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2004年11月09日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『超能力教室 4』

青木真理は最近までタロットカードに夢中だった。

以前は学校から帰ってすぐ自分の部屋にこもり、

占いに興じて夕飯も忘れるときも。

学校には一度カバンの中にしのばせていったが、

沢村に感づかれて没収され、

放課後まで、気の抜けた思いをしたのだった。

がそれ以来手にしていない。



「真理んち、結構ひろいね――、」



「私の部屋へは玄関はこっちだから――――、」

庭木の山茶花がちらほら咲いている、

手入れが行き届いている庭園を眺めて、木戸から

真理の部屋へ向かう。

正面玄関とは違ってサッシの開きドア。

「棟続きだけど、お客さん用の玄関と分けてあるの。

今日はこっちからごめんね。」

「いいよー、そんなの気を使わなくて―――、」

「そうそう、」

「こっちこそ、なんか手ぶらできちゃって、」

「ささ、こちらへどうぞ。」



南面に向かって平机。本棚。

たたみ部屋のほぼ真ん中にテーブルが置いてある。

「とりあえず、待ってて。」

しばらくして、お盆に三つの茶碗と

きれいな色の和菓子が3個乗っている。



「こんなところと、

タロットなんてすごくミスマッチだよ。」

「あはは、」

「クラス内で真理の

タロットがいつも当たるって評判で――――、」

「自分でも不思議なくらい、

だから今じゃ頼まれないとやらないの。」

「そーなんだ、ますます興味津々だねー、」

「って言うか―――、なんでも当てちゃうの?」

「気持ち悪いくらいねww。」

「そうだー、沢村の恋占いってできるかな―――?」

「いまだに独身で――、

そろそろ身を固めさせてやろうと思わない?」

「やってみるわねー。」

手馴れた手つきで真理はカードをきる。

その優雅なカードさばきに望月と清水は見とれている。



教室の戸締りをして職員室に向かう、沢村。

明かりは付いているが人気がいない廊下は薄暗くも見える。

「!」

気を感じた沢村、いきなり両肩から白い手が伸びる。

その手の一方をとったと同時に半身になり、

跳ね飛ばす。

ちらばる日誌、書類。

相手も飛ばされながら両足で着地、

ふわっと長い髪が落ち着く。

「だいぶ、上達したわね。」

ポンポンと上着をはたく女性。

一緒に散らばった紙を拾う、

「【夜船閑話の音象(音を聞いての印象)、思ったイメージ

など書く。】

聞いていて不思議な手法のイメージかなぁ。」

次のも読み上げる。

「最初はたどたどしい加藤も最後のほうは

上手になった、なせばなる!加藤!君はえらい!」

「意訳を勉強した後でまた聞いて見ると、また一層

迫力が感じられる?今一、理解不足~修行不足なり~。」

「なかなか、面白そうですね。」

「どうも、」

「お茶でもどうですか?」

「はいはい、牧野先生のお誘いなら――――。」

「と言っても職員室のお茶ですけどww。」



沢村、湯飲み茶碗に注がれたお茶をすする。

「お茶って温かいのがやっぱいいな――――。」

「そうね――――、

でも今の若い人たちも冷たいお茶を飲んでいるようだけど、

それはそれで。」

「お茶は暖かくして飲むのが一番。

もともとは沈静効果、熱を冷ます効果があるのに、

寒に冷だと、冷えすぎちゃうかもね。」

「お詳しいですね、お茶といえば栄西のまえにも、

最澄や空海もお茶をもってきたんでしょ?」

「餅茶といわれるもので、

当時は上流社会でだけ使用されていたらしい、

煎餅のようにうすく固めてそれを食したり、

粉にして飲んだり、

面白いのが宋の時代に一時はやった抹茶、

日本で生きつづけて中国では

その文化が続かなかった。」

「縁というのは不思議ですね――――、」

牧村教師の視線が絡みついた。



<続く>











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最終更新日  2004年11月09日 14時12分03秒


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