全1521件 (1521件中 1-50件目)

Beaujolais-Villages Priemeur 2015/Leroy・価格=4,000-4,500・個人的評価=89+/10Beaujolais-Villages Priemeur 2025/Leroy・価格=8,000-8,500・個人的評価=88/100・リピート=ありいつものメンバーでお世話になっている恵比寿のフレンチが10周年。Iさんが、ちょうど2015年の泡を3本持っているので持って行くというので、わたしもちょうどの赤があるということで持参。Iさんは、お得意のサヴァールの水平でした。大きな方向性は同じながら、チョーキーなにゃあんすがあるもの、酸が繊細なもの、ブランデー感があるものと綺麗な熟成をしていました。ちなみに値段は現行の1/2で、入手した値段で供出してくれました。わたしは冒頭の10年寝かせたルロワのプリムールを。解禁日の週末だったので、現行ヴィンテージも入手して垂直。2015年、ブラインドでは「ヴォーヌロマネ」「シャンボール」「ヴォルネイ」。完全にピノ化していました。複雑性は村名並ですが、さすがのルロワでした。対する今年のも、質感の高さは上々。ただし上質のいちごのニュアンスは、やはりガメイ。ちょうどよいタイミングで飲めて良かったです^^
2025年11月23日
コメント(0)

Cotes du Rhone Rouge La Belle Sortie 2022/Dom.Gramenon・価格=3,000-3,500・個人的評価=88+/100・リピート=ありこの銘柄の2020年の香ばしさがあまりに秀逸だったので、2022年を。予想をしていたのですが、抜栓直後はグルナッシュのスパイシーさがかなり強めで、時間が経つにつれ、少しずつ液体に馴染んでいきました。バックヴィンテージがたまたま入手できた2020年は、ヴィンテージというより、2年の瓶熟のアドヴァンテージがあったように思えます。グラムノンのラインナップの中では寝かせるより早めに飲むキュヴェとして位置付けられていますが、3年ほど置いたほうが抜群によくなる気がします。ネットで探してたら1本、2000年のグラムノンを発見して入手しました。下位キュヴェですし、ブルではないので実に穏当な値段。開けるのが楽しみです。あと少し寝かせる用に、現行の中位キュヴェも買いました。
2025年11月12日
コメント(0)

La Vieille Ferme Rouge 2023/Famille Perrin・価格=1,000-1,500・個人的評価=87+/100・リピート=ありしばらく前から、圧力&電気のオートクッカーを導入。今まで試した便利家電の中ではかなり秀逸な部類の道具で、たとえば飴色たまねぎなんかも、入れておけば勝手につくってくれます。それで最近増えたのがカレーやハヤシライス。で、ハヤシライスは水分すべてを赤ワインにするのですが、残ったワインも飲むわけです。チリカベや豪カベルネシラーズなどを試して、料理の味的には不満はないのですが、ワインとして飲むのにすっかり飽きてしまいました。で、Yさんのところから、ボーカステルのペペラン家がヴァントゥー?で造るリーズナブルワインを入手して、試してみることにしました。結論から言うと、ハヤシライスも美味しくなった気がするし、ワイン単体も好ましい味でした。南ローヌの典型的な味わいに、ボージョレのような砕いたいちごのニュアンス、さらに軽くブルーベリー系の果実味も感じられ、価格以上の味わいに思えました。アメリカで一番売れているフランスワインだそうですが、そう聞くと日本のワイン愛好家は却って手を出さないような気もしますが^^、なかなかどうして素敵な味だと思います。
2025年11月11日
コメント(0)

ワインメインじゃなく、食べるメインの会食。ワインを飲まない人お断りという頼もしい店に。料理は、骨太のザ・ビストロ料理。美味しかったです。ワインは4人で3本。セレクトを任されました。ワインリストは充実! フランスだけ、泡はシャンパーニュだけとこだわりが見えます。値付けは全うですが総じて高めで、お金に余裕があるワイン好きはかなり楽しめそう。リーズナブルものは選択肢が限られています。下から2番目くらいの、1万円台前半でチョイスしました。泡は、コート・ド・バールの知らない造り手。フルボトルのシャンパーニュでいちばん安かったので、迷わずコレに。バランスの取れたクラシックタイプ。赤を好まない人がいるので、白を2本。1本目はモロー・ノーデの村名シャブリの2022年。ひさびさに飲みましたが、美味しいですね。きれいなうま味が酸を丸くしていて、いい意味でシャブリらしくない味わいで、みなさん大満足。樹脂感があって、かすかにラヴノーっぽさがあります。これは家でも飲みたい!2本目は、肉もカバーしたいと思って、ダイスのコンプランタシオン2023年。13品種の混植?・混醸! これも好評でした。割合は少なくても、芳香品種のゲビュルツやミュスカの主張を感じますが、要素が多いので、幅広く料理に合わせられるタイプ。もう少し瓶熟させるとそれぞれの品種の個性が溶け合って、もっと一体感のある味わいになると思います。食後に黒板にない飲み物とデザートを聞いたら、コーヒー、エスプレッソ、クリームブリュレ。以上でした。オーダーも前菜と主菜、各人1品ずつオーダーがマストのようで、もちろんシェアして食べるのですが、非常に方向性が明確なお店でした。メンバーは、もう少し胃袋があれば、アレとアレとアレも食べたかったと言っていて、大変好評価。レストランのコースより、ビストロで食べたいものをチョイスするほうが圧倒的に嬉しい世代が揃っていたのですが、そんなキブンの方にはピタリと嵌ると思います。
2025年11月08日
コメント(0)

Alexandre Bonnet Blanc de Noirs Extra Brut NV・価格=23,000-24,000(4本セット価格)・個人的評価=88/100・リピート=あり外房にて。ドサージュ少なめのシャンパーニュ4本セット。その中で一番多めだったのがコレ、5グラムの記載。黒ぶどうらしい赤系を感じる、重心低めの味わい。バランスは取れていますが、ドサージュはもっと多めに感じました。ノンドゼはほんの僅かの添加に慣れてしまったのか、ぶどうの熟度が高いのか? 4で割った価格とは見合った味ではありましたが。
2025年11月02日
コメント(0)

Bourgogne Blanc 2020/Dom.Philippe Chavy・価格=4,000-4,500・個人的評価=88/100・リピート=あり家でブル赤、ブル白の出番が極端に減ってきているのは、もちろん価格の問題が大きいです。広域でも自分のデイリーの範疇を超えるので。シャヴィといえば、いま思えば傲慢?なのですが、クラヴァイヨンを持っている「じゃない」ほうみたいな認識で、20年くらい前は軽んじていました。この従弟筋のほうのドメーヌのレジョナル、ブラインドで飲めばムルソーでもシャサーニュでもなく、ピュリニィという味筋の果実味、酸、ミネラルのバランス。やや重ためですが、えぐ味もなく、とても美味しく感じたのと同時に、このいうシャルドネの味はコート・ド・ボーヌならではなと、改めて思いました。
2025年10月29日
コメント(0)

Pinot Noir Kimura Vineyard Privete Reserve 2017/千歳ワイナリー・価格=8,500-9,000・個人的評価=87/100・リピート=なし表題に入れていない、自分が持参したワインについて。いつものメンバーで飲んだがココファームのピノ、ピノロゼが極めて美味だったので、評価が高い同じ木村農園のピノノワールで仕込んだ、別の造り手のものを持参。このスタンダードキュヴェは1人で飲んで薄くて酸っぱいワインだったのですが、特別に仕込んだというこのキュヴェもその延長上。並年の普通の造り手のACブルといった印象。同じぶどうでも、醸造でここまで違うということを再認識しました。他の3本は美味しかったです^^ ビシュリーのブラン・ド。ノワールは香ばしく、ノンドゼとは思えない熟度のある味わい。ジャック・プリュールのモノポールは果実味たっぷりで、マコンのボンクランのような味わい。ジャスパー・モリスも「重たいワインを造ろうとしている」と書いていましたが、その通りの味わい。そしてジョシア・クーパーは、ドメーヌ・ルロワのコトー・ブルギニヨンと思ったいおうな味わいで、よき全房のニュアンスがある、素晴らしい赤でした。今回はいつものメンバーのYさんのお宅で、Yさんが腕をふるってくれました。料理を作るのは年に1回?くらいだそうですが、まあそんなことが信じられないレベルでした。レストランのサービスからネットのワインショップ経営という経歴がよくわかる美味でした。
2025年10月27日
コメント(0)

Deutz Brut Classic NV・価格=8,000-8,500・個人的評価=89/100・リピート=あり(セール価格であれば)安定、安心。この手?のシャンパーニュを飲むと、最初の一口目に「甘い」と感じてしまうのは、新しい造り手のものがほぼノンドゼがエクストラブリュットのせいだと思うのですが、その意味でこの泡とは関係ないのですが、セロスという存在、セロス以前とセロス以降というのは凄い変化だと感じます。そのカテゴライズで言うと、この味わいはセロス以前のスタンダードで、まさにクラシック。ドサージュによるメイラード?の香ばしさもあり、その香ばしさは一瞬、クリュグを思い起こさせます。たらちりと合わせましたが、白子とは特に好相性でした!
2025年10月24日
コメント(0)

Bourgogne Rouge MCMXXVI 2020/Dom.Laurent・価格=4,000-4,500・個人的評価=88/100・リピート=なしネットでよく見かける銘柄。タンニン強めだが、黒系に赤系が混じる果実味は、確かにブルゴーニュのピノ。レイヤーもさほどないが、10年くらいするとマスキングされた要素が出るのでは? 昔よりエレガント路線ということですが、樽香が目立たなくてもまったく路線を変えたわけではないのでしょうね。でも、個人的には充分おいしく飲めました。ブル専科の方は、そうでもないかもしれませんが……。ただ自分にしても果実味と味の方向は違いますが、これの40%オフくらいの価格帯で、もっといろいろな要素を楽しめる赤が、ローヌやトスカーナにはあるので、どちらかというと、そっちに行っちゃうかもしれません。
2025年10月22日
コメント(0)

3人で、持ち寄り。泡、白、赤。わたしは赤を。Pinot Noir Brauneberger Klostergarten Trocken 2019**/Markus Molitor・価格=8,500-9,000・個人的評価=89/100・リピート=なし自分の持参したものの印象。この造り手、無印から*3つまで、自身のワインを官能検査で4段階に格付け?していますが、これは*2つ、ピノブランの無印と*3つ、ピノノワールの無印とコレと4本飲んでみましたが、見事に傾向が似ていました。非常に正調な味わいで、ぶどうの質の高さと非常に丁寧な醸造を感じる味わい。いずれも評価の高さに見合って質感が高く、その割に穏当な価格。でもステレオタイプ的な言い方になってしましますが、ドイツの生真面目さも感じる味わいで、たとえば落語で言う「フラ」がない。熟成による酸化のいたずらなどによって、時に艶っぽさが生まれるかもですが、若い健全なボトルに関しては、そんな余地、余白のないワインのような気がします。ウーリエの泡、ニコラ・ジョリーと一緒に飲んだから、余計にそう感じたのかもしれません。ウーリエは蔵出しでないですが、フランスからのハンドキャリー。ピノの官能がありました。あと、最近のストイックでテンションが高い、今どきシャンパーニュと比べると、ドサージュの甘さと鷹揚さも感じました。白は、トップのクーレ・ド・セランじゃないことが幸いしてか、2021年でも十分開いていて、美味しかったです。シュナン・ブランという品種の果実味の深みをひさびさに味わえました。この造り手、他のロワールの自然派たちとも一線を画す味わいですね。このボトル、ウーリエと逆の物言いになってしまいますが、いい意味の緊張感もありました。・個人的評価=89/100・リピート=あり!
2025年10月21日
コメント(0)

Pluma Vinho Verde 2023/Casa de Vila Verde・価格=1,000-1,500・個人的評価=87+/100・リピート=あり!夏の間に飲もうと思っていて、残ってしまったいた銘柄。とはいえ蒸し暑いので、出前の鮨と合わせたら、これはもうこベストマッチ!と思える相性でした。鮨はスーパーで並んでいるレベルなのですが、それレベルとコレを合わせると、どちらの味もアップします! 僅かなグリーンノート、過ぎないミネラル感、主張しない果実味。高級鮨に合わせるのにはシャバい液体ですが、ごく普通の鮨にヴィーニョ・ヴェルデは、小確幸だと思います。この価格帯での白の買いの品種ですね。さんまの塩焼きにも合いそう^^
2025年10月15日
コメント(0)

J.Lassalle Preference Brut 1er Cru NV/J.Lassalle・価格=7,500-8,000・個人的評価=88+/100・リピート=あり?ひと昔前によく買っていた銘柄。リーズナブルなRMとしてよき出回っていたのが、コレとリシャール・シュルランとジョゼ・ミシェル。ムニエ多めのミシェルが好みの味筋ではなく、贔屓はPN多めのシュルランでしが、この銘柄もムニエ多めながら、角のないバランスの取れた味わいで、ハーフも入手しやすかったので、リピートしていました。味の印象も変わらずで、万人向けの中庸な味わい。値段だけ、倍くらいになってしまいましたが、メゾンの有名処より、ふだんワインを飲んでいない人にも受ける味わいだと思います。ドサージュも少し減っているような印象です。
2025年10月14日
コメント(0)

Chapelle des Accoles 2020/Dom.des Accole・価格=3,000-3,500・個人的評価=88+/100・リピート=あり白に続いて赤。昔飲んだ記憶はありますが、よく覚えていませんでした。これはいちばん下のキュヴぇでしょうか。セパージュを細かく書いていますが、まあシラーではなくグルナッシュ主体であることはある程度わかる味ですが、白同様、醸造による味わいで、赤紫蘇ジュース系の典型的なビオ。やや暖かい土地らしい酸の太さを感じます。白と違って、この味筋はもっとリーズナブルなものが散見されますが、それらよりは味わいに瑕疵が感じられず、よくできているなあと思いました。ただ同価格帯のロワールのピュズラ系の赤のほうが、ミネラルと酸の細さがあるので、ブル好きの人には好ましく思えるかもしれません。でも今どきとしては、値段以上の味だと思います。
2025年10月03日
コメント(0)

Les 4 Faisses des Accoles 2021/Dom.des Accole・価格=3,000-3,500・個人的評価=88+/100・リピート=ありその出自から、ブル専科の方からも許容されている感があるザコル。でも飲むとやっぱり南仏だと、 品種が違う赤は、みなさんそう感じるそうなのですが、シャルドネ100%のこの白は、地域以上に自然派のアプローチが強く出た、典型的なビオ白の味わいでした。ラルロというよりシャソルネに近く、あのミネラル感とシャルドネらしさを削った感じで、やや甘さと暑さを感じます。この手に共通するのは、酸にビタミンCの錠剤、ハイシー感があって、人によってはビオなのに人工感を感じるかもしれません。ただこの味筋、ビオ界隈だとちょっと話題になった新しい造り手がラングドックだったりドイツだったりしても、平気で5,000円を超えてくるので、相対的にはかなりお買い得に思えます。なんだかんだいって、ビオ白として美味しいので。ちなみに外観も、ビタミンC飲料みたいな濃い黄色です。
2025年10月01日
コメント(0)

前回投稿したワイン会で、前月(8月)の会が上がっていないよとメンバーに言われて、調べたら下書きのところにこの記事がありました。時系列的には逆で、1か月前の話です。夏の終わりに外房でおこなっているワイン会。送迎してくれるイタリアンに持ち込み。パスカル・エナン。新しいシャンパーニュを常にチェックしているIさんから。ピノ多めのブレンド、ドサージュ3g。今どきの生産者としては、テンションが高すぎず、ミネラリー過ぎず、中庸な味わいが好感触。Yさんはイブ・コラン・モレのサン・トーバンのル・バン2019。ブラインドでしたが、キャップシールが見えていたこともあり、ヴィンテージは1年間違えましたが、畑名まで当たりました^^ この造り手は、味わいにしっかり特徴がありますね。ミネラルよりやや完熟感のある果実味が、ほんの少しだけ勝っています。昔の値段の4倍だそうです……・わたしはイル・パラディソ・ディ・マンフレディ。ロッソですが、熟成期間が短いだけで、中身は状いきゅヴぇのブルネッロと同じだそう。で、値段は半額以下。ソルデーラ以上というイタリアワインマニアもいるそうですが、確かに並みのサンジョヴェーゼにはない質感、ミネラル、上品なすみれ香と金属のニュアンス。値段をはるかに凌駕している気がします。部屋に戻って、Sさん持参のタイユヴァンのロゼシャン。中身はドゥーツ。眠気前回にわたしはほどんど味の記憶がありませんでしたが、翌朝、瓶に残ったわすかな液体を飲んでみたら、まだまだ美味しかったです。この造り手らしい力強さを感じました。
2025年09月29日
コメント(0)

月イチ恒例のワイン会。四川料理の梅香にて。みな初でしたが、丁寧な味で一同すっかり気に入ってしまいました。リピートあり!わたしが持参したのは、以下の2本。Pinot Blanc Wehlener Klosterberg 2020***/Markus Molitor・価格=9,500-10,000・個人的評価=89/100・リピート=なしWA96-98点という、おそらくピノブランにおける最高評価ですが、まだ早いのか、ポテンシャルの欠片は感じますが、現時点の味わいは、以前飲んだ同じ造り手のベーシックなキュヴェとの違いはさほど……。この造り手、自らキュヴェによって無印から星3つまでを付けているのですが、飲み手の力不足でしょうか。ほかのメンバーも同様の感想でした。こことあるシリーズ ぴのろぜ 2020/ココファームワイナリー 10R・価格=4,000-4,500・個人的評価=90+/100・リピート=あり!8月末にこのワイン会のメンバーの4人で、南房総のワインショップで共同購入。この銘柄、赤も素晴らしいのですが、ロゼの想定以上! 色調も味わいも赤に極めて近いロゼで、タカヒコ系統の自然派ピノの香りと味わい。この甘酸っぱさがこの値段で買えるなら!という共同感想。泡はIさんからパスカル・エナン、ロゼはSさんからファンキーシャトー。エナンは黒ぶどう多めですが、ブランドブランっぽい味わい、ファンキーはメルローで、ほんの少しの発泡感。いちばん辛い料理との相性がよかったです!
2025年09月28日
コメント(0)

Chablis 2019/Dom.Alain Geoffroy・価格=2,500-3,000・個人的評価=88+/100・リピート=あり!並シャブリでは、ドメーヌのジルベール・ピクとネゴシアンのルイ・ラトゥールと並んで、個人的ベスト3。ちょいバックヴィンテージで、熟成香がキリメリジャンのニュアンスをややマスキングしていて、またやや酸も丸く感じられましたが、若いものとはまた別の魅力を感じました。滞留在庫かもしれませんが、こんな本寸法のシャブリが売れ残るとは…。ちょっとだけ高い樽熟成しているVV表記のものより、ステンレスタンク醸造のこちらのほうが好ましいです。ピクほどいかめしくなく、ルイ・ラトゥールほどメリハリはありませんが、シャブリらしさをきちんと感じられる銘柄だといつも思います。
2025年09月23日
コメント(0)

Nuits-Saint-Georges Les Charbonnieres V.V. 2020/Dom.Jerome Chezeaux・価格=5,000-5,500・個人的評価=88+/100・リピート=あり2本目。閉店したコート・ドールに最後に行った夜、既知のソムリエさんに赤のボトルをお任せでお願いした際、この2021年を供されて好印象。ネットで2020年が売っていたので3本購入。1本目は、定例ワイン会に持って行ったら好評で、こちらのヴィンテージのほうがより大きさを感じました。2本目もお店に持ち込んでみましたが、このボトルはなぜかバニラ香が強く。味わいのバランスをほんの少し崩していました。おそらく原因は、朝から持ち歩いていたから。村名としては充分美味しかったのですが、たぶん本質はもって上のはず。もったいないことをしました。
2025年09月18日
コメント(0)

Gruner Veltliner Toni 2023/Soellner・価格=2,000-2,500・個人的評価=86/100・リピート=なしグリューナー・フェルトリーナーという品種、個人的にはぺトロール果のないリースリング、のような味わいだと勝手に思っていたのですが、これは値段も軽いが酒質も軽く、ミネラル感が薄いヴィーニョ・ヴェルデのようでした。ビオの造り手のようですが、知名度のあるガイヤーホフやヒードラーのフェトリナーとは別物の味わいでした。
2025年09月16日
コメント(0)

Aubry Brut 1er Cru NV・価格=3,500-4,000・個人的評価=89/100・リピート=ありアルバンヌなど、シャンパーニュで許可されているマイナー品種を栽培・醸造していることで知られている蔵ですが、これはベーシックキュヴェ。データがないのですが、その手を使っていないようで、ムニエを含む黒ぶどう多め、ドサージュは控えめで6~7グラムくらい? 実に真っ当な味わいで、白い花、ブリオッシュなど、正当な香り。今どき、この価格帯のシャンパーニュはタイユ使用でエグミを感じるものが多いのですが、微塵も感じられず、コスパが非常に良かったです。あまり見かけませんが……。
2025年09月14日
コメント(0)

Cotes du Rhone Rouge il fait soif 2022/Maxime-Laurent・価格=2,500-3,000・個人的評価=88+/100・リピート=ありグラムノンのネゴシアン物。絶賛したドメーヌものは、ラインナップの中で早飲みの位置付けでしたが、これはそれの上の行く「ごくごく飲む」立ち位置。そうはいっても、ロワールやアルザスの自然派よりはしっかり&スパイシーな果実味です。ドメーヌものは、際立った香ばしさがありましたが、早飲みながらリリースして3年ほど瓶熟された2020年だったことも、より美味しく感じた理由かもしれません。これもグルナッシュ主体らしい果実味の角はわずかに感じられたのが、30分もすると丸くなり味のバランスが向上しました。グラムノンの「早飲みタイプ」は、中期の熟成に耐えそうで、しかもより美味しくなる気がします。
2025年09月12日
コメント(0)

C'est Bien Comme Ca Rouge 2023/Mas de Janiny・価格=2,000-2,500・個人的評価=87+/100・リピート=ありインポーターと造り手のコラボキュヴェ。ふらっと立ち寄った店でほぼ2024年の中に1本だけ、滞留在庫らしい2023年があったので、思わずゲット。エチケットに書いてあるカシス、ローズマリー、胡椒は確かにその通りなのですが、開けたてはポワブル・ロゼ様のスパイス感が強めで、寛ぐ感じはなかったのですが、しばらくすると馴染んでいき、柔らかい液体に変容していきました。コスパ高し! さすがリーズナブルワインを厳選しているインポーター、ディオニーだと思いました。
2025年09月11日
コメント(0)

Riesling Haus Klosterberg Brut Sekt 2016/Markus Molitor・価格=4,000-4,500・個人的評価=89/100・リピート=あり下のキュヴェから試している、白も赤も軒並み高評価のドイツの造り手。これは瓶熟6年の泡ですが、確かに並みのゼクトとは一線を画しています。香りはシャンとはちょっと違う、白い桃系、りんご、ミネラル。完熟感と軽く蜜感があり、泡の持続性も申し分ありません。同価格帯のシャンパーニュには軽いえぐみがあるものが散見されますが、これは完成度が高い泡だと思いました。品種の個性も十分出ています。
2025年09月07日
コメント(0)

中富良野ピノノワール 2021/ドメーヌ・レゾン・価格=4,000-4,500・個人的評価=87/100・リピート=保留千倉のワインショップで共同購入。南房総で4人で飲んだ際、例によってわたしが先に寝てしまい、飲みそびれた日本ワイン。みなさん1杯ずつ飲んで半分以上残っていたものを、東京に戻ってちびちびと3日間かけて飲んでみました。余市ではなく中富良野のピノ。この蔵の初めてリリースしたピノノワールとのこと。まさにクランべリー、ラズベリー系の赤系小果実のキュートな酸味。ただ4日後もへたれず味わいをキープしていたので、丁寧に造っていることがわかります。いまの相場からしたらこの価格なのでしょう。この先、良くなりそうな予感がしますが、それなりに値段も上がっていくんでしょうね。ピノだから^^
2025年09月06日
コメント(0)

Cotes du Rhone Village Rouge Signargues 2023/Dom.de La Montagnette・価格=1,500-2,000・個人的評価=88/100・リピート=あり南ローヌの自然派協同組合、エステザルグの構成員。エステザルグは一銘柄を除いては、構成員それそれが収穫したぶどうを混ぜずに、それぞれのブランドでリリースします。エチケットも含め、このモンタニョットがいちばんの贔屓なのですが、2023年は14.5%。開けてしばらくは高アルコール感に支配されていましたが、しばらくして空気がなじむと、心地よいガリーグ香りと噛む応え感のある果実味がマッチして、美味しくなりました。実に良心的な価格です!
2025年08月30日
コメント(0)

Vin Nouveau du Tue-Boeuf 2023/Le Clos du Tue-Boeuf・価格=3,000-3,500・個人的評価=88+/100・リピート=あり最近購入しましたが、昨年ではなく一昨年のヌーヴォー。昔、この蔵のソーヴィニヨン・ブランを飲んで、この品種に対する認識が一変しました。青臭くない青さの美味しさ! ヌーヴォーですが、白も赤もきちんと瓶熟します。ノーマルよりたぶどうの熟度も浅そうですが、そのぶん品種の個性がきちんとわかうビオ白に仕上がっています。
2025年08月28日
コメント(0)

Gruner Veltliner Bergfrie 2023/Geyerhof・価格=2,500-3,000・個人的評価=87+/100・リピート=ありひさしぶりに飲んだグリュナフェトリナー。ガイヤーホフは、老舗感のあるビオですが、造りより品種の個性が表れている味わいに感じました。この品種は、ぺトロール香のないリースリングみたいだという個人的認識で、酸、ミネラルとミネラルと伴った黄色よりは白を感じる果実味。抜栓直後はやや甘みを感じますが、だんだんと酸が表に出てきて、バランスが良くなってきます。和食に合うイメージの1本で、実際そう思いました。
2025年08月23日
コメント(0)

Ayala Brut Nature NV/Ayala・価格=6,500-7,000・個人的評価=88+/100・リピート=あり!リピート銘柄。メゾンのノンドゼ、あれこれ飲んだわけではないのですが、数種類試したなかで、価格と味わいのバランスが良い銘柄だと感じて。八雲のカウンター懐石に持ち込み。4人で、最初の口開け用に。酷暑ですし、ナチュールの気分だったのですが、2人くらいでこれでコースを通すなら申し分なかったのでしょうが、4人で分けるなら多少でも甘さを感じるほうが良かったかもしれません。ソリッドな黄柑橘の味わいなので、獣肉の脂があるようなシチュエーションのほうが合いそうでした。飲み干した後半、天然鰻の地焼きが供されたのですが、それと合わせたいなと思いました。
2025年08月21日
コメント(0)

Gicondas 2019/E.Guiga・価格=3,000-3,500・個人的評価=88/100・リピート=なしひさびさに飲みましたが、印象は変わらず。ザ・ジコンダスという味わいで、黒こしょうの香りと甘苦いニュアンス。ビーフシチューやハヤシライスといったドミグラス系にはドンピシャの相性。閉店してしまったコート・ドールで昔々にハウスワインにしていて、スペシャリテの牛のしっぽの赤ワイン煮とのマリアージュは、本当に素晴らしかったです。ギガルのラインアップとしては、コート・デュ・ローヌ、クローズ・エルミタージュの次で、この上がサン・ジョセフ、シャトーヌフ、そしてコート・ロティとエルミタージュが同価格です。すべてアペラシオンの教科書的な味わいで、特にシャトーヌフ、コート・ロティは、ネゴシアン物でも侮れない味わいだと思います。このジコンダスも良いのですが、サンコムのコート・デュ・ローヌに値段と味わいで、一歩譲ってしまうかもしれません。あと何しろ、最近飲んだグラムノンがコスパ抜群過ぎて、比べるとかなり分が悪くなる気がします。
2025年08月16日
コメント(0)

Vinho Verde Alvarinho 2023/Canato Nono・価格=2,000-2,500・個人的評価=87+/100・リピート=あり!蒸し暑い夏の、まだ明るい夕方、海辺で地の魚介。グリーンノートは控えめで、軽い塩味と酸、ゆるいミネラル。ピタリと嵌ったので、ワインのポテンシャルをはるかに超えて美味しく感じて、気が付くと1本空けていました。ビオ白の典型的な味わいから、ビオ臭?を除いたような薄めの液体で、昨日のボノームとも共通項があります。シチュエーション込みなら90点以上を付けたい感じです。長年ワインを飲んできて、その消費に多少の後悔はありますが、季節と時間と場所に合ったワインを選択できるようになったことは、良き学習効果^^だと思います。時宜に合ったワインは、値段に関係なく旨いですね!
2025年08月14日
コメント(0)

Vin Nouveau 2024/Pierre Olivier Bonhomme・価格=3,000-3,500・個人的評価=88+/100・リピート=あり最近買ったボノームのヌーヴォー。王冠でしたが、発泡は控えめ。このエチケットは、以前のピュズラが参画していた時と同様ですが、一貫して外れのない美味しさ。ソーヴィニヨン・ブランですが、例によって品種というより、典型的なビオ白の味筋。このボトルは、やや薄めの液体で、きつすぎない黄柑橘の酸、苦みは無し。ビアンカーラから、ミネラル感を少し抑えたような味わいでした。本家ピュズラのほうのヌーヴォーも同時に買ったのですが、そちらは2023年ものでした。近いうちに飲んで、比較してみたいと思います。
2025年08月13日
コメント(0)

A.R.Lenoble Brut Nature Mag17 NV/A.R.Lenoble・価格=5,000-5,500・個人的評価=88/100・リピート=なし2017年をベースに、リザーヴワインをアッサンブラージュ。ベースワインはマグナムボトルで貯蔵? ノンドゼですが、液体に残った糖分が熟成によってメイラード反応を残したような香ばしさがあります。ドサージュレスの味わいですが、香りに甘さを想像するニュアンスがあって、ちょっと不思議な感覚がありました。比較的穏当な価格ですが、ノンドゼらしさを求めるなら、他にも選択肢がありそうです。
2025年08月12日
コメント(0)

珍しく、また人数多めのワイン会。6人で6本。主催者のMさんに、すべて無償!で供出していただきました。・N/V De Venoge Blanc de Blancs Princes Champagne・2019 Clandestine Brut Nature Les Semblables Boreal Champagne・2015 Saint-Veran Les Heritiers du Comte Lafon・2015 Saint-Veran Les Heritiers du Comte Lafon・1999 Mazis-Chambertin Cuvee A Dominique Laurent・1999 Mazis-Chambertin Cuvee B Dominique LaurentMさんのワイン会はテーマがあって、泡はB de BとB de Nの飲み比べ、白は同銘柄・同銘柄のインポーター違いの飲み比べ、そしてドミニク・ローランのマジの1999年のAとBの飲み比べ。泡は、安定のヴノージュといまどきのクランデスタン。クランデスタンは2度目ですが、特徴的なブランデー感があって、美味しいけれどある種の不安定感も感じます。白は、キャップシールの色が違いました。1本は柔らかくまったり、もう1本は少しタイトでした。味の違いはあれど、どちらも健全な熟成、飲み頃でした。わたしが持っている本にも、今回飲ませていただいたマジ・シャンベルタンのことが書いてあって気になっていました。1996年についてのインプレッションなのですが、Bのほうが評価が高く、1904年の古木から造られているという記述が。1999年は最初はAが開いていて美味しかったのですが、Bが時間が経つほどに本領を発揮?してくれました。いわゆる香ばしさの点で、勝っていました。しかしどちらのワインも新樽感はほぼなく、飲み頃だったような気がします。すっかりごちそうになりました。ありがとうございました!
2025年08月05日
コメント(0)

Chablis V.V. 2022/Dampt-Freres・価格=2,500-3,000・個人的評価=87/100・リピート=なしダニエル・ダンプの名義違い、もしくはネゴシアン部門かと思っていましたが、もしかすると関係ないのでしょうか? ネットでも同じようなインプレッションがありましたが、シャブリにしては酸が丸く、また古樹にしてはキリメリジャン感が不足気味。今ではなく寒い時期にふさわしいシャブリ。
2025年08月04日
コメント(0)

珍しく大人数でのワイン会。8人で7本。Iさんが泡を3本持参。ビシュリー3種。どれも今のシャンパーニュらしい美味しさ。白は、よく見かけるGyotakuを初めて飲みましたが、意外にゲビュルツ系の香りと味わいを強めに感じました。魚料理に合うとしても、洋風・中華・エスニック系ですね。マラティック・グラヴィエール2010は、熟成した美味しいボルドー・ブランをひさびさにいただきました。わたしはジャドのサヴィニィを持参しましたが、Sさんが蔵からハンドキャリーしたというパトリアッシュのシャンボール2014年を持ってきたので、ネゴシアンのニュイとボーヌの飲み比べになりました。シャンボールは村名なりの構成要素ですが、ミネラル感がしっかり出ていました。自社畑のジャドのナルバンドン2011年も健全な熟成で、ボールらしい丸い赤系果実で、ややサヴィニっぽい「いなたさ」がありましたが、値段以上の味わいに思えました。同じ畑の同年のルロワ1本で、このワインなら10ケース、120本は買えます。ブル赤ならではの瓶熟した熟成香と赤系果実がきちんと味わえた1本でした。
2025年08月03日
コメント(0)

Cotes du Rhone Rouge La Belle Sortie 2020/Dom.Gramenon・価格=2,500-3,000・個人的評価=90+/100・リピート=あり!旨い! ひさびさにグラムノンを飲んで、ちょうど最近の赤の嗜好がグルナッシュ系だったのでそう感じたのかもしれませんが、それにしても蔵の特徴がきちんと出ています。評点、甘いです。明らかなガリーグ、すみれの花のエキス、完熟した赤黒いベリー、クローブ、黒こしょう、炙ったベーコン。スパイシーで、ちょっと艶っぽい。妖艶というわけではなく、退廃の要素はない色っぽさ。代替わりしてもグラムノンはグラムノン。若樹で抽出軽めの下位キュヴェで、早めに飲むことを推奨されていますが、10年くらいは保ちそうです。今でも一度だけ飲んだ、10年以上前に飲んだ上位キュヴェの1999年のメメの香ばしさと艶っぽさは記憶に残っていますが、加齢したこの身にはむしろこれくらいが好ましい気がします。食べ物もそうですが、ピークを過ぎた年齢になって、だんだんと要素が多い特等の美味より、ほどよい美味しさが身体に馴染むようになってきました。そんな下り坂を楽しみのにはうってつけのワイン。ジャンシスがローヌは過少評価されて言っているのは、一部の高得点過ぎるワインは例外として、こんなワインのことを言っている気がします。
2025年08月01日
コメント(0)

Domaine de La Truffiere 2003/Jean Marc Boillot・価格=3,000-3,500・個人的評価=87/100・リピート=なしジャン・マルク・ボワイヨが、ブルゴーニュとは別に南仏で仕込んでいるシラーの赤。トリフィエールボワイヨが所有しているピュリニィの1級畑ですが、なぜその名前なのかは不明。03ですが、熟成感はそこそこ。この年らしく、酸不足が明らかで、それこそ軽いトリュフ香はありますが、終始平坦な味わいでした。値段なりの古酒。
2025年07月28日
コメント(0)

中華とビオワインの可菜飯店で、10人で1卓。いつものことで料理写真は撮っていませんが、軽いけど芯がある味わいのコース。予約困難店だそう。ワインは、白、オレンジ、赤。どれも8,000円台でした。中国の名産地、寧夏地区のシャルドネ。やや揮発酸がありましたが、いわゆるグレープフルーツ系のビオ味。造り手、把握できませんでした。・個人的評価=87/100・リピート=なしアルザスのクリストフ・リンデンローブという造り手のオレンジワイン。品種はオーセロワ。軽いエグ味と果皮からの醸し感。・個人的評価=87+/100・リピート=なしロミュアルド・ヴァロのボージョレ。これがいちばん完成度が高かった。悪くない、軽い漬物感。・個人的評価=88/100・リピート=なし前の2本は、ややエグ味や苦みがあり、少しだけビオらしい欠点がありました。赤は、まとまり感あり。あくまでビオの範疇の話ですが。オーナー兼料理人は、若い女性。ビオだけのオンリストを続けていると、無難なものより、少しだけバランスが偏っている、ワンアクセントがあるものを選びたくなってしまうのかもしれません。でも料理とピタリと合って、瑕疵を補ってワイン単体より美味しく感じることも多々あるので、醸造上の欠陥がなければモーマンタイなのだと思います。
2025年07月26日
コメント(0)

Cremant d'Alsace Extra Brut NV/Dom.Meyer-Fonne・価格=2,500-3,000・個人的評価=88/100・リピート=あり1ダース以上リピートしている泡。ロワールのクレマンはカヴァの上位互換、ブルゴーニュやジュラのクレマンはシャンパーニュの下位互換、ボルドーのクレマンは中庸過ぎるものが多いのですが、アルザスは多品種の混醸ゆえが、おおむね独自の香味を持っているような気がします。このドサージュが少なめの泡も、ぶどうの熟度、りんごの蜜のような香味を感じます。シャンパーニュのような香ばしいブリュレ感はありませんが、飲み飽きないバランスがある1本です。あと価格も、昔に比べて2割くらいしか上がっていないのも美点です。
2025年07月21日
コメント(1)

Alsace Saveurs 2022&2023/Christian Binner・価格=3,500-4,000・個人的評価=88+/100・リピート=あり外房で。ピノ・ブラン、オーセロワ、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネールが主体で、リースリング、シャスラ、シルヴァネールも。少し前に外で飲んで美味しかったので購入。ホワイトビールのような濁った外観。ある種の典型的なビオ醸造の白の味わい。先日のクク・ヨーデルと同系統。あちらがグレープフルーツだとしたら、こちらは金柑。要素は多めですが雑味、苦みはほぼありません。ビアンカーラも同じ仲間ですが、あれはもっとミネラル要素が強いかもしれません。品種やテロワールを超えた共通項は、ワインらしくない味わいとも言えます。ある種のワイン好きの方にとっては「あちらのワイン」、ビオ専科の方にとっては「白はこうじゃなきゃ」。個人的にはその両方を、行ったり来たりしたくなります。
2025年07月20日
コメント(0)

Bouzeron 2021/Dom.Louis Jadot(Famille Gagey)・価格=3,500-4,000・個人的評価=89+/100・リピート=あり!個人的に隠れた名品だと思っている銘柄。白の人気生産者、たとえばラモネやボワソンのアリゴテ、あるいはヴィレーヌのブーズロンよりはるかに美味。スケールははるかに小さいのですが、アリゴテの御三家、ドーヴネ、ドメーヌ・ルロワ、コシュ・デュリと同じ味筋です。同じ金のアリゴテ、アリゴテ・ドレでもヴィレーヌの酸はシャブリを思わせますが、こちらは御三家と同じく、コート・ドールのシャルドネのような柔らかさと甘味があります。少し前は2,000円弱で、ドルアーンのリュリー(こちらはネゴスもの)と並んで超コスパのブル白の双璧だったのですが、ずいぶん値上がりしてしまいました。それでもなお、価格以上の味わいだと思います。
2025年07月17日
コメント(0)

Montlouis sur Loire Brut Tradition 2020/Francois Chidaine・価格=2,500-3,000・個人的評価=87+/100・リピート=あり(梅雨~夏場)クレマンではない、独自のAOCを持つ泡で、飲んでいないアペラシオンと思い、先月のサンペレに引き続き。白い花や青りんごの香りとしっかりと石灰由来のミネラルと心地よい苦みを感じます。多くのクレマン・ド・ロワールはスペインのカヴァで良いかと思えてしまうのですが、これは確実に個性があり、わざわざ選ぶ理由があるように感じます。ヴーヴレイとの違いはよくわかりませんが、石灰感はこちら?が上かもしれません。深みがあるわけではないのですが、湿度と温度が高い夕方に飲むと、旨い!なる泡です。
2025年07月14日
コメント(0)

Chablis 2019/Dom.Hamelin・価格=2,500-3,000・個人的評価=87+/100・リピート=ありシャブリのまずまず有名どころのアムラン。シャブリ4本セットで最近購入。店在庫か、インポーター在庫か、4本中3本が2019年でした。この並シャブリもきちんとキリメンジャンを感じます。細部はややゆるいですが、柑橘酸とまずまずタイトなボディなので、積極的に買わないにしても、もしレストランで穏当な価格で出ていいたら、躊躇なく頼めるレベルです。同価格帯の村名シャブリにおける美味しさで言えば、ネゴスのドルーアンやジャドより上、ルイ・ラトゥールの下、ドメーヌのヴォコレと同等、ジョフロワ、ビヨー・シモン、ピク、マランド、ベッサン・トランブレイあたりよりはちょっと下かもしれません。あくまで個人的な好ましさですが……。
2025年07月12日
コメント(0)

VdF Cuvee Kura Rouge 2021/Pierre-Olivier Bonhomme・価格=2,500-3,000・個人的評価=89/100・リピート=あり日本酒の新酒にインスパイアされたという、ロワールの有名ビオ。寝かせるタイプではなく、最近2024年がリリースされたのですが、これは3年ほどセラーリングしていたもの。コルクに真っ赤な酒石酸がびっしり付いていました。この年は11.5%と例年より2度ほど低かったのですが、瓶熟に問題なし。2021年はロワールのぶどうが良くなかったようで、ガメイ、カベフラに南仏のシラー、グルナッシュも入っています。赤じそ、梅ジャム、クランベリーにきのこ系の熟成香。毎ヴィンテージ感じることですが、ロックやパカレ系が好きなら、下位互換としての役割を十二分に果たしてくれると思います。中庸で、完成度の高いビオ赤です。
2025年07月06日
コメント(0)

Kuku Yodel 2021/La Sorga・価格=6,000-6,500・個人的評価=90/100・リピート=ありお茶目?なエチケットとネーミングですが、ノーマにオンリストされているラングドックの白3種は、すべてこの造り手だそうで、ラ・ソルガは、ビオワイン界隈ではかなり有名のよう。https://vin-maruyamaya.com/pt_producer/la-sorga/お誘いで、今月末に貸し切りで行く予定のビオワインと中華の店の女性オーナーが「この造り手を飲んで、初めてワインを美味しいと思った」そう。と、ちょっと前のブルータスの中華特集に、そんなエピソードと共にその店が紹介されていたので、予行演習的に購入してみました。永福町の可菜飯店という店です。味わいはミネラルの背骨が通った、甘くないグレープフルーツジュース。テレ・ブーレ70%、ソーヴィニヨン12%、ピクプール8%、ミュスカ・ダレクサンドリー10%。品種を超えた、ビオ醸造の典型的な香味ですが、雑味が一切なく、完成度は頗る高いと思います。ちなみにエチケットの方は、有名な日本人ヨーデル歌手だそうです。
2025年07月04日
コメント(0)

備忘録の目的もあって毎月飲んだワインをまとめてアップしていましたが、いつ何を飲んだか振り返りにくいということに気付き、手間は一緒なので、飲んだ都度に書き留めていこうかと思い直し……。Pinot Noir Haus Klosterberg 2019/Markus Molitor・価格=3,000-3,500・個人的評価=88+/100・リピート=あり!7月の1本目は、先月、芯のある味わいのピノ・ブランを飲んだモーゼルの造り手。https://firadis.co.jp/product/producer-info/?producerid=3301赤もシュペートブルグンダーではなくピノノワール表記。クラスも4段階でGC、1級、村名、レジョナル的で、目指している方向性はまちがいなくアソコなのでしょう。ACブルクラスのコレは、目の詰まった赤系果実、こなれたタンニンとミネラル。ジュヴレ的な味わいです。丁寧で端正、色気はやや不足、といった風情ですが、価格以上の味わいに思えます。
2025年07月02日
コメント(0)

Cotes du Rhone Rouge Les Grands Vignes 2022/Les Vignerons d'Estezarugues・価格=1,500-2,000・個人的評価=88/100・リピート=あり6月は、エステザルグから。おそらく飲んだことがある方も多いであろう、良心的な協同組合もののベーシックな赤。サンソーとグルナッシュ。ほどよいナチュール感で、同価格帯のギガルと比べると明らかに柔らかい味わいで、ぶどうの熟度も上な気がします。ガリーグ香はあまりなく、スパイス感、ブリュレ感も控えめな、おおらかな赤系果実。元々の値段がリーズナブルだと同じくらいの倍率で値上がっていても、高めのものとはさらに価格が開きます。ブルゴーニュグラスで飲んでも美味しいデイリーです。KWtN 高橋農園 ソーヴィニヨン・ブラン 2023/10R ワイナリー ・価格=3,000-3,500(推定)・個人的評価=89/100・リピート=あり料理研究家・エッセイストのYさんにごちそうになった1本。Yさん、ワインはほぼナチュールだそうですが、この北海道のSB、良かったです。レモンやグレープフルーツ系の酸に熟したグラッシーなハーブ、十分な糖度。少し軽めですが、ロワールのボノームのワイン同じ味筋のレベルの高いビオ白。10Rの醸造センス、少し前に飲んだピノも秀逸だったし、抜群だと思います。Chablis Theodore de Vaucharmes 2019/Olivier Tricon・価格=2,500-3,000(推定)・個人的評価=88/100・リピート=ありシャブリ4本セットを買ったら、滞留在庫だったのか1本が2023で、残り3本が2019。まずはネゴシアン物から。酸、石灰感、それに見合う果実味に、ポジティブな軽い熟成感。冷涼感がしっかりある、この味わいのシャルドネが1本3千円で飲めるなら、今どきは御の字かもしれません。Zero Infinite 2023/Pojey&Sandri・価格=3,500-4,000・個人的評価=88/100・リピート=あり先日、三重の四日市の夜、ひとりでふらっと入ったイタリアンでグラスの白を所望したら出た微発泡ナチュラル。ネットで人気のよう。ある意味、ナチュールの典型。この手のワインを好む人には美味しく、そうではないワインラバーは「あっちのワイン」と言う味。品種を超えたビオ白の味わい。ミネラル、タイトな黄柑橘、酸は旨み成分がマスキングして、結果的に頗る柔らかい味わい。アルコールを持ったぶどうジュース。この味が有りか無いかで、ビオナチュールワインを認めるか認めないか、の踏み絵。個人的には、ワインという一つのカテゴリーで語れない味筋の違い。違う種類のお酒だと認識すれば、もちろんアリ!インバウンドにまみれた街、渋谷で真っ当なビストロ料理とヴァンナチュールがリーズナブルな値段で楽しめる店で。ちなみに持ち込みにもフレンドリーです。4人で3本。ビオワインに詳しい料理カメラマンにお任せで。なので店価格不明ですが、おそらく3本とも4ケタ後半ではないかと。Cremant d’Alsace Prelude 2022/Remy&Vincent Gross・個人的評価=88+/100・市場価格=3,500-4,000・リピート=ありオーセロワ80、リースリング20、ノンドゼ。白っぽい柑橘やりんごの香り。これは柔らかく熟度しっかりの、美味なビオクレマン。家でも飲みたい1本ですが、入手困難らしい。VdF Blanc Charbonnieres 2022/Le Mazel・個人的評価=88+/100・市場価格=4,000-4,500・リピート=あり南ローヌのシャルドネ。コルクではなく王冠。マゼルの白は初ですが、これも良かった! 最初は揮発酸を感じましたが、ほどなく消え、レモンコンフィ、ビタミンC系の甘酸っぱさは、コサールのビゴのような味わい。これも家で飲みたい味ですが、たいがいのネットショップで売り切れでした。VdF Rouge A toi nous 2023/Andre Calek・個人的評価=87+/100・市場価格=3,000-3,500・リピート=なしマゼルの畑の一部を受け継いだらしいです。シラーメインでグルナッシュをプラス。やや還元していていました。オリエンタルスパイスとガリーグ香。抽出控えめの軽い酒質。悪くないですが、最近ローヌ系を好んで飲んでいるので、前の2本に比べてやや没個性。アンドゥイエットやバベットステーキには好相性でした。渋谷で行く店に困ったらおススメです。ワインリスト、厚めです。Sait-Perey Les Bulles d'Alain 2016/Alain Voge・個人的評価=87+/100・価格=3,500-4,000・リピート=なし「コルナスといえばこの人!」的な存在のアラン・ヴォージュ。高得点の赤ではなく、ミレジムの泡。クレマンというカテゴリーでなく、フランスのAOCの泡を試したくなって、モンルイ・シュール・ロワールと共に購入。キャップシールも凝っています。酸化のニュアンスは皆無の、やや還元的なごく辛口。タイトでアフターに苦み。ローヌ品種らしいエキゾチックなニュアンスは控えめ。高品質ですが、享楽的な要素が無く、家よりレストラン向きの味わいに思えました。Les Noches Blanches 1er Cru NV/Louis Nicaise・個人的評価=88/100・価格=8,500-9,000・リピート=なし外房のイタリアンに持ち込み。ムルソーの木樽熟成のシャルドネという説明で、ややふくらみのある酒躯を創造していましたが、酸が強めで。甘みもしっかり。まさにレモネード様の味わいでした。ビオ泡にありがちな味の方向性ですが、あくまでクリーン。香り、味わいの要素がそれほど多くは感じませんでした。Soleil du Sud 2015/Jean PLA Selection・個人的評価=87/100・価格=1,000-1,500・リピート=なしたいへんリーズナブルなグルナッシュ&シラー、ビオ、2015年。想像よシャバイ液体のスルスル系、スパイス感も控えめですが、真夏日でも飲める南仏赤でした。もう少し値段を出せば、もっと個性とメリハリがあるワインが飲めそうでもあります。Pinot Blanc Haus Klosterberg Trocken 2022/Markus Molitor・個人的評価=88+/100・価格=2,500-3,000・リピート=あり白も赤も高得点を連発しているモーゼルのモリトール。シュペートブルグンダーではなくピノノワールと表記するように、ヴァイスブルグンダーもピノブランとしています。これの上のキュヴェがこの品種としては異例の評価なので、ますはベーシックを。モーゼルのヴァイスブルグンダーは、多くがリースリングから何かを抜かしてしまったような味わいなのですが、これは集中力のある液体で、白い花やりんごの香ばしさとリースリングを思わせる果実味、アフターのビター感がピタリと着地している美酒でありました。アルザスともひと味違うピノブランです。Nuits-Saint-Georges Les Charbonnieres V.V. 2020/Dom.Jerome Chezeaux・個人的評価=90+/100・価格=5,500-6,000・リピート=ありワイン会に持参。閉店する前、三田のコート・ドールで最後の食事をした際、赤のボトルをお任せで頼んだとところ、この銘柄の2021年が出てきて、非常に美味しく、その夜にネットで売っていた2020年をゲット。今どきこの値段で、正調コート・ド・ニュイの、みんなが好きなほんのりバニラが香る嫋やかな赤系果実。値段を言ったら、その場のみなさん吃驚。翌日、2本追加購入しました。その日は4人で、4本。泡はカステルノー。ドサージュ7g。蒸し暑い夜、ノンドゼより好ましい味。城はオリヴィエ・ルフレーヴのムルソーとピュリニィを合わせたらしいキュヴェ。確かにレジョナルを超えた香味で、ブラインドならムルソーと言いそう。もう1本の赤はビゾー系らしいディジョンのACブル。モントルキュとかシャピトルと同じ地域なのでしょう。これは典型的なビオ味ですが、アフターがタイトで好ましかったです。Selosse Pajon Souvenir Brut NV・個人的評価=88/100・価格=7,500-8,000・リピート=なし6月最後のワインは、コシュ・ビザール、バシュラ・ラモネ、シュヴィヨン・シェゾーのような?立ち位置のセロス・パジョンのスタンダード。これ、メゾン以上に中庸の、なかなか特徴を言い表せない、ごく真っ当な泡。決して悪くないけど、感想が言い難い味わいでした。
2025年06月30日
コメント(0)

Sassaia 2020/La Biancara・価格=3,000-3,500・個人的評価=89/100・リピート=あり5月は、ビアンカーラから。外房の居酒屋に持ち込み。2年ほど置いておきましたが、瓶熟したニュアンスはなし。開けたては岩清水、温度が上がってくると果実味が乗ってきます。旨みと杏仁のニュアンスがあるスポーツドリンク様の味わい。代替がない味の、常備しておきたい1本。Joseph Perrier Cuvee Royale Brut Nature NV・価格=7,500-8,000・個人的評価=91/100・リピート=あり外房のイタリアンに持ち込み。堅い洋梨や白系スパイスの香り。温度が上がってくると増してくる果実の熟度感に、少し鷹揚さが感じられるのが嬉しいです。新進系のテンションの高さがなく、安心して飲める、レベルの高いノンドゼ。これくらいの辛口が、シャンパーニュのスタンダートに感じれてくるのは、ワイン会で出てくるシャンパーニュが、ほぼドサージュ無しか少量だからでしょうか……。Bourgogone Hautes-Cotes de Beaune Blanc V.V. 2020/Dom.Jean Chartron・価格=5,000-5,500・個人的評価=88/100・リピート=あり?家でもレストランなどでも、何度かリピートしている銘柄ですが、後背地でもこの値段に……。ピュリニィの下位互換としては、まずまず申し分のないミネラル、酸、黄色過ぎない果実味。時間が経って温度が上がってくると、かすかにエグ味が出てきて、アペラシオンの限界を思いますが、これ以上値上がりしなければ、許容範囲。でもきっと、上がりますよね。VdF Rouge Red Pif 2020/Dom.Chapoton・価格=1,500-2,000・個人的評価=87/100・リピート=無し過去にも何回か飲んでいる南仏産ですが、不思議なことに2022年はまったく同じエチケットでチリ産!これを観ると経緯がわかります。https://www.youtube.com/watch?v=D1NtokLTC1Mちなみにこの自然派ワインだけを取り上げているYoutube、私は熱心な視聴者なのですが、再生回数がびっくりするほど少ないです。マーケットと媒体の相性?14%の度数でアルコール感が強く、覚えていないくらいひさびさのデカンタージュをしました。多少和らぎましたが、黒こしょう系のスパイス感が強く。。。1週間ほど放置したら、美味しくなりそうでした。VdF Cuvee Kura Blanc 2021/Pierre-Olivier Bonhomme・価格=2,500-3,000・個人的評価=88+/100・リピート=ありそろそろ2024年が出るので、3年ほど寝ていたことになります。外房で家飲み。リーリース直後にも飲みましたが、瓶熟で溌剌からしっとりに。典型的なロワールビオのソーヴィニヨン・ブランの味わいで、青臭くないグラッシーさは、海鮮とよく合います。すぐ売り切れちゃいますが、新ヴィンテージもちろん買いたいです。Chablis 2022/Dom.Alain Geoffroy・価格=3,000-3,500・個人的評価=88+/100・リピート=あり!リピート銘柄。ちょっと前までずっと、2,000円しないシャブリでした。ワンランク上のVVは樽熟成ですが、こちらはステンレス熟成。こっちのほうが樽が邪魔せず好みです。やや濃いめの色調で酸化を疑いましたが、そのニュアンスはほぼなく、黄柑橘のスレンダー過ぎない酸と果実味。温度が上がってもダレないミネラル感がやはり秀逸で、この値段でもリピートしたいです。このクラスではヴォコレ、アムランなどよりも美味しく感じられて、リーズナブルシャブリでは、ジルベール・ピクと並んで秀逸だと思います。ちなみに大手系ではジャドよりドルーアンより、ルイ・ラトゥールが旨いと思っています。そしてもう少し値段を出すなら、ビヨー・シモンやルイ・三シュルが好ましいです。Rully 1er Cru Preaux Rouge 2009/Dom.Eric de Suremain・価格=9,500-10,000・個人的評価=89/100・リピート=ありビストロに持ち込み。本拠地がモンテリーの造り手のリュリー赤。良年のバックヴィンテージですが、シャロネーズということもあって、まずまず穏当な価格。ルフレーヴの親戚ということで、確かリュリーの白とかは、アソシエにぶどうを供給しているのでないかと。良年らしくぶどうの熟度は十分で、さほど熟成感は感じられませんが、黒が混じらないラズベリー&クランベリーの赤系果実は、食中酒としては申し分なし。今どきのビストロは前菜に凝っていてメインは定番系が多いので、魚介や野菜が多めの冷前菜、温前菜、肉料理と進むので、白を持参してグラスで赤を頼むのが良いのでしょうが、持ち込める白は選択肢が限られるので、シーフードでもOKなこの手の軽やかなブルピノは重宝します。Le Rose des Acolytes 2021/Dom.des Accole・価格=3,000-3,500・個人的評価=89+/100・リピート=あり!その出自から、ブル専科の方もたまに食指を動かすザコル。これはかなり秀逸なロゼ。グルナッシュとカベソー半々との説明でしたが、裏エチケットを見たらグルナッシュ50、カベソー30、サンソー20。iインポーターの資料にそう書いてあったのでしょうね。赤ワイン的なロゼとのことでしたが、個人的にはロゼ感強し。軽いロゼを普段から飲まないからかもですが。甘みを抑えたグレナデンシロップ系の香りと味に、綺麗なビオ感。食材を選ばない万能感があります。このセパージュの赤ワインとは違い、タンニンが軽いので、まったく別物の爽やかさがあります。穏当な価格で入手できる美味しいロゼとしては、ロワールのボノーム推しでしたが、こちらに取って替わったかも、です。と思っていて翌日に残りを飲んだら、グッとタンニンが顔を出してきて赤ワイン的な味わいに。生産者の言うことは正しいですね。これからの季節に飲むなら初日、秋冬なら2日目の味わいが似合っているかもしれません。Catena Chardonnay 2022/Catena Zapata・価格=2,000-2,500・個人的評価=87/100・リピート=無しアルゼンチンのシャルドネにふと興味を覚えて、ここの上位キュヴェと併せて購入したスタンダード。舌のグローバルパレット的には93点。もちろん旧世界的ではなく、オセアニア、カルフォルニアとも番う味筋。南アメリカのシャルドネにある種共通する、ライムジュースを彷彿とさせる酸。ギムレット好きには好まれそうです。さて、価格的に5倍以上するトップキュヴェはいかに? 近々試してみようと思います。Cremant de Loire Breze Brut NV/Arnaud Lambert・価格=2,500-3,000・個人的評価=87/100・リピート=無し自然派系ではないロワールのクレマンは、シャンパーニュの代替というより、カヴァのプチ上位互換に感じてしまいます。たぶんハーバルなニュアンスがあるからでしょう。クレマン・ダルザスの場合はまた違って、ピノ・ブラン、ピノ・グリ、オーセロワ、リースリングが優勢だとシャンパーニュとは別種なのですが、独特の個性のある泡に思えます。ピノ系品種がそれを醸し出しているでしょうか?Ducru-Beaucaillou 1986/St.Julien・価格=35,000-40,000・個人的評価=/100・リピート=あり(この年代のこのクラスのボルドー)相対的には穏当?な価格、というより価格に見合った複雑性を味わえる可能性が高いので、ときどきボルドーの古酒を抜栓します。70年代は買えなくなったので、最近は80年代を。申し分ない熟成香。レザー、ドライローズ、トリュフ、下草などなど。果実味のふくらみと持続性はそこそこですが、バランスよいこなれた黒系果実。キュートな酸ではないので、ブル好きのハートは掴まないかもですが、香りが素敵なごちそうでした。Pinot Noir Langenloiser Mineral 2021/Hiedler・価格=3,000-3,500・個人的評価=89+/100・リピート=あり!オーストリアのビオ。良い意味で予想を裏切った味わい。最近、赤のテイスティング用語に「ミネラル」という言葉は使わないそうなのですが、生産者自ら名乗っています。細い赤い果実味を予想していたのですが、もちろんミネラルの背骨はあるのですが、赤系果実の豊かな完熟感がありました。アルザスのような、ちょっと煮詰めたようなニュアンスもなく、ブラインドでブル村名クラスと言う人がいてもおかしくない気がします。偏りがない、旧世界ピノノワールの味わいでした。お買い得でした。
2025年05月31日
コメント(0)

長くワインを飲んでいる人ほど「ぼやく」ことが増えてしまうのは、なかなか想定外のことが起きないからかもしれません。今月は珍しく高価なワインを飲みましたが、予想通り、ミュジニィよりルソー村名のほうが、いま飲んで美味しかったです。Beaujolais Nouveau 2024/Ch.Cambon・価格=3,000-3,500・個人的評価=87/100・リピート=無し?本日から新年度。飲みそびれていた昨年のヌーヴォーを、新?ということで。美味しいと評判だったそうですが、抜栓のタイミングか、MCのいちごキャンディー味で、典型的なヌーヴォー。昨年、ラピエールのモルゴンをひさびさに飲んで、その実力を再認識したのですが、このヌーヴォーは別枠でした。ちょっと前にクリュ・ボージョレをあれこれ集中的に飲みましたが、それらとも味筋はまったく違います。寝かせてしまった新酒というハンデがあるにせよ、ガメイの良さが出ていない印象。Alvarinho 2014/Conseito・価格=3,000-3,500・個人的評価=87/100・リピート=無しこのワインのコンセプトを詳しく知らないのですが、意図的なのかそうでないのか、茶褐色系の色調で酸化熟成。ヒネ香がないシェリー的な味わい。この品種の溌剌とした感じはないのですが、中華に合いそうな味わい。国際的な評価が高いらしいポルトガルのこの造り手の赤と泡も飲みましたが、ドライでタイトな味わいというのが一貫しています。筍を食べに行って、泡とロゼを持ち込み。赤も飲みたかったのですが、泡と白しか飲まない人、ビオしか飲まない人などもいて。筍に赤ぶどうを合わせてみたくて、この2本。Blanc de Noirs Verzenay Grand Cru NV/Gersande Lfevre ・価格=6,000-7,000・個人的評価=88+/100・リピート=あり赤系果実をしっかり感じました。エクストラブリュットですが、新世代ほどテンションが高くなく、口中で丸みを帯びた味わいになります。軽くタンニンも感じられます。食中酒として、1本で通せそうでした。VdF Vincul Rose 2022/Pierre Olivier Bonhomme・価格=2,500-3,000・個人的評価=87/100・リピート=あり2回目。ロワールのビオロゼらしく、酸がきれいに伸び、カベルネ系なのですが、クランベリー系の赤系果実が和食との相性も申し分なく、たけのこやぐじの照り焼きによく合いました。良きロゼ!J.Pierron Leglise Brut Blanc de Blancs GC NV・価格=5,000-5,500・個人的評価=87/100・リピート=無し外房のイタリアンに持ち込み。最近、ワイン会で友人が持参する泡が、いま人気の新進系で、ほぼノンドぜなので、普通のブリュットが甘く感じます。黒ぶどうが入っている場合はそうでもないのですが、ブラン・ド・ブランのブリュットは、いわゆる高級有名銘柄レベルの香ばしさがないと、個人的好みとしていまひとつに感じてしまします。この泡も、決して美味しくないわけではいのですが……。その昔、甘口が標準だったシャンパーニュ。いまはエクストラブリュットくらいが標準なのかもしれませんね。Bourgogne Alogote 2012/Dom.de Chassorney・価格=3,000-3,500・個人的評価=90+/100・リピート=できないネットをやっていないワイン屋で10年寝ていたシャソルネのアリゴテ。盛大な滓。上質なシャブリのような酸とたっぷりのうま味成分。レモンタルト、さんざし、軽いミラベル。飲んでいて次の一杯が欲しくなる味わいで、気が付くと飲み干していました。昔、ヴィレーヌの10年以上熟成した旨いブーズロンを何本か飲みましたが、それを超えた美味でした!Bad Boy 2006/Jean-Luc Thunevin・価格=2,500-3,000・個人的評価=87+/100・リピート=無し最近購入しましたが、バックヴィンテージなのにこなれた値段。ご存じ、ヴァランドローのオーナーが造るリーズナブルボルドー。期待せずに開けましたが、香りはまさにボルドーの熟成香。森の下草、レザー、軽い鉛とトリュフ。柔らかい黒系果実は、香りの比して控えめなボリュームでシンプル。美味しい古酒でしたが、小さい世界でした。Chateauneuf du Pape Rouge Confidence Vignerogne 2017/Dom.de Panisse・価格=2,500-3,000・個人的評価=89+/100・リピート=あり今はクロ・デュ・カイユに買収されて無くなってしまったそうです。頗る旨いヌフ。ほどよい黒胡椒、クローブ、ガリーグ感。スパイスをまぶして軽く煮詰めた赤系果実。ハヤシライスをつくろうとして、買い置きのハーフのチリカベがないことに気付き、グラス1杯強を使い、残りを飲んだのですが、濃度控えめで軽やか。バーゲンで3,000円以下で購入したヌフですが、個人的には倍の値段でもアリでした。この上のキュヴェも同時に買ったので、しばらくしたら飲んでみようと思います。年1回、シェフにワインお任せの会。Pouligny Montrachet 1er Cru Truffieres 2010/J.M.Boillet・価格=45,000-50,000(店価格)・個人的評価=91/100・リピート=無し2010らしく、タイトに始まり、香ばしさが出て解けたのが食事の最後のあたり。この村らしい端正さが味えました!Gevrey-Chambertin 2012/Dom.Armand Rousseau・価格=130,000-135,000(店価格)・個人的評価=90++/100・リピート=したい!村名ワインの理想形! ひたすら赤い果実がほどよい甘さの余韻を伴っています。香りも小さな赤い実のの集合体。タンニンはこの格なりの粗さがあるのですが、大きいワインではなく要素もシンプルなので、気になりません。酸と果実味のバランスが絶妙! 値段とまったく見合わないのですが、ひたすら旨い。こういうのが5,000円で買えていた、あの頃に戻りたい!Musigny GC 1999/Dom.Vogue・価格=195,000-200,000(店価格)・個人的評価=93-/100・リピート=無し緻密な液体。黒味を帯びた果実味と頗る質感の高いタンニン。開けたてはグラーヴのオーブリアン系のような香りで、飲み頃は10年先でもまだかもしれません。ポテンシャル飲みで、ゆっくりゆっくり解けてはいきますが、全貌を表す前に終了。一昨年あたりに飲んだヴォギエの村名2004年は、今回のルソーのような、複雑ではないが理想のピノの味わいでした。好ましい料理が、皿の中の要素が多すぎないものになってきているのと同様、自分はもはやブルゴーニュは村名で充分、の年齢と境地になってしまいました。と思ったのですが、昔から記憶に残っている美味しいワインは村名クラスが圧倒的に多い……。これは年齢ではなく、自分のワインに対する器の大きさですね。何回か持ち込みで利用させてもらっている渋谷のビストロ。店のワインはオールナチュラル系ということで、自然派しか飲まなくなったという友人夫妻とビオに目覚めたという知り合いと4人で、店のワインを飲みに。セレクトは通にお任せで、白1本、赤2本。Saveur 2022&2023/Chrisitian Binner・価格=7,000-7,500(店価格)・個人的評価=90/100・リピート=あり自分でもよく飲むビネール。ピノ・ブラン、オーセロワ、ビノ・グリ、ゲヴェルツの混醸。いわゆるエーデルツヴィッカーですね。メロンや梨にライチ。率は少なそうですが、ゲヴェルツを入れたことによよる芳香と苦みにアクセントがほどよいです。通に言わせると複数ヴィンテージを混ぜたものに、外れはないとのことでした。Chinon Rive Gauche 2022/Ch.de La Bonneliere・価格=5,000-5,500(店価格)・個人的評価=88/100・リピート=なしリストの中に、通おすすめのグルナッシュがあったのですが、欠品。最近、当主が来店し、その際に在庫が無くなってしまったとことで、代わりにカベフラを。熟したピーマンと溶け込むピーマン。「ビオとしてはやや優等生かな」とのことですが、青臭さは皆無の良きシノンでした。確かに個性は控えめ?Chateau Roulant 2020&2021/Benoit Camus・価格=6,500-7,000(店価格)・個人的評価=90/100・リピート=あり!「マルチヴィンテージのビオに外れなし」の法則で、通を知らなかったボージョレのガメイを。結果、アタリでした。ロック系の薄く旨みが乗った液体。例のフィリップ・ジャンボンとのコラボでも、ぶどうを提供しているようです。もちろんバナナやいちごは皆無の、甘酸っぱい赤系果実。チャーミングな赤系果実で、そこそこ要素があるが、そこまで複雑ではないシンプルな美味しさ。その店でのワインの格としては、先日のルソーの村名と同格かもしれません。もちろんビオ特有の香りの中の瑕疵感や不安定感はありますが。ビオに行って帰って来ない、何人かの知り合いの気持ちもわからなくもないです^^Valle d'Aosta Chardonnay 2023/Cave des Onze Communes・価格=2,500-3,000・個人的評価=87/100・リピート=なし北イタリア、アオスタ州の協同組合が造るシャルドネ。標高の高い畑で、有機栽培とのこと。ちなみにアオスタは、イタリア全州でいちばんワイン生産量が少ないそう。ややトロピカル&ハーバルな感じで、味わいは、先日飲んだヴェルジェのマコンに近しい感じです。醸造は、極めてノーマルだと思われます。手堅いけど、面白みには欠けるかも。月イチ恒例の会は、ラムと牛肉を食べに東京タワー至近の店に。ラムで有名だそうなので、3人が赤を持参して、どれが合うかを検証。この記事を参考にしたのですが、私は合わないといわれたブル赤を。Gevrey-Chambertin En Champs 2020/Dom.Filippe Leclelc・価格=10,000-11,000・個人的評価=89/100・リピート=なし新樽使いのルクレールなら合うかもと、ひさびさに購入。しかし近年、造りが変わったようで、樽の風味は控えめ。実にクラシックなジュヴレらしい味わいで、以前の黒い風味は控えめ。人気がないらしく値段は控えめで、価格以上の味わいに思えました。リピートしない理由は、太い瓶がセラーで邪魔なので。でもこの味筋なら、ベーシックなレボンバトンとか、買ってみたくなりました。ほかの3人は、泡、赤、赤。Chavost Brut Nature NV・個人的評価=91 /100・リピート=なしフランソワーズ・ベデルのように、同じ畑でつくったぶどうジュースを加えて発酵させるようです。ですので、ノンドゼですがかすかに甘やか。今どきの味わいですが、やや不安定な要素も。いいお値段です。Ch.Lagrange 2021・個人的評価=90 /100・リピート=ありきわめて真っ当な肉ワイン。ブラインドで銘柄当てましたが、サンジュリアン的なカシス風味でしなやかなタンニン。ひさびさに飲みましたが、良いボルドーです!Grange 1988・個人的評価=94/100・リピート=したい!この日の主役は、Iさんが20年以上寝かせていたグランジでした。このボルドーと違う青いニュアンスは、高貴なミント系。濃さ、重さ、ジャミーさはなく、説得力のあるしなやかな黒系果実。ほぼシラーズにカベソーさそうですが、いわゆるシラーズの味わいとは一線を画していましたし、北ローヌとも別方向。極めて個性的な美酒でした。Slinky Bare Pinot Noir 2023/Cowpunk・価格=1.500-2,000・個人的評価=87+/100・リピート=あり今月最後のワインは、ロゼと見紛う色調の、オーストラリアのロゼ。早摘みしたピノを破砕したフリーランジュースを発酵とのこと。MCではなさそうな、素直な小さなクランベリー系の赤系果実のごく軽い酒質。豪州産とは思えませんが、さりとて旧世界より酸味はきつくありません。値段も軽く、素敵なピノでした。見つけたら、リピートしたいです!
2025年04月30日
コメント(0)

Cotes du Rhone Rouge Les Deux Albion 2020/Ch.de Saint Cosme・価格=2,000-2,500・個人的評価=88+/100・リピート=あり先月最後に飲んだワインに続き、同じ造り手の自社ぶどう物。『神の雫』案件ですが、当時2千円以下のワインとして紹介していましたが、穏当な値上がりで、変わらず価格以上の味わい。バスケットプレスは、開けたてからソレラの恩恵で開いた、ややジャミーな味わいでしたが、こちらは高ポリフェノールチョコのような修練性。しかしながら極上のスパイシーさで、堅い味わいながら美味しく飲めました。いまグルナッシュ気分なのもあるかもしれませんが。。。Cremant de Bourgogone NV/Dom.Bicheron・価格=6,000-6,500(ホテル価格)・個人的評価=87+/100・リピート=あり浜名湖の星野リゾートの温泉施設で。料理はいたって普通ですが、インテリアや器のセンスが良いので、旧来の温泉旅館で同じものが出されるよりも、心理的にベターに思えます。アルコールの価格も穏当。マコンの造り手のシャルドネ100%のクレマン。やや青いですが、料理を邪魔しない味わい。家で飲むことはなくても、外でこの価格帯で供されるのならリピートはありそう。Cremant d'Alsace Extra Brut NV/Dom.Meyer-Fonne・価格=2,500-3,000・個人的評価=88/100・リピート=あり浜名湖から帰ってきた日もクレマン。リピートし続けているクレマン。からだが疲れていたせいか、いつもよりタイトな味わいに感じました。ノンドゼですが、いつもはぶどうの甘みを感じるのですが……。でも、価格以上の味わいだと思います。Pinot Noir Physalis sans sulfite ajoute 2022/Pierre Frick・価格=5,500-6,000・個人的評価=89/100・リピート=あり長年、秀逸なピノ・ブランを買い続けているピエール・フリック。出回るとすぐ売り切れるピノを運よく入手。お店に持ち込んで飲んでみました。軽い発酵系の香りを伴った赤じそ系の陰性赤系果実は、ビオが嫌いではないブル専科の人も嫌いな味わいではないのでは。フランスの血を感じるピノです。ただ家飲みだと感じませんでしたが、レイヤーは少なく、要素はシンプルなことに改めて気づきました。Cotes du Rhone Mon Coeur Rouge 2020/J.L.Chave Selection・価格=2,500-3,000・個人的評価=88+/100・リピート=ありいつも思うのですが、質が価格を大きく上回っているように感じる銘柄。シャーヴ・セレクションのコレ、クローズ・エルミタージュ、サン・ジョセフ、エルミタージュを順に飲んで行ったことがあるのですが、格上のAOCになるにつれ、どんどん解像度が増していくのですが、この銘柄だけグルナッシュが半分入っているので、シラーの白こしょうのニュアンスがかなり少なく感じました。しかしながら他のコート・デュ・ローヌより、明らかに北ローヌらしいテンションを感じます。Secco Perlwein NV/Weingut Weinreich・価格=2,000-2,500・個人的評価=87/100・リピート=ありドイツのガスを後入れした泡。リースリング、ミュラー・トゥルガウ、バフース。外房の居酒屋に持ち込み。レモンの皮のコンフィ、白い花系で、泡は粗めですが控えめ、アフターに軽い残糖。リーデルの大吟醸グラスも持参しましたが、地魚の刺盛り、くじらの竜田揚げ、菜の花の天ぷらなどと抜群の相性。たぶんシャンパーニュより合っていたのでは。Iさん行きつけ?の無国籍料理店で定例会。1さん持参が2本、お店のワインが2本。料理のレベルが高く、ワインの値付けも良心的でした。Pinot Noir Millesime 2019/Julien Prelat・価格=Iさん持参・個人的評価=90/100・リピート=あり最近の初飲みのワインは、インポーターがほぼヴィヴィッドかインディゴ。こちらは後者。ノンドゼの今どきの味わい。赤い果実がしっかり感じられます。一昔前、ブラインドでシャンパーニュの銘柄を当てるのを得意としていましたが、もはや……。自分で買うのも、値段が……。Gewurztramine BildstoeckleI 2022/Gerard Schueller・価格=8,000?(店価格)・個人的評価=89+/100・リピート=ありひさびさのシュレールでしたが、見事な辛口のゲビュルツ。よい意味でライチ香りも控えめで、実に旨かったです。シュレール、ピノブランとリースリングばかり買っていましたが、この品種でこの味はリピートしたい!Le Gamay de l'Allie/BiNaume・価格=Iさん持参・個人的評価=88/100・リピート=無しビゾとノーダンフェランのコラボワインだそうです。MCではないクリュボージョレかと思ったら、ロワールの買いぶどうのようです。ピノ好きにも嫌われないガメイ味。調べたら、ちょっとコスパは……。そりゃこのご夫婦の本拠地よりは、ですが。Patapon rouge 2022 Domaine le Briseau・価格=7,000?(店価格)・個人的評価=88+/100・リピート=ありこれまたひさびさのパタポン。月の満ち欠けで味わいが変わるそうですが、この日は味わい、開いていました。ピノドニス100%。多少造りを変えているそうですが、昔と味筋は同じ方向性。クランベリーにドライローズ、野良のピノノワールのような味わい。ややタンニンが多めですが、スルスル飲めます。お店のワインの品揃えが、料理にきちんと合っていました。四日市で。ライブで行ったのですが、同行予定者が前日に腰痛で立てなくなってドタキャン。ひとりで。でもライブも最高、予定していた建築物もあれこれ行けて、けっこう充実した1泊2日。明るいうちに散歩をして、アタリを付けていたイタリアンで遅めの夕食。レベルの高い店でした。ワインはリストがなく、お任せ。ビオだけでした。グラスでプロセッコの後に、白と赤を1杯ずつ。Zero Infinito NV/Pojer e Samdri・価格=?(グラスで)・個人的評価=88/100・リピート=ありChinati 2022/Podero Ortica・価格=?(グラスで)・個人的評価=88/100・リピート=ありどちらの知らない造り手でしたが、家でリピートしたい味。白は北イタリアの微発砲。グレープフルーツ系の苦みが、妙に温かい夜にぴったり。並キャンティは、シンプルな酸味基調でしたが、バルベーラにも似た味わいのサンジョヴェーぜ。Mix 36 2015/Castello di Fonterutoli<Mazzei>・価格=6,000-7,000・個人的評価=89+/100・リピート=無し有効期限ポイントがあって、特に欲しいものがなかったので、某ネットショップのワインくじを。この銘柄は竹と梅の間くらい? フォンテルートリはよくキャンティ・クラシコを飲みますが、これは36区画に分けて栽培しているサンジョヴェーゼをすべてブレンドしたもの。よく躾けられた完熟した果実味、シルキーで塩味も感じる濃いめの酒質。少し上位のキュヴェで評点も高そうで美味しいのですが、普通のキャンティ・クラシコの酸味が強い味のほうが好みかもしれません。ボトルの形やスーパータスカンもあるので、サンジョヴェーゼをボルドー的、対してネッビオーロをブルゴーニュ的と評されることもありますが、ノーマルなキャンティ・クラシコを飲む限り、個人的には逆かなと思います。自然な造りのキャンティやブルネロは、偉大なソルデーラがそうであるようにその酸と果実味がピノノワールに近しく、カベルネと同じようにポリフェノールが多いネッビオーロから造られるバローロとバルバレスコのほうが、ボルドー(右岸?)に近いような気がしています。もちろん値付けの高いトスカーナがボルドー的で、熟成したネッビオーロがピノ化するのは間違いありませんが……。ひさびさにワインレポートの山本明彦さんを囲んで。みな、山本先生を意識した持ち寄り。Avize GC 2017/Les Frere Mignon・個人的評価=92/100フレール・ミニョンは何度目かですか、柔らかい印象の造り手ですが、これは温度が低めだったからか、ややタイト。Clandestin Les Grand Lignes Brut Nature 2020・個人的評価=93+/100クランデスタンは2度目ですが、きわめて好印象の造り手。今回に関しては、アヴィーズよりオーヴのブラン・ド・ブランのほうが好ましかったです。いまどきの同じ方向の味わいですが、上級キュヴェらしい余韻に膨らみのある液体。Chassgne Montrachet 2021/Benoit Moreau・個人的評価=92+/100山本先生曰く、日本でも世界でもこの先はもう飲めなくなるライジングスター。持参したYさんは、現地で頗る美味しかったそうですが、これはそれに比べると…、だそう。ですが、シャサーニュ村名にしてコルシャルやムルソーぺリエーみたいなミネラル感と長い余韻。これもまさにいまどきのブル白です。確かに凄いレベル。Newton Unfiltered Chardonnay 2022/Newton Vineyard・価格=5,000-5,500・個人的評価=88+/100・リピート=ありBarbera d'Asti Rosso del Noce Castagno Ⅲ/Trinchero・価格=5,000-5,500・個人的評価=90/100・リピート=終売そんななか私は、リーズナブルなカリシャルとバルベーラ。いつもの価格帯と評点も入れておきます。ニュートンは家で飲むつもりでしたが、山火事で閉園というニュースがあったので、もう飲めなくなるということで持参。パーカーの昔の本で、コシュ・デュリがキスラー、マーカッサンとコレを愛飲しているという記事を読み、買うようになりました。これだけデイリーの飲める価格帯。ひさびさの印象は、いい意味でカリシャルらしくなくタイトめ。酸が綺麗で、バター&ヘーゼル感じ無し。バルベーラの第一人者、トリンケーロの最高峰の畑のヴィーニャ・デル・ノーチェの、これは07、08、10、11をブレンドしたもの。強い酸と赤い果実に、ちょっとカカオ。そこに強めのタンニンが同居している、独特の魅力。まだ熟成させたいところでした。呼び声高い07も買いましたが、まだ飲み頃ではなさそうです。Ornellaia 2022・個人的評価=93/100山本先生からは、コレが。若いボルドーブレンドだということがわかるのですが、右岸的でも左岸的でもある味わいだと思ったら、ボルゲリでした。2022年は、市場にはまだセカンドしか出ていないようです。個人的評価はこんなもんですが、評論家的には軒並み95点以上な気がする、同じ国のハイファッションやスーパーカーのような、欠点が見つけにくい、実に行き届いている液体。ごちそうさまでした!
2025年03月31日
コメント(0)
全1521件 (1521件中 1-50件目)