ほんとの日々

ほんとの日々

2020年06月01日
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あっというまに5月が終わってしまいました。

思えば「二十歳の原点」の公演準備をしない、5月は16年ぶりで。

これはきっとそのうちにものすごい喪失感がやってくるだろうと、
原作3部作を読み返して、いつもお越し下さるお客様にお手紙を出して、
なるべく「例年」と変わらない5月を送っておりました。

で、6月。

今年は、朗読「二十歳の原点」の代わりに
「本棚のソリロキー」をお届けします。

これは「二十歳の原点」を読むものではありません。






ヴィオロン公演の予定だった6/7(日)と
アール座公演予定だった6/12(金)から
でんえん公演だったはずの6/21(日)を挟んで
悦子の命日前夜の6/23(火)までの間、
1本づつ、朗読音源をあげていく配信企画です。


ソリロキーとは、
「聞き手をもたず、思考や感情がおのずから声となって表明された
 自分自身への語りかけとして用いられる」台詞のこと。

誰が聴いていても聴いていなくても
繰り広げられる小さな朗読会。
自分のための、朗読会。


と思う、童話、詩、物語、短編など、計13本です。







6/7(日)

第0夜 鈴木三重吉・訳 「おなかのかわ」




オープニング記念で、この「おなかのかわ」は読み聞かせ!
全編、イラストレーター 森野美紗子 さんのたのしい挿し絵付きです。


6/12(金)~6/23(火)

ロヲド・ダンセイニ・作/菊池寛・訳 「兎と亀」
田山花袋 「多喜子の夢」
夢野久作 「お菓子の大舞踏会」
芥川龍之介 「蜘蛛の糸」
室生犀星 「動物詩集」
小川未明 「ものぐさじじいの来世」
久坂葉子 「こんな世界に私は住みたい」
太宰治 「フォスフォレッスセンス」
三好達治 「昨日はどこにもありません」
新美南吉 「寓話」
伊藤さやか 「妖精物語」
島崎藤村 「魔法つかい」


「蜘蛛の糸」がまちがいじゃないかと思うような

これがもう、本当に、声に出して映える
朗読向きな作品群なのです。

普段よく読ませていただいているものもあれば、
初出しもたくさんあり。
楽しいのも、しっとりしたのも、ぶっとんだのも、
12年越しにようやく読めた書き下ろしも、
ライブではなかなか読めないような作品も、みんな読みます。

アップの順番は調整中ですので、
日にちと時間、URLは、またこのサイトでお知らせしますね。


今年も、悦子に思いをはせて、
ちがったかたちで6月を駆け抜ける。

やっぱり朗読は、楽しいのです^^

この世界に本があって、よかったな。





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最終更新日  2020年06月17日 11時58分39秒
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