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モエ・シャンドン・ブリュット・アンペリアル[nv](ハーフ)/モエ・シャンドンポンサルダン・ブリュット[nv](ハーフ)/ヴーヴ・クリコ気が付くと、ここ5日間ほど、ワインを飲んでいません。自分にとっては、かなり珍しいことです。珍しいのはいいのですが、ワインを飲まないと、このブログ、ネタがないんですよね……。なので、これは昨年末、少し前のでき事になります。最近、シャンパーニュにはまっているということを聞きつけた知り合いから、「シャンパンって、どれを飲んでも変わらない気がする」と言われたりすることがあります。確かに。ほんの少し前の私は、このブログでも、なんて書いていますが、シャンパーニュの細かい味わい、実はよくわからないんですよね。香りはシャンパーニュらしい芳香、泡はシャンパーニュらしいきめ細かさ、味わいはシャンパーニュらしい高級感。スパークリングとは違う!と書いたくらいですから。ところが、シャンパーニュのフルボトルをじっくり飲むようになって、味わいに顕著な差があることを知るようになると、そういう人たちに「いやいや、結構違うんだよ」としたり顔で語りたくなってしまう自分がいたりします。論より証拠、ということで、そんな「シャンパーニュは好きだけどよくわからない」という男性と女性に味比べをしてもらう機会がありました。登場させたのは王道中の王道、モエ・シャンドンとヴーヴ・クリコのいちばんポピュラーなベーシックラインのハーフボトル。「おっ、結構違うね」と、まず男性。しかし、その後のコトバはなく、ひたすら飲み比べをしています。飲む前はモエが好きだと言っていた女性は、「あっ、こっちのほうが薄い」と。薄いと言われたのは、好きだと言っていたモエのほう。男性も、「うん、ヴーヴ・クリコのほうがコクがある」との感想。私も、そういうふうに言われるのでは?と予想していました。モエ・シャンドンのほうが、酸がしっかりめで酒質は軽め、ヴーヴ・クリコほうが、それよりコクを感じます。ちなみに、状態が万全のものをと思い、正規輸入品を信頼できる百貨店で購入。割高でしたが、状態は万全だったと思います。値段は、モエのほうが100円安かったです。その場の3人の好みはいわゆるイエローラベルのほうでしたが、ヴーヴ・クリコのほうが美味しい、というつもりはありません。あくまで、個人の感想ですから。何しろそれに、最後に女性のほうは、「本当は、もっと甘口のシャンパン(?)のほうが好き」と言っていましたから。でも、この女性にテタンジェのノクターンは飲ませたくないかも……。と、密かに思った比較試飲でした。ちなみに蛇足ですが、それを聞いた男性は、「へーっ、甘いの好きなんだ。ごちそうするから今度飲みに行こうよ!」と誘っていました。う~ん。やっぱりワインはワイン好きと飲みたい、です。
2012年01月16日
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Beaujolais-Villages Priemeur 2015/Leroy・価格=4,000-4,500・個人的評価=89+/10Beaujolais-Villages Priemeur 2025/Leroy・価格=8,000-8,500・個人的評価=88/100・リピート=ありいつものメンバーでお世話になっている恵比寿のフレンチが10周年。Iさんが、ちょうど2015年の泡を3本持っているので持って行くというので、わたしもちょうどの赤があるということで持参。Iさんは、お得意のサヴァールの水平でした。大きな方向性は同じながら、チョーキーなにゃあんすがあるもの、酸が繊細なもの、ブランデー感があるものと綺麗な熟成をしていました。ちなみに値段は現行の1/2で、入手した値段で供出してくれました。わたしは冒頭の10年寝かせたルロワのプリムールを。解禁日の週末だったので、現行ヴィンテージも入手して垂直。2015年、ブラインドでは「ヴォーヌロマネ」「シャンボール」「ヴォルネイ」。完全にピノ化していました。複雑性は村名並ですが、さすがのルロワでした。対する今年のも、質感の高さは上々。ただし上質のいちごのニュアンスは、やはりガメイ。ちょうどよいタイミングで飲めて良かったです^^
2025年11月23日
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Henri Chauvet Brut Nature NV/Henri Chauvet・価格=6,000-6,500・個人的評価=88+/100・リピート=あり外房のイタリアンに持ち込み。またひとつ、歳を重ねた日に。ノンドゼのブラン・ド・ノワールらしい味わいで、赤い果実味が感じられる液体。熟度はしっかりあり、えぐみや苦みは皆無。現時点で、黒ぶどうのドサージュ少なめがいちばん好ましいので、良き加齢記念日となりました。VdF Vincul Rose 2022/Pierre Olivier Bonhomme・価格=2,500-3,000・個人的評価=88+/100・リピート=あり白も赤もリピートしていますが、ロゼは初。カベソーとカベフラが半々ですが、タンニンはさほど感じない、この蔵の味わい。カベルネ系とは思えません。スパイシーで、ミネラル感もあり、バラ系の華やかな香りがありますが、さほどアロマティックではありません。もしコレのペットナットがあれば、さぞかし美味いでしょう! ボノーム、ビオですが不安定要素は無く、いつも高水準です。ちなみに残した2日目は、ややタンニンが出張ってきました。旧知の料理カメラマンの還暦祝いを京都で。昼に菊乃井本店、夜は東華菜館~祇園のお茶屋さん。昼の菊乃井はお願いして夜のコースに、一部還暦祝いバージョン。2本の持ち込みを担当Piper Heidsieck Brut Magnum NV・価格=14,000-16,000・個人的評価=88/100・リピート=あり色で選んだパイパーですが、個人的にも好きなシャンパーニュです。シャルルほど香ばしくはありませんが、モノポールより体躯がしっかりしていて、少し重め。ドサージュが少ないわけではありませんが、日本料理としては良い意味で外連味がある菊乃井の料理との相性は悪くなかったと思います。Macon-Verze Magnumu 2022/Dom.Leflaive・価格=18,000-20,000・個人的評価=88/100・リピート=あり昼飲みに向いているシャルドネということで。この銘柄も、多くの人が言っているようにヴィンテージを重ねるにつれ、バランスが取れ、美味しくなっている気がします。このマグナムもマコネらしいミネラル感が顕著で、本拠地とは明らかに味筋は違いますが、果実味も重すぎず美味しく飲めました。改めて日本のグランメゾンのコスパの良さを再認識。素晴らしいお軸や器が鑑賞できて、今どき流行りのカウンター割烹の1/3くらいの値段なのですから。Bourgogne Aligote Le Clou et La Plume 2020/Dom.Agnes Paquet・価格=3,500-4,000・個人的評価=88/100・リピート=あり評価が高いらしいパケのアリゴテ。酸は鋭角的ではなく、ミネラルを感じ、含み香もある。でもアリゴテはアリゴテ。ややフラットな酒質で、食中酒として美味しいのですが、例外を除いた一般的な味わいの中の上位の味わい。この価格帯なら、ジャドのブーズロンのほうが美味しいと思います。Bourgogne Passetoutgrain L'Exception 2020/Dom.Michel Lafarge・価格=3,000-3,500・個人的評価=87/100・リピート=あり昔の本で、ルジェとラファルジェのパスグラだけは出色だとパーカーが書いていたので、しばしばリピート。すごく美味しいと感じる時もあれば、普通だな思う場合も。時期か、ヴィンテージか、瓶差か? これは良年らしくなく、ややヴェジタル&オリエンタルなニュアンスがありました。しかし、残した半分を飲んだらその要素が半減していてピノっぽさが出てきたので、タイミングが悪かったのかもしれません。アリゴテはそもそも品種が違うので、ブルシャルの下位互換にはならないですね。パスグラも、ガメラーはOKですが、ガメイに否定的なブル愛好家にはきっとダメでしょう。どちらも別種のワインと思えば、とても魅力的だと思います。何より、値段と味がさほど乖離していないので。Grover Vijay Amritraj Reserve Collection White 2023・価格=3,500-3,900(店価格)・個人的評価=87/100・リピート=ありGrover Vijay Amritraj Reserve Collection Red 2023・価格=3,500-3,900(店価格)・個人的評価=87/100・リピート=あり南インド料理の名店で。いつものワインの集まりで、珍しくワインは持ち込まず。みな料理に夢中で、4人で白赤を頼みましたが、ワインが進まない^^ 白はヴィオニエ、赤はカベソー、シラー、ヴィオニエ。インドの往年の有名テニスプレーヤーのワイナリーのようです。スラヴィンヤーズもそうですが、おそらくおそろしく標高の高いところで造っているのか、酸も充分。どちらも辛い料理に負けません。Buena Pinta 2022/Vinedos Ponce・価格=2,500-3,000・個人的評価=88/100・リピート=ありリピートのスペインワイン。モラヴィア・アグリアという品種、ピノっぽいとのことですが、確かにその方向性の味わい。冷涼感があり、酒質はスムースな赤系果実。最初は硬めですが、大きいグラスでエアレーションしながら飲むと、だんだんと芯が解けていく感じがなかなか良いです。この価格帯にしては要素が多く、楽しめます。Chambolle-Musigny 2004/Dom.George Roumier・価格=8,000-8,500(リリース時)・個人的評価=91+/100・リピート=できない…今は無き東急本店で、普通に買いました。これはインポーターがラックですが、フィネスものも買って同時に飲み比べるつもりでしたが、もったいないので、フィネスは引き続きホールド。ビストロに持ち込みで。当初はミネラルの膜が覆う感じで平板な味わいでしたが、ほどなく解けて、香ばしいブリュレな赤系果実が前面に。萎れたバラ系の熟成香も芳しく、青臭さは皆無ですが、かすかに甘苦いニュアンスが。飲み頃かな?と思いましたが、あと10年後くらいのほうがもっと美味しいかもしれません。でもルーミエの香味は、十分堪能できました。VdT Rouge Little James' Basket Press NV/Saint Cosme・価格=1,500-2,000・個人的評価=88/100・リピート=あり!2月最後のワインは、ソレラで仕込まれる南ローヌの赤。いつのまにかグルナッシュ100から、グルナッシュ60、ピノノワール40になっていました。高くなったとはいえ、いまだ品質が値段よりかなり上の印象。肯定的な酸化のニュアンスとほどよい煮詰め感のあるスパイシーな赤系果実。酸が綺麗。ピノが入ったことによる味の変容はよくわからず^^
2025年02月28日
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La Vieille Ferme Rouge 2023/Famille Perrin・価格=1,000-1,500・個人的評価=87+/100・リピート=ありしばらく前から、圧力&電気のオートクッカーを導入。今まで試した便利家電の中ではかなり秀逸な部類の道具で、たとえば飴色たまねぎなんかも、入れておけば勝手につくってくれます。それで最近増えたのがカレーやハヤシライス。で、ハヤシライスは水分すべてを赤ワインにするのですが、残ったワインも飲むわけです。チリカベや豪カベルネシラーズなどを試して、料理の味的には不満はないのですが、ワインとして飲むのにすっかり飽きてしまいました。で、Yさんのところから、ボーカステルのペペラン家がヴァントゥー?で造るリーズナブルワインを入手して、試してみることにしました。結論から言うと、ハヤシライスも美味しくなった気がするし、ワイン単体も好ましい味でした。南ローヌの典型的な味わいに、ボージョレのような砕いたいちごのニュアンス、さらに軽くブルーベリー系の果実味も感じられ、価格以上の味わいに思えました。アメリカで一番売れているフランスワインだそうですが、そう聞くと日本のワイン愛好家は却って手を出さないような気もしますが^^、なかなかどうして素敵な味だと思います。
2025年11月11日
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Cotes du Rhone Rouge La Belle Sortie 2022/Dom.Gramenon・価格=3,000-3,500・個人的評価=88+/100・リピート=ありこの銘柄の2020年の香ばしさがあまりに秀逸だったので、2022年を。予想をしていたのですが、抜栓直後はグルナッシュのスパイシーさがかなり強めで、時間が経つにつれ、少しずつ液体に馴染んでいきました。バックヴィンテージがたまたま入手できた2020年は、ヴィンテージというより、2年の瓶熟のアドヴァンテージがあったように思えます。グラムノンのラインナップの中では寝かせるより早めに飲むキュヴェとして位置付けられていますが、3年ほど置いたほうが抜群によくなる気がします。ネットで探してたら1本、2000年のグラムノンを発見して入手しました。下位キュヴェですし、ブルではないので実に穏当な値段。開けるのが楽しみです。あと少し寝かせる用に、現行の中位キュヴェも買いました。
2025年11月12日
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