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一昔前に比べて、コーヒーの地位はずいぶん変わりました。
昔は、「できるだけ子供には飲ませたくない飲み物」。
今では「健康効果の高い飲み物」として定着しつつあります。
その大きな理由に、コーヒーに含まれる ポリフェノール が挙げられます。
ポリフェノールというのは総称です。
植物に含まれる 抗酸化物質 のことです。
分子内に複数のフェノール性 -OH 基を持っています。
それぞれの植物で個別の名前、効能があります。
たとえば、緑茶のポリフェノールなら カテキン です。赤ワインなら アントシアニン 。
ポリフェノールの種類は 5000 種類 以上あります。
コーヒーに含まれるポリフェノールは 「クロロゲン酸」 と言います。
コーヒーの褐色や苦みは、クロロゲン酸によるものです。
コーヒーを飲み、クロロゲン酸を摂取すると、 がんや糖尿病予防、動脈硬化 に効果があるという研究結果が報告されています。
コーヒーと緑茶の摂取が多いと、脳卒中の発症リスクが低下する、 という研究結果が、 3 月 15 日、国立循環器病研究センターにより発表されました。
研究開始は 1995 年。循環器疾患やがんの既往歴がない男性 3 万 8,029 人、女性 4 万 3,989 人が対象です。
コーヒーを飲む頻度を「飲まない」「週に 1 ~ 2 回」「週に 3 ~ 5 階」「毎日 1 杯」「毎日 1 杯以上」の 5 群に分けました。
緑茶については、「飲まない」「週に 1 ~ 2 回」「週に 3 ~ 6 回」「毎日 1 杯」「毎日 2 ~ 3 杯」「毎日 4 杯以上」の 6 群に分けました。
2007 年末まで追跡調査が行われました。
結果は、 3,425 人の脳卒中発症、 910 人の虚血性心疾患発症が確認されました
コーヒーを飲まない群を基準として、循環器疾患と脳卒中について、週に 2 ~ 6 回、毎日 1 杯、毎日 2 杯以上飲むグループの 発症リスクが 11 %~ 20 %低い という結果が得られました。
脳梗塞は週に 1 ~ 2 回以上の群で 13 ~ 22 %低い 結果となりました。
緑茶を飲まない群を基準とした結果では、循環器疾患と脳卒中は毎日 2 ~ 3 杯以上、 4 杯以上の群の発症リスクが 14 %から 20 %低く、脳梗塞は 1 日 4 杯以上の群で 14 %く、脳出血は毎日 1 杯以上の軍で 22 ~ 24 %低いという結果が得られました。
緑茶とコーヒーを組み合わせたケースも比較されています。
緑茶もコーヒーも飲まない群に比べ、コーヒーを 1 日 1 杯以上、緑茶を 1 日 2 杯以上飲む群は、循環器疾患、脳卒中、脳梗塞、脳出血の発祥リスクが 有意に低下 しています。
脳出血はとくに、コーヒーと緑茶の相互作用がみられました。
より発症リスクが高くなったのです。
コーヒーに含まれるクロロゲン酸には、 血糖値を改善する効果 があると言われています。
コーヒーの摂取頻度が高いほど、脳梗塞の原因となる糖尿病の割合が低い傾向にあります。
コーヒーをたくさん飲む人ほど、脳梗塞の発症が低く抑えられていることになります。
かつては「避けられるべきもの」とされていたコーヒーが、公的機関の研究により効能が確認されるようになっています。これって、大きな驚きです。
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