そっと手を当てて「剣を捨ててぞ伏したりける・・・」竜宮に棲む悪竜たちは死人は『忌むべき存在』として、近づかない。だから無事、宝珠と、宝珠を抱いた血まみれの海女は海上に引き上げられるのである。……能の可能性は本当に、無限に広がるものだ。ああやってシテが、全く一歩も動かなくてもシテの演技と心持ち、観客の想像力とシンクロすればこんなにも深い感動を生み出す。こりゃー凄いもんだと改めて思い知った感じである。師匠「あの海人のシテの方に 『呼びかけだけは良かったわよ』って言われたよ」がくー、とうなだれている師匠。これから益々お上手になられるのだから、本当に素晴らしいことである。私もずーっとずーっと下の方だけどそれなりに、頑張るのだ!
2009年02月11日
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先日、お客様に企画を提案した。OKが出たので、原稿を作成して提出した。そしたら「こんな内容やったら作る意味ないわ」と、ほぼ全部の原稿にだめ出しをされ企画自体も否定されそうになりへこんだ。・・・一瞬だけ。だって入稿日は迫っているのだ!作ることは決まっているから一日でも早く、原稿のOKをもらわなきゃデザイナーさんにお仕事ふれないのだ!社長「何て言われた? 何が足りないって?」うちの社長と、営業担当さんを交えて軽く打ち合わせ。私「中身が足りないと。 もっとわかりやすく、例えばQ&Aとか入れたり もっと社員の顔が見えるような・・・」社長「じゃあ、それを足すんだ。 お前の原稿がダメなんじゃない。 足りないだけだ」・・・そうか。ゼロからじゃなくて、足すだけなのか。そう思ったら、ピコーンと電球が点いてもっと楽しいコンセプト・方向性が思いついた。私「分かりました!」社長「ふふん。頑張ってみろ」早速軽くラフを作って、企画書も添えて、先方にお送りした。今日、担当者の人から返事が返ってきて「社長のOK出ましたわ」とのこと。「僕企画とか全然だめなんで こういうの思いつくとか、ほんま凄いですわ」・・・ふふん(笑)。これだから、制作の仕事はやめらんないのだ!
2009年02月09日
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舞台に出ると言った手前稽古せねばなるまいよ。私「ということで、稽古したいんだけど」鴨くん(仮名)「何出すんですか」私「半蔀クセ」鴨くん「無理でしょう」非道い!鴨くん「だって難しいでしょう。時間もないのに。 もっと簡単なのにしたらいいんじゃないですか 『経政キリ』とか」私が仕事で忙しくて休日もなかなか稽古出来ないのを知ってるから言ってくれてるのは分かるけど。でも他に稽古してる曲がないし、前に舞ったことがあるものをもう一度出そうとはあまり思わない。やっぱり新しい仕舞がしたい。その方がやる気も出る。私「とにかく、やるだけやってみます」鴨くん「はいはい」鴨くんに稽古につきあってもらってまずは順番を思い出す。♪その頃源氏の・・・最初に拍子があって、前に四足・・・師匠稽古のときのメモが残っていたから、メモが間違ってなければ、順番は大丈夫のはず。あとは微妙に細かいところが曖昧。私「アゲハの、♪源氏~つくづくと~ のところって 地の♪うち渡す~ で扇から手離して左右かな」鴨くん「そこ、かなり重要なところでしょう。 僕は覚えてないですよ」私「その次の左右って三足かな」鴨くん「五足じゃないんですか」私「そうだっけ?」うーむ、分からんなぁ。覚えてない。やっぱり師匠に習わないことには・・・私「今月、休日に師匠稽古ってあったっけ」鴨くん「今度の日曜にありますよ」そっか。よしじゃあそのときに習うことにしよう。それまで、順番くらいは完璧に覚えておくのだ。覚えるくらいなら、家でだって出来る。鴨くん「本気でやるんなら 毎日少しでもやらないとダメですよ」私「うん」舞台まで2ヶ月弱。ブランクはあるけれど自分なりに頑張ってそれなりに、見れる仕舞にはしたいと思う。
2009年02月07日
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熊さん(仮名)「師匠がいらっしゃるので、鍋をしませんか」ということで。師匠(仕舞)「いやーありがとうー」サークルのOB・熊さんのお宅に5・6人集まって、鍋をすることに。学生のときは、よく熊さんのお宅でご飯を食べていたけれど仕事に就くとなかなか顔を出せないでいた。久々。猫さん(仮名)「私は肉を切りますね」私「じゃあ白菜を」みんなで準備をすれば早い。いつの間にやらエビスがやってきて背の高いコップを、小麦色に浸す。師匠「やー、特に何もしてないけど(笑) お疲れ様でしたー乾杯-」豚肉・鶏肉・野菜のオーソドックスな鍋と、美味しいお酒。うおー、明日が仕事じゃなければもうちょっと堪能するんだけど・・・だけどこの一杯がうまいなぁー師匠「そうだ、また3月末に 母親の会があるんだけど・・・」私が去年、舞囃子『清経』を出させていただいた舞台だ。今年は「セルリアンタワー能楽堂」という、何やら凄い名前の場所でやるらしい。いろいろ歯抜けになったままの仮番組をみんなで回し見。師匠「無理にとは言わないけど、 出られる人は是非」1回生「3月末はちょっと分からないですけど・・・」 凄い番組ですね」仕舞に連吟、舞囃子数番。難曲も揃った、バリエーションに富んだ番組だ。師匠「猫さんはどう」猫さん「そうですね、土曜なので仕事もないですし 今のところは行けるかと・・・」師匠「おお、ありがとう! 五月さんは?」私「えーっと・・・」3月末かぁー。うーん。私も土日が空いてることは空いてるけど、今からじゃ稽古する時間が・・・。師匠「ま、大丈夫でしょ」根拠ないですから。師匠「名前消すぐらいだったらいつでも出来るし。 この辺に入れといていい?」私「えーっと、えー、まぁ・・・」師匠「おお、ありがとう! 曲は?」私「今稽古してるのは『半蔀クセ』ですけど・・・」師匠「じゃあそれで」うおー毎回そうだがまたしても自分を追い込んでしまったー出来るのか? 出来るのか私?猫さん「月曜日、仕事が早めに終わったら 稽古よろしくお願いいたします」師匠「はいはい、いいよ」仕事そんな早く終わらないし私ー熊さん「土日の稽古場を確保したいですね」師匠「そうだね。京都に安くて借りられる場所があればいいんだけどね」師匠の稽古は、多くが平日。休日に行われることは、1ヶ月に1回あるかないかだからやっぱり自分で何とかするしかない。・・・まぁ、間に合わなかったら消してもらおう(ぼそっ)。ひとまず、頑張ってみるのだ!
2009年02月01日
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